2023年02月

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは五月雨きょうすけさんの

「クセつよ異種族で行列ができる結婚相談所 ~看板ネコ娘はカワイイだけじゃ務まらない~」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、十七の種族による戦争が終わり設立された実験都市ミイス。そこには十七の種族全てのヒトが平等に暮らし平和を謳歌していた。そんなミイスで結婚を求める人々はマリーハウスという結婚相談所に集まっていた。見習いスタッフとして働く猫人族のレオーネはワケありの相談者に追われていた⁉︎女性を魅了してしまう能力の持ち主ビリー、高貴なハイエルフのメーヴェ、女性に目がない鬼人族のグエン…そんな彼らにアーニャは結婚相手を見つけることができるのか…とこんな感じです!

〜色んな種族の結婚をサポート!〜

第29回電撃小説大賞銀賞受賞作!様々な種族が暮らす街で結婚相談所を舞台にしたファンタジー!賑やかで楽しくなれる作品でした!面白かったです!
まずは序盤。アーニャが実験都市ミイスにやってくるところから物語は始まります。ミイスの設定がすごくよかったですね!戦争終結後にこれまで敵同士だった種族のために設立され、今では十七種族が集まり平和を謳歌している…こういうファンタジーな設定好きです!アーニャの田舎者感もよかったですね!初で世間知らずな女の子だけど抜群に強くてかわいいのが最高!そして紆余曲折の末に結婚相談所マリーハウスで働くことになったアーニャはクセの強い相談者たちを相手に日々奮闘します。個人的には2話でアーニャが担当したビリーのお話はすごく好きでしたね…アーニャにとってまだ知らない恋の酸いも甘いも知るきっかけになったできごとで…アーニャが精神的に成長したのが伝わってきてアーニャをこれから応援するぞ!という気分にさせてくれました!その後も訪れるクセの強い相談者たち…でも必ずしも結婚という答えを見つけるわけではなくて、あくまでも彼らの幸せを見つけてあげようとするアーニャをはじめとしたマリーハウスの面々がすごくよかったです!終盤は戦争が終わったとはいえ十七種族が仲良く暮らすミイスを快く思っていない連中とのバトル展開に!これまで結構コメディ色が強めだったのでちょっと驚きましたが、話の軸がブレなかったのは好印象でしたね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
アーニャちゃんがかわいい!ケモミミ!ケモミミしか勝たん!初で恋愛方面に疎いところも本気を出したらめちゃくちゃ強いところも感情豊かなところも優秀な相談員なところも全部かわいい!その他にもマリーハウスの所長で謎多き美女であるドナ、副所長でクズ男だけど実はなショウをはじめ魅力的なキャラがたくさんでした!

最後に
コメディ色強めの楽しく賑やかなファンタジーでした!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだアーニャの活躍を見ていたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
賑やかで楽しいファンタジーが読みたい方は!ケモミミガールなアーニャの奮闘に時には癒され時には応援したくなります!色んな種族や魅力的なキャラがたくさん出てきて読んでいていてワクワクします!猫屋敷ぷしおさんのイラストも最高!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

クセつよ異種族で行列ができる結婚相談所 ~看板ネコ娘はカワイイだけじゃ務まらない~



著者

五月雨きょうすけ



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914875-6

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)

さて、今回2月後半発売の注目ライトノベルを紹介していきます!後半は16日から28日発売のライトノベルです!この記事では僕が注目しているラノベを紹介しているだけで、2月後半に発売するすべてのライトノベルを網羅しているわけではないのであしからずm(__)m それではいってみましょう!


2月20日発売 富士見ファンタジア文庫
「週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~」羽田 宇佐(著者) U35(イラスト)
「魔王にさらわれた聖王女ですが、魔王城ぐらしがヒマだったので禁忌魔法で暴れます。」永松 洸志(著者) 希望つばめ(イラスト)
「【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。7」氷高悠(著者) たん旦(イラスト)








2月24日発売 ダッシュエックス文庫
「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)5」みかみてれん(著者) 竹嶋えく(イラスト)


2月25日発売 MF文庫J
「ウォーゲーム・ハイスクール」猿ヶ原(著者) まふゆ(イラスト)
「義理の妹と結婚します」鈴木大輔(著者) 遺伝子ひな(イラスト)
「Vのガワの裏ガワ2」黒鍵 繭(著者) 藤ちょこ(イラスト)







2月28日発売 ファミ通文庫(B6判)
「アラサーがVTuberになった話。2」とくめい(著者) カラスBTK(イラスト)



以上になります!
注目の新作は「週に一度クラスメイトを買う話」「ウォーゲーム・ハイスクール」の2作品!前者はU35さんの素晴らしすぎる表紙とあらすじからめちゃくちゃ気になってます!後者は猿ヶ原さんの新作!前作「キミに捧げる英雄録」がめちゃくちゃ好きだったので新作楽しみにしてました!絶対に面白いので読むのが楽しみです!

続刊は「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)5」「Vのガワの裏ガワ2」に注目!わたなれはもうとにかく続刊が楽しみすぎて渇きが収まらなかったのでめちゃくちゃ楽しみです!紫陽花さんで優勝させてください…後者は1巻がめちゃくちゃよかったので楽しみですね!高校生クリエイターたちによるVTuberものの2巻がどんな風に描かれるか楽しみです!


それではこの辺で(≧(エ)≦。)
今月後半もよろしくお願いします!

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは榛名丼さんの

「レプリカだって、恋をする。」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、愛川素直という少女に7歳の頃に出現した自分と瓜二つの<レプリカ>であるナオ。彼女はオリジナルである素直に変わって具合が悪い日や定期テストの日は素直の代わりに行動していた。そんなある日、怪我でバスケ部から離れている真田くんが素直の所属している文芸部に入部することに。そんな彼に恋をしてしまったナオは素直と見分けてもらうために、ナオである日は髪をハーフアップにして過ごすことに。素直の借り物でレプリカであるナオの恋の行方は…とこんな感じです!

〜もう1人の自分〜

第29回電撃小説大賞大賞受賞作!raemzさんの素敵な表紙で発売前から楽しみにしてました!レプリカの少女視点で描かれる爽やかな青春恋愛ものでした!面白かったです!
まず序盤。素直のレプリカとして生活するナオの様子が描かれます。素直の体調が悪い日に呼ばれて素直の代わりに学校生活を送る…オリジナルではなくレプリカであるナオ視点で描かれる物語というのがとても新鮮でしたね。そしてナオとして文芸部で活動していると真田くんという男子が入部することに。バスケ部のエースとして活躍するも怪我をしている彼の入部に驚くものの、オススメの本を貸したりと徐々に距離を縮めていきます。そして始まる青春恋愛もの!素直がナオを学校に行かせる日だけしか会えないという制限の中で、彼に見分けてもらうために髪をハーフアップにする工夫が特別感あっていいですね!一緒に学校をサボって動物園に行ったりちょっとしたドキドキや青春の共有がグッときます!しかしそんな爽やかで甘酸っぱい恋愛の裏で感じるのは自分はレプリカだという負い目。所詮自分は素直の分身でしかない。オリジナルではなくナオとして世界に出現できるのも彼女に呼ばれた時だけ。そんな制約が歯痒くてもどかしいですね。そしてあることをきっかけに素直から呼ばれなくなってしまいナオと真田くんの時間は止まってしまいます。素直に呼ばれなければ肉体どころか意識すら保てないナオの辛さが…終盤にかけて色々な問題を解決しながら収束していく展開にはページをめくる手が止まりませんでした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ナオがすごくよかったですね!素直のレプリカにして彼女とは反対の性格を持つ少女。ただ綺麗でかわいいだけの女の子ではなくて、レプリカであることの葛藤や恋する彼女の姿はとても魅力的でした!真田くんもいいキャラしてましたね!ナオにとって憧れでもあり支えでもある。ナオに誰よりも優しい彼の姿はとても良かったです!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
爽やかな青春恋愛ものでした!大賞受賞にも納得な大満足の1冊でした!綺麗に完結しているので1巻完結ですかね?榛名丼さんの作品はこれからも読んでいきたいです!

どんな人にオススメか?
青春ものが好きな方は!女性主人公の青春ものは割と珍しいのでは?オリジナルがいる分身体側から描かれる青春は爽やかで甘酸っぱいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

レプリカだって、恋をする。



著者

榛名丼



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914873-2

表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは永峰自ユうさんの

「コミュ症なクラスメイトと友達になったら生き別れの妹だっ」

です!
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☆感想☆

ストーリー B
内容は、同じクラスの美少女・如月志穂の告白を断った真藤英治郎。彼は自らがかかげる「理想の友人」になって居心地の良い空間を作ることを目指していた。そんなある日、クラスの陰キャ女子である篠宮未悠が友達を欲しがっていることを知り彼女に協力することに。しかしなんと彼女は生き別れた妹だった⁉︎妹のために頑張りたい英治郎が取った行動とは…とこんな感じです。

〜陰キャ女子を変えたい〜

第14回講談社ラノベ文庫新人賞佳作受賞作!高峰自由の名義で電撃文庫で作品を発表されたこともある方の別名義のようですね。個人的には微妙でした。以下面白いとは言わないので読みたくない方はブラウザバックで。
この作品が微妙だなと思ったの原因は以下のみ
・とにかく色んな要素やイベントが薄い
なんでしょうね…薄味のオードブルとでもいいましょうか…からあげとかフライドポテトとか揚げ物とか…美味しい料理がたくさん乗っているのにその全部の味が薄いみたいな…そんな感じです。
告白を断った如月との関係性も、主人公が「みんなの理想の友人」という目標を掲げる意味もそれに伴う行動も、未悠の友達が欲しいという理由も行動も、そして青春ものとしてのイベントもラブコメとしてのイベントもその全部が薄いです。例えば未悠や如月たちと水族館に行くイベントがあるんですけど、一つラブコメ方面で見せ場であるイベントを20pちょっとで終わらせるのは…えっ?水族館いく意味ありました?学校でやればよくない?そんな「薄い」がこの作品には無限にあります。やりたいこと・やっていることはわかる。文章は決して読みづらくない。キャラも魅力的に見せる要素も持ち合わせている。全部そろっているのに全部薄い。病院食かなんかなんですか?ってくらい薄い。全科目平均点以下。そんな作品に思えてしまって個人的には微妙でした。

キャラ B​
前述の通り。みんな薄い。主人公もヒロインもみんな設定は魅力的なのにその素材が全く生きていません。

最後に
個人的には微妙でした。仮に続刊が出ても買いません。

どんな人にオススメか?
オススメできません。気になる方は試し読みの上で。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

コミュ症なクラスメイトと友達になったら生き別れの妹だった



著者

永峰自ユう



レーベル

講談社ラノベ文庫


ISBN

978-4-06-529049-1

表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのはシノノメ公爵さんの

「この日、『偽りの勇者』である俺は『真の勇者』である彼をパーティから追放した 1」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、全ての人々はジョブを授かり、授かったジョブを己の生業として生きる世界。偽りの勇者というジョブを授かったフォオルは幼馴染で親友である真の勇者・ユウをパーティーから追放した。そして真の勇者として覚醒したユウに討たれて死ぬことになるはずだったが、フィオルが偽りの勇者だと知るアイリスに助けられる。彼女によって気力を取り戻したフィオルはみんなのヒーローになるべく再起を図るが…とこんな感じです!

〜追放された側の物語〜

シノノメ公爵さんの作品!HJ小説大賞2021年前期部門の受賞作ですね。追放ものとして追い出された側を描くという一種アンチテーゼ的な作品として楽しく読ませていただきました!
まず序盤。主人公のフィオルの幼少期が描かれます。後に真の勇者となるユウ、水の大魔法使いのジョブを授かるメイと共に過ごす少年時代はかなり丁寧に描かれていて好印象でしたね。そしてジョブを授かる日、フィオルは偽りの勇者というジョブを授かります。しかしフィオルにしか偽りの勇者であることはわからず周囲には「勇者」として祭り上げられます。一方、真の勇者であるユウは「ジョブなし」として侮蔑されることに。自分だけが真実を知っていていつか親友に勇者としての役目を引き継がなければいけないのが辛いですね…フィオルが成長し勇者として強くなり勇者パーティーを組んで活躍する一方で、真の勇者であるユウは勇者パーティーでは微妙な立ち位置に…そしてユウを真の勇者として目覚めさせるためにあえて追放することに…追放する側の視点ではありますが、追放するのにしっかりとした理由があるので追放シーンにはフィオルの辛さが伝わってきますね…そして追放した側の定めか彼はユウと戦い敗れ死にかけますがかつて助けたエルフの少女アイリスに救われます。物語はここから本格的に始まってアイリスに励まされて偽りの勇者から人々を助けるヒーローとして活動していきます。偽りの勇者として真の勇者に討たれて終わるはずだったフィオルが再起していく過程がグッドでしたね。終盤のバトルも良かったですし最後まで楽しく読ませていただきました!

キャラ A
フィオルはすごくよかったですね。いつか真の勇者に敗北してしまう、本当の勇者にはなれないという運命を背負いながらもユウのために行動するフィオルが胸にきます。偽の勇者としての役目を終えてからヒーローになろうと再起する姿も良かったですね。フィオルの再起のきっかけとなるアイリスや真の勇者であるユウをはじめその他のキャラも魅力的でした!

最後に
追放する側を描いた追放ものとして楽しく読ませていただいました!まだまだフィオルの物語は続そうですし真の勇者であるユウがどうなるのかも楽しみですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
追放もののアンチテーゼ的な作品が読みたい方は!幼少期から追放するまでの過程、追放された後が丁寧に描かれていて好感度高いです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

この日、『偽りの勇者』である俺は『真の勇者』である彼をパーティから追放した 1



著者

シノノメ公爵



レーベル

HJ文庫


ISBN

978-4-9786-3075-5

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



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