2020年06月

今回も適当。ご容赦。雑談なので。

ホワイトブックスを知っているだろうか?

はっきり言うとこのレーベルを知っていたらそいつは変態だ。間違いない。
おそらく歴戦のラノベ読みも知らないくらいには無名のレーベルである。レッドライジングブックスよりも知名度が低いのではないだろうか(余談だが休刊するレーベルをレッドライジングブックス休刊事件に敬意を表し"レッドライジングる"という動詞を用いて表現した。嘘です
今日はそんなホワイトブックスについてのお話だ。

ホワイトブックスは2015年に創刊、2017年に廃刊と短命に終わったレーベルである。ちなみに2015年といえばライトノベルレーベル創刊ラッシュの時代で代表例を挙げるだけでも以下のレーベルが創刊されている。

・T-LINEノベルス(休刊)
・Mノベルス
・創芸社クリスタルブックス(休刊)
・NOVELiDOL(休刊)
・オーバーラップノベルス
・サーガフォレスト
・μノベル(休刊)
・カドカワBOOKS
・NOVEL0
・GAノベル
・モーニングスターブックス
追記: NOVEL0、GAノベル、モーニングスターブックスは2016年創刊とのことです。訂正します

休刊したレーベルも多いが、間違いなく2015年は第二次ライトノベルレーベル創刊ラッシュ(この流れは2017年まで続いた印象)だった。毎月のように新しいレーベルが創刊されてはTwitterでやれレーベルが多いだ、やれなろう小説の青田刈りだなどと言われた時代である。一方で今日まで続くなろう書籍化の本流を作った側面も見逃せない。

あっ、もちろんライトノベルだけで講談社タイガなんかのキャラ文芸も数多く創刊された。

特に新文芸?(っていう言葉は僕はあんまり好きじゃないのでソフトカバータイプのライトノベルレーベルとでも言おうか)のいまやトップレーベルとなったカドカワBOOKSの創刊が大きいだろうか。カドカワBOOKSは前身としてFUJIMI SHOBO NOVELSがあるため厳密には新レーベルとは言えないが、まぁそんな細かいことを気にする人はいないだろう。『蜘蛛ですが、なにか?』を筆頭としモンスター級のヒット作がゴロゴロと転がる。今年はこれまで長きにわたりソフトカバーレーベルの頂点だったアルファポリスの刊行点数を抜かすことは確実だ。その他にも安定した成績を出し続けるGAノベルス、オーバーラップノベルス。アニメ化作品も生まれたMノベルス。派手さこそないが堅実なサーガフォレスト、モーニングスターブックス。時代を先取りしすぎたNOVELiDOLに、編集長が甲冑を身につけインタビューを受けたにもかかわらず速攻で終了した創芸社クリスタルブックス(のお米小説はなんだったんですか)…と素晴らしいレーベルが数多く生まれた。

一方で、その多くがネット小説の書籍化レーベルであったことは揺るがぬ事実だ。

μノベルスは復刊がメイン、NOVEL0は書き下ろしがメインだったがそれ以外はなろう・カクヨムなどのネット小説を書籍化作品を中心としたレーベルである。NOVEL0は文庫であったため、当時ノベルスで書き下ろし小説を出したホワイトブックスがどれだけ異質な存在であるか、ラノベ読みを自認する人々にならわかっていただけると思う。

ホワイトブックスはあの当時間違いなく異質だった。
作品は全てが書き下ろし。なろう書籍化作品特有のキャッチーな長文タイトルもつけなければ安易なエロに走ることもない。かといって硬派な作品を出すのかといえばそれも違う。有識者?にわかりやすく伝えるならガガガ文庫と星海社FICSIONSの中間というイメージだろうか。

作家陣も全く無名の作家を起用したかと思えばラノベ読みには馴染みの深い森田季節、竹岡葉月といったベテラン勢。BL作家、ゲームデザイナーといった非常にバラエティに富んだ作家さんの作品を発表した。
特に森田季節さんの『てらめぐりぶ?』は寺社仏閣謎部活系百合ラノベという今後十年は確実に出ないであろう超ニッチジャンルの作品である。めっちゃ面白いよ。『てらめぐりぶ?』。

個人的に『てらめぐりぶ?』がすごく好き&当時はレーベル乱立にあまり良い印象がなかったため、ホワイトブックスを推していたが…当時はレーベルが創刊されることも廃刊することも珍しくなかった。しかし、こうして思い返すと改めて異質な存在だったということが伺いしれる。

ホワイトブックス発刊の作品はたったの7作品である。しかしライトノベルレーベル乱立時代だった5年前を語る上では外せないレーベルではないだろうか。

あとはmizunotoriさんあたりが補足してくれると思うので僕は仕事に戻る。

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは佐嘉二一さんの「ダイブ・イントゥ・ゲームズ1 ぼっちな俺とはじめての友達」です!
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ストーリー A
内容は、小学生の頃からゲームが大好きな赤石信悟。しかし古いゲームばかりをプレイしていたため、周りと話が合わずやがてぼっちのコミュ障となってしまう。大学生となりついにVRゲームをやることにした信悟。初めてやるゲームに選んだのは「ザ・ライフ・オブ・オーシャン」という海洋生物になって自由に海を楽しむオープンワールドのゲームだった。果たして信悟はコミュ障というハンデを抱えながらVRゲームを楽しむことはできるのか…とこんな感じです!

〜コミュ障だけどVRゲームがしたい!〜
佐嘉二一さんのデビュー作!小説家になろうの書籍化作品ですね。VRものというとどうしても一つのゲームを舞台にした作品が多いですが、この作品は色んなゲームを主人公がプレイしていくスタイルになっています。それぞれのゲームはどれも楽しそうで、ぼっちな主人公がいかにしてVRゲームを楽しむかという部分にフォーカスが当てられていて新鮮味を感じる作品でした!面白かったです!
まず序盤。主人公が初めてのVRゲーム「ザ・ライフ・オブ・オーシャン」をプレイするところから始まります。ゲーマーの祖父と父親の影響で古いゲームばかりやっていて学校で友達と話が合わずコミュ障になってしまった信悟。大学進学を機にVRゲームに手を出したらハマっていき…というところが非常に丁寧に描かれていて好印象でしたね!ザ・ライフ・オブ・オーシャンの設定も好きでしたね…イワシから鯨まで海洋生物にならなんでもなれるゲームで自分のスタイルで好きなように遊んでいく…他のプレイヤーんい話しかけられてすぐに逃げてしまうところはさすがコミュ障という感じですが(^_^;)1人で自由にゲームを楽しむ姿が印象的でした!そして次のゲーム「スラムドッグ・オンライン」へ。こちらはFPSでザ・ライフ・オブ・オーシャンとは全く異なるジャンルのゲームですが(BFとかCODのイメージですかね?)オンラインゲーム、特にFPSのあるあるネタであるチーミングをうまく取り入れて今後仲間となる青山くんとの出会いを丁寧に描いていました!続いてプレイするのは「インフィニティ・レムナントというロボゲー。このロボゲーは作中で廃人がたくさんいると言われていますが、ロボットを限りなく自由にネジ一本からでもカスタマイズできる(比喩)というのは究極って感じしますね…ここではこのゲームにのめり込んでしまった妹の友達であるきーちゃんを助ける?ために勝負に挑みます!この戦い方は痛快ですね!読んでいてワクワクするお話でした!そして最後はDragon×Slayer Xというゲーム。イメージはモンハンに近いですかね?ソロでガンガンレベルを上げていたところ、スラムドッグオンラインで出会った青山にレイドバトルに誘われて…うん。大人数でゲーム、それも何時間も戦い続けるのは難しいですよね…僕も昔こういうレイドバトルやってたことがあるのでわかります。コミュ障ゆえに失敗する場面もありましたが、最終的にはいいところに着地したのかなと思います。全4話魅力あふれるゲームをプレイする主人公が印象的なVRゲームものでした!面白かったです!

キャラ A
信悟は好感が持てる主人公でしたね!コミュ障だけど自分が一番やりたい楽しみ方でゲームを楽しんでいてすごく生き生きとしていました!ただサブキャラはかなり弱いかなと…青山という友人ポジショのキャラにしても、妹の友達であるきーちゃんにしても、主人公がコミュ障という設定上しょうがないんですけどどうしても主人公との絡みが少なくて…この2人の視点もあったりすると2人の持ち味が活かせるかなと思ったり…とはいえ信悟がすごく主人公しているんですけどね…

最後に
色々なVRゲームを主人公がとにかく楽しそうにプレイしているのが印象的な作品でした!2巻も年内には出るようなので続刊楽しみです!

どんな人にオススメか?
ゲームが好きな方はハマると多います!とにかく楽しそうに主人公がゲームをプレイしているので読んでいる側も楽しくなります!ただ主人公以外のキャラが弱いのでかわいいヒロインとのやりとりや友達とゲームをしている主人公!みたいなのを求めるとちょっと違うかもです…とはいえ面白いことには間違いないので
気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ダイブ・イントゥ・ゲームズ1 ぼっちな俺とはじめての友達



著者



佐嘉二一



レーベル



レジェンドノベルス



ISBN



978-4-06-519977-0


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは筒井大志さんの「ぼくたちは勉強ができない17」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
うるかの海外留学を前に卒業旅行にきた成幸たち。みんなで楽しくスキーをしていたが、成幸はうるかの告白が気になってどこか上の空だった。しかし成幸は風邪をひいて倒れてしまう。看病をする文乃、理珠、うるか…そこで3人はそれぞれが成幸に同じ想いを抱いていることを知る。そして卒業式の日、うるかの告白の返事をできないままでいた成幸は最後に思いを伝えようとするが、大雨でうるかは卒業式に出席しないまま旅立つことになり…

〜離れ離れになる前に〜
シリーズ第17弾!そして完結!まさかのうるかエンドでしたね…連載開始当初は理珠か文乃が勝つと信じて疑っていなかったんですけど…まぁここ数巻は確実にうるか有利でしたし衝撃ではないんですけどね…ともあれこの作品らしい終わり方で個人的には大満足でした!面白かったです!
卒業旅行として泊まりがけでスキー場にやってきた成幸たち。楽しいはずのスキー旅行ですが、成幸はうるかの告白が気になって…うるかにあそこまで真っ直ぐな思いを伝えられたらそりゃこうなりますよね…そして風邪をひいてしまう成幸。彼のことを看病するために文乃が成幸と2人きりになったとき魔がさして…うん、普通だったらここで泥沼の展開ですけど、それをしないうるかと理珠の優しさがしますね…特に理珠は文乃がどれだけ迷って辛い思いをしていた察して…おして中学時代の回想へ。父親を失いボロボロな時に支えてくれた女の子。こんな過去を知ってしまえば、成幸が誰を選ぶかなんて一目瞭然ですね。大雨で飛行機の出発時間が早まり、卒業式に出れなくなったうるかに会うために成幸が走って走って走って…そうして伝えた想いは…すごく青春じゃないですか…ラストも青臭くてとびっきり幸せでいうことないです!最後まで楽しく読ませていただいた最高のラブコメでした!

キャラ A
うるか!めっちゃヒロインしてた!最高に可愛かったです!みんなが成幸のことを好きと知ってもちゃんと自分が告白したこと、自分の気持ちを伝えて…色々悩んだり戸惑うこともあったと思いますが、こうして成幸と結ばれて幸せな姿を見せてくれて最高でした!文乃、理珠もよかったですね…成幸が好きという気持ちと友達の恋を、想い人の恋を応援したいという気持ちが伝わってきて…あそこで気持ちよく成幸を送り出して彼の知らないところで涙を流す2人は本当に愛おしかった…あすみ先輩と桐須先生も魅力的でした!

最後に
本編はうるかエンドで終わりましたが、文乃、理珠、あすみ先輩、桐須先生ルートもパラレルワールドとして展開されていくようなのでこちらも楽しみですね!大学時代から共に過ごした作品がこうして一つ区切りを迎えるのは少し寂しいですが、最高のラブコメを読めて大満足です!ありがとうございました!IFルートも待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ぼくたちは勉強ができない17



著者



筒井大志



レーベル



ジャンプコミックス



ISBN



978-4-08-882335-5



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは葵遼太さんの「処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな」です!
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病気で彼女を失い留年した佐藤晃。二度目の高校三年生を迎えた彼は、始業式の日に同じクラスになった白波瀬巳緒に話しかけられる。誰とも仲良くしないと決めていた佐藤だが、遠慮のない白波瀬の性格によって近くの席のオタク男子の和久井、吃音持ちだけど綺麗な歌声を持つ少女・御堂楓と共に同盟を作りバンドを始めることになる。かつて死んでしまった彼女と共にバンドを組んでいた佐藤は、過ぎゆく日々の中に彼女と過ごした日々を思い出しながら学園祭に向けてバンド活動を続けていく…

発売前からTwitterで編集さんが頑張って推されていたこと、タイトルとあらすじが気になったこともあり購入。鮮烈な印象を残す素敵な青春小説でした。面白かったです。

物語は彼氏と初めて一夜を過ごした少女のプロローグから始まります。とても幸せで優しくて甘い朝。これからどんな物語が始まるのかと期待し、そしてこれからの物語を想像して切なくなる語りでした。

そして視点は主人公の佐藤へと移り、2回目の高校三年生を迎える彼のお話が始まります。留年したこともあり大人しくしようとしていた佐藤。しかしその希望は白波瀬というギャル風の見た目をした少女によって打ち砕かれます。遠慮無く距離を詰めてくる彼女に逆えず、オタク男子の和久井、吃音持ちの御堂という少女を含めた4人グループが完成。バンドを組み音楽をすることになります。

彼ら4人の出会いはきっと必然ではなくて、なにかの力が働いてしまった結果なんでしょうけど、一見凸凹に見える完璧なんかじゃない高校生たちが不確かなつながりでつながって音楽をやろうとする姿は印象的でした。

そして始まるバンド活動。受験生ということを忘れてメキメキと上達していく白波瀬、和久井、そして御堂の3人。しかし佐藤は死んでしまった彼女が残した悲しみにきちんと向きえないまま心に傷を抱えていました。

途中、回想で語られる佐藤の彼女・砂羽の姿は病院で過ごした時、そして砂羽の友人でありバンドメンバーであった藤田と3人で過ごしたものの描写がメインとなります。決して元気だった砂羽の姿は語られず、作中の表現を使うのなら二次関数的に落ちていく彼女の姿だけが描かれます。そのシーン全てが心を締め付け、そして佐藤がいない病室で彼女が何を思いどんな言葉を紡ぎ、どんな風に泣いていたのかを想像させます。

バンド活動は順調に進む中で、どうしても本気で音楽に向き合えない佐藤。そのことを藤田に見抜かれそれでも立ち向かえない。そんな中で終盤にある事件が起きます。このピンチを乗り越えて爽やかさと一緒に苦しみも悲しみもまとめて歌で消してしまえるのがこの作品のパワーだなと感じました。

タイトルを含めて鮮烈な印象を残すいい青春ものでした。気になった方はぜひ。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな



著者



葵遼太



レーベル



新潮文庫nex



ISBN



978-4-10-180191-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回は6月後半発売の注目ライトノベルを紹介していきます!後半は16日から30日発売のライトノベルです!この記事では僕が注目しているラノベを紹介しているだけで、6月後半に発売するすべてのライトノベルを網羅しているわけではないのであしからずm(__)m それではいってみましょう!

6月18日発売 ガガガ文庫
「結婚が前提のラブコメ2」栗ノ原草介(著者)吉田ばな(イラスト)
「サンタクロースを殺した。そして、キスをした。」犬君雀(著者)つくぐ(イラスト)
「シュレディンガーの猫探し」小林一星(著者)左(イラスト)


6月19日発売 富士見ファンタジア文庫
「さよなら異世界、またきて明日 II 旅する轍と魔法の鞄」風見鶏(著者) にもし(イラスト)


6月25日発売 MF文庫J
「異世界、襲来01 プロジェクト・リバース」丈月城(著者) しらび(イラスト)
「星降る夜になったら」あまさきみりと(著者) Nagu(イラスト)
「今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2 先輩、ふたりで楽しい思い出つくりましょう!」涼暮皐(著者) あやみ(イラスト)
「探偵はもう、死んでいる。3」うみぼうず(イラスト) 二語十(著者)









6月30日発売 ファミ通文庫
「六人のお嬢様戦争をオレだけが攻略できる」築地 俊彦(著者)  フミオ(イラスト)

以上になります!
注目はガガガ文庫の新人賞受賞作「サンタクロースを殺した。そして、キスをした。」「シュレディンガーの猫探し」の2作品!前者は失恋とクリスマスがキーワード?な青春もの?みたいです!後者は探偵ものらしく?魔女と名探偵が知恵比べする作品らしいです。どちらもあらすじからめっちゃ面白そうなのが伝わってくるので楽しみです!
続刊は「さよなら異世界、またきて明日2」「今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2」です!さよなら異世界は世界観と優しさを感じるロードムービーテイストの旅ものとして楽しめたので2巻も楽しみです!おさいもは…涼暮皐さんの悪意(善意?)を感じるサブタイトルでもうダメですね。いやいいんですけどね?

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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