2020年10月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは赤月カケヤさんの「それでも、好きだと言えない」です!
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ストーリー A
内容は、人付き合いが苦手な有馬悠人の元に現れたのは記憶喪失の幽霊レイナ。彼女に取り憑かれてしまった悠人は彼女を成仏させるために記憶を取り戻す手伝いをすることになる。お節介なレイナを最初は疎ましく思っていた悠人だが、天真爛漫な彼女に少しずつ引かれていく。学校での生活もレイナを通して変わり始めたある日、レイナが幽霊になった過去を知り…とこんな感じです!

〜幽霊の女の子と出会った〜
赤月カケヤさんの新作!Twitterとあとがきでもお話しされていましたが過去に左和ゆうすけさん名義で講談社ラノベ文庫から「最強秘匿の英雄教師」を発表されていたんですよね…「最強秘匿の英雄教師」はマジで講談社ラノベ文庫史上5本の指に入る最高のファンタジーなんですよね…あの面白さは今も鮮明に覚えています…閑話休題。
幽霊の女の子を通して少しずつ変わっていく悠人と、レイナの過去と今が紡ぐ青春ものでした!面白かったです!
物語は夏の終わりに悠人がレイナに出会うところから始まります。人付き合いが苦手でロジカルな思考をする悠人とお節介で感情的で天真爛漫なレイナ。自分とは対照的な幽霊に取り憑かれてしまい、最初は彼女を引き離すために必死だった悠人。しかしレイナとの交流を通して少しずつ変わっていきます。学校ではクラスメイトの美波のペットを探すのを手伝ってあげても、周りからいいように思われず、孤独感を増していく。そんな中、レイナは確率とかメリットとかそんなのどうでもいいから頑張って自分の気持ちを伝えてよという…ひとりぼっちと思ってしまうような世界にレイナのような存在がいたらそれは希望でしょうね…レイナのおかげで少しずつだけど変わっていく悠人。しかしひょんなことから麗奈の過去が明かされたことをきっかけに物語は加速していきます。レイナはなぜ幽霊になったのか、悠人とレイナの意外な関係は…少しずつ繋がっていく過去と今。そしてどうしても言えない「好きだ」というこ言葉。終盤は感情が揺さぶられっぱなしでしたね…そっか、こういう別れ方もあるんですね…最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
悠人は最初は理屈っぽくて変なやつという印象が強かったですが、レイナを通して徐々に変わっていく姿は魅力的ですた。終盤、あんなに叫ぶキャラになるなんて思ってもいなかったです。レイナは天真爛漫な幽霊の少女。自分が何者なのかも思い出せないのに、遊ぼうとしてばかりで呑気だなーと序盤は思っていたのですが、誰よりもみんなの感情に真剣に向き合っていてすごく魅力的な女の子した。美波もよかったですね…悠人のことをしっかり考えて行動して、自分の気持ちの通りに行動する。芯がしっかりしている女の子でした。

最後に
心を揺さぶられる青春ものでした。この作品は1巻完結だと思いますが、赤月カケヤさんの作品はまた講談社ラノベ文庫で読んでみたいです。新作待ってます!

どんな人にオススメか?
心を揺さぶられる青春ものが読みたい方は!悠人とレイナが迎える結末にきっとなにかを感じるはずです。色々と人間関係の壁にぶつかりながらも最後は自分の気持ちに正直になって、それでも言えない好きと向き合う物語。気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



それでも、好きだと言えない



著者



赤月カケヤ



レーベル



講談社ラノベ文庫



ISBN



978-4-06-521178-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは佐伯さんさんの「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件3」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、二年生に進級し同じクラスになった周と真昼。周が樹や千歳、そして門脇優太と仲良くしているところを見てなんだかもやもやする真昼。そして真昼はついに学校でも周と仲良くすることを決意する!そんな真昼の姿を眺めながら、周は人間関係のトラブルを思い出して…とこんな感じです!


〜攻める天使様が超絶かわいい〜
シリーズ第3弾!2巻でイラストレーターさんが変わったときはどうなるかと思いましたがシリーズ累計20万部突破、コミカライズも決定とますます波に乗ってますね!今回はいつもは控えめな天使様がぐいぐい攻めてきて悶絶しっぱなしの甘々回でした!面白かったです!
まず序盤。2年生になり周と真昼は同じクラスになります。学校ではなんともない、お互いがお互いのことなんて知りません。という感じの2人が家だと…なんなんですか…この甘さは…あっ、膝枕…しちゃうんですか…真昼さん…やっば…えっ、やっば…真昼の腿の上とかそこだけこの世から隔絶された天国みたいなものですよ…ぼ、僕も膝枕してほしい(素直)。しかし真昼さん的には学校で自分だけが除け者にされているのが気にくわない模様。この嫉妬?もめっちゃかわいい。ほ、ほっぺたぷにぷにしてぇ…髪の毛もふもふされてぇ…甘い…甘すぎます…もう本当にこの2人の過剰すぎないスキンシップは国宝に指定されますよ…学校で徐々に周に近づいてくる真昼もかわいい。いやかわいすぎる!最高すぎる!天使様モードかと思ったら…思ったらさ…本当にずるい…そしてGWのデート!無理!甘い!真昼かわいい!周の反応が初い!なんでこんなにいちゃいちゃしてるんですか!さ、砂糖が多すぎます!このデートは本当に最高でした…これが至高のラブコメですか…周の過去とそれを受け止める真昼もよかったですし最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
周が真昼に攻めるのも、責められてタジタジしちゃう姿も本当に最高でしたね。マジでちゃんと真昼のことを心底大事にしているのが伝わってきます!真昼はこんなに攻めちゃう悪い子になって…ほんまかわいすぎるからな真昼さん…ほとんど犯罪みたいなかわいさですよ…ほっぺたぷにぷにされちゃう真昼。頭撫でられちゃう真昼…本当にかわいくて最高でした…

最後に
今回は真昼の攻めが見られて新たな境地を見せていただきました!周と真昼は早く結婚してください!4巻!4巻も待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件3



著者



佐伯さん



レーベル



GA文庫



ISBN



978-4-8156-0741-8


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは斜守モルさんの「死呪の大陸」です!
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ストーリー A
内容は、唯一絶対の神・ノルが6人の英雄によって殺された世界。平穏な毎日を過ごしていたシキはある日、海岸に流れ着いた不思議な物体に<願い>を託してしまう。その結果、呪いを受けて最愛の弟・ソラを失うことになる。呪いを解いてソラを救うためにシキは呪いについて調べることに。数年後、とある国の暗殺者として過ごしていたシキは処刑間近のエヴィルに出会う。図らずとも彼女を助けたことで共に旅をすることになったシキは立体城塞都市レジナリオである人物と出会うが…とこんな感じです!

〜約束された悲劇を覆す〜
斜守モルさんの新作!実に3年ぶり!「人狼×討伐のメソッド」がめっちゃ好きだったので新作が発売されると知ってめっちゃ楽しみでした!まず言わせてください…

よ、よくも騙したな!

まーじでよくも騙してくれましたね!二回も三回も!二回も三回も!絶対読者が驚く顔想像してニヤニヤしながら書いたでしょ!この展開!クッソ!やられた!
閑話休題。
なかなかこの魅力的な世界観やキャラを説明することは難しいのですが、一つ言えることは圧倒的に面白いファンタジーだということ。最後の1ページまでとことん楽しませていただきました!面白かったです!
まず世界観。これがとにかく魅力的なんですけど、すごく説明しづらいんですよね…ノルという唯一絶対の神がいて、でもその神は堕ちて6人の英雄によって殺され、ノルが世界に残した呪いとその呪いから生まれる死獣が脅威となっている…魔法なんかもあるんですけど、これもとにかく説明しづらいです。ただとにかく読めば溺れるくらいハマること間違いなしの魅力的な世界観です!物語はそんな世界に運びる呪いによって最愛の弟・ソラを失ったシキがソラを救うために旅をする物語になります。前述の騙され要素のせいで軽率にストーリーに言及できないのですが…エヴィルという絶世の<美少女>と出会い、目的が一致したことで2人は立体城塞都市レジナリオで行動を共にすることに。このレジナリオもとにかく設定がヤバイ。かつて囚人たちが収容されていた監獄が何百年という時を経て改築と増築によって作られた街。どこの国にも属せず圧倒的な自由の代わりに自由以外の全てが危ういアンダーグラウンド感。こんなにごちゃごちゃして魅力的な都市はなかなかお目にかかれないですね。そんな街でシキが出会うダクティルという1人の青年。彼との出会いが物語を動かしていきます。最初はソラの呪いを解く手がかりになれば…というところから話はどんどん転がっていき…ダクティルに出会ったあとの展開は本当にすごかったですね…いやとにかく読んでくれとしか言えないっす…ラストのバトルもめっちゃよかったですし満足度の高い最高のファンタジーでした!面白かったです!

キャラ A
キャラは色々語ると確実にネタバレになっちゃうので…とにかく一つ言えるのはシキとエヴィルのバディは最高だってことですね。この2人、絶対前世で夫婦でしたよ。

最後に
斜守モルさんの作品を久しぶりに浴びるように楽しめる最高のファンタジーでした!2巻も出してくれ…頼むぅ…MF文庫J…

どんな人にオススメか?
ファンタジー好きなら!絶対に面白いと確証を持って勧められる作品なので気になった方はぜひ!多くは語れないですし、語りたくないですけど、読んだら黙って僕と握手しましょう!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



死呪の大陸



著者



斜守モル



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064946-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは珈琲さんの「ワンダンス4」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A

伊折からバトルの才能を見出されたカボ。ダンスバトルに出場するか悩むカボだが、B-BOYの壁谷楽に出会ったことでバトルへの参加を決意する。湾田、恩ちゃん、伊折と共に一凛高校ダンス部は高校対抗ダンスバトルに参加することになる…

〜高校対抗ダンスバトル版開幕!〜
シリーズ第4弾!「のぼる小寺さん」の実写化の影響もあってか「ワンダンス」も日に日に注目度があがってきてますね!今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!
伊折にダンスバトル向きと言われたことでバトルも意識し始めたカボ。ハウスをやりたいと言った時のカボくんの表情、めっちゃいいですね!そして伊折に誘われて地元のB-BOYたちの練習場所へ。やっぱりダンスって音楽ありきですから校内じゃ難しいですよね…そんなわけでB-BOYたちの練習場所で練習をすることになるカボと湾田ちゃん。そこで出会ったのがパワー系B-BOYの壁谷楽。絵もすごいですけど、彼のダンスがいかにすごいか伝わってくる彼自身が発する雰囲気にとにかく飲まれましたね…すごいっす…壁谷に気に入られたカボは彼から練習の誘いを受けますが、自分の中の迷いと決着をつけられずに断る日々…このあたりの葛藤はすごくよかったですね。そして後半はじまるダンスバトル!最初は壁にぶつかりながらもなんとかそれを乗り越えていくカボはやっぱりすごいっすね。終盤は本当に目が離せなかったです!
キャラ A
カボくん吃音とうまく付き合っているかと思っていたら意外なところで罠にハマってましたね…確かにアレスピードはやいですよね…ダンスに関しては色んな人に認められながらも、自分の中で葛藤があったり、それを乗り越えたりしていく姿が印象的でした!湾田ちゃんは恩ちゃんの背中を追っかけながらも自分の中でより高みを目指そうとしている感じがグッドでしたね。そしてかわいい


最後に
今回も最後まで楽しく読ませていただきました!5巻めっちゃ気になります!続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ワンダンス4



著者



珈琲



レーベル



アフタヌーンコミックス



ISBN



978-4-06-520724-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはナナシまるさんの「会社員とJK、お隣さん歴1年目。1」です!
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ストーリー B
内容は、彼女のいない普通のサラリーマン苺谷蓮太郎の隣の部屋に引っ越してきた花咲七葉。彼女は何かと理由をつけて蓮太郎の部屋にやってきてはウザ絡み…一緒にご飯を食べたり買い物に行ったり…隙があればからかおうとしてくる七葉に呆れながらも蓮太郎と七葉の日常ラブコメが始まる…とこんな感じです。

〜隣の部屋のJKがウザい〜
スニーカー文庫主催のシチュエーション斬り‼︎コンテスト受賞作。個人的には微妙でした。以降、面白いとは言わないので苦手な方はブラウザバックで。
まず非常に個人的な意見ですが「からかう」をわざわざ漢字で「揶揄う」と書くのが非常に気にくわないです。なしてひらがなじゃダメなんですか?なんのこだわり?「びっくり」を「吃驚」と漢字で書くのを許せない人間としてはちょっとかなりだいぶ嫌悪感ありました。この時点で結構無理。
次に主人公の蓮太郎。こいつがダメ。女子高校生と一緒にいるのはまずいとか自覚ありながらなんにも行動していない。はっきり言って気持ち悪いです。女子高校生の方から勝手に俺のこと好きで近づいてきてるじゃん。いざとなりゃお隣さんですって言えばいいじゃん。という態度が透けて見えます。そりゃないっしょ。社会人でしょあんた。いや、社会人だから社会的責任を負えとは言わないですけど、女子高校生一緒に行動することに後ろめたさがあるならそれなりの行動すればよかでは?あとJK。なんでこいつのこと好きなん?えっ、好きになる要素あります?なくね。いや父親の命の恩人って…えっ、あれで命の恩人判定?いや、あっ、うん、そうですか…今時JKとかあらすじに書きながらもどこか今時なん?スマホも全然使ってなければ流行りを抑えているわけでもない。3周遅れでいいからタピオカとかチーズドックでも持たせてみれば良かったのでは?今時の意味を教えてくれ。いやあらすじに関しては作者さんの責任ないかもですけど。あと主人公の会社の後輩もなんで主人公のこと好きかわからん。いやだって、好きになる要素ないじゃん。超ぶっきらぼうで愛想悪くないっすか?後輩ちゃんから見る蓮太郎。こんなやつがええんか?ええんですか?マジ意味わからん。新手のパンチラインなんですか?シチュエーションだけ見れば歳の差ラブコメ、お隣のJKとかまぁいいものありますけどそれに話が全然ついてきてないです。めんつゆどんだけ薄めたん?

キャラ B
主人公。無理。なんでこいつがこんなに女の子に好かれているのかわからん。愛想悪い、ぶっきらぼう、面倒見はいいかもしれないですけど女子高校生と一緒にいることに罪の意識とか世間の目を気にしてるわりにその行動が取れてない。意味わからん。JK。無理。なんでこいつのこと好きなん?てかお前、作中でそんなにかわいいか?かわいいところあったか?何を自身に蓮太郎に好きになってもらおうとしてるん?家庭的なところか?蓮太郎1人で家事できるのに?そのほかのキャラもだいたい意味わからん。

最後に
Not for me全体的に薄くてかつ満遍なく拒否感。無理よりの無理。ごめんなさい。

どんな人にオススメか?
個人的にはオススメしないです。あらすじで気になった方が手にとってみればよいかと

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



会社員とJK、お隣さん歴1年目。1



著者



ナナシまる



レーベル



角川スニーカー文庫



ISBN



978-4-04-110790-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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