2021年05月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは杉井光さんの「楽園ノイズ2」です!
img_9784049136814_1
前巻の記事↓ストーリー A
内容は、バンドとして本格始動したパラダイス・ノイズ・オーケストラ。しかし二学期になっても彼らのバンドはトラブル続き!クラシックピアノ以外を認めない凛子の母親がバンド活動をする凛子に怒って学校を退学させようとしたり、詩月の祖父がいきなり学校にやってきて真琴を拉致?して強制的にセッションさせられたり、生徒会長のゴリ押しで文化祭の中夜祭と女装コンテストに出場することになったり…さらには大物音楽プロデューサーとデビューをかけて勝負することに⁉︎果たして真琴たちPNOの選ぶ道は…とこんな感じです!


〜バンドになにが必要か〜
シリーズ第2弾!杉井光さんの音楽小説は本当に大好きなのでこうして2巻が発売されてすごく嬉しいです!今回も真琴をはじめPNOのメンバーたちの活躍と青春をとことん楽しませていただきました!面白かったです!
まず序盤。凛子の母親が凛子のバンド活動を知って、バンドをそして学校を辞めさせようと迫ってきます。このバンドのメンバー、親に色々問題を抱えてますね…朱音くらいですね…ご両親に本当に意味で理解がありそうなの…クラシックピアノしか認めない。ピアノが弾けるのならクラシックピアノの世界に戻れという母親に猛反対し、なんとかバンドを続けようとする凛子。最終的に真の解決には至らなかったのかもしれませんが彼女の芯の強さが感じられるエピソードでしたね!続いて詩月のおじいちゃんのお話へ。詩月を鍛え上げたおじいちゃんがいきなり学校にやってきて真琴を拐ってとんでもない設備がそろった別邸でいきなりセッション。しかもジャズという無茶振りになんだかんだで応えてしまう真琴はやっぱりすごいですね…まぁおじいちゃんがすごすぎて認められないわけですが…ここのセッション描写は本当にすごくて頭の中にガンガン音が響いてきます!全然知らない、聴いたこともない曲なのに読者の頭の中にここまで音を響かせられるのは杉井光さんの音楽小説だけですよ…でもこの話もまた切ないんですよね…僕は大好きなんですけど…そして物語の中盤以降は文化祭+メジャーデビューが決まるかもしれない大物音楽プロデューサーとの勝負へ。いやー真琴の女装ありがたいっす。これを待っていた(えっ)というのはさておき…大物音楽プロデューサーの言葉でバンドの今後の行方が…この言葉もそうなんですけど見せつけられた音楽というのもやっぱり大きいですよね…でも結局は最高の音楽で答えを出してしまうんですよね。小説の中の観衆に、そして読者の頭の中にガンガン音を鳴らしてくれる。本当に最高です。最後の勘違いには苦笑しつつ、そして最速カバーをしたあの人にちょっとセンチな気持ちになるラストも最高でした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
やっぱり真琴は女装ですね!これからも女装期待してます!というのは半分冗談で…真琴がいろんなことを考えながらもがき苦しんで音楽で答えを出す姿は心に響きます!凛子はVS母親ばバッチバチで好きでしたね…こういうロックンロールな感じめっちゃ好きです!そして真琴への安定したムーブもグッド!詩月、朱音ももちろん魅力的だったんですけどやっぱり今回は詩月のおじいちゃんですよね。カッコ良すぎて痺れました。

最後に
2巻も楽しく読ませていただきました!絶対に3巻も読みたいです!まだまだ真琴たちの音楽を聴いていたいですし、これからどんどん成長していうPNOの活躍が楽しみです!続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



楽園ノイズ2



著者



杉井光



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913681-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは凪木エコさんの「『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。」です!
img_9784041110393_1
前巻の記事↓



ストーリー A
内容は、妹の友達の未仔と付き合うことになり人生絶頂期な夏彦。今日も未仔と一緒にラブラブ甘々ばバカップルっぷりを周りに見せつけ若干ひかれていた。そんなある日、夏彦の友人の草次と未仔の先輩である奏のカップルにすれ違いが!なんとか2人を仲直りさせようとした夏彦が考え出した案とは…とこんな感じです!


〜ぱふぱふ〜
シリーズ第2弾!1巻は重版も決まって嬉しい限りですね!結構際どいタイトルなので心配だったのですが杞憂でした(^_^;)今回も夏彦と未仔のバカップルっぷりをとことん楽しませていただきました!面白かったです!
まず序盤。学校へ行くのに待ち合わせる夏彦と未仔がどちらが先に待ち合わせ場所に着くのか競い合ったり、夏彦にお弁当を渡しにきた未仔が照れるシーンなどが描かれます。はい。バカップルいただきました。甘い甘い。という感じでいきなり甘々なところを見せつけてくれます!未仔ちゃんは周りに人がいると照れ屋さんなのに、夏彦と2人きりの時は大胆でいいっすね…まぁ時々夏彦に流されて人前でも大胆になるんですが汗。琥珀や草次といった友達との絡みもよかったですね…楽しげな日常といった感じなんですけど、そこに確かな信頼感が感じられます。そして物語は草次の浮気疑惑へ。仲良しカップルな草次と奏の間に不協和音が…これはまぁ草次が悪いんですけど隠したくなるのもわかるんですよね…そんな2人を仲直りさせるために夏彦が考え出した案が非常にバカップルっぽくて草でしたねw いやでも夏彦と未仔はこれくらいフルスロットルじゃなくちゃですからね…今回も夏彦と未仔のイチャイチャ甘々なバカップルっぷりをとことん楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
夏彦は相変わらず愛すべき馬鹿ですねwでも未仔のことを誰よりも真剣に考えてちゃんと未仔に好意を伝えられるところは好感度高いです!未仔ちゃんは相変わらず可愛くて夏彦のことが本当に大好きで見ていて微笑ましいですね…夏彦のこととなると大胆になるのもグッド!琥珀さんは相変わらず男勝りな感じで非常にグッドでした!こういう女友達ほしい!草次、奏のカップルも魅力的でした!

最後に
2巻も夏彦と未仔のバカップルっぷりを楽しませていただきました!まだまだ夏彦と未仔のバカップルっぷりは見ていたいのでぜひ3巻も読みたいです!続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。



著者



凪木エコ



レーベル



角川スニーカー文庫



ISBN



978-4-04-111039-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは雪仁さんの「隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった2」です!
img_9784049137866_1
前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、夏臣の隣室に引っ越してきたユイと一緒にご飯を食べるのが当たり前な日常。学校では相変わらずクーデレラと称されるものの、夏臣の前では笑顔も多くなってきたユイ。そんな2人の関係に徐々に変化が訪れる。些細な日常の中で夏臣もユイもお互いがお互いに抱く気持ちに気づきはじめる。そして2人は花火大会デートをすることになるが・・・とこんな感じです!


〜お互いの気持ちに気づいていく〜
シリーズ第2弾!1巻ではまだ距離があった夏臣とユイの2人の間に壁がなくなり、徐々に距離を近づけて自分の気持ちに気づいていく過程がグッドでした!面白かったです!
まず序盤。プロローグで見せる2人の日常が非常によいですね…ちょっとした買い物の描写で垣間見えるユイの可愛さを見ると、1巻のまだ夏臣に対して壁があったユイを思い出して非常にニヤニヤしちゃいますね!そしてアルバイト先の教会でユイがウェディングドレスをきて写真を撮ることに!このシーンのユイははちゃめちゃに可愛かったですね…いいお嫁さんになりそうです…そしてご飯を食べたり一緒に学校生活を送っていく中で徐々に自分の中の気持ちに気づいていく2人。これまではなんとか一緒にいて安心する、この人なら信用できるという感じだったのが、恋心に変換されていって…特にユイの気持ちの自覚は可愛かったですね…夏臣に対してどんな気持ちでいるのか、どういうところが好きなのかがすごく伝わってきました!そして花火大会デート!浴衣を着た大人らしい綺麗なユイとはしゃぐユイの可愛さの対比がグッド!気持ちに気づいた2人のさりげないやりとりには砂糖ドバドバでした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
夏臣はなんか以前よりもユイを甘やかしていますね…アイスを一緒に作ったり、ユイのために唐揚げを作ってあげたり…そんな風にユイを甘やかしつつもきちんとユイのことを考えてあげている夏臣はイケメンです!ユイは1巻の頃からぐっと可愛くなりましたね!もちろん1巻もすごく可愛かったんですけど、今回は照れて恥ずかしがるところとかウェディングドレスや浴衣で大人っぽいところのギャップとか夏臣に対する仕草とかすごく魅力的でした!

最後に
今回も楽しく読ませていただきました!あとがきによると既に3巻の発売は決まっているとのことで…これから自分の気持ちに気づいたユイがどんなかわいい姿を見せてくれるのか、夏臣との関係はどうなるのか…3巻も楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった2



著者



雪仁



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913786-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは森日向さんの「浮遊世界のエアロノーツ 飛空船乗りと風使いの少女」です!
img_9784049138283_1
ストーリー A
内容は、世界を変える力《干渉力》を持つ少女・アリア。彼女は誰もいない空の無人島で飛行船と使い商人をしている泊人と出会う。かつて干渉力を持っていた泊人に力の制御について学びながらアリアはなぜ自分が無人島にいたのかその理由を探す旅に出る。精霊が住む島、監獄の島、同じ時を繰り返す島、そして願いを叶える島…広大な空に浮かぶ島々を巡る旅が始まる!とこんな感じです!

〜空に浮かぶ島を巡る〜
森日向さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんです!どこまでも広がる空の世界、宙に浮く島々を巡る旅と心躍る旅ものファンタジーでした!面白かったです!
物語は連作短編形式で語られます。無人島で泊人と出会い、そして共に旅をすることを決めるアリア。なぜ自分は無人島にいたのか…自身の謎に対する答えを求めて空に浮かぶ島々を旅します!いい加減な泊人と困っている人を見ると放って置けないアリアは色んな島に行くたびに問題に巻き込まれます。精霊の島では消えた精霊の謎を追い、監獄の島ではかつて義賊として名を馳せた人物の監獄を手伝い、繰り返しの島では何度も同じ時を繰り返す島を救うべくループの中で解決策を模索し、そして願いを叶える島で…島ごとに特徴のある文化や生活、そこに生きる人々が生き生きと描かれていて質感のある世界になっていましたね!はじめは干渉力をうまく扱えなかったアリアが泊人の教えで干渉力を扱えるようになっていくのも良かったですね!ここに2人の絆を感じました!空に浮かぶ島を巡るロードノベルとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
アリアは干渉力という力を持つ女の子。自分がなぜ無人島にいたのか答えを求めて泊人と一緒に旅をします!いい加減な泊人の家事をやったりしっかりものの女の子でしたね!困っている人は放っておけない性格も見ていて楽しかったです!泊人はいい加減な感じの青年。でもいざというときはすごく頼りになってアリアの干渉力を発動をサポートしたり、鋭い洞察力で謎や事件を解決したりと頼り甲斐のあるやつでした!

最後に
空に浮かぶ島々を旅する綺麗な旅ものファンタジーでした!気になるヒキで終わっているのでぜひ2巻も読みたいですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
旅ものファンタジーが好きな方は!心躍る空に浮かぶ島々の設定に、島ごとに盗聴のある生活や文化。そこで生きる人々たち。いい加減な感じの泊人と困っている人は放っておけないアリアのコンビもグッド!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



浮遊世界のエアロノーツ 飛空船乗りと風使いの少女



著者



森日向



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913828-3


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは三河ごーすとさんの「義妹生活2」です!img_9784046803269_1
前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、親の再婚を機に学年一の美少女・綾瀬沙季が義妹となった浅村悠太。同い年の女子と一つ屋根の下に暮らすことにも徐々に慣れ、適度な距離感で接していた2人。そんあある日、沙季が現代文のテストで赤点を取ったことをきっかけに悠太は彼女のサポートをすることに。勉強に集中できる音楽を探したり、勉強方法を教えたりと沙季が再テストで合格できるように応援する。しかし悠太がバイト先の栞先輩と映画館デートをしたことをきっかけに沙季の中にある感情が浮かび上がるが…とこんな感じです!


〜この気持ちはなんだ?〜
シリーズ第2弾!コミカライズや大規模な重版も決まりMF文庫Jの期待のニューフェイス的な立ち位置の作品ですね!今回も悠太と沙季の微妙な距離感や感情の揺れ動きなど義兄妹の関係性が見事なラブコメを存分に楽しませていただきました!面白かったです!
まず序盤。期末テストが返却されます。もちろん頭の良い悠太とそれに劣らず、というかむしろ悠太よりも高得点を叩き出している沙季。見た目ギャルですけどインテリなところが流石沙季さん…って感じですよね…しかしながら現代文でまさかの赤点。再テストを受けることに。現代文ができない沙季の理由がなんとも彼女らしくて好きですw そして沙季が再テストで合格できるようにサポートをすることに決める悠太。勉強に集中できる音楽を探してきたり、勉強方法を教えたりと沙季に普段ご飯を作ってもらっている分、彼女のことをサポートしようと頑張ります。悠太の理論的な勉強法はこれまた流石の一言です…順調に進められる沙季の勉強ですが、悠太が栞先輩とバイト終わりの映画館デートをしたところから雲行きが怪しく。いいっすね…年上の先輩と映画館デート…死ぬほど憧れます(血涙)そこで見せる栞先輩の態度と悠太の無垢な反応がまたいい…めっちゃ青春やん…しかしそれを知った沙季は心中穏やかではなく…そんな沙季の感情を悠太側から見た描写がまた素晴らしいんですよね…そしてラスト。沙季の日記にやられました…1週間の沙季の気持ちの変化が悠太側からしか見えていなかったのが沙季側から見えることで…沙季の感情の変化が日ごとに描かれるのが最高でした!今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
悠太は相変わらずなんでも要領よくそつなくこなしますね。でも今回は料理に失敗?したり、沙季のことが気になってバイトに集中できない姿が描かれるなど普段完璧な彼の隙みたいなものが非常に良かったですね!沙季は相変わらず頑張り屋さんですね…赤点をとった現代文で再テストに合格するために必死で勉強して…そしてその裏で色んな感情の変化があったことを知れるのがまた…栞先輩はマジで大学時代にバイト先の先輩でこういう先輩がいて欲しかったなという理想の先輩でしたね。大人らしさとお茶目な感じのバランスが最高です!

最後に
2巻も悠太と沙季の絶妙な距離感、感情の変化を存分に楽しませていただきました!3巻は7月発売ということで今から楽しみですね!自分の感情に気づき始めた沙季と悠太はどんな夏休みを過ごしていくのか…続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



義妹生活2



著者



三河ごーすと



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-680326-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


↑このページのトップヘ