2020年10月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは周藤蓮さんの「髭と猫耳」です!
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ストーリー A
内容は、獣種と呼ばれる人体に獣の性質が発現する現象が広まった世界。獣種を持つ人々はそれ以外の人々から差別されながら生きていた。猫の形質を持つエミリアは学院に通う18歳の少女。卒業単位を全て取得したことをきっかけに自分探しの旅に出ることに。屈強な髭執事のロイドと共にまだ知らない世界を見て回る…精霊や怨霊と出会い、獣種が迫害されるのを目にしながらエミリアはなにを思い旅をするのか…とこんな感じです!

〜猫耳令嬢は屈強執事と旅に出る〜
周藤蓮さんの新作!電撃文庫以外からは初めての作品になりますね!令嬢にしてはちょっとかなり落ち着きのないエミリアと屈強で髭がクールなロイドの旅を存分に楽しませていただきました!面白かったです!
学院卒業に必要な単位を2年間で全て取得し、自分探しの旅を始めたエミリア。そしてそのお供のロイド。2人は旅先で様々な現象や魅力的な人々に出会いながら旅をします。まずなんといっても文章ですよね…周藤さんの文章は電撃文庫から発売されている2シリーズもそうなんですけど、とにかく巧みという表現がぴったりなんですよ…野宿をするという描写一つにとってもリアリティがありながら、かつ生の人間がそこにいるかのような臨場感があり、自然を感じる質感がある。流石の文章でとにかくどんどん読ませてくれます。エミリアとロイドの旅はとにかくハードでしたね。旅の始めには精霊関連の事件い巻きこまれ、たまたま出会った学院の知り合いに巻きこまれて?遺跡の探索をしたり…でもその中で見せるエミリアの生き生きとした表情であったり、なんだかんだいってエミリアのことが心配でとても大切なロイドの思いやりであったりそういう2人の関係性がすごく楽しいです!そして世界に蔓延る獣種差別というものを徐々に実感するエミリア…もちろん獣種であるエミリアは令嬢でありながらもそうした理不尽さを知ってはいると思うのですが、旅先で彼女が味わう差別はより棘を感じるものでしたね…でも終盤で彼女が見た景色は、世界がちょっとずつ変わっていることを知るきっかけに…世界はすごく綺麗で知らないことはたくさんあって、でもそれだけじゃなくて残酷なことも汚いこともたくさんある。そんなことを感じさせてくれる素晴らしい旅ものファンタジーでした!面白かったです!

キャラ A
エミリアは猫耳を持つ貴族令嬢!令嬢ながらなかなかにアグレッシブガールで、重たい荷物を持って平然と旅はするわ色んな問題に首をつっこむは…ロイドさんも気苦労が多そうですねwロイドはエミリアが小さい頃から一緒にいる執事。屈強で実際に荒事にも強く、髭も相待ってクールでカッコ良かったですね!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
素晴らしい旅ものファンタジーでした!エミリアとロイドの関係が心地よく巧な文章も相待ってずっと読んでいられます!2巻!ありますよね?待ってます!

どんな人にオススメか?
旅ものファンタジーを読みたい方は!綺麗なだけではない世界で自分探しの旅をするエミリアとロイドの姿は読む人の心にきっと何かを残してくれるはずです!気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



髭と猫耳



著者



周藤蓮



レーベル



星海社FICTIONS



ISBN



978-4-06-521284-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは岩田洋季さんの「午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの」です!
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ストーリー A
内容は、親の都合で引っ越してきた雨晴旭は隣に住む学校の女神・氷見夏菜子先輩に毎日夜の九時になると呼び出される。ベランダ越し、1メートルで行われるふたりだけの時間。学校では決して見せない表情を見せる先輩とのおしゃべりの時間は、旭にとって先輩にとって何より大事な時間だった。しかし、先輩の熱烈なファンであるつばきの暴走により2人の時間は…とこんな感じです!

〜夜の九時から始まる先輩との秘密の時間〜
岩田洋季さんの新作!岩田洋季さんといえばラブコメ!ということで新作楽しみにしてました!年上の先輩との関係が最高な甘々ラブコメでした!面白かったです!
親の都合で引っ越したことで学校では女神と呼ばれる先輩とお隣さんになった旭。ひょんなことをきっかけに毎日夜九時にベランダ越しに会話をすることに…ベランダ越しの会話は先輩の小悪魔がたまらないですね…旭のことをこれでもか!とドキドキさせて自分も楽しむ…先輩…好き…しかし学校では優等生でみんなの女神な先輩がそんなことをするのは旭とのベランダ越しでの会話だけ。学校では旭に出会ってもさりげなく目配せしたりするだけ…その仕草がまたなんとも言えないですね…やべぇ…好きすぎます…しかし毎日平穏に先輩とお話しができるかというとそうでもなく…従姉妹の亜季が襲来したり、先輩の熱烈なファンであるつばきが…旭くんは先輩がいるのに亜季という幼馴染の従姉妹がいるのは非常に羨ましいですね。ガサツと見せかけてしっかり女の子してくる彼女はマジでズルいと思います。そしてつばきさん…こいつはなかなかのファン…というかストーカーでしたね…御神体はやばいっすよ…なに考えているんですか…でもそんなピンチも旭がしっかりフォローしたり助けたり自分の気持ちをしっかり伝えて乗り越えていくのはグッド!先輩の学校ともベランダ越しに見せる表情とはまた違った顔を見せてくれました!最後まで楽しく読ませていただいました!面白かったです!

キャラ A
旭は真っ直ぐと自分の気持ちを伝えられるいい男の子でしたね!先輩に弄られて顔を赤くしたりする表情もかわいかったですけど、何よりきちんと先輩に向き合って自分の気持ちを伝えられるのがグッドでした!先輩はただひたすら可愛かったですね…学校では誰にでも笑みを振りまく女神なのに、ベランダ越しではあんな表情やこんな表情を…猫耳もかわいい…てか反則やで猫耳は…そして押されると弱いところも非常に可愛かったです!

最後に
先輩とのやりとりにドキドキさせられっぱなしだったいいラブコメでした!まだまだ旭と先輩の関係は見ていたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
先輩ヒロインとのラブコメが読みたい方は!最初は旭のことをガンガン弄ってくる小悪魔ガールでしたが、終盤ではめっちゃかわいい表情を見せてくれますよ!サブキャラも魅力的ですし、読んでいて悶絶する甘々ラブコメです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの



著者



岩田洋季



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913377-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは浅月そらさんの「女子高生声優・橋本ゆすらの攻略法」です!
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ストーリー B
内容は、強面と高校生離れした渋い声で周囲から
避けられている塵内芥。彼は妹が勝手に応募した声優オーディションになぜか合格してしまいいきなりテレビアニメの主役に抜擢される。右も左も分からない中、女子高生声優の橋本ゆすらに出会う。ゆすらに声優についてのアレコレを教わりながらアフレコに挑むことになるが…とこんな感じです。

〜いきなりテレビアニメの主役⁉︎〜
MW文庫でも作品を発表されている浅月そらさんの新作。別名義で現役声優もやっているようですね。個人的には微妙でした。以降面白いとは言わないので読みたくない人はブラウザバックで。
読後の感想としては紙飛行機みたいな作品だなと。最初だけ勢いよく空に向かって飛んでいって、そのあとは当たり前のように地面に向かって落ちていく。面白かったのは声と見た目が怖い芥が声優になるとこだけっすね。序盤のそこがピーク。あとはゆっくりと盛り上がりもなくストーリーが終わります。ゆすらとの関係に進展があるわけでもない、声優になった芥がなにか成長するわけでもない、誰にもなんの変化もなく終わってしまう。あっそ、って感じ。あとキャラが多い。キャラが多いのはいいんですけど、中途半端に出てきて中途半端なギャップ見せて、中途半端に終わっていくのが…雛茂里みうっていうぶりっこ女子高生声優がいるんですけど、彼女がその筆頭で現場で一緒になってぶりっこぽい奴いるなと思ったらゲーセンで人格変わるレベルで凶悪な顔してゾンビゲーする彼女見て、一緒にゲームしてそれで終わり。えっ、彼女ってこの物語に必要だったんですか?いらないですよね?このページでゆすらとのなんにも変わらない関係どうにかしろよ。他のキャラもそんなんばっかり。芥の妹の縫衣も、芥の幼馴染の美郷も、他の声優も。いてもいなくても変わらんキャラばっかり増やしてどうすんの?それでストーリーなんも進展しないの?なんじゃそりゃ。どんどん落ちていくストーリーに物語に寄与しないのに増えていくキャラ。微妙でした。

キャラ B
芥。なんも成長しないっすね。こんだけのページ数でここまで良くも悪くもならないキャラは珍しいと思います。ゆすらもそう。ずっと芥に厳しいことばっかり言うだけ。いや声優のお仕事について厳しく言うのは理解できますけど、関係性も進展しなければギャップもなくて魅力感じないですね。他のキャラも前述の通り微妙。

最後に
落ちていく紙飛行機。微妙、続きは出ても買いません。

どんな人にオススメか?
声優ものとか好きな方は読んでみればいいのではないでしょうか。僕は微妙でした。読む方は自己責任で。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



女子高生声優・橋本ゆすらの攻略法



著者



浅月そら



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913265-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは田中環状線さんの「ねえ、もっかい寝よ?」です!
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ストーリー A
内容は、将来結婚することを約束するも親の都合で離れ離れになった忍と静乃。そんな2人は高校進学を機に再会するが、記憶のすれ違いから喧嘩をしてしまう。このまま高校生活が終わってしまうかもしれない…そんな予感の中、不眠症の2人はひょんなことからお互いが抱える不眠症が一緒に添い寝することで改善されることに気がつく。2人は添い寝ルールの元、一緒に寝ることで睡眠不足を改善していくが…とこんな感じです!

〜再会した幼馴染は不眠症?それなら添い寝!〜
田中環状線さんのデビュー作!電撃小説大賞の拾い上げ作品ですかね?とにかくテンポ良くかつ、添い寝で繋がる幼馴染同士の関係が最高なラブコメでした!面白かったです!
忍と静乃は将来結婚すると約束するも親の都合で離れ離れに。高校で再会するも、忍は静乃に将来一緒に実家の牧場をやろうという約束をしていて、静乃は東京で一緒に暮らそうという約束をしたという記憶違いが発生していることに気がつきます。そして2人はそれがきっかけで喧嘩をしてしまい…この作品、舞台は北海道なんですけど牧場というのがまたいいですね…高校生が口にするにはなんか現実的でどこかかわいい。そんな約束を小さい頃にしていたのもなおグッド。そんな喧嘩で始まる2人ですが、お互いに新生活が原因の不眠症持ち。保健室でバッティングしたことをきっかけに、お互い添い寝すると寝られることに気がつきます。そして始まる放課後添い寝ライフ!学校が終わると静乃が忍の家にやってきて、一緒に寝て、朝ごはんを食べて学校に…そんな日常が次第に当たり前になっていきます。なんといってもこの作品の最大のポイントは一緒に寝ることにエロさがないことなんですよね…あくまでお互いが寝るために一緒にいる。睡眠というプライベートを同じベッドで共にするというところにフォーカスを当てて、それをしっかり物語として成立させています。忍も紳士的でドキドキこそしてもそれ以上がないのがいいですね…そうして添い寝で繋がる2人の関係はある日突然…でも忍がきちんと手を差し伸ばして頑張って説明してピンチを乗り越えて…2人の絆を感じましたね…添い寝にポイントを当てたテンポ抜群のラブコメでした!面白かったです!

キャラ A
忍は紳士的でいいやつでしたね。なんか最初は牧場の件もあって田舎!という感じが強かったですけど、物語が進むにつれて彼のいいところがたくさん見えてきて好青年だと感じました!静乃も最初は気が強い女の子なのかな?と思っていたところにあのかわいい寝姿ですよ…なんだかんだいって忍が自分でドキドキしているか気にしたりする姿も可愛かったです!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
抜群のテンポと添い寝を取り入れた絶妙なバランス感覚のラブコメを存分に楽しませていただきました!続刊ありますよね?2巻も楽しみです!

どんな人にオススメか?
ラブコメ好きな方は!一緒に寝るというとちょっとエロさを感じますが、そういった要素はなく抜群のテンポで2人の添い寝を通したラブコメを楽しめます!サクサク読めて面白いので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ねえ、もっかい寝よ?



著者



田中環状線



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913319-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは志瑞祐さんの「聖剣学院の魔剣使い」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、聖灯祭の後、復活した<竜王>ヴェイラがレオニスの前に現れる。かつての魔王の姿とは異なり10歳の少年の姿をしたレオニスに驚きながらも都市の案内を頼む彼女。そこで見つけたプールに興味を持ったヴェイラとなぜか後をつけていたリーセリアと水鉄砲を使った戦いが始まる(?)。しかしそんな平穏な日常も束の間、第十八小隊に巣の殲滅任務が与えられる。かつてレオニスが救出されたネクロゾアに向かうが、そこではある秘密の計画が進行しており…とこんな感じです!

〜竜王とデート?そして失われた王国で〜
シリーズ第5弾!コミカライズも2巻が発売、電撃文庫の「七つに魔剣が支配する」とのコラボも決まりますます人気になってますね!今回も安定した面白さと圧倒的な遠坂あさぎさんのイラストを存分に楽しませていただきました!面白かったです!
まずどうしても語りたいのが遠坂あさぎさんのイラスト。本当にすごいとしか言えないですよね。毎度のことながら完璧なキャラデザに圧倒されます。このキャラはこう!というイメージを完璧に再現しているイラストはそれだけで圧巻なのに、リボン、髪留め、レース、水着の柄、剣といった細部に命が宿るイラストの数々…本当にすごいとしか言えないです…これが完璧に物語と調和したイラストなんですね…
物語は復活した<竜王>ヴェイラがレオニスの元にやってくるところから始まります。最初は魔王のレオニスだと疑っていた彼女もすっかりマウントをとってきて仲がいい?感じでしたね。ヴェイラさんの強気な
いたずら暴走系お姉さんな感じ好きです。プールでの水鉄砲対決は結構白熱していた面白かったですね!レオニス、ヴェイラ、リーセリア、レギーナがガチで水鉄砲バトルをするギャップがグッド!オチもよかったです!しかしそんな平穏も続かずレオニスたちにネクロゾアの巣の殲滅命令が下されます。今回はフィーネ先輩のターンでしたね…自らの過去と向き合い、乗り越えていく。弱さと向き合い、強さを手に入れ、仲間たちを思って戦う…彼女の気高さはすごく印象的でした。ラストのバトルももちろん盛り上がって今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
レオニスは今回いつもよりタジタジでしたね。ヴェイラに攻められて、リーセリアに血を求められて、レギーナにあーんされて…でもそんなかわいいところいっぱいなレオニスも戦闘となればやっぱり頼もしい!今回も魅力的な主人公でした!リーセリアさんはなんかこのままいくとヤンデレ化しそうで怖いですね…ちょっと過保護では?そんなリーセリアさんもかわいいんですけどね…今回はなかなかレオニスに触れられなくてヤキモキしていたので次巻はいっぱいいちゃついてください。フィーネは自らの過去と向き合って乗り越えていく姿がグッド!やっぱり小隊長なんだなと思うリーダーシップを発揮する場面もあり、随所でキラリと光る魅力がありました!

最後に
今回も安定して面白い物語と遠坂あさぎさんの素晴らしいイラストを存分に楽しませていただいました!6巻も楽しみです!待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



聖剣学院の魔剣使い5



著者



志瑞祐



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064944-3


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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