2024年07月

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは涼暮皐さんの

「君を「ナツキ」と呼ぶまでの物語」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、中高一貫の征心館学園に唯一高校からの編入生として入学した景行想。お金持ちや有名人の子息が集まる学園で庶民である想は仕事と称して部活の手伝いをすることで少しずつ知り合いを増やしていた。しかし仲良くなるのは全員下の名前が<ナツキ>の女の子⁉︎しかもナツキという名前にトラウマのある想は彼女たちの名前を呼べない⁉︎果たして想はナツキたちを下の名前で呼ぶことができるのか…とこんな感じです!

〜口には出せない彼女のなまえ〜

涼暮皐さんの新作!「ネームレス・レコード」以来なので実にMF文庫Jでは2年ぶりになんですね…そんなに長い間涼暮さんの作品読んでいなかったのかと逆にびっくりしました。今作は涼暮さんといえば!なラブコメ?のはじまりを感じさせる物語として楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。想が学園に入学するところから物語は始まります。早速<ナツキ>の1人である不知火夏生に出会いましたね…夏生のポンコツっぷりはこの作品唯一の癒し?だったので最初に出会えてよかったですw そして想は唯一の編入生ということで部活などを手伝いその対価として学食の食券などをもらうという<仕事>をこなすことで知り合いを増やしていきます。作中でも触れられていますがかなり打算的ですよね。そんな彼を支援?するのが大企業樹宮グループの令嬢である樹宮名月。彼女のおかげもあり想の学園生活は順調に進んで…いくかと思いきやそうはならず。距離感のバグった第二文芸部の部長にしてサークルクラッシャーの砂金奈津希、成績優秀でちょっと性癖がアレな水瀬懐姫が登場して想の周りは一気に賑やかに。4人のナツキという少女という設定を活かしたラブコメ…?と軽快な会話は流石は涼暮さんといった感じでめちゃくちゃ楽しく読めますね!大きなイベントはないのですが、4人のナツキたちとの会話劇はサクサク読めるのにめちゃくちゃ楽しいです!終盤ではちょっとしたトラブル?というかわからせが発生して盛り上がるのもいいですし、エピローグで「これが涼暮さんのラブコメじゃい!」という展開ぶちこんでくるのもめちゃくちゃ好きです。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
想はめちゃくちゃ打算的な男の子である意味すごいドライでしたね。ナツキたちに対するツッコミは面白かったです。夏生は個人的にはこのさくひんの癒し枠でポンコツ感がめちゃくちゃ好きでした。名月は完璧お嬢様といった感じで頭のキレる女の子でしたね…こういう子好きです。奈津希はこれはサークルクラッシャーしちゃうわって感じの距離感バグった子で見ていて楽しかったですね。一切関わりたくないですけど。個人的に好きだったのが懐姫でミステリアスな感じかと思いきや結構イカれた性癖していて見ていて楽しかったですね。

最後に
また涼暮さんのラブコメが始まってしまったな…という嬉しい9割、いやでもこの後絶対なんかめんどくさいことあるじゃん1割で読ませていただきました。サクサク読めて終始楽しいが続ますし、想が誰のことをナツキと呼ぶのか気になるのでぜひ2巻も出して欲しいです。続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ラブコメ好きな方は!まだまだ序盤ということもありラブ成分は少なめですが、想と4人のナツキたちとの会話は楽しくてどんどん読めてしまいます!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

君を「ナツキ」と呼ぶまでの物語



著者

涼暮皐



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-683707-3

表紙画像のリンク先





どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは作者名さんの

「ゆるふわ先輩は枕で変わる」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、入学式の日、温泉部を名乗る灯雪葉に勧誘された灰島爽斗はかわいい先輩と温泉旅行にいけると浮かれて誘われるがままに入部することに。早速温泉旅館に泊まりにいくと始まったのはなんと枕投げ⁉︎しかもただの枕投げではなく5vs5で温泉旅館全体を使って戦う競技性の高いものだった⁉︎さらに温泉部というのは嘘で実は枕投げ部という部活だったことが明かされる。類まれな視力と聴覚を武器に早速試合で活躍した爽斗は枕投げ部に正式に入部し大会に臨むことになるが…とこんな感じです!

〜青春は枕を投げろ!〜

六畳のえるさんの新作!前作「陰キャぼっちは決めつけたい」が面白かったので新作楽しみにしてました!今作は枕投げ部といういわゆる謎部活が登場するのですが、やっていることはスポ根+青春+ラブコメといった感じでどこか懐かしさを感じる作品ですごく楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。高校に入学した爽斗が雪葉先輩に騙されて?温泉部を騙る枕投げ部に入部するまでが描かれます!そりゃこんなかわいい先輩に「温泉部入らない?」なんて言われたら思春期男子は無限に妄想が広がって温泉部入るしかなくなりますよ!雪葉先輩しか勝たん!そして早速枕投げ部の他のメンバーと出会います。ちっちゃくて活発で勝ち気な緋色先輩、大人っぽい魅力たっぷりの調先輩、弩級の変態紳士・玲司先輩…先輩たちも序盤から魅力たっぷりでいいキャラなのが伝わってきますね!そして早速始まる温泉旅行!雪葉先輩たちの艶やかな浴衣姿に見惚れて…いるのも束の間。枕投げが始まります。しかも5vs5の他校の枕投げ部とのガチな戦いが。スマホ使用禁止でトランシーバーを使ったり、枕を二つずつ持つであったり、大将戦であったり…とかなり細かいルールがあると思ったら実在する競技がベースなんですね…世界は広いですね…いきなりの他校との試合で類まれな視力と聴力を活かして勝利に貢献した爽斗は正式に枕投げ部に入部することに。多少?は雪葉先輩が目当てとはいえ実際楽しそうですもんね…そして始まる部活の日々!割としっかり練習をしていて普通の体育会系の部活と変わらないですね…しかも練習メニューもかなりしっかりとしている…彼らにとっては普通の練習でも新鮮味がありましたね!そして雪葉先輩とメッセージのやりとりをして距離と縮めていく爽斗…これはアオハルすぎて目がやられちゃいますね…中盤からは桔梗杯という大会が始まります!総当たりのリーグ戦は各戦とも枕投げ部メンバー全員にスポットが当たって見ているだけで楽しい!この枕投げというスポーツならではの駆け引きもありますし、見ていて本当に楽しいです!特に終盤の試合展開は熱い!ラストはドキドキなシーンもありで最高に楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
爽斗は普段は思春期全開の男子という感じで見ていて微笑ましかったですね!試合になると視力と聴力を活かした戦い方でみんなのサポートをしつつ自分もうまく立ち回るというのがグッド!雪葉先輩は普段はゆるふわでかわいい才女、しかし一度枕を持つとかっこよくなるギャップが最高でしたね!枕投げ部のエースとしてトリッキーな戦い方で敵を翻弄するのもグッド!ちっちゃくてかわいくてアクロバティックな緋色先輩、色っぽくて頼り甲斐のある調先輩、変態紳士?な玲司先輩をはじめ他校の枕投げ部員たちも魅力的でした!

最後に
個人的に謎部活もの、というよりはスポ根+青春+ラブコメとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだ爽斗たちの枕投げがみたい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
謎部活ものという単語にピンと来たかたは!ストーリーはスポ根と青春要素が多いのでそういった作品が好きな方はハマるはず!かわいいヒロインたちと繰り広げる競技性の高い枕投げはハマること間違いなし!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ゆるふわ先輩は枕で変わる



著者

六畳のえる



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-683796-7

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは平坂読さんの

「変人のサラダボウル7」

です!
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前巻の記事↓

☆感想☆

ストーリー A
内容は、日本に逃れたサラを暗殺するために異世界から岐阜に送り込まれたアルバ。しかし彼女は自由の身を手に入れたことに歓喜し、暗殺者として培った技術を駆使して悠々自適の岐阜ライフを送ることに!一方、晴れて高校生になった永縄友奈が鏑木探偵事務所で見習いとして働き始める。予想外に探偵としての才能を発揮し始めた友奈は、とある意見をたまたま解決したことで女子高生探偵・リアルコナンくんと呼ばれることに⁉︎サラもリヴィアも新たな道を歩み始めて物語はますます予測不可能に…とこんな感じです!

〜女子高生探偵爆誕⁉︎〜

シリーズ第7弾!アニメも放送されてますます勢いに乗っていますね!今回は友奈の探偵としての活躍が一つメインでしたね!面白かったです!
まず序盤。異世界からサラを暗殺するためにアルバという暗殺者の少女がやってきます。といってもアルバにサラを暗殺する意志はなく、異世界での過酷な生活から抜け出したことに歓喜し岐阜での生活を楽しみます!サラとリヴィアの中間みたいな生活をしていて楽しそうですね。まか途中から暗殺者としての技術をいかして怪盗?とかやりはじめるんですけど…そして今回のメインである友奈の話。晴れて高校生になった彼女は惣助の事務所で探偵見習いとして働き始めることに!友奈がここで探偵としての才能を開花させていく過程はめちゃくちゃ面白かったですね!やっぱり恋する乙女のパワーは違いますね…そんな友奈はある事件をたまたま解決してしまったことで一躍有名に。女子高生探偵。リアルコナンくんとして名を馳せることに。一瞬調子に乗ってその後すぐに意気消沈というか目立ちたくないってなるのがいかにも友奈らしいですねw 好きですw サラとリヴィアは出番が少ないながらもしっかり彼女たちらしいことしてますし、相変わらずな大人組も見ていて楽しい!今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
友奈が大活躍でしたね!相変わらずサラとはくだらないことで言い合ったりしますけど、探偵業となると類稀なる才能を発揮する!恋への自覚も良き!サラは相変わらず無双してましたね…芸能事務所のダンス以外は。友奈の活躍見てるとサラの高校生編も今から楽しみですね!リヴィアさんは相変わらずというか酒にギャンブルに女にと顔がよくない人間ではないと許されないことばかりやったあげくに…マジでリヴィアさんって感じでした。

最後に
今回もめちゃくちゃ面白かったです!友奈の探偵シーンめちゃくちゃ好きだったので今後も活躍みたいですね!今回から登場したアルバはまだまだ出番も少なかったので8巻以降に期待したいです!続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

変人のサラダボウル7



著者

平坂読



レーベル

ガガガ文庫


ISBN

978-4-09-453196-1

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは森田季節さんの

「異世界エルフと京大生」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、小説家を目指して日々執筆に励むも新人賞で一次選考もなかなか通らない京都大学二回生の真中英勝。ある日、南禅寺の山道を散歩していたところ異世界からやってきて気を失っていたエルフのアスラことアスライナと遭遇する。路頭に迷うエルフを見捨てて置けなかった真中は聖護院のワンルームで彼女と同棲することになる。元の世界に戻るために京都を巡ってマナを集めるアスラと真中の不思議な京都散策同棲生活が始まる!とこんな感じです!

〜エルフと一緒に京都を巡る⁉︎〜

森田季節さんの新作!森田季節さんといえば京都舞台の作品!(と個人的には思っている)ので本作は発売前からめちゃくちゃ楽しみにしてました!エルフと一緒に京都を散策するというスローライフ?な青春を楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。真中とアスラさんが南禅寺の山道で出会うところから物語は始まります。小説家を志すも新人賞の一次選考も突発できない真中。異世界から飛ばされてきアスラさん。なぜか日本語がわかるということもありコミュニケーションがとれた2人は、路頭に迷うことになったアスラさんが元の世界に帰るまでの間同棲することに…真中は自分のことやたら卑下してますけど、京大生って時点で普通に勝ち組なんですよね…アスラさんは初っ端からなかなか食い意地貼っていて普段の知的さとお腹が空いた時のギャップが強烈ですねw 同棲といってもアスラさんが魔法で異空間の部屋と作っているのでどらかというとルームシェア感が強いですね。まぁ真中の性格的にはその方がいいんでしょうけど。そして物語はアスラさんが元の世界に帰還するためのマナ集めへ!といっても京都の名所を巡ってマナを集めていくのかご当地要素というか京都要素がかなり強いですね…自社仏閣だけではなく、グルメであったり歴史であったりに触れながらの散策なのでリアリティがあるのはもちろん様々な知的好奇心を刺激されますね!哲学の道の先にあるねずみの神社には大学の卒業旅行で行きましたね…懐かしい…ドロドロの鶏系のラーメンもネットで見たことあるので食べて見たさが半端じゃないです…基本は大学生故にお金がないながらも京都の各地を堪能するスローライフ?な京都散策青春?ものなのですが、アスラさんがこの世界にきた理由が明らかになっていくと空気が変わります。アスラさん…色々抱えているんですね…終盤はアスラさんのために勇気を振り絞る真中が不器用ながらもかっこよかったですし最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
真中は普段はヘタレな大学生って感じなんですけど、一生懸命アスラさんのことを考えて行動するのがグッドでしたね!アスラさんは神官ということもあり気高い雰囲気のエルフなのですが、食べ物のこととなるとかなりの大食漢で食い意地貼っているのが可愛かったですねw

最後に
京都散策青春ものとして楽しく読ませていただきました!続きがあるならぜひ読みたい作品ですね!まだまだ真中とアスラの京都散策が見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
京都が好きな方は刺さるはずです!超リアルな京都描写にヘタレ京大生な真中とアスラさんの日々はハマること間違いなし!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

異世界エルフと京大生



著者

森田季節



レーベル

星海社FICTIONS


ISBN

978-4-06-536374-4

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは作者名さんの

「一週間後、あなたを殺します」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、コードネーム33。通称ミミと呼ばれる殺し屋の少女は罪を犯した人の前に現れ一週間をともに過ごした後ターゲットを殺害していく。麻薬運びの青年、出産間近の妊婦、父親のために人を殺した少女、世直しのために悪人を殺しまわる少年…ミミに殺される運命にある者たちとミミは最後の1週間をどのように過ごしていくのか…とこんな感じです!

〜殺し屋の少女とターゲットの死ぬまでの1週間〜

第16回GA文庫大賞金賞受賞作!表紙のイラストがめちゃくちゃ好きだったので発売前から読むのが楽しみでした!殺し屋の少女とターゲットが紡ぐ1週間のヒューマンドラマが魅力的な作品でした!面白かったです!
お話は連作短編形式で進んでいきます。タイトルにもなっている「一週間後、あなたを殺します」という言葉と共にターゲットの前に現れる殺し屋の少女ミミ。彼女は1週間だけターゲットに猶予を与えてともに過ごして殺すという奇妙な殺害方法で仕事をこなしていきます。1話50p〜70pくらいでミミとターゲットの出会い、1週間で距離を縮めていく過程、そして殺しという別れが描かれていきます。各話は短いながらもインパクト抜群で、感情が見えないミミがターゲットと触れ合う中で見せるちょっとした表情の変化であったり、罪の意識に少なからず悩まされるターゲットたちが少し気持ちが軽くなっていく過程であったり…そうした些細な気持ちのへんかが、少しだけ縮まるミミとターゲットの距離感が印象的でした。終盤ではこれまでの話が全てつながりミミは殺し屋としての岐路に立つことに…ここでミミが選んだ道であったり、最後のバトルは圧巻の一言。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ミミは感情が読めない殺し屋の少女。猫耳っぽい衣装や短い時間でターゲットと触れ合う中で見せるちょっとした表情の変化がすごくよかったですね!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
殺し屋の少女とターゲットの1週間のヒューマンドラマが魅力のファンタジーでした!かなり綺麗に終わっているので1巻完結ですかね…?幼田さんの作品はまた読みたいです!

どんな人にオススメか?
ファンタジーのヒューマンドラマが読みたい方は!殺し屋の少女が主人公ですが血生臭い感じはなく、ヒューマンドラマが中心です。連作短編形式で読みやすいので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

一週間後、あなたを殺します



著者

幼田ヒロ



レーベル

GA文庫


ISBN

978-4-8156-2631-0

表紙画像のリンク先


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