2022年10月

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのはさがら総さんの

恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話

です!
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ストーリー A
内容は、10数年前に太平洋に堕ちた星の影響で超能力を身に宿す子どもたちが生まれた世界。星堕ち島ではそんな超能力を持つ子どもたちが集められていた。他人の感情を触れる御蔵真久良、時間を五秒間だけ追加できる式根稀音、視界を映像記録に変えられる大野春、怪物を視ることができる神津うづ花…少年少女たちの能力と主観が交わる時、奇妙な物語が始まる…とこんな感じです!

〜主観が交わる物語の行方〜

さがら総さんの新作!めちゃくちゃ楽しみにしてました…!今作は1巻完結のちょっと変わった?群像劇として楽しく読ませていただきました!面白かったです!
この作品は物語の構成上なかなかネタバレなしでの紹介が難しいのですが…お話は4人の少年少女それぞれの視点で描かれます。誰かにとっての主観で見るとそのお話は超能力がモチーフのサイケデリックな物語なのに、誰かの視点で見ると10数年の恋を描くラブコメであったり、誰かの視点で見ると謎が渦巻く不思議ミステリだったり…みんな違う視点で同じ物語を見ているからこそ生まれる物語は最高の一言ですね。個人的に好きだったのは真久良くんに恋する稀音ちゃんのお話。恋する乙女全開ガールな稀音ちゃんの暴走?っぷりは見ていて本当に楽しいです!ラストも大満足!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
みんなそれぞれ魅力的でしたね。他人の感情に触れられるちょっとかなりヘンテコな男の子・御蔵真久良、時間を五秒間追加できる恋する乙女な稀音、視界を映像に変えることができる謎の?転校生である大野原春、そして怪物を視ることができる爆乳ガールの神津うづ花…どの登場人物もこの物語には欠かせないです。

最後に
登場人物それぞれの主観で紡がれる最高の群像劇でした!1巻完結で満足度も高かったです1またさがら総さんの新作楽しみに待ってます!

どんな人にオススメか?
群像劇が読みたい方は!登場人物それぞれの視点で描かれる物語は読んでいて本当に楽しいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話



著者

さがら総



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-681936-9

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは流石ユユシタさんの

百合ゲー世界なのに男の俺がヒロイン姉妹を幸せにしてしまうまで

です!
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ストーリー B
内容は、親戚の葬式に参加した病乃魁人は天涯孤独の身となった四つ子の小学生姉妹を引き取ることに。その時突如として前世の記憶を思い出しこの世界がゲームであることを知る。これまで不幸な暮らしをしていた四姉妹を幸せにするために魁人は奮闘するが…とこんな感じです!

〜四姉妹と同棲したら〜

流石ユユシタさんの作品。これがデビュー作ですかね?個人的には微妙でした。以下面白いとは言わないので見たくない方はブラウザバックで。
個人的に微妙だと感じたのは以下4点。

・設定が多いだけでとっちらかっている
・視点が多い
・百合じゃない
・誰の物語かわからない

まず設定についてですが…色々あるのにそれをほぼ活かしきれていないです。百合ゲーの世界に転生したこと、四姉妹が四つ子であること、四姉妹が超能力を持っていること…細かいものも含めればもう少しありますがとにかく設定が多い割に一つ一つが薄くて「これあってもなくても物語ってそんなに変わらないよね?」感がすごいです。設定に必然性を感じませんでした。
次に視点の多さ。四姉妹なのでキャラが多いのはしょうがないですが(設定として四姉妹である必要性は不明ですが)全員の視点のお話を作る必要性がそんなに見出せませんでした。別にオムニバス形式の話でもなければ、視点が変わることで見える物語が変わるわけでもない。ただ視点が変わるだけなので読んでいてめんどくさいです。
次に百合じゃないこと。作者さん百合好きなんですかね…?作中で百合っぽいシーンがほとんどないです。四姉妹がまだ小学四年生なので仕方ないかもですが百合っぽい絡みがなくて残念です。僕は百合を読む時は作者さんの「こういう百合が好き!」を読むことを楽しみにしているのにそれが皆無ではタイトルに百合とかつけてほしくないです。
最後に1番の問題点は誰の物語かわからないことです。主人公の魁人の物語なら彼が四姉妹を幸せにしたいという動機づけが圧倒的に足りないです。四姉妹たちの、もしくは四姉妹の誰かの物語であるのであれば魁人と起こすイベント一つ一つが薄すぎます。

なんかやたらトッピングは豪華でおいしそうなラーメン出されたのにその全部が味が薄くて微妙みたいな作品でした。


キャラB
個人的に魅力的だとは思いませんでした。少なくとも主人公の魁人には百合ゲーに転生したことを生かした立ち回りをして欲しかったです。

最後に
個人的に微妙でした。続きは出ても読ません。

どんな人にオススメか?
個人的にはオススメしません。気になったかたは試し読みした上で。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

百合ゲー世界なのに男の俺がヒロイン姉妹を幸せにしてしまうまで



著者

流石ユユシタ



レーベル

オーバーラップ文庫


ISBN

978-4-8240-0310-2

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは緒ニ葉さんの

ママ友と育てるラブコメ2

です!
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前巻の記事↓


ストーリー A
内容は、忙しい母親に代わり日々幼い妹の想夜歌の面倒を見る響太。幼稚園で行われる保護者参加型の親子遠足に参加することになるが、母親がいない想夜歌は少し寂しそう…そんな中、想夜歌の誕生日が近づいてくる。寂しがる想夜歌のために母親にもお誕生日会に参加してほしい響太だが仕事があるかあと一蹴されてしまう。果たして母親に想夜歌の誕生日会に参加してもらうことができるのか…とこんな感じです!

〜母親がいない寂しさ〜

シリーズ第2弾!今回も想夜歌ちゃんのかわいさがMAXで微笑ましかったですね〜面白かったです!
まず序盤。想夜歌と響太のいつものやりとりが描かれます。響太が想夜太のこと大好きでほほえま〜ですね。想夜歌も元気いっぱい。天真爛漫とはこのことです。そして迫る親子遠足に向けてお弁当を作りたい澄のオーダーを受けて響太が卵焼きの作り方を教えることに。口ではあーだーこーだ言ってますけどこの2人、なんだかんだ相性バッチリでみていて楽しいんですよね。郁に美味しい卵焼きを食べてもらってご満悦な澄もかわいいです。しかし親子遠足では母親が来れないこともありどこか寂しそうな想夜歌。やっぱり幼稚園くらいの子は母親に会えないと寂しいですよね…響太が母親に自分の気持ちや想夜歌の寂しさをうまくぶつけられないのもなんだかもどかしい。さらに想夜歌のお誕生会も仕事で来られないという母親。そんな想夜歌の寂しさを埋められない悔しさやもどかしさに悩む響太を救ってくれるのはママ友である澄。澄が響太になげかけた言葉は優しくて力強いものでしたね。ラストはほっこり&感動。やっぱり腹割って話すのは大切ですよね。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
響太は相変わらずの想夜歌ラブで安心しましたw 今回は響太の弱さも見れていいお兄ちゃんだなと改めて思いました!想夜歌は相変わらず大天使でした!やっぱりちっちゃい子はかわゆいですね…澄は相変わらずツンツンしてますが響太のことを信頼しているのは普段の行動からよくわかりますね。その他のキャラももちろん魅力的でした!

最後に
今回も響太と想夜歌、澄と郁をはじめちっちゃい子とのやりとりが微笑ましい温かみのあるラブコメでした!まだまだラブコメ部分は物足りないので3巻以降で期待ですね!


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ママ友と育てるラブコメ2



著者

緒ニ葉



レーベル

ガガガ文庫


ISBN

978-4-09-453092-6

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは鏡遊さんの

好きな子に告ったら、双子の妹がオマケでついてきた

です!
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ストーリー A
内容は、高身長ゆえに周りから怖がられることがコンプレックスな真樹央。彼はクラスメイトで憧れていた陽キャの翼沙有希月に告白する。すると双子の妹と一緒に付き合ってくれるならといいという返事をもらう。央は雪月公認で彼女の妹である風華とも付き合うことになるが2人はとても積極的で…双子との公認二股ラブコメが始まる!とこんな感じです!

〜えっちな双子と付き合ったら〜

鏡遊さんの新作!ブレイブ文庫は何気に初挑戦ですね。軽く楽しめるえっちなラブコメ…というよりエロコメでした。面白かったです。
まず序盤。央が雪月に告白するところから物語は始まります。いきなり双子の妹と二股してくれるなら付き合ってもいいよという雪月に「二股します!」と言えちゃう央はなかなかの豪傑ですね(苦笑)。そんなこんなで雪月と妹の風華という見た目がそっくりな双子の姉妹と付き合うことになります。ここからはとにかくエロコメ!という感じでしたね。央は雪月と風華が暮らすマンションで一緒に暮らすことになり毎日えっちなことをして…最初はキスだけだったのがどんどんエスカレートしていきます。ブレイブ文庫さんってこういう作品も出すんですね…結構やることやっていてびっくりしました…イラストも相当際どいですしおすし…学校で雪月風華1人ずつと。家では3人で。シチュエーションもいいですし軽く読めました。とはいえここまでやるなら最後までやればいいのでは?という思いもあります…軽く読めるエロコメとして最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
央はいい奴なのか悪い奴なのかよくわからない男の子でしたね。絶倫というのはわかりました(真顔)雪月はちょっとギャルっぽい陽キャな女の子で、風華はお淑やかに見える清楚な女の子でしたね。2人ともとんでもなく大胆に攻めるんですけど…

最後に
サクッと読めるエロコメとして楽しく読ませていただきました!やること最後までやっていないので続刊があるならぜひ読みたいですね。続き待ってます!

どんな人にオススメか?
サクッと読めるエロコメが読みたい方は!イラスト含めて結構やることやっているので電車では読めないタイプの作品です。気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

好きな子に告ったら、双子の妹がオマケでついてきた



著者

鏡遊



レーベル

ブレイブ文庫


ISBN

978-4-89199-700-7





どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは三河ごーすとさんの

顔さえよければいい教室 2.竜姫ブレイクビーツ

です!
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前巻の記事↓


ストーリー A
内容は、天才的な歌唱力を持つ詩歌と彼女の兄である自称マネージャーの楽斗。2人は巨大芸能学校である繚蘭高校で頭角を現しはじめていた。そんなある日、期末考査の内容が発表される。内容はなんと踊ってみた動画投稿だった⁉︎もちろんダンスなんで踊れない詩歌になんとかダンスを身につけてもらうために竜舌蘭の異名を大塚竜姫に協力を仰ぐことに。しかし強力なライバルが現れて…果たして詩歌たち渋谷軍団は期末考査を勝ち抜くことができるのか…とこんな感じです!

〜カリスマダンサー龍姫とトップへ!〜

シリーズ第2弾!コミカライズも決まり満を持しての2巻発売ですね。今回は竜舌蘭の異名を持つ竜姫が大活躍なダンスメインのお話でした!面白かったです!
まず序盤。期末考査の内容が発表されわたわたする渋谷軍団の姿が描かれます。相変わらずお互いブラコン、シスコンな詩歌と楽斗は見ていて安心しますね〜。詩歌、楽斗、麻奈、エリオ、乃輝亜のグループの名前?は渋谷軍団になったんですね…いや確かにエリオはすごいんですけ詩歌の要素が全然なくてびっくりでしたw 期末考査の内容がダンス動画の投稿投稿、しかも成績上位者には繚乱蘭サマーフェスという大規模文化祭の特設ステージに上がれるということもあり渋谷軍団は竜姫にダンスを習って上位を目指すことに。前向きでエネルギッシュな性格は詩歌たちをグイグイと引っ張ってくれる竜姫は見ていて楽しかったですね!しかし竜姫をライバル視する強力なライバルである千石ライアンが現れ…自分たちのダンスに使用する衣装を学内で有名なデザイナー・原宿亜寿沙に依頼するも千石との勝利に敗れてピンチに…しかし楽斗のマネージャー技術?で乗り越えていくのはグッドですね!終盤の<転結転結>で盛り上がる展開は最高でしたし、ラストの詩歌と竜姫のコラボもグッド!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
竜姫はとんでもなくパワフルな女の子!ボクっ娘で唯一無二のダンスが踊れて誰にでも距離が近くて…グイグイ物語を引っ張ってくれる魅力的な存在でしたね!詩歌は相変わらず怠惰でキュートな女の子でしたね。でも今回はダンスめちゃくちゃ頑張っていて可愛かったです!楽斗は相変わらずの詐欺師っぷりで流石でしたね…その他のキャラも魅力的でした!

最後に
2巻も楽しく読ませていただきました!まだまだこれから面白くなる作品なので続きが楽しみですね!3巻待ってます!できれば3巻からはキャラ表を巻頭につけてほしいです…

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

顔さえよければいい教室 2.竜姫ブレイクビーツ



著者

三河ごーすと



レーベル

富士見ファンタジア文庫


ISBN

978-4-04-074727-9

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



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