2022年03月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは鏡遊さんの

戦鬼と戦姫の聖災戦争

です!
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ストーリー A
内容は、人を殺す鬼と鬼を殺す鬼討。両者は平安時代から現代に至るまで激しい戦いを続けていた。鬼の始祖の末裔である大衛童貴は伝説の鬼討の末裔である一条朱璃のことを密かに想っていた。対する彼女も童貴のことを悪くは思っていなかったが、鬼と鬼討という立場上、2人は殺し合うしかなかった。そんなある日、童貴は朱璃が通う鬼討養成機関の学院に潜入することに。しかしそこでみた朱璃はなぜか手足に枷をつけられた状態で…さらには童貴の転校と同時に学院内で殺人事件が発生するようになり…果たして童貴と朱璃は鬼と鬼討の立場を超えて結ばれることができるのか…とこんな感じです!

〜鬼が恋したのは〜

鏡遊さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんですね。現代異能+ミステリといった感じでちょっと懐かしさを感じる作品でした!面白かったです!
まず序盤。童貴と朱璃の殺し合いから物語は始まります。これまでの戦闘を経てお互いのことを憎からず思っている2人。そんな2人のまさにロミジュリ的な関係は短いシーンながらも印象的でしたね。そして朱璃への想いを募らせた?童貴は彼女が通う学院へと潜入します。ですが朱璃はなぜか手と足に枷をはめられていて…表向きは童貴と殺し合いをしている最中に鬼との内通が疑われたという理由でしたがこれが終盤きっちり伏線として回収されるのはよかったですね。そして始まる童貴の学院での生活!鬼とバレることなく朱璃を始めとしたヒロインや同級生たちと交流をして…学院の鬼討を育てるという特殊な環境も交えながらも学院生活は見ていて楽しかったですね!そして発生する殺人事件。犯人は果たして鬼なのかそれとも…この殺人事件に関する部分が物語の軸となってきますね。このあたりはネタバレになるので詳しくは語れないのですが丁寧な伏線回収と衝撃の展開にやられましたね…終盤のバトルからのラストシーンも良かったですし最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
童貴は始祖の末裔たる鬼ですが、朱璃に恋する普通の男の子という感じで時折微笑ましさもありましたね。嫌いになれないタイプの男の子です。朱璃は最強の鬼討にして童貴に恋する女の子。普段はクールな感じですが時折、照れて頬を赤らめるギャップがグッド!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
ロミジュリに現代異能とミステリを足したような作品でちょっと懐かしさを感じるような作品でもありましたね!気になるところで終わってますしこれはぜひ2巻も読みたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ロミジュリ的関係が好きな方は!現代異能としても面白いですし、ミステリ部分もカチッとしているのであらすじが嫌いじゃなければ読んでみてほしいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

戦鬼と戦姫の聖災戦争



著者

鏡遊



レーベル

MF文庫J

ISBN

978-4-04-681296-4
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



雑談。今月やるのすっかり忘れてましたね…まぁ疲れてるってことです…

ということで今日はタイトルの通り感想を書く時に使わないようにしている言葉を紹介します。とはいえこれは個人的に気を付けていることで他の方に「使うな!」と言っているわけではないのでそこは勘違いしないでいただけると…はい…



これは絶対に使わないようにしてます。なぜかというと面白いに対する思考の放棄なので…神っていえば《すごい》ってことは伝わると思うんですけど、じゃあ何がすごいんだよとかそういうのが一切伝わってこないんですよね。この「何がすごい」を伝える努力をせずに神って使うのは感想の書き手としては禁じ手だと思うので…


エモい
これも絶対に使わないようにしてます。これも神と同じでなんかいいに対する思考の放棄なので…エモいってことは作品に対してそう感じる《何か》があるはずなんですよ。それを言語化せずにエモいで済ませたくはないです。


泣ける
泣いたは事実なので泣いた時には使うんですけど泣けるは使わないようにしてます。そもそも涙腺ポイントって人によって違いますし「この作品泣けるんですよ!さぁ読んで!」みたいな薦め方されたくないじゃないですか…そもそも泣けるってなんだよ…泣かせたいのかそうじゃないのかよくわからんです…売り文句ならともかく感想には絶対に使いたくない言葉です。


○○と比べると~
他の作品との比較はこれまた禁じ手だと思っていて、露骨なオマージュでもない限り作品一つ一つにはその作品にしかない魅力が絶対にあるはずなんです。その魅力を殺すようなことはしたくないですし、比べる側にも比べられる側にも失礼だと思うので…


○○が好きな人にオススメ!
これはTwitterではたまに使っちゃうんですけどブログでは絶対に書かないようにしてます。理由としては「○○と比べると~」と同じ部分もあるんですけど、僕が比較対象の作品で魅力的と思っている要素が必ずしも伝わるとは限らないからです。


ゴミ
今までは面白い作品に対する禁句だったんですけど、つまらない/個人的に合わなかった作品でも使わないようにしてる単語はあります。比較的汚い言葉は使うんですけど流石にゴミとかは言えないです。誰かにとっての宝石が僕にとってのゴミである可能性もありますし、僕にとっての宝石が誰かによってのゴミである可能性もあります。人にやられて嫌なことはしないようにってことですね。


以上になります。
基本的に感想っていうのは「なんで面白かったのか」の掘り下げだと思うのでそれを辞めてしまう言葉は使わないようにしてます。

最後に最近面白かったラブコメとゾンビラノベをオススメしときます。




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのはネコクロさんの

迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について

です!
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ストーリー A
内容は、青柳明人のクラスに転校してきた留学生のシャーロット。そのかわいさで瞬く間に注目を集めるシャーロット。しかし妹のエマが行方不明になってしまう。たまたまエマを助けた明人はエマに懐かれたことをきっかけにシャーロットとも距離を近づけていく。明人が住んでいるマンションの隣室に住んでいるエマがよく遊びにくるようになったことで明人とシャーロットの距離も徐々に縮まっていくが…とこんな感じです!

〜エマちゃん大天使〜

ネコクロさんの新作!個人的には講談社ラノベ文庫で発表されていた「ボッチのオタクである俺が〜」以来のネコクロさんの作品ですね。留学生のシャーロットと徐々に距離を縮める&妹のエマちゃんが大天使なラブコメとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。明人のクラスにシャーロットが転校してくるところから始まります。この辺りはスムーズに進んでパッと物語の中に入っていけましたね。そしてシャーロットの妹であるエマちゃんが迷子に。たまたまエマを助けたことをきっかけに明人はエマに懐かれて、家がマンションの隣同士ということもあり2人は距離を縮めていきます。後述しますがエマちゃんがマジで天使でもう…おにいちゃんって呼ばれてぇ…エマちゃんと遊ぶ光景も微笑ましくていいですよね。ドミノは倒したいけど自分では並べたくなかったり、一緒にごはん食べたり猫の動画みたり…こういう何気ない日常を僕はどれだけ渇望したことか(社畜)。少しずつ近づいていく明人とシャーロットの距離感もよかったですね。エマちゃんがまさしく恋のキューピッド的な立ち回りをしていて、これがまた微笑ましい。終盤ではエマちゃんご立腹&シャーロット怖い事件もありつついい位置に着地してましたね。欲を言えばもうちょっと伏線は回収して欲しかったですが…とはいえエマちゃんがめちゃくちゃ可愛くて最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
明人はクラスで浮いているとはいえなんだかんだでいいやつ。シャーロットやエマに対する優しさがグッドでしたね。シャーロットは可憐な美少女。時折見せるちょっと抜けたところとかエマを守るしっかり者のお姉さんな感じが魅力的でした!そしてエマちゃん!かわいい!なにこの天使!明人にたくさん甘えてシャーロットにはちょっと当たりが強くて…こんな子にお兄ちゃんって呼ばれたいだけの人生でした…マジ天使…

最後に
エマちゃん大天使な距離感ラブコメでした!これはぜひ2巻も読みたいですね!というか伏線が残りすぎているので純粋に2巻がほしい…続刊待ってます…

どんな人にオススメか?
距離感ラブコメが好きな方は!エマちゃんがとにかくかわいくて見ているだけで癒されます…エマちゃんに懐かれてぇ…もちろんシャーロットもかわいくて明人とのピュアなやりとりは見ていて楽しいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について



著者

ネコクロ



レーベル

ダッシュエックス文庫

ISBN

978-4-08-631458-9
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは枩葉松さんの

陽キャなカノジョは距離感がバグっている 出会って即お持ち帰りしちゃダメなの?

です!
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ストーリー A
内容は、モデルの仕事もしている身長180センチ近い佐々川綾乃。そんな彼女がナンパされているところを偶然助けたぼっちな藤村京介はなぜか彼女に懐かれてしまう。外見のわりに子どもっぽい綾乃のわがままに付き合っているうちにいつの間にか綾乃の家で遊んだり勉強するようになっていく。徐々に縮んでいく2人の距離の行方は…とこんな感じです!

〜長身美女を助けたら〜


枩葉松さんの新作!こちらがデビュー作ですかね?長身美女と陰キャの距離感ラブコメとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まずじょばん。京介が綾乃をナンパから助けるところから物語が始まります!この助け方がなかなかユニークでしたねw そしてこのことをきっかけに綾乃がなぜか京介に懐くようになり2人の距離が徐々に縮んでいきます。中学生の頃からモデルとして活動していたが故にクラスメイトからお金や物を要求されて辟易としていた綾乃。そんな彼女に対して普通に接してくれる京介に徐々に心を開いていきます。その大人っぽい見た目に反して精神年齢は実は幼くて京介に褒めてもらいたがったり、ちょっとしたことでドキドキしたりとピュアな感じがよかったですね!京介とのやりとりは見ていて楽しかったです!中盤以降はクラスメイトの詞島さん琥太郎も登場して物語が賑やかになっていましたね。終盤では綾乃とさらに距離を近づける場面もありさいごまで楽しく読ませていただきました!

キャラ A
京介はいい感じにぼっちの陰キャという感じで見ていて安心感がありましたね。でもきちんと綾乃に思っていることを伝える姿勢がグッド!綾乃は長身美女で大人っぽいけど中身は子どもっぽいギャップがグッド!ピュアでちょっとしたことでも赤くなっちゃうのが可愛かったです!そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
陰キャの京介と長身美女の綾乃との距離感が楽しいラブコメでした!これはぜひ2巻も読んでみたいですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
距離感ラブコメが好きな方は!京介と綾乃の徐々に近づいていく距離感や以外とピュアな綾乃の反応がかわいくてたまらないです!2人のやりとりは見ていて楽しいですし気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

陽キャなカノジョは距離感がバグっている 出会って即お持ち帰りしちゃダメなの?



著者




レーベル

富士見ファンタジア文庫

ISBN

978-4-04-074473-5
表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは塗田一帆さんの

鈴波アミを待っています

です!
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Vtuber鈴波アミのデビュー1周年配信の日。予定時刻になっても彼女は現れず突如失踪してしまった。鈴波アミの視聴者たちは彼女の復帰を信じて1年前のアーカイブを同時視聴しながら彼女を待ち続けることを決める。コロナウイルスによって徐々に社会も変化していく中で果たして鈴波アミは復帰するのか…

塗田一帆さんのデビュー作。本作は元々ジャンプ小説新人賞で金賞を受賞した短編作が元になっており、それを元に長編化したものを早川書房から出版というちょっと珍しい流れで発売された作品ですね。Vtuberものということもあるのですが、作者の方がYouTuberのKUNさんの初代編集者ということで気になって読んでみました(5年来のKUNキッズなので…)。さて作品はと言いますと…

はっきり言ってすごい。

とんでもない小説でした。最初はただの鈴波アミの一視聴者だった俺を俯瞰する形で物語を追っていました。でも途中から僕が<俺>になって強制的に2020年に戻らされて鈴波アミを推されて彼女を助けるためにページを捲るようになりました。没入感が半端じゃないです。なんなんですかこの引力は。200pの物語にこんなに引き込まれたことはないです。最高の読書体験でした。

まず序盤。物語はVtuberの鈴波アミがデビュー1周年配信に現れなかったとろこから始まります。一視聴者として彼女が現れるのを心待ちにしていた<俺>は鈴波アミが現れなかったことに動揺しながらも、視聴者たちに過去のアーカイブを同時視聴しながら彼女を待つことに。

物語の序盤は<俺>が鈴波アミを待つ物語で、Vtuberに関する豊富な知識に裏付けられたリアルな2020年を感じながら物語を追うことができましたね。

鈴波アミの配信アーカイブの同時視聴を通して読者は彼女のことを知るようになります。鈴波アミの配信スタイルであったり、彼女の人となりであったり、人気になるまでの過程であったり…その全てが奇跡のような連続で成り立っていて徐々にVtuber鈴波アミに引き込まれていきます。

しかし配信アーカイブを同時視聴するようのチャット欄が荒らされたことで物語は思わぬ方向へと転がっていきます。鈴波アミの配信アーカイブを同時視聴することはなくなり世間はコロナで徐々に追い詰められていく<俺>。それでも鈴波アミの復帰を信じてアクションを起こしていきます。

そしてここからがすごい。彼女のために推しのために必死で行動する彼の姿に没入していきます。これまで他人だった<俺>がまるで自分のように感じられるようになり、<俺>が狂おしいほどに鈴波アミを求めるようになる。本当にすごい引力でここまで引き込まれるのかと読んでいて驚きました。

ラストは文句なし。この物語にふさわしい最高の結末でした。これ以上はないです。

推しがいるならぜひ読んでほしい。本当に凄まじい引力と没入巻のある作品でした。オススメです。


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

鈴波アミを待っています



著者

塗田一帆



レーベル

早川書房

ISBN

978-4-15-210096-2
表紙の画像は「版元ドットコム」様より




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