2021年01月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは細音啓さんの「神は遊戯に飢えている。1 神々に挑む少年の究極頭脳戦」です!
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ストーリー A
内容は、神々が作り上げた究極の頭脳ゲーム「神々の遊び」。人類たちはこのゲームで十勝することで得られる願いを叶えてもらえる権利を求めて日々神々へ勝負を挑んでいた。しかし未だに十勝したものはいなかった。1000年を超える眠りから目覚めた元神の少女・レーシェは神々の遊びに挑むために最高のルーキーと注目される少年・フェイとコンビを組むことに。元神の力を持つレーシェと天才的なひらめきでゲームに立ち向かうフェイの二人は果たして神々とのゲームに勝つことができるのか…とこんな感じです!

〜人類VS神々のゲーム対決!〜
細音啓さんの新作!発売前から各所で話題で注目度が非常に高い作品ですね!元神のレーシェと天才ゲーム少年のフェイのコンビが神さまたちのゲームに頭脳とひらめきで戦うのが魅力の作品でした!面白かったです!
暇を持て余した神様たちが作り上げた「神々の遊び」十勝すると願いを叶えてもらえるという権利を求めて人類たちは日々神様たちに勝負を挑みますが、未だに十勝したものは現れておらず…まずなんといっても神々の遊びという神様考案のゲームがめっちゃ面白いですよね!十勝したら願いを叶えてもらえる権利が得られる、三敗したら挑戦権を失う、神々の遊びに参加するものはアライズという特殊能力を得られる…などなど読むだけでワクワクする設定でグイッと物語に引き込まれます!物語は元神様のレーシェが1000年を超える眠りから目覚めるところから始まります。元神様ということもあり超人的な力を持つレーシェ。彼女が求めているのは「この世界で一番ゲームが上手い人」。そんな彼女の要望に応えるべく、お偉いさんが指名したのがルーキーながらいきなり三勝したフェイ。天才的なひらめきと頭脳を持つフェイとと共にレーシェは神々のゲームに挑むことに!神々のゲームというだけあって、神様ごとに用意された様々なゲームで神様たちと戦うことになります。巨神タイタン相手には神様風にアレンジされた鬼ごっこというように神様ごとに工夫のあるゲームが展開されます!ルールがよくわからず、ゲームをプレイする中で攻略方法や一発逆転の可能性お秘めるルールが見つかるというのも面白いです!レーシェとフェイのやりとりも見ていて楽しいですね!ゲーム以外ではにんげんせかいの常識がわからず変なことを?しようとするレーシェとそれを止めるフェイ…というような関係性がゲームでは本気で勝利を目指して共闘する!こういう関係性好きです!終盤ではこれまで誰も勝ったことがない神との白熱するバトルもあり非常に盛り上がりましたね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
フェイは天才的なひらめきと頭脳でいきなり三勝をあげた期待のルーキー!ゲーム以外では人間の常識を知らないレーシェに振り回されてばかりですが、ゲームでは非常に頼りになる魅力的な主人公でした!レーシェは1000年を超える眠りから目覚めた元神様。とにかくゲームが好きで神々のゲームに参加するために人間になったというのだからすごいですよね…人間の常識を知らないことでフェイに迷惑をかけることもありますが、ゲームでは非常に頼りになります!フェイトの息のあったコンビネーションもグッド!

最後に
すごく面白かったので春に発売される2巻が今から楽しみですね!これからフェイとレーシェがどんな戦いを見せてくれるのか…続刊楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
ゲームが好きな方は!神様がそれぞれ独自に考え出したゲームに挑むフェイとレーシェの戦いが熱い!ゲームに本気だからこその熱量と2人の息ぴったりのコンビネーションに、ゲーム外で見せる賑やかなやりとり…タイトルでびびっときたかたはぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



神は遊戯に飢えている。1 神々に挑む少年の究極頭脳戦



著者



細音啓



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-680165-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは鈴木大輔さんの「育ちざかりの教え子がやけにエモい3」です!
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前巻の記事↓ストーリー A
内容は、ひなたとのキスを経て季節は夏へ。夏休みといえば青春な中学生のひなたたち。だが彩夏とひなたは池袋でのスカウトをきっかけに芸能界に足を踏み入れようとしていた。エキストラで参加することになった映画の撮影。そこでひなたはまたしてもトラブルを起こし…一方その頃、達也はかつて終わってしまった明日香との関係に結論を下し…とこんな感じです!


〜芸能界は怖いところ?〜
シリーズ第3弾!相変わらずひなたがエモくて担当編集の岩浅さんが心配になりますね…なんで岩浅さんの担当作品はこれほどまでにあとがきに岩浅さんが登場するのでしょうか…閑話休題。今回もひなたが中学生とは思えない一面が魅力的でエモかったです!
前巻のラスト。ひなたとの衝撃?のキスを経て変化が生まれようとしていた達也とひなた。でもやっぱり達也は大人で、ひなたは大人びているだけの子供なんですよね。そこに決定的な差があって埋まらない。楽しい会話の裏でそんな関係性が見えてしまうのもまたエモい。エモいんですかね…夏休みに入り海行ったりなんかの青春を前に映画のエキストラとして撮影に参加することになった彩夏とひなた。2巻のスカウトは伏線でしたか…そしてそこで当然のように問題を起こすひなた。やっぱり只者じゃないですね。でもそれが彼女の生まれながら持っている輝きなのがまた…なんでひなたが急に女優を目指し始めたかという理由もすごく納得してしまって、大人たちが笑っているのにもすごく納得しているのに、あぁひなたは全然笑ってなくて本気で真剣にそうおもっているんだなというのが彼女らしさの全てですね。最後にまた一波乱ありつつ今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ひなたは本当に真っ直ぐに頑張ってますね。でも大人びた中学生という属性だけは変わらなくて、大人の達也との差が絶対的に埋まらない。それがすごく青春でエモい。彩夏は今回緩衝材というかあらゆる事象のクッションでしたね…いや本当によく頑張ったと思います…達也は色々決めちゃったんですけど、きっとひなたに歩む道を修正させられるんでしょうね…

最後に
今回も大人びているひなたが魅力的で芸能界に挑むストーリーもグッドでした!4巻もまだまだ波乱の夏が続くと思うので続刊楽しみにしてます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



育ちざかりの教え子がやけにエモい



著者



鈴木大輔



レーベル



ガガガ文庫



ISBN



978-4-09-451885-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは六海刻羽さんの「星詠みの魔法使い 1.魔導書作家になれますか?」です!
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ストーリー A
内容は、魔法使いの世界最高の教育機関であるソラナカルタ魔法学校。そこは毎年多くの生徒が入学するも卒業できる生徒はほんのひと握りという籍を置くことができること自体あめいよな学校だった。5年生のヨヨはあることをきっかけに目標もなく日々を過ごしていたが、ある日新入生のルナに出会う。魔導書作家という魔法使いの中でもとりわけ珍しく難関な存在を目指す彼女と出会ったことでヨヨに変化が。しかしルナを狙う黒い影が現れて…とこんな感じです!

〜魔導書作家を目指す女の子が主人公に出会う!〜
第7回オーバーラップ文庫大賞金賞受賞作!新人賞受賞作らしく気になる点もあったりはしますが、それ以上に熱くて王道で魔法の設定が魅力的な学園ファンタジーでした!面白かったです!
まずなんといっても舞台がいいですよね!毎年多くの生徒が入学するも卒業できるのはほんのわずかな難関魔法学校!巨大な迷宮を有し並大抵の魔法使いでは歯も立たない!こういう弱肉強者な実力主義の学校好きです!魔法の設定も魅力的でしたね…がっつり魔法について語られるわけではないんですけど、バトルの中で触れられる魔法の在り方というかこういう魔法なんだ!という説明がすごく好きです!これはぜひ作品を読んでいただきたいのです!
物語は魔導書作家を目指す新入生のルナが、目標もなくなんとなく過ごすヨヨという5年生と出会うところから始まります。魔導書作家になりたいとキラキラ目を輝かせるルナに、どうしても心のどこかで本気で応援してあげられないヨヨ…最初はどうしてなんだろう?と思っていたヨヨの態度が物語が進む中で明らかになっていく様子がグッド!ヨヨとルナが迷宮を探索していく様子、そして迷宮の魔物たちと戦うバトルシーンも魅力的です!物語は中盤から徐々に加速していきます。明かされるヨヨの過去に、思いかけず傷つけてしまったルナのこと。彼女を狙う強敵を前にしてヨヨは…最後のバトルシーンは本当に迫力満点で読み応え抜群でした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ヨヨは最初はどこか達観した感じが印象的な少年でしたが、お話が進むごとに人間味がグッと増したましたね!ルナはキラキラ輝く魔導書作家を夢見る女の子!夢に真っ直ぐで純粋な気持ちで魔導書作家を目指しているのが印象的でしたね…憧れのヨヨに対する想いも良かったです!

最後に
設定とバトルが魅力の学園バトルファンタジーでした!続けば面白くなりそうなのでぜひ続刊読みたいです!2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
学園バトルファンタジーが読みたい方は!ほんのひと握りしか卒業が許されない魔法学校を舞台に奥の深い魔法の設定、過去を乗り越えて今に立ち向かうヨヨと天真爛漫なルナと魅力がたっぷりの作品です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



星詠みの魔法使い 1.魔導書作家になれますか?



著者



六海刻羽



レーベル



オーバーラップ文庫



ISBN



978-4-86554-819-8


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは三河ごーすとさんの「義妹生活」です!
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ストーリー A
内容は、書店でバイトをするクラスであまり目立たない男子の浅村悠太。彼は親の再婚を機に義妹ができることに。しかし義妹の正体は同じ学校に通う綾瀬沙季!ギャルな見た目とドライな性格の彼女と一つ屋根の下で暮らすことになった2人は適度な距離感で接することを約束する。だが、義兄としてどう振る舞えば良いか戸惑う悠太と、家族愛に飢える沙季は次第に距離を縮めていき…一つ屋根の下の義兄弟ラブコメが始まる!とこんな感じです!

〜兄妹の距離感は?〜
三河ごーすとさんの新作!YouTubeで三河ごーすとさんが脚本を手がけるチャンネル「義妹生活」のノベライズ版?という立ち位置の作品ですね。YouTubeは見ていないのですが、三河さんならこちらの作品から「義妹生活」というワールドに触れてもいいだろうと思い購入。抜群の構成力と魅力的なキャラで読ませてくれる素晴らしい同居ラブコメでした!面白かったです!
親の再婚を機に妹ができることになった悠太。彼の前に新しい妹として現れたのは同じ高校に通う沙季で…導入は完璧というか超自然ですよね。プロローグのわずか10数ページで悠太がどんなキャラか、沙季がどんなキャラか、そして2人の関係性はどうなるのか。親の再婚と顔合わせというイベントの中でしっかり見せてくれる。さすが三河ごーすとさんです!そうして兄妹になった悠太と沙季の物語が始まります。親の離婚を見ているため、男女の距離には慎重な悠太と沙季。そんな2人が少しずつ距離を縮めていく過程がぎこちなくて、どこか愛おしいです!最初はぴんと糸が張り詰めたような緊張感があった関係も、沙季がご飯を作って悠太がそれを食べて。悠太が沙季のために割のいいアルバイトを探したり。そんな関係の中でゆっくり解れていきます。テンポのいい会話や2人の心情や考えがしっかり伝わる文章も素晴らしいです!ラストはなるほどこうきてそうくるか!というような展開もあり兄妹になってから1週間という期間を余すことなく描き切っていたと思います!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
悠太は陰キャというほど陰キャすぎず、適度に学校やバイト先でいい人間関係を築けるやつでしたね。こういう考え方や行動理念がしっかりしている男は好きです!沙季は最初はドライなギャルという印象が強かったのですが、物語が進むにつれて女の子らしいかわいい一面も見せてくれてとても魅力的でした!

最後に
突然一つ屋根の下で暮らすことになった高校生を絶妙な距離感で描くいい同居ラブコメでした!YouTubeの方も人気みたいですし2巻も出ますよね?続刊楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
一つ屋根の下のラブコメ!と聞いてピンと来た方は!安心安全な三河ごーすとさんの作品でラブコメが好きならハマること間違いなし!YouTube発の作品ではありますが、YouTube未視聴の僕でも楽しめたのでそこは気にせず気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



義妹生活



著者



三河ごーすと



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064726-5


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは水原みずにさんの「魔女と始める神への逆襲 道化の魔女と裏切られた少年」です!
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ストーリー A
内容は、定められた試練を達成することで魔技という異能を手に入れられる世界。わけあって禁忌の魔技である神匣を心臓に宿したティクスは世界中からその命を狙われていた。そんな彼が慈悲と施しの国・ソレクレンノで出会ったのは100年の時を経て世界に姿を表した、かつて暴虐の限りを尽くした<道化の大魔女>オヨチだった。オヨチに目をつけられたティクスは心臓をなくすために彼女と共に行動することになるが、彼の心臓を狙う影が…とこんな感じです!

〜禁忌の心臓を守れ〜
第33回ファンタジア大賞金賞受賞作!THE・ファンタジア文庫の王道ファンタジーという作品でこれでもかと世界観・キャラ・バトル・ストーリーを楽しませてくれる作品でした!面白かったです!
まず世界観、設定がすごく良かったですね!試練を乗り越えることで使えるようになる魔技。これは魔法のようなものなんですけど、ちょっと荒唐無稽にも思える試練を乗り越えても使えるようになるのは制限回数付きの超能力という一風変わった能力なんですよね。この能力がストーリーを盛り上げていましたね!物語はとある事情から禁忌の魔技である神匣という心臓をその身に宿してしまったティクスが描かれるところから始まります。彼はその心臓を狙われ世界中から追われています。この神匣というのが超常的な再生力を持つ心臓でその希少さから命を狙われることになります。そんな彼が出会ったのが100年ぶりに姿を表した魔女・オヨチ。かつて道化の大魔女として恐れられた彼女はティクスの心臓に目をつけ、半ば強制的に彼の心臓を消すことにします。そして始まる2人の試練。神匣を消すために必要な三つの材料を求めてソレクレンノで幕開ける戦い。そしてティクスの心臓を狙う影…2人の試練が一歩ずつ前進するたびに少しずつ2人の距離が縮まる。利用するされるの関係だった2人の間に仲間意識のようなものが芽生えていくのも良かったですね…終盤は怒涛のバトル!心臓を巡って巻き起こる魔技を使った大迫力のバトルはとにかく読んでいて面白かったですね!終盤の展開もグッド!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ティクスは最初は普通の男の子かと思ったんですけど、妙に肝が据わっているところがあって頼りがいのあるやつでしたね。終盤ではすっかりオヨチの扱いにも慣れていいコンビでした!オヨチは俺様な100年生きる魔女ガール!最初はとにかく傲慢でわがままな印象が強かったんですけど、お祭りで女の子らしい表情を見せたり中身は100歳越えでも年相応の精神年齢だったりとヒロインとしての魅力もグッと詰まってましたね!

最後に
ファンタジア文庫のファンタジーはこれだ!というような王道感を感じられるファンタジーでした!2巻、3巻と巻数が伸びればどんどん面白くなっていくと思うので続刊にも期待してます!

どんな人にオススメか?
THE・ファンタジア文庫のファンタジーが読みたい!という方は!とにかく王道で、設定、キャラ、ストーリー、バトルとそれぞれが非常に満足度が高いです!終盤のバトルと展開も最高です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



魔女と始める神への逆襲 道化の魔女と裏切られた少年



著者



水原みずき



レーベル



富士見ファンタジア文庫



ISBN



978-4-04-073960-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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