2021年10月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは日向夏さんの「迷探偵の条件」です!
⚠︎なるべくネタバレはしないつもりですが、ミステリなので未読の方は悪しからず。
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ストーリー A
内容は、真岡陸は普通の高校2年生。だが真岡家に生まれた男子の運命として18歳までに運命との女性と出会わなければ死ぬという超不幸体質があった。しかも陸にはヤンデレの女性ばかり引き寄せてしまう体質と外を歩けば事件に当たる迷探偵体質も持ち合わせていた。クラスでイベント補助委員という名の雑用係に任命されてしまった陸は学園祭にかけて様々な事件に巻き込まれてしまうが…とこんな感じです!

〜事件は勝手にやってくる〜
日向夏さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんですね。なんとなくファンタジーのイメージがある作家さんなので現代日本を舞台にした作品は意外でした。巨大な学園を舞台にした探偵ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まずなんと言っても文章。これがすごくよかったですね。陸の一人称で描かれるんですけど、高校2年生の男子の見た世界というかリアル感のある文章で物語に没入できました!個人的にめっちゃ好きですね!物語は陸の体質が語られるところから始まります。18歳までに運命の女性を見つけなければ死ぬのに、普段はモブでヤンデレばかり引き寄せてしまいさらには事件を引き寄せてしまう探偵体質で…陸くんはあと1年間すごくいいことがたくさんあってもいいと思うんですよね…そして物語は学園で起きるある殺人事件から動きだします。ミステリなので致命的なネタバレはしないようにするんですけど、人が死ぬ学園ミステリって久しぶりに読みましたね。しかもがっつり死ぬ。結構びっくりしました。その後も人がしんだり死にかけたりとなかなか血生臭い学園ミステリでしたね…そしてそれを抜群の記憶力とこういうことになれてしまった胆力で謎を答えへと導いていく陸。すごく探偵してましたね…迷探偵要素はどこ…?衝撃的なラストもよかったですし最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
陸はなんか見ていてかわいそうになるくらい薄幸な男の子でしたね…18歳で死ぬならせめてもう少し幸せになってほしいです…探偵シーンはかっこよかったです!その他にも幼馴染で色々と秘密を抱えたユキ、なぜか陸のことをにらんでくるまりあ、腐っている樋野先輩と魅力的なキャラがストーリーを盛り上げていました!

最後に
人が死ぬ系の学園ミステリとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!陸くんが運命の18歳をどのように迎えるのか…続刊楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
学園ミステリが読みたい方は!人が死ぬ結構血生臭い系の作品です。陸くんの一人称で語られる物語は見ていて楽しいですし、ミステリ的な部分もグッド!キャラも魅力的ですし気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



迷探偵の条件



著者



日向夏



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-680841-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはくろいさんの「俺のお嫁さん、変態かもしれない ―ゼロ距離だった幼馴染、結婚したとたん即落ちして俺に夢中です―」です!
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ストーリー A
内容は、サッカーで将来有望とされる新藤裕樹。かわいい幼馴染の涼香もいて充実した高校生活を送っていた。そんなある日、2人で買った宝くじが当選!10億円をゲットするがなんと涼香が1人で受け取りに行ってしまったことで贈与税の関係で半分こできない!そんな2人が見つけた解決策は結婚すること⁉︎結婚したことで気づくお互いの気持ち。そして幼馴染から恋人へと変わっていく関係。同居生活も始まり2人の甘々は加速していく…とこんな感じです!

〜宝くじが当たったから結婚⁉︎〜
くろいさんの新作!「お隣さんと始める節約生活」「シェアハウスで再開した元カノ〜」に続いて個人的には3作品目ですね。くろいさんの作品好きなのでこうして新作読めて嬉しいです!今作は幼馴染とのイチャイチャラブラブ甘々な同居生活結婚ラブコメでした!面白かったです!
まず序盤。裕樹と涼香が結婚することに。まぁ流石にフィクションがすぎるというかご都合主義的ですが、この後の2人のイチャラブをみてればそんなことは些細なことです。将来有望なサッカー少年であった裕樹は他の部員と馬が合わずさらには怪我をさせられてサッカー部を辞めることに…そこに優しく寄り添う涼香…後述しますが涼香ちゃん可愛すぎません?辛い時にお嫁さんな幼馴染にひたすらよしよしされたいだけの人生でした…物語は2人が同居し始めたあたりからイチャラブ度がぐっと増していきましたね!ドキドキしながら一緒にお風呂に入ったり一緒のベッドで寝たりデートしたり…幼馴染らしいやりとりの中にある恋人らしい恥じらいとか夫婦だからもうちょっと…という感情がはちゃめちゃに最高でした!ラストもグッド!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
裕樹は涼香にちゃんと好きとかかわいいとか言ってあげているので百点満点!ラブコメの主人公はちゃんと女の子にかわいいとか好きって言ってあげるだけで満点です!もちろん努力家なところもグッド!涼香はもうとにかくかわいい!小柄でおっぱい大きくて口から覗く八重歯が激かわで、裕樹のことを攻めたかと思ったら責められるのには弱くて…ちっちゃくておっぱいが大きくて八重歯がかわいい幼馴染は最高ですね!

最後に
2人の距離感が絶妙な甘々イチャラブ同居新婚生活ラブコメでした!これはめちゃくちゃ売れて2巻もぜひ出してほしいですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
イチャラブ系のラブコメが読みたい方は!タイトルにある変態要素はそんなに・・・・ですが涼香がかわいいのは間違いなし!裕樹との距離感やニヤニヤできるやりとりもたまらない!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



俺のお嫁さん、変態かもしれない ―ゼロ距離だった幼馴染、結婚したとたん即落ちして俺に夢中です―



著者



くろい



レーベル



富士見ファンタジア文庫



ISBN



978-4-04-074290-8


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは平坂読さんの「変人のサラダボウル」です!
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ストーリー A
内容は、岐阜県岐阜市で細々と探偵事務所を営む貧乏探偵の鏑矢惣助。そんな彼が尾行中に出会ったのは異世界からやってきたという皇女サラだった。なぜか言葉が通じる彼女をそのままにしておくわけにもいかず、なし崩し的に同居生活を始める惣助。サラはあっという間に現代日本の生活に馴染んでいき、惣介の探偵業を手伝うことに。サラを追ってきた護衛のリヴィアも加わり惣介の日常は賑わうようになる…かと思いきやリヴィアは探偵業に馴染めずホームレスに。果たしてサラたちは現代日本でどんな生活を送っていくのか…とこんな感じです!

〜岐阜を舞台に探偵と異世界皇女が大活躍⁉︎〜
平坂読さんの新作!妹さえのコンビで新作!さらにカントクさんの表紙のイラストがめっちゃ良かったのですごく楽しみにしてました!惣助、サラをはじめ魅力的な登場人物たちが織りなす日常コメディとして楽しく読ませていただきました!すごく面白かったです!
まず序盤。尾行中に異世界からやってきたサラと出会います。序盤は丁寧かつ無駄のない展開で物語にすっと入っていけましたね!サラとのファーストコンタクトもグッド!日本語が通じるけど異世界から来たサラをそのままにしておけない惣助は彼女と同居生活を始めることに。すぐに現代日本の文化にも馴染んで惣助の探偵業を手伝えるようになるあたり順応性が高いですね…そしてここからが本格的なスタート!惣助のサラがいる日常が始まります!浮気調査を手伝ってもらったり、時には飛騨牛を一緒に食べたり…何気ない日常にサラという非日常さがめっちゃ面白いですね…惣助とサラのやりとりは見ていて本当に飽きないですし最高の一言!途中サラを追ってきた護衛のリディアについても描かれますが、彼女の物語もまた魅力的ですね…最初はサラが見つからずにホームレス生活を余儀なくされて、サラと出会ってホームレス生活から脱却できたと思ったら諸事情あった再びホームレス、さらには事件に巻き込まれることに…リディアさん楽しそうな人生送ってますね…ラストはおっ!と思うような展開もあり最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
惣助は貧乏探偵のアラサー。意外と人情に厚かったり、サラのことはきちんと責任を持って面倒見たりといい大人でしたね。サラはかわいい異世界の皇女!現代日本に対する脅威の順応性は見ていて楽しかったですね…どこか大人っぽいのに年相応の女の子らしさも見せる。惣助とのやりとりも含めて魅力的な女の子でした。リディアはなんか色々不遇というか薄幸なのに楽しそうに生きている女性でしたね…幸せになってほしいです…

最後に
めっちゃ面白い非日常系コメディでした!これはぜひ長く続いて欲しいですね!惣助とサラのやりとりは見ていて楽しいですし、裏主人公?なリディアさんも魅力たっぷり!2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
現代日本を舞台にした非日常系のコメディを読みたい方は!惣助とサラのやりとりは天才的に面白いですし、逞しく生きるリディアさんもグッド!気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



変人のサラダボウル



著者



平坂読



レーベル



ガガガ文庫



ISBN



978-4-09-453038-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは早見慎司さんの「死なないセレンの昼と夜 ―世界の終わり、旅する吸血鬼―」です!
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ストーリー A
内容は、水が極端に減ったことを原因に滅びてしまった世界。吸血鬼のセレンはつぎはぎのワンピースを身に纏いサイドカー付きのバイクで世界を旅しながらコーヒー屋台を経営していた。行く先々で出会う人々を時には助け、時には命を奪いながらセレンは終わった世界を旅していく…とこんな感じです!

〜吸血鬼と旅とコーヒー〜
早見慎司さんの新作!MW文庫で作品を発表されていて電撃文庫からは初のようですね。個人的にも初挑戦です。文明が滅びたポストアポカリプス的世界観で吸血鬼が旅してコーヒー屋台を営むというロマン溢れる作品でした!面白かったです!
物語は連作短編形式で進んでいきます。セレンがコーヒー屋台を開いてお客さんが来て、お客さんが抱える問題やお客さんが住む場所の問題を解決するように頼まれます。そんな問題ごとに対しセレンは時に優しく、時には吸血鬼の本性をのぞかせて人を殺します。どこか悲しく寂しくて、時に残虐なのに美しい。そんなセレンの旅は胸を打ちます。各話のお話もすごくいいですね!第一話はメタリカが大好きな青年との話、第二話は水のない世界で豊富な水を蓄える街のお話、第三話は世界で唯一自然を残した秘境、第四話は海を目指した家族の話、第五話はシスターと子どもたちの話…セレンはコーヒー屋台をしたいだけなのに厄介事を抱え込まれて、そして様々な結末を迎えていく。各話のラストはそれぞれ印象的でしたね…個人的には第四話のお話がすごく印象的でした。やっぱり生きるって難しいですね…最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
キャラ、といってもセレン以外メインのキャラがいないのですが…
セレンはとても魅力的な吸血鬼でしたね。自称17歳で実は500歳生きる女の子。物事を覚えているのがあんまり得意ではなく最後にいつ雨が降ったのかも覚えていない。ナイフ一本で銃を持つ男たちを簡単に倒し、夜には昼と違った姿を見せる…すごく魅力的な女の子でした!

最後に
吸血鬼の女の子がポストアポカリプス的な世界を旅する魅力的な連作短編集でした!2巻があるならぜひ読んでみたいですね!セレンの旅はまだまだみていたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
旅もの、ポストアポカリプスものがた好きな方は!セレンと人々が紡ぐ物語は時に切なく、時に残酷で、時に美しくそれぞれ魅了的です。セレンも可愛くて魅力的です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



死なないセレンの昼と夜 ―世界の終わり、旅する吸血鬼―



著者



早見慎司



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-914043-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは平坂読さんの「〆切前には百合が捗る2」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、人気ライトノベル作家の海老原優佳理と晴れて付き合うことになった白川愛結。一緒にご飯を食べたり映画を見たり旅行に行ったりと充実した毎日を過ごしていた。そんなある日、優佳理と交流のある声優・須原朋香が優佳理の家にやってくる。なんと彼女は同性愛者で優佳理のことが好きだという。果たして愛結と優佳理の関係はどうなってしまうのか…とこんな感じです!


〜カミングアウト〜
シリーズ第2弾!コミカライズも決まって順調なシリーズですね!とはいえ元々短く終わらせると宣言されておりあとがきでもこれで終わりと書かれていますが…3巻あるなら読みたいですね…と初っ端から終わりの話をしてしまいましたが、今回も安定して面白いガールズラブコメディでした!
優佳理と付き合うことになった愛結。とはいえ2人の関係が劇的に変わることもなく、のんびりとした日常が描かれるのはグッドですね!感情的な部分の変化はしっかり感じられたりと2人の関係は見ていて楽しかったです!特に旅行は見ていて楽しかったですね…平坂さんの作品は他のシーンでもそうなんですけどとにかく旅行シーンがめちゃくちゃ良くて…赤福食べたことないので食べてみたいですね…そして物語は声優の須原朋香が優佳理の家にやってくることで動き始めます。愛結と同じく同棲愛者である朋香。そんな彼女は優佳理のことが好きで、でも愛結に取られてしまって…朋香ちゃんめっちゃいい子ですね…優佳理と愛結の関係はひっぱりあう関係なので、朋香が愛結と対等?な感じで接しているのを見ると愛結も普通の女の子なんだなって思います。そして物語は終盤へ。愛結の家出についに終止符を打つ時が…やっぱり優佳理さんはかっこいいです…最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
愛結は最初は優佳理さんと付き合い始めたからかどこか大人っぽいというかしっかり者感があったんですけど、朋香ちゃんが出てきたあたりからは年相応の可愛さを感じられてグッドでした!優佳理さんは前回ラストでだいぶ愛結に押され気味だったんですけど、さすがに大人の余裕がありましたね。ラストはかっこよすぎました。そして朋香ちゃん。なんか見ていていて元気をもらえる子で愛結とも対等な感じで楽しい女の子でした!ライブシーンはめちゃくちゃ好きです!

最後に
めっちゃ面白かったんですけど一旦ここで完結ということで…まだまだこの2人の話は見ていたいのでぜひ3巻を…小説かコミックめっちゃ売れてくれ…

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



〆切前には百合が捗る2



著者



平坂読



レーベル



GA文庫



ISBN



978-4-8156-1202-3


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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