2022年09月

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは紫大悟さんの

断頭台の花嫁 世界を滅ぼすふつつかな竜姫ですが。

です!
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ストーリー A
内容は、世界を滅ぼす災厄として死ぬ運命にあった伊良子燐音。しかし彼女を乗せた航空機は何者かによって撃墜される。撃墜をきっかけに燐音の中に宿る竜の因子が暴走してしまい世界はピンチに。そんな現場を目撃した普通の少年・太宰龍之介にはなぜか燐音の暴走を止める力があり彼女と結合魂魄術式を結ぶことで燐音を助ける。自分を助けた龍之介に惚れた燐音は彼と一緒に暮らすことに⁉︎龍之介は燐音を狙う存在から彼女を守ることができるのか…とこんな感じです!

〜世界か彼女か〜

紫大悟さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんです。「魔王2099」は1巻発売当初から積んでます…すみません…どこか懐かしい感じの現代異能×ボーイミーツガールな作品で楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。龍之介の日常が描かれます。こういう生徒会で女の子とイチャイチャなシーンは定番ですけど久しぶりに見ましたね。そして航空機を撃墜され竜の因子が暴走している燐音と出会います。世界を滅ぼす少女とそれを救うことができる少年との出会い。こういうの読みたかった…!で物語が動きだすの最高ですね!燐音を助けた龍之介は世界の平和を守る?組織に所属している生徒会メンバーに監視されること。そして監視に都合がいいからと燐音と同居生活を始めます。生徒会長だけど実はとある組織のお偉いさんな蘭子。吸血鬼の因子を宿し龍之介が大好きな後輩の真理。燐音も含めて3人で龍之介を囲んでワイワイイチャイチャ…というのも鉄板ですけどやっぱりいいですね。そして始まる燐音との同居生活!竜の因子を宿しているため常人を遥に超えるパワーを発揮してしまう燐音。そんな彼女のサポートをしながら学校生活を送ったりちょっとしたハプニングもあったり…龍之介のことが好きだから燐音に協力したくない真理がなんだかんだいって燐音のことを助けてあげるのてぇてぇですね。しかしそんな平和な日常は続かず燐音を狙う影が…なんの能力も持たないけれど燐音を助けようと頑張る龍之介の姿は見ていて熱いですし、最後のバトルは迫力満点!こういう物語が読みたかったのど真ん中をいく作品でした!面白かったです!

キャラ A
龍之介は熱い男でよかったですね!最初は成り行きで助けた燐音のことを本気で守ろうとする姿がグッド!燐音へのあの言葉はすごく響きました!燐音は普段はバカ力暴走ドラゴンガールですが、龍之介の前で時折見せる恋する乙女な瞬間が最高でしたね!生徒会長でとある組織のお偉いさんである蘭子。吸血鬼の因子を宿し龍之介が大好きな後輩の真理も魅力的でした!

最後に
めっちゃ面白かったです!こういう作品が読みたかったという作品に出会えました!これはぜひ2巻が読みたいですね!まだまだ龍之介たちの活躍は見ていたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
どこか懐かしい感じの現代異能×ボーイミーツガールが読みたい方は!燐音を守るために頑張る龍之介や魅力的なヒロインたちがグッドな作品です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

断頭台の花嫁 世界を滅ぼすふつつかな竜姫ですが。



著者

紫大悟



レーベル

富士見ファンタジア文庫

ISBN

978-4-04-074654-8

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは神戸遥真さんの

本日は、離婚日和です。

です!
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憧れのウェディングプランナーとして働くも担当したカップルが次々と離婚してしまい職を失った別居鳴美。そんな彼女は友人の離婚式をきっかけに離婚式のプランニング事務所で働くことになる。美形だがどこか掴み所のない所長・桐山と共に離婚式を取り仕切ることに。離婚する様々な夫婦に出会い人生の再スタートに立ち会う鳴美は心を動かされていく…

神戸遥真さんの作品。発売日近くに買っていたのにすっかり読むのが遅くなってしまいました…離婚日和という一瞬ギョッとする単語が入った作品ですが離婚する夫婦の再スタートの背中を押してあげる。温かくて人情味の溢れる作品でした。面白かったです。

ウェディングプランナーとして働くも担当したカップルが立て続けに離婚し新婚クラッシャーとまで呼ばれた鳴美。職を失った彼女の元に届いたのは友人からの離婚式の招待…という感じで物語はスタートします。離婚式なんて本当にあるのか?と調べてみたら実際にあるようで、さらにあとがきを拝見させていただくと実際に離婚式プランナーの方にインタビューされているようで…離婚式に関する書籍も参考文献として載せられていてまだまだ知らない世界はあるのだなと驚きました。

友人の離婚式に納得がいかない成美は離婚式プランナーの桐山に突撃しにいきます。この突撃力は彼女の良さでもあり弱点でもありますね。桐山に説得?された鳴美は友人の離婚式で裂人(仲人の対義語)をすることになり、離婚式を経験したことで離婚式に対する考えが変わります。そして元ウェディングプランナーという経歴を活かし桐山の事務所で働くことになります。

離婚をプランニングするというこれまでとは真逆の仕事に最初は戸惑うもののしっかり依頼者と向き合い、時に熱く離婚式に取り組む鳴美は見ていて思わず応援したくなりました。離婚をすると言っても様々な事情を抱えた夫婦に対して心から寄り添う鳴美姿は本当にこの仕事に向いているのだなと感じました。猪突猛進っぷりが時に仇となることもありましたがそれもまた彼女の良さでしたね。

終盤では桐山の持つ問題にしっかりと向き合い、彼の背中もしっかり押してあげる鳴美はとても素敵でした。桐山もただかっこいい上司なのではなくこうして悩んだり弱いところもあると知るとどこか愛おしいですね。

離婚式をテーマにした人情味溢れる素敵な作品として最後までとても楽しく読ませていただきました。実はいくつか積んでいる神戸遥真さんの作品もあるのでこれからも少しずつ読んでいきたいですね。もちろんこれから発表発表される作品も楽しみです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

本日は、離婚日和です。



著者

神戸遥真



レーベル

メディアワークス文庫


ISBN

978-4-04-914467-3

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは雨宮いろりさんの

あやかし専門縁切り屋 鏡の守り手とすずめの式神

です!
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ストーリー A
内容は、訳あって大叔母の家に引っ越してきた野見山ひより。人と接することが苦手でマイペースな彼女は新生活に不安を抱いていた。そんな彼女はふとしたきっかけで式神の青年・青磁の封印を解いてしまう。ひよりは彼が営む式神と人の縁を切る縁切り屋を手伝うことになる。青磁と一緒に縁切り屋として式神やあやかしと接するひよりだが、彼女を狙う怪しい影が…とこんな感じです!

〜式神の縁切り屋と出会ったら〜

第19回角川ビーンズ文庫小説大賞優秀賞&読者賞受賞作!発売日近くに買っていたのに読むのがすっかり一年近く後になってしまいました…積みすぎですね…のんびりマイペースなひよりと凛とした青磁のやりとり、式神やあやかしとのやりとりが温かいあやかしものでした!面白かったです!
まず序盤。ひよりが引っ越してきて青磁と出会うところから物語は始まります。マイペースでのんびりしているけど人と接することがちょっと苦手なひより。そんな彼女がふとしたきっかけで目覚めさせたのは式神の青磁。かつてひよりの曽祖父の式神として働いていた彼は式神と人間の縁を断ち切るという不思議な力を使い縁切り屋を営むことになります。放っておけない感じのひよりとサクサクと物事を進めたがる青磁とのやりとりは見ていて楽しかったですね。そして始まる縁切り屋としてのお仕事!青磁が持つ人と式神の縁を切ることができる能力を使って様々な依頼を解決していきます。縁を断ち切るというと冷たい印象を受けますが、縁切り屋に訪れる人たちの人柄の良さや人間味あふれるひよりのおかげで心温まる人間模様が描かれていましたね!物語終盤ではひよりたちを狙う存在が現れて…ひよりの皆んなを守りたいという思いが伝わってくるいい展開でしたね。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ひよりは普段はマイペースで人付き合いがちょっと苦手な女の子なんですけど、ピンチの時になると普段の様子からはいっぺんして頼り甲斐がありましたね。青磁はクールな式神。でも必要な時にしっかり頼りになるかっこいい青年でした!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
人と式神/あやかしとの縁が温かなあやかしものでした!読後感も素晴らしい作品でした!

どんな人にオススメか?
現代を舞台にしたあやかしものが読みたい方は!ひよりと青磁のやりとりは見ていて微笑ましいものがあり縁切り屋にやってくる人々と描かれる人間ドラマもグッド!心温まる作品です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

あやかし専門縁切り屋 鏡の守り手とすずめの式神



著者

雨宮いろり



レーベル

角川ビーンズ文庫


ISBN

978-4-04-111866-5

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのはネコクロさんの

負けヒロインと俺が付き合っていると周りから勘違いされ、幼馴染みと修羅場になった

です!
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ストーリー A
内容は、学校の二大美少女である秋実真凛と根本佳純。そんな2人は木下晴喜をめぐって争っていたが、佳純とが付き合うことになり真凜はフラれてしまう。フラれた真凜を目撃した陽は傷心の彼女を気まぐれで助けることに。そんな陽に徐々に心惹かれていく真凜だが晴喜と付き合っているはずの佳純はなぜか陽のことが気になっているようで…とこんな感じです!

〜幼馴染は面倒くさい〜

ネコクロさんの新作!色々気になるところはありましたがこれから始まる三角関係もののはじまりとして楽しく読ませていただいました。
まず序盤。晴喜にフラれた真凜を陽が助けるところから物語は始まります。陽のこの気障の極みみたいな感じ久しぶりに見るタイプの主人公ですね…最初は自分を助けてくれる陽に不信感のようなものを抱く真凜ですが、ぶっきらぼうながらしっかりと真凜のことを考えて行動する陽は見ていて頼もしさがありましたね。しかし真凜と仲良くする陽を見て佳純はちょっと不満気で…佳純と陽は幼馴染なんですけど色々因縁があってそれが2人をめちゃくちゃにややこしくしてましたね。まぁややこしくしているのは佳純なんですけど…陽と真凜のやりとりは見ていて楽しいですし主に佳純の暴走でややこしくなっている4人の関係もグッドでしたね!ただこの1巻だけだと色々物足りなすぎますね…序盤から出てくるYouTubeネタも全然回収されないですし真凜、佳純、陽、晴喜の4人の関係性が重要なラブコメなのに1巻だとフォーカスされるのは(しかたないとはいえ)ほぼ陽と真凜の絡みだけ。その上終盤では謎の探偵ちゃんも出てきて…色々面白くなりそうな要素はあるのにそれが面白くならないまま終わってる感が半端ないです…その辺りは次巻に期待ですかね…

キャラ A
陽はひっさしぶりにこんな気障鈍感主人公みたな!という感じでなんだか行動や言動の全てが愛おしかったですw 真凜は小動物系ヒロインといった感じで甘いものが大好きで陽のすることにちょっと怒ってほっぺ膨らますのがかわいいですね。佳純、晴喜も魅力的でした。

最後に
色々面白くなりそうな要素はあるんですけどそれがどれも面白さに昇華しきっていないので今後に期待って感じです。

どんな人にオススメか?
ちょっと不思議な三角関係ラブコメが読みたい方は!何度か書いているんですけど1巻だけでは色々消化不良なので次巻あたりから面白くなっていくことに期待です。気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

負けヒロインと俺が付き合っていると周りから勘違いされ、幼馴染みと修羅場になった



著者

ネコクロ



レーベル

オーバーラップ文庫

ISBN

978-4-8240-0290-7

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのはラマンおいどんさんの

妹が女騎士学園に入学したらなぜか救国の英雄になりました。ぼくが。

です!
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ストーリー A
内容は、妹のスズハが入学したのは女子のみが通う騎士養成学園。スズハの兄自らが鍛えた妹は王国最高とも言われる学園でいきなり最強に!さらにスズハが自分より兄が強いと喧伝したせいで学園最強女騎士である公爵令嬢のユズリハが勝負を挑んできた⁉︎そんな彼女をあっさり退けたスズハの兄は彼女に気に入られて野望渦巻く王国で彼女と一緒に戦っていくことになるが…とこんな感じです!

〜最強の兄にその自覚がない!〜

カクヨムからの書籍化作品。作者のラマンおいどんさんはこの作品がデビュー作品ですかね?超ライトな無自覚系主人公のハーレムファンタジーとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。スズハの兄が騎士養成学園最強の女騎士で公爵令嬢のユズリハと模擬戦をすることになります。作中ではスズハの兄の名前が出てこずに(出てこなかったですよね?)ずっとスズハの兄呼ばわりされているのが印象的でしたね。最強の妹を育てた最強の兄に負けたユズリハは彼に惚れて何かと彼に近づこうとしてきます。やっぱり女騎士はちょろインじゃないとですね!そんなユズリハにムッとしちゃう妹のスズハも可愛かったですね〜最強の兄にはブラコンの妹が鉄板です!途中王女で魔法使いでもあるトーコも仲間に加わり4人の楽しい日常が描かれます!王国では色々きな臭そうなことも起こっていますが…あまりにも強いスズハの兄にみんなメロメロ。何かと近づこうとする様子が見ていて楽しかったですね。終盤では王国で問題発生。自分の強さに無自覚なスズハの兄がサクッと問題を解決する様子は爽快感がありましたね。最後まで楽しませていただきました!


キャラ A
スズハの兄はTHE・無自覚系主人公といった感じで謎の安心感がありましたね。スズハはお兄ちゃん大好きな妹ちゃん。おっぱいがデカい。ユズリハはスズハのお兄ちゃんが大好きな最強女騎士兼ポンコツ公爵令嬢。おっぱいがでけえ。トーコはつよつよ魔法使い兼王女。おっぱいが巨乳。とそれぞれ魅力的なヒロインたちでした。

最後に
とにかく軽くサクッと読める無自覚系主人公のハーレムファンタジーでした!なたーしゃさんのイラストも物語にベストマッチでした!

どんな人にオススメか?
軽めのファンタジーが読みたい方は!スズハのお兄ちゃん大好き!な3人のヒロインは見ていて楽しいです!たまに読みたくなるタイプの作品。気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

妹が女騎士学園に入学したらなぜか救国の英雄になりました。ぼくが。



著者

ラマンおいどん



レーベル

富士見ファンタジア文庫

ISBN

978-4-04-074731-6
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



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