2024年06月

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは綾里けいしさんの

「スタァ・ミライプロジェクト 歌姫編」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、若者を中心に絶大な人気を誇る正体不明の歌姫・Ariel。社会現象になるほど人気な彼女は突然亡くなってしまう。しかもArielが出場するはずだったイベントの代役を探すオーディションが開催されることが告知される。批判の集まるオーディションの告知にネットはざわついていた。Arielの一ファンだった七音はそんなニュースに目を疑いながらもオーディションへの参加を決意する。しかしオーディションは生き残ったものが歌姫になれるという殺し合いのオーディションだった。歌と死で描かれる少女たちのサーカスが始まる!とこんな感じです!

〜歌姫たちは殺し合う〜

綾里けいしさんの新作!デスゲームものと聞いて楽しみにしてました!女の子たちの命が軽い歌と死を組み合わせたデスゲームものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。七音の日常とArielの死が描かれます。Arielというインターネット発の歌姫と自分の推しであるバーチャルなシンガーの神薙が好きな普通の女の子。そんな女の子の好きが死によって奪われて七音はArielの代役を探すというオーディションに参加することに…インターネット関連の音楽に関する描写やバーチャルシンガー、またはVtuberへの解像度の高い描写はリアルでしたね…リアル故にデスゲームの死の軽さに<インターネット上のキャラクターがデスゲームをする>というリアリティにリンクしていたと思います。そして始まる次代の歌姫を決めるデスゲーム。七音の推しで同じくArielが好きな神薙もゲームに参加し、2人はなし崩し的に協力関係となりゲームを進めていきます。自分の歌声が能力になるという設定は独創的で面白かったですし、参加する少女たちの命がめちゃくちゃ軽くてなかなかにグロテスクな殺され方をしていくのが非常によかったですね。綾里さんのグロは定期接種するに限ります。中盤以降はミステリ要素もあり、ラストも希望が?見える?ような感じ?で非常によかったです!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
七音はArielと神薙というアーティストが好きで憧れている女の子!1番普通で弱い子でしたけど頭が回って機転が聞くタイプでデスゲームの主人公としては最高の存在でしたね!神薙はこの作品のヒロイン格の女の子。七音の憧れであり、自身もまたArielという女の子に憧れていて…強さと弱さをもったかっこいい女の子でしたね。

最後に
容赦のない女の子たちのデスゲームものとして楽しく読ませていただきました!ゲーム自体は1巻で綺麗に終わってますけど…歌姫編ということは…〇〇編な続きもあるんですよね…?読むのがちょっとかなり怖いですけど続きが楽しみです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
女の子たちが容赦なく死んでいくタイプのデスゲームものが読みたい方は!結構グロいので苦手なかたは注意です。1巻でデスゲーム自体は綺麗に終わっていますし綾里さんのグロからしか得られない栄養をたっぷり摂取できます!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

スタァ・ミライプロジェクト 歌姫編



著者

綾里けいし



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-683702-8

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのはさちはら一紗さんの

「彼女は窓からやってくる。 異世界の終わりは、初恋の続き。」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、かつて勇者として異世界に召喚され現代に帰ってきた陽南飛鳥。彼は2年留年して高校に復学するも周りに馴染めずにいた。そんな彼の元にやってきたのはかつて異世界で敵の魔女として戦い同じく現代に帰ってきた文月咲耶。勇者の飛鳥に負けたことを根に持つ彼女は、窓から彼の部屋にやってきては何かと突っかかっていた。異世界では敵同士、現代では友達?それ以上?な2人の青春がはじまる!とこんな感じです!

〜初恋相手の魔女と勇者は〜

さちはら一紗の作品!さちはらさんが以前からWEBに投稿されていた「空白のリネン」が好きなので本作の発売楽しみにしてました!異世界で敵だった2人が現代でめんどくせぇ青春ラブコメしているのが最高の作品でした!面白かったです!
まず序盤。窓から飛鳥の部屋にやってくる咲耶が描かれます!異世界では勇者と魔女として敵同士で戦い2年ぶりに現代へ戻ってきた2人。飛鳥に負けたことを根に持って今もまだ残る魔女の力で彼に絡む咲耶…この関係性が非常に良きですね!そして物語は2人が友達?となり現代で青春していく過程が丁寧に描かれていきます!異世界にいってお互いに失ったもの、手に入れたもの、そして隠しているもの…色々なものを明かしたり隠したりしながら生活して青春していく2人のやりとりは軽快でもありじれったくもあります。お互いこうなんだろうな、って思っていたことが違ったりしてそのギャップが可愛かったり、不器用だけど一生懸命なところだったり…青春してますね。この2人。というかお互いの家行き来するくらいなら付き合っちゃえよ!なんだよこの2人!もう!途中からは飛鳥の過去の女だったり、後輩の女の子も絡んできてよりストーリーが盛り上がりましたね!芽々ちゃんのビジュ好きです。終盤は色々なことが明らかになって2人は…異世界からただ現代に帰還したわけじゃない2人の想いが交錯する展開、めちゃくちゃ好きですね…そしてラストがまたいい。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
飛鳥は異世界から帰還して2年留年した結果、クラスで浮いている高校生男子!色々抱えているものがあるのになかなか素直にならないところとかめんどくさくもあり愛すべき主人公でしたね。咲耶は完璧な優等生に見えて実は…なギャップがかわいい女の子!序盤のタグ付きには笑いましたw こういう女の子のぽんこつなところは非常に良きですね…そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
異世界から帰還した高校生の青春ラブコメとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだ飛鳥と咲耶の絡みがみたい!青春が見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
青春ラブコメが読みたい方は!異世界帰りという設定はありますがそれがメインではなくあくまで青春ラブコメしている飛鳥と咲耶を楽しむ作品なのかなと思います。久しぶりに面白い青春ラブコメ読んだ!と感じたので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

彼女は窓からやってくる。 異世界の終わりは、初恋の続き。



著者

さちはら一紗



レーベル

ダッシュエックス文庫


ISBN

978-4-08-631558-6

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さて、今回感想を書いていくのは読図健人さんの

「ゴエティア・ショック 電脳探偵アリシアと墨絵の悪夢 上」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、国家による支配という概念が消え四大企業によって支配されたサイバーな世界。そこにクラスアリシア・アークライトは人体に搭載された電脳を操る超絶技巧のハッキング技術を持った《電脳魔導師》として活躍していた。そんな彼女はとある芸術家の父娘を捜索するためにネオマイハマ芸術解放特区に向かうことになるが、そこはドラッグとバイオレンスとエロスが蔓延るアンダーグラウンドだった。果たして彼女は無事に捜索依頼を完遂することができるのか…とこんな感じです!

〜人工島で消えた芸術家を追え〜

読図健人さんの新作!本作がデビュー作ですかね?サイバーパンクな世界で描かれるがっつりとしたSFにかなりのエロとバイオレンスが含まれたアダルトな作品として楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。電脳探偵アリシアの活躍が描かれます!小柄な少女ながら超爆乳で人体に搭載された電脳をハックすることができる電脳魔導師で荒事を調査する探偵で…という彼女の登場シーンは迷い猫探しという地味な始まりですが、その迷い猫探しをこんなにも鮮やかに見せられたらそりゃこの作品に引き込まれちゃいますよ!そして物語はアリシアの短い学園シーンを経てアングラの極地の雰囲気漂うネオマイハマへ!ドラッグ中毒者が万円し電子通過は使用できず、女性の下着や女性そのものが違法に取引される何もかもが軽い世界…そんなネオマイハマでアリシアは芸術家の父娘を探すことになります。ここからはとにかくエロと暴力といった感じしたね…このレベルの挿絵いいんだけっけというエロに(いや巻頭のカラーイラストがまずなかなか…なのですが…)、容赦のないバイオレンス。それがサイバーパンクな世界でこれでもか!と描かれていきます!アリシアの恥じらう姿は純粋にエロいですし、暴力に対して自身の力や技術で立ち向かっていくアリシアは見応え抜群でしたね!上下巻の上ということもあり、いろんな意味でいいところで終わっているので下巻を読むのが楽しみにです!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
アリシアは小柄ながらとんでもない爆乳の少女というビジュアルがすごすぎましたね…でも電脳をハックできるという能力と強気な姿勢を活かした調査をしていくところがクールでかっこよかったですね!その他のキャラは上巻ではまだまだ出番が少なめだったので下巻に期待です!

最後に
サイバーパンクな世界でエロとバイオレンスなSFという好きなタイプの作品でした!上下巻の上巻ということもあるので下巻を読むのが楽しみです!

どんな人にオススメか?
サイバーパンクが好きな方は!外で読むのが憚られるエロさですので人は選ぶと思いますが好きな人は絶対に好きだと思います!アリシアのビジュアルと戦い方に惚れること間違いなし!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ゴエティア・ショック 電脳探偵アリシアと墨絵の悪夢 上



著者

読図健人



レーベル

GCN文庫


ISBN

978-4-86716-587-4




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さて、今回感想を書いていくのは高科恭介さんの

「美来さんは見た目だけ地雷系」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、地雷系のファッションと他人を寄せ付けない雰囲気からクラスで浮いている三浦美来。そんな彼女とあるきっかけから仲の良い賢誠は、幼い妹の面倒を見てもらったり料理を作ってもらったりしていた。地雷系の見た目とは違う本当の美来の姿に賢誠は徐々に惹かれていくが…とこんな感じです!

〜地雷系の彼女の素顔〜

高科恭介さんの新作!こじんてきには初挑戦の作家さんですね!地雷系な見た目をしたヒロインとの甘々ラブコメを楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。賢誠と美来の日常が描かれます!学校では地雷系として、そして他社を寄せ付けない雰囲気から浮いている美来。そんな彼女とあることをきっかけに仲が良い賢誠は幼い妹の面倒を見てもらったり料理を作ってもらっていたりします。ドライな感じな賢誠とそんな彼の言葉に簡単に照れちゃう美来は見ていて微笑ましいですね。そんな2人のラブコメが徐々に甘さを増しながら描かれていきます!最初は自分の気持ちを押し留めようとするも、賢誠の飾らない態度に惹かれていき好きが溢れ出す美来。そんなかわいい美来に惹かれていく賢誠…2人のやりとりは甘くて思わずニヤニヤしちゃいますね。賢誠の妹の存在もグッドでした!終盤は距離を近づけた2人にピンチが。でも賢誠が男らしく解決していて非常によかったですね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
賢誠はドライでどこか感情が希薄だけどしっかりとした男の子!ちゃんと美来にかわいいっていえるだけで好感度高いのに妹や周りの人のことを考えて行動できるのがグッド!美来は見た目地雷系だけど実はピュアな女の子!賢誠の言葉にいちいち照れたり時には大胆な行動を見せるところがかわいい!そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
見た目地雷系なヒロインとの甘々ラブコメを存分に楽しませていただきました!賢誠と美来のラブコメは見ていて楽しかったです!

どんな人にオススメか?
サクッと読める甘々系のラブコメが読みたい方は!賢誠と美来のラブコメがピュアで甘くていいですし、賢誠の周りの人たちも人間味があってグッド!気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

美来さんは見た目だけ地雷系



著者

高科恭介



レーベル

富士見ファンタジア文庫


ISBN

978-4-04-075504-5

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どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは佐野しなのさん著、wotakuさん原作・監修の

「シャンティ」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、禁酒法が定着した1920年代のアメリカ。大都市ブローケナークの元酒場で働く少年サンガは貧しいながらもたった1人の肉親である妹のアルハとともに幸せに暮らしていた。そんなある日、マフィアの密造酒を店におくことを拒否したことをきっかけに、店が放火されアルハは命を落としてしまう。失意と復讐心に燃えるサンガが出会ったのはチャイナタウンの半分を掌握する<白蛇堂>の若頭・真紅(シェンホン)。マフィアに復讐を果たすために白蛇堂の一員になったサンガは彼の仕事を手伝いながら復讐への準備を整えていくが…とこんな感じです!

〜チャイナタウンで妹殺しの復讐を〜

同名楽曲「シャンティ」のノベライズ!シャンティは何年か前に結構聴いていた+Twitterで見かけた感想が面白そうだったので買ってみました!曲は元々ダークな感じでしたが、まさかあの曲から1920年代のアメリカのチャイナタウンを舞台にしたマフィアものにノベライズされるとは思わずびっくりでいい意味で期待を裏切られましたね!お話としても大好きで大満足の1冊でした!面白かったです!
まず序盤。サンガの働く店がマフィアによって放火され最愛の妹を失う場面から物語は始まります。1920年代の禁酒法時代のアメリカ、元酒場のダイナー、マフィアが牛耳る密造酒、違法薬物のシャンティ…法律のグレーとイリーガルが蔓延る1920年代のアメリカというだけで心躍りますね!しかしストーリーは残酷でサンガが働くダイナーに密造酒を置くように進めてきたマフィアを断ると、彼らによって店を燃やされ叔母と最愛の妹を失います。初っ端から全力で残酷でちょっと心が折れかけますね…サンガの妹を殺したのがとあるマフィアの上層部であるディーノだと知った彼は復讐に向かいますが、もちろん相手にもならずに失意のどん底に。そんなサンガの元に現れたのはチャイナタウンを牛耳るマフィアの一つ<白蛇堂>の若頭である真紅。ディーノを殺すために紆余曲折の末に白蛇堂に入ったサンガは下っ端として白蛇堂のために働くことになります。サンガが白蛇堂に入るまでの過程もよかったですね…指の爪剥がされたり肩外されたりボコボコにされて…世間知らずのサンガがマフィアの洗礼を受けていく過程がグッドです!白蛇堂に入ってからの日常は案外穏やかなもので他の下っ端と一緒に中華街を警備したり真紅の家を掃除したり料理を作ったり…そんな日々の中で妹への復讐心は薄れていきます。しかし真紅にサンガは人を殺せないから殺しの技術を教えないと言われたところから物語は加速的に動き出します!そしてここから本当に容赦がない…まさかこんな展開になるなんて聞いてないですよ…心に大ダメージです…でもこの容赦のなさが1920年代のアメリカのチャイナタウンのマフィアの本質だよな…と妙に腑に落ちてしまいます…腑に落ちてしまうからこそ救いを求めてしまうんですよね…色んな意味で衝撃を受けまくった作品でした。面白かったです!

キャラ A
サンガくんは妹思いの優しいお兄ちゃんでしたね…でもその優しさがこの街ではあだになりすぎます…真紅はよくわからない不気味な怖さがある青年でしたね…次に何を喋るか、何をするかわからない。そんな怖さがありました。感情も読めないです。でもそこに引き込まれる魅力がありました。その他のキャラも魅力的でした!

最後に
シャンティのノベライズでこういうストーリーなのか!という衝撃が凄まじいダークな作品でした。これは続きとかあるんですかね…?コミカライズもされるようなのでそちらも楽しみです!

どんな人にオススメか?
1920年代の禁酒法時代のアメリカのチャイナタウン!マフィアたちのダークでダーティーな物語が読みたい方は!明るい話ではない、むしろ暗いというか心にダメージを喰らう系のお話ですが引き込まれる魅力があります!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

シャンティ



著者

佐野しなの wotaku



レーベル

GA文庫


ISBN

978-4-8156-2414-9

表紙画像のリンク先


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