2020年05月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは作者さんの「日和ちゃんのお願いは絶対 1」です!
IMG_3469

ストーリー A
内容は、海と山と坂が広がる瀬戸内海の街・尾道。そんな街に暮らす頃橋深春はある日、クラスメイの葉群日和に告白される。最初は彼女からの告白を断ろうとする深春だが、日和が落としたお願い帳を拾ったことで運命は変わっていく。日和はお願いをするだけでなんでも人に言うことを聞かせることのできる能力の持ち主だったのだ。そんな日和のことを知り晴れて付き合うことになった2人。放課後デートして、日和の住む向島で遊んで…でもそんな日々は日和が所属する世界を変えてしまうような組織と日和の能力がきっかけで少しずつ壊れはじめて…とこんな感じです!

〜このお願いは絶対〜
岬鷺宮さんの新作!セカイ系!好き!セカイ系というと未だに蔑称だったりジャンル定義がなかったりでなかなか「この作品はセカイ系!」ということが言いづらいのですが(^_^;)個人的には岬鷺宮さんのセカイ系は「墜落乙女ジヱノサヰド」の頃から読みたかったですし(あの作品を読んだ時に一岬鷺宮ファンとしてはこういう作品を書いてほしいなと思っていました)こうして読んで「あぁセカイ系だ」と納得できる作品を読めて大満足でした!面白かったです!
瀬戸内海に面した尾道を舞台にした作品!いいですね!こういうご当地要素が入った作品!海と山と坂で暮らす人々の存在が目に浮かびます!物語は日和ちゃんが告白するシーンから始まります!いいですね〜こういう天然っぽくて小動物っぽい女の子が一生懸命告白するの…好きです…最初は日和のことを好きではないからという理由で断ろうと考える深春ですが、彼女の落としたお願い帳をきっかけにその判断は変わります。なんでもお願いに従わせることができる能力、世界の見えないでもはっきりとした悪意と戦う組織に所属する日和…知ってしまった深春は日和と付き合うことに。平凡で当たり前がちょっと特別な恋人関係。しかしそれは日常に紛れ込む異物によって破壊されていきます。78、79pの見開きは秀逸でしたねー…まさにセカイ系というような始まりでした。世界を変える能力がある日和の彼氏なら自分も世界を変えられるかもしれない。そんな期待と日和への感情。でも世界は残酷で取り返しのつかないものを選ぶための選択を要求します。あの時あんなことをしなければ…その後悔すら日和がお願いで全部なかったことにする。日常へ強制送還しようとする。すごく危なくて青臭い考えで痛いのに、どうしようもなく脳に響きます。ラストは多分これはハッピーエンドではなくなる道を選択してしまったんですよね…キーパーソンは幼なじみでしたか…セカイ系の始まりの1巻としてこの上なく完璧で最高に面白い作品でした!

キャラ A
日和ちゃんは小動物系でちょっと天然で優柔不断で…と守ってあげたくなる系女子なんですけど、お願いという能力で逆に世界を守っているのが…せめて日和ちゃんが幸せだと思えるラストにたどり着くために自分の感情には正直に生きていてほしいですね…深春はどうしてこんな奴が?って思う部分もあるのですが、こういう勢いがついている青い考えがこの作品の主人公らしくもありますね…

最後に
これは続いてほしいというか綺麗に完結することを願うばかりです。令和のセカイ系作品として後世に名が残るポテンシャルはあるので続刊が楽しみです!

どんな人にオススメか?
セカイ系とかわからん…という方もとりあえず女の子と男の子の恋愛が好きなら手にとってみてください!ゼロ年代セカイ系と呼ばれる作品に熱狂した方ならぜったいにハマります。僕と握手しましょう!気になったらぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



日和ちゃんのお願いは絶対 1



著者



岬鷺宮



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913184-0


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回は5月後半発売の注目ライトノベルを紹介していきます!後半は16日から31日発売のライトノベルです!(もう17日になっちゃいましたが(^^;))この記事では僕が注目しているラノベを紹介しているだけで、5月後半に発売するすべてのライトノベルを網羅しているわけではないのであしからずm(__)m それではいってみましょう!

5月18日発売 星海社FICSIONS
「作家逃亡飯」著/カルロ・ゼン、蝉川夏哉、津田彷徨、暁なつめ、長月達平、日向夏、柴田勝家、理不尽な孫の手、円居挽、みかみてれん フライ(イラスト)

5月19日発売 ガガガ文庫
「物理的に孤立している俺の高校生活8」森田季節(著) MikaPikazo(イラスト)
「友人キャラは大変ですか?9」伊達康(著) 紅緒(イラスト)





5月20日発売 富士見ファンタジア文庫
「同棲から始まるオタク彼女の作りかた5」村上凛(著者) 館川まこ(イラスト)



5月22日発売 ダッシュエックス文庫
「吸血鬼は僕のために姉になる」景詠一(著者)みきさい(イラスト)

5月25日発売 MF文庫J
「探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる」玩具堂(著者) 悠理なゆた(イラスト)
「ゲーマーズ・ハイ2 影の王者の後継者」五月 什一(著者) ミユキルリア(イラスト)
「そうだな、確かに可愛いな2」刈野ミカタ(著者) magako(イラスト)
「聖剣学院の魔剣使い4」志瑞祐(著者) 遠坂あさぎ(イラスト)







5月29日発売 ファミ通文庫
「不殺の不死王の済世記」笹木 さくま(著者) 葉山えいし(イラスト)



以上になります!
注目は玩具堂さんの「探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる」です!玩具堂さんはスニーカー大賞で歴代5人しか受賞していない大賞受賞者!MF文庫Jから玩具堂さんの作品が出るのは初めてですかね?ミステリのようなので楽しみです!続刊も注目作品がずらり!「物理的に孤立している俺の高校生活8」「同棲から始まるオタク彼女の作りかた5」「聖剣学院の魔剣使い4」と続きが楽しみな作品が!個人的には「同棲から始まるオタク彼女の作りかた」は前巻めっちゃいいところで終わってるので早く続きが読みたいです!コロナの影響で6月に延期した作品も多いですが、それでも注目作品は多いので発売楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは屋久ユウキさんの「弱キャラ友崎くん Lv.8.5」です!
IMG_3455
前巻の記事↓

今回は短編集なので各話のざっくりとした感想を。ネタバレはしないつもりですが、短編ゆえ内容はある程度わかってしまうので未読の方はご注意を。

ファースト・クリスマス
文化祭の打ち上げ。付き合った直後の友崎くんと我らが大天使キクチエルこと菊池さんのお話。打ち上げは楽しくワイワイやるのかなーと思ったらこの物語の行先を左右するような話題が出てきて…背中にナイフを押し当てられたような緊張感がありましたね。うん、やっぱりそういう話にはなりますよね…友崎くんと菊池さんの会話ややりとりは初々しさ満載でほほえまでしたね…屋久さん、マジで9巻以降で菊池さん泣かせないであげてくださいね(懇願)

名もなき花
日南葵さんの中学時代をメインとしたお話。日南の人格形成に関わる部分がフォーカスされていましたね。これ本編の回想でやるようなお話では?というくらいには重要なお話だと感じました。nanashiとのゲーム上での出会いも描かれていて、個人的には1番印象的なお話でした。

好きな人のカノジョ
我らのヒロインみみみ視点のお話!みみみのお話はどうしてこう清涼感というかフルーツフレーバーの炭酸というか、そういう爽やかさを感じるんですかね。たまと2人で出かけたらバイト中の菊池さんに出会って…みみみさんかっこいいですよ。この対応は。うん。やっぱりみみみが好きだ(直球)。だからマジで9巻以降で菊池さんを泣かさないでください…屋久さん…お願いします…

嘘と朝焼け
きやがったな。この悪魔。クレイモア系女子のレナ視点のお話。クレイモアは地雷のことです。もう、本当、こいつ…!レナは好きなんですけど、好き以上に菊池さんを泣かせる原因が少なからずこいつにあると思うと…!屋久さん、マジで菊池さんを泣かせないでください(3回目)

みんなのうた
「ファースト・クリスマス」の後のお話。みんなでカラオケに行くお話。うん、平和でいいですねー。みんなが歌っている歌は「わ、わかりみ〜」という感じでしたね。中村はマイファスとかも好きそう。水沢はsumikaとかも歌いそうですねw 友崎くんの選曲センスが意外とよくてびっくりでした。

炬燵の天使
我らが大天使キクチエルの年末の過ごし方のお話。菊池さん弟いるのか…グリフィンドールにプラス5億点。マジで学校では天使な菊池さんはおうちだとお姉ちゃんなの好きすぎますね…こんな菊池さんを泣く姿は絶対に見たくないので屋久さん…マジで頼みますよ…

ボーナストラック「勇者友崎の冒険 VR体験版」
これはドラマCD付き特装版の方の脚本を小説化したものであってますよね?みんなでワイワイVRゲームやってて楽しそうでした!ハブられる中村、そして1人で何役もこなす竹井gツボでしたw 日南さんはこれでガチものの魔王だと証明されましたね!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



弱キャラ友崎くん Lv.8.5



著者



屋久ユウキ



レーベル



ガガガ文庫



ISBN



978-4-09-451840-5


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは佐伯さんさんの「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2」です!
IMG_3444
前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、少しずつ距離を縮め今ではすっかり真昼にご飯を作ってもらうことが当たり前になった周。2人で一緒に年越しをして…といつもとは違う年末年始を楽しむ2人。そんな中周の両親がやってきて…バレンタインにホワイトデー。そして迎える春。真昼と周がより仲良くなっていく中で真昼が抱えていたものが吐露されて…とこんな感じです!

〜手を繋げる距離感で〜
シリーズ第2弾!すっかり読むのが遅くなってしまいました(^_^;)どうしてもシリーズ続刊ではなく新作優先になってしまうせいなんですけどね…1巻読んだの結構前だなと思ったら去年の6月でしたね。イラストレーターさん交代もありましたが、順調にヒット作の道を歩んでいるようで安心しました!今回も周と真昼の距離感がすごく心地良くて、真昼のかわいい反応に汚れきった心が浄化されていきました!最高に面白かったです!
まずイラスト!2巻でイラストレーターさんが交代ということもあり若干不安もあったのですが、さすがははねことさん!完璧すぎる物語にマッチしたイラストでした!真昼がかわいすぎます…可愛すぎてイラストとじっくり見れないくらいかわいいです…巻頭のカラー、挿絵ともに本当に最高でした…ありがとうございます…
物語は年末からスタート!いいですね…この周と真昼の結婚5年目くらいの夫婦の距離感…14pの真昼ちゃんの「たまにはこういうのもいいでしょう」がもう本当に最高に周のお嫁さんしてました…どんだけ周にご飯作ってあげてるんですか…最高かよ…そして寝ちゃった真昼を周が…ここのシーンが挿絵と相まって社会の汚い空気で汚れきった心が完全に浄化されましたね…至高です…そして周の両親がやってきて賑やかなお正月に。周の両親はいい人ですね。素敵な家族だなと思いました。そして平凡だけどちょっとドキドキが増えた?日常を過ごしていく周と真昼。周の言葉や仕草や格好やスキンシップに照れて頬を赤らめる真昼ちゃんが…真昼ちゃんが…本当に天使でした…ぼくもまひるちゃんをてれさせたいです…バレンタイン、ホワイトデーと冬ならではのイベントもそれはもう最高でしたね。真昼のチョコの渡し方とか、周がお返しを選んで渡すところとか、砂糖が…止まらないんですよ…お砂糖…終盤はちょっと不穏な感じもありましたけど、周が優しく真昼を抱きしめてあげていてほんま尊いなって…ラストもすごくよかったです…周と真昼の絶妙な距離感とかわいすぎる真昼ちゃんを最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
真昼ちゃんかわいい。なしてこげなかわいいと?まじかわいい。周のためにご飯作ったり、周の言葉に喜んだり照れたり恥ずかしがったり…マジ天使…周はなんだか頼り甲斐が出てきましたね。真昼のためにかっこよくなろうとするところとかも好感度高いですし、真昼が熱を出したときにテキパキと看病してあげていたところもグッドです!

最後に
めっちゃ尊かった…このカップル最強かよ…真昼の反応はとにかく可愛くて悶絶してました…次は春になって新しい環境で周と真昼がどんな風に変化していくのか楽しみですね!続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件2



著者



佐伯さん



レーベル



GA文庫



ISBN



978-4-8156-0327-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



これまでTwitterで色々言ってきたけど一回キリつけようかと思って雑談で書く。先に僕のスタンスというか方針というか考え方から

・僕から作家さんには積極的に絡みに行かないけど作家さんに絡んで貰えるのは嬉しい。
・FF内ならリプライとかDMとかなんでもOK
・FF外は面白いと言ってる感想のリツイートくらいまでに留めて。感想のお礼リプライとか特にいらないっす…というか知らない作家さんに絡まれてもちょっと困る。
引用リツイートは絶対にやめてほしい(ある程度仲のいい方が悪意なくやるならともかく)
・僕のブログの感想は作者へのファンレターじゃなくて、これから作品を読む人 OR 読んだ人向けだから作者が見るなら自己責任でお願いしたい。見るなとは言わないけど
・Twitterでのタイトル付きのラノベの感想ツイートは作者にエゴサーチされることが前提なので、作者の方ならいいねなりリツイートは好きにしてもらっていい



はい。じゃ始めましょう。ここから先は散文だから上のスタンスはせめて意識してくれると嬉しい。

作家と読者の距離について色々言われるようになってからしばらく経ったと思う。僕自身未だに答えは出てないから方針とかスタンス的なもの出してごまかしてる。でもきっと正解なんてない。僕のスタンスだって明日には変わるかもしれない。

僕がこの問題について考えるようになったのは2、3年前にラノベ界隈でちょっと話題になった時だと思う。まぁこの辺はそこそこラノベ読みやってる人なら記憶に新しいのでは?とは言っても2、3年前だけど。僕はそれまでは相互の作家さんならいいかとリプライとか自発的に飛ばしてたけど、一連の流れからほとんど自分からは絡みにいかなくなった。なんか一気に面倒くさくなってしまった。元々あんまり絡みにいく質じゃなかったけど。

少なくとも僕がブログやTwitterを始めた5、6年前は作家がエゴサーチをする、ましてや読者に絡みに行くことはご法度とまではいかなくても珍しいことだったと思う。一昔前のラノベ作家ものには自作の感想なんて検索するなみたいなシーンがあった。でも、その状況は少しずつ変わってきている。今では作家さんが読者と気軽にTwitterのリプライでやり取りするどころか編集さんまで読者とリプライでやりとりしていたりする。

もちろんそれが悪いとは言わないし、見えないとしても双方の合意的なものが形成されていればいいけど、そのラインは僕が見えるTwitterという観測範囲では非常にあやふやなものだったりもする。

個人的に結構衝撃的だったのは「自分誕生日なのでこの作品のキャラを使ったSS書いてください!」とかいうリプライを送っていた読者がいたことだ。いや、流石にそれはやりすぎだろうと思った。反対に作者がTwitterのプロフィールや固定ツイートに「作者からの(作品を読んだことや感想を書いたことに)お礼リプライは不要です」と書いているにもかかわらずリプライを送っているのも何度も見た。
もちろんそれはこの問題とは関係ないかもしれないけど、少なからず作者と読者の距離が近づいた弊害はあると思う。

ざっくり肌感だと比較的若い読者は作者の方から絡まれて嬉しいらしい。そしてラノベに限っていえば歴戦ともいえる、ライトノベルなんて言葉ができる前からこうしたエンターテイメント系小説に触れている方はあまり作者の方に絡んで欲しくないように見える。

結局のところ、読者は読者で行き過ぎないように注意して、作者も作者でわざわざ作者に絡まれるのは好きじゃないですという読者に絡みにいかないように注意して適切な距離感に見えるような何かを保っていくのが現状ベターなのかなとは思う。もちろん毎月20冊以上ラノベを買う身としては、毎月150~200冊のラノベが出ることを知っている身としては、自作の感想をつぶやいてくれる読者はすごく貴重なのは重々承知してる(といっても読者側からでしかないけど)。それも発売から2週間程度で続刊が出せるか否か決まってしまう書き下ろしがメインのライトノベルなら。でも作者から絡まれるの嫌って言ってる読者の感想ツイートをわざわざリツイートする必要は決してないだろうし、エゴサーチされないように感想つぶやいている読者のツイートを無理やり探し出す必要も酷評とわかっている感想を読みに行く必要はないと思う。読者も読者でわざわざ作家さんに見える形で作品はつまらなかったとか友達のような感覚で絡みにいくのは間違ってるとは言わないけど控えた方が波は立たないと思う。

個々の細かい問題とか、色々ありますけど別に僕は作者と読者の距離が近づくことは決して悪いとは思わない。ただ、人それぞれスタンスがあることは前提として必要かなと。

最後に面白いライトノベルのリンクを置いていくので気になったら読んでください。最近ラブコメブームで「ラブコメ以外が読みたい!」って方にはオススメな作品ですよー

↑このページのトップヘ