2024年09月

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは三河ごーすとさんの

「義妹生活10」

です!
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前巻の記事↓

☆感想☆

ストーリー A
内容は、高校生活最後の夏休みに入った悠太と沙季。夏休みという時間を利用して悠太を遊びに誘いたい沙季だが、勉強に集中しようとする悠太を前になかなか切り出せずにいた。そんなある日、読売先輩からデイキャンプのお誘いが。悠太と沙季はバイト先の後輩である小園絵里奈と一緒にキャンプに向かうことになるが、沙季のモヤモヤが止まらずに…2人はどんな夏休みを過ごしていくのか…とこんな感じです!

〜高校生活3回目の夏休み〜

シリーズ第10弾!1巻読んだ当初はここまで続くとは思っていなかったので2桁巻数はなんだか感慨深いですね…色々あってすっかり読むのが遅くなってしまいましたが、今回も悠太と沙季の等身大の恋愛と生活が描かれていて楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。悠太と沙季が読売先輩からデイキャンプに誘われるところから物語は始まります!悠太が友達が増えたこととか回想するシーンは1巻のことを思い返すとなんだか感慨深いですね…小園さんもしっかり悠太と読売先輩に馴染んでいましたね!まぁそんなところにモヤモヤを感じるのが沙季らしいんですけど。沙季の内心は恋する少女全開でかわいいですね。お話は悠太と沙季の視点を交互に入れ替えながら進んでいきます。デイキャンプ前の買い物では悠太が沙季の求めているものを理解したり、沙季は沙季で悠太がどういう人間なのかを理解したり。デイキャンプではちょっとしたハプニングをきっかけに冷静になれない沙季に対して、悠太はあたふたとしながらも意外と冷静?だったり…同じ場面で同じ会話をしているのに見えている世界は全然違って、その面白さがこの作品の魅力だなと感じます。お話は悠太が勉強合宿でしばらく不在にしたことで図らずとも進んでいきます。悠太は自己肯定感の低さ所以の現状に悩んでいて、沙季は自分の中に生まれてしまった悠太に対するモヤモヤと戦いながら過ごしていく。こうした悩み自体は大なり小なり通り過ぎた身なので、どこかでなんだか青春してるなーと思ってしまうんですけど、彼らにとってはその感情がリアルで今を真剣に悩んで向き合っているんだなということが伝わってきますね。悠太と沙季のすれ違いにも満たないお互いのうまくいっていない感じも最後はしっかりと言葉にして擦り合わせていくのがよかったです。ラストは去年の夏とはまた違う2人の姿があって胸にくるものがありました!今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
悠太は自己肯定感低そうですけど、理知的なタイプだと思っていたので今回の勉強合宿での行動は意外でしたね…10巻にしてまた彼の人間らしい部分を見た気がします。沙季は1巻あたりの戦闘モードを思うと恋する少女でかわいいなーと度々悶絶させられましたね!小園さんにジェラシー感じてるの可愛かったです!読売先輩や小園さんをはじめとしたキャラも魅力的でした!

最後に
今回も楽しく読ませていただきました!11巻も買ってあるので早めに読みます…!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

義妹生活10



著者

三河ごーすと



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-683233-7

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは日日綴郎さんの

「放課後の教室に、恋はつもる。」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、地味でお堅い国語教師の筧莉緒とクラスのカーストトップでイケてる女子の上原メイサ。まったくタイプの異なる2人だが、放課後の勉強会を通してメイサは莉緒のことを好きになってしまう。同性のことを好きになることへの戸惑い、そして莉緒が忘れられないという初恋の人のこと。生徒と教師の7歳差の恋が始まる…とこんな感じです!

〜どうしても好きが止められない〜

日日綴郎さんの新作!日日綴郎さんの作品を読むのは「あのね、じつは、はじめてなんだ。」以来ですね!今作は生徒と教師の恋愛を描いた百合作品として楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。放課後の教室で莉緒に迫るメイサが描かれます!地味でお堅い莉緒とそんな莉緒のことが大好きなメイサ。表には見せないが莉緒もメイサのことは気になっていて…まるで正反対な2人ですが、ページを進めるごとに2人がなぜ好き同士なのかわかっていく過程がいいですね!北海道に修学旅行に行ってしまったメイサとメッセージでやりとりするところとか、修学旅行から帰ってきたメイサが真っ先に莉緒に会いにくる場面は微笑ましかったですね!そして物語は過去や2人の周辺の人たちを巻き込みながら進んでいきます!大学への進学に理解がないメイサの母親に、別れたのにしつこくメイサに付きまとう元カレ。莉緒の忘れられない初恋の人…メイサと莉緒の2人の時は生徒と教師という壁がありながらも楽しい時間を過ごし、それ以外の時の2人はそれぞれお自分を取り巻く過去や現状に向き合っていく…楽しいことばかりではない2人の日常ですが、だからこそ2人の関係を含めた壁を乗り越えられるほどの、乗り越えようと思うほどの強い好きが響きますね!個人的には莉緒の初恋の人に対する思いが好きすぎて、莉緒がこの人に会うシーンの度にどうにかなってしまいそうなほど心狂わせられましたね…そんな2人はクリスマスを一緒に過ごしたり、お泊まりをしたりしてさらに距離を縮めていきます。この2人の関係はあくまでも純愛なので安心して見ていられますね…まぁドキドキはさせられるんですけど…終盤ではピンチを乗り越えてしっかりと気持ちを伝えるメイサに心打たれました。あとラストのifもいい!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
莉緒は普段は真面目で地味で硬い国語教師!でもメイサのことを特別に思う気持ちであったり、初恋の人に対する思いであったりが伝わる瞬間は本当に優しくて素敵な女性ということが伝わってきます!メイサは普段はイケイケな感じの女子高生ですが、莉緒に対しては恋する女の子全開で可愛かったですね!自分の気持ちに戸惑いながらも向き合っていくところが魅力的でした!

最後に
生徒と教師の純愛百合ものとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ2巻が読みたいですね!この作品の2巻が出なかったら全日本百合ラノベ協会南関東支部副部長の僕が怒ります!2巻!お願いします!

どんな人にオススメか?
純愛な百合が好きな方は!生徒と教師というインモラルな関係性はありますが、背徳的な感じではなく真っ直ぐに2人の関係が描かれていくのが良きです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

放課後の教室に、恋はつもる。



著者

日日綴郎



レーベル

富士見ファンタジア文庫


ISBN

978-4-04-075494-9

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは野中春樹さんの

「嫉妬探偵の蛇谷さん」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、黙っていればめちゃくちゃかわいい蛇谷カンナ。そんな彼女のいる園芸部に所属することになった野水彗は見た目とは裏腹に口をひらけば毒舌ばかりなカンナに驚きながらも、かわいい彼女に惹かれていた。そんな彼女の元には様々な事件が舞い込んでくる。自転車で怪我をした女の子、壊されたネックレス、文化祭で熱中症で倒れた女の子、突然燃え上がる生徒会長のバック…嫉妬に狂い全てが妬ましいカンナが事件を華麗に解決していく…とこんな感じです!

〜嫉妬が止まらないかわいい探偵〜

第18回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作!嫉妬に狂うカンナがかわいい学園ミステリとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。野水くんとカンナが出会うところから物語は始まります!色々あって園芸部に入ることになった野水くん。最初はかわいいカンナですが、1週間ほどでメッキが剥がれて妬ましいが口癖の嫉妬ガールに変貌します。この嫉妬に狂うカンナさんがあまりにもかわいすぎますね!基本ツンツンしてるのに責められると弱いのも大好きです!野水とカンナが先輩後輩関係なのもいいですね!ちんまいカンナとそんなカンナに基本振り回されつつも時折カンナを赤面させる野水くんの関係もいいですね!そんなカンナには次々と事件が舞い込んできます!女の子はなぜ怪我をしたのかとか、ネックレスがなぜ壊されたのかといった謎を一章ごとに解決していきます!どちらかというとフーダニットというよりホワイダニットという感じで犯人探しというより、なぜ犯人がそういうことをしたのかを明らかにしていきます!嫉妬探偵というタイトルの通り妬ましいと言いながら事件を解決するカンナは見ていて楽しい!カンナのことをサポートする野水くんもいい働きしてますね!なんだかんだカンナのことが大好きなのも良き!終盤ではこれまでの事件やカンナの過去が収束して盛り上がりましたね!カンナがかわいい学園ミステリとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
野水くんはカンナのことをありのままで受け入れてくれるいい男の子でしたね!考えていることが表情にでてしまうという弱点が、カンナとはいいシナジーを生み出してましたね!カンナは妬ましいが口癖の女の子!普段は妬ましい妬ましいとそればかり言っていますが、責められるのに弱くてすぐに顔を赤くするの可愛すぎます!あと個人的にしばらくお風呂に入っていなくて匂いが強いカンナさん好きです!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
カンナがかわいい学園ミステリとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだ野水くんとカンナのやりとりが見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
学園ミステリが好きな方は!謎解きというよりは犯人の動機を明らかにするほうにフォーカスがあたっている気がするので過剰にトリックに期待しない方がいいかもです。野水くんとカンナのやりとりは見ていて楽しいですし、気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

嫉妬探偵の蛇谷さん



著者

野中春樹



レーベル

ガガガ文庫


ISBN

978-4-09-453202-9

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どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのはBPUGさんの

「逃亡賢者(候補)のぶらり旅 ~召喚されましたが、逃げ出して安寧の地探しを楽しみます~」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、突如異世界に召喚された中学2年生の和泉とサラリーマンの遥。2人は召喚先の異様な雰囲気を察知して与えられたチートスキルでこっそりと逃げ出した。王城に潜伏し情報を集める中で元の世界に帰れないことを知った2人はのんびり暮らせる永住先を求めて旅をすることに!ハルとイーズに名前を変えた2人は冒険者をしたり、異世界グルメに舌鼓をうちながら旅をしていくが…とこんな感じです!

〜異世界に転生したら旅を〜

BPUGさんの新作!この作品がデビュー作ですね!すでにコミカライズも決定していますね!メタ要素のある異世界召喚もので気ままに旅をするという優しさを感じる異世界ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。遥と和泉が異世界に召喚されるところから物語は始まります。怪我をしてバスケの試合に出られなくなりショックを受けている和泉。そんな彼は駅でたまたま一緒になった遥と共に異世界に召喚されてしまいます。このあたりは割と鉄板の展開ですね。ただここからが珍しくて、召喚の説明から逃げ出して2人は独自の異世界生活を送っていきます!メタっぽいというか、異世界召喚の鉄板を知った上でそれの逆を行こうとする2人の行動が面白かったですね!そして隠密などのスキルを駆使して王城に潜伏しながら情報を集めていきます!2人のことが王城で変な噂になっていくのも面白いですねw そして情報を集め新たなスキルも手に入れて2人は旅へ!現代日本に帰れないことを知った2人は兄弟として、名前もそれぞれハルとイーズに変えて旅へ!目標を立てて、冒険者として活動しながら永住先を探す旅へ!2人の本当に兄弟なのでは?という賑やかなやりとりや各地の美味しいものを食べたり、トラブルに巻き込まれたりしながらの旅は読んでいて楽しい!終盤ではちょっとしたトラブルに巻き込まれる2人。ハルの戦闘シーンもその後のイーズの大人を懐柔していく交渉術?もよかったですね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ハルは異世界にきたときは元サラリーマンということもありしっかりとした大人という印象がありましたが、異世界召喚の際に若返ってしまったことが影響して頼れるお兄ちゃんという感じでしたね。交渉や荒事で頼れるかっこいい男の子でした!イーズはかわいい弟キャラと言った感じで食べることが好きだったり大人に可愛がられたりと微笑ましい感じでしたね!ショタしか勝たん!…勝たんですよね…?その他のキャラも魅力的でした!

最後に
異世界のんびり旅ものとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ2巻も読みたいですね!まだまだ2人の旅が見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
異世界旅ものが好きな方は!割とメタっぽい要素は多いですが、この作品ならではの旅がすごく楽しいです!ハルとイーズのコンビも楽しい!オススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

逃亡賢者(候補)のぶらり旅 ~召喚されましたが、逃げ出して安寧の地探しを楽しみます~



著者

BPUG



レーベル

カドカワBOOKS


ISBN

978-4-04-075610-3

表紙画像のリンク先



どうも夏鎖です(≧∇≦)

さて、今回9月後半発売の注目ライトノベルを紹介していきます!後半は16日から31日発売のライトノベルです!この記事では僕が注目しているラノベを紹介しているだけで、9月後半に発売するすべてのライトノベルを網羅しているわけではないのであしからずm(__)m それではいってみましょう!


9月18日発売 ガガガ文庫
「雨のちギャル、ときどき恋。」落合 祐輔(著) バラ(イラスト)
「嫉妬探偵の蛇谷さん」野中春樹(著) pon(イラスト)
「帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中3 疾駆せよ移動図書館アーキエーア」佐伯庸介(著) きんし(イラスト)








9月20日発売 富士見ファンタジア文庫
「ギャルにも負ケズ」早月 やたか(著者) magako(イラスト)
「けもみみ巫女の異世界神社再興記 神様がくれた奇跡の力のせいで祀られすぎて困ってます。」いつきみずほ(著者) risumi(イラスト)
「放課後の教室に、恋はつもる。」日日 綴郎(著者) 雪子(イラスト)
「クラスの優等生を『妹』にする約束をした。どうやらいっぱい甘えたいらしい。2」氷高悠(著者) たん旦(イラスト)










9月20日発売 GCN文庫
「人生二周目の鏑木先輩」としぞう(小説) Bcoca(イラスト)




9月25日発売 MF文庫J
「小説 僕の心のヤバイやつ」望公太(著者) 桜井のりお(原作・イラスト) sune(口絵・本文イラスト)
「パルパネルは再び世界を救えるのか」十文字青(著者) しおん(イラスト)
「みみみみ ―神手洗澪には未来が視える―」岬鷺宮(著者) イコモチ(イラスト)
「横溝碧の倫理なき遊戯の壊し方」枢木 縁(著者) こゆびた べる(イラスト)
「死亡遊戯で飯を食う。7」鵜飼 有志(著者) ねこめたる(イラスト)











9月25日発売 オーバーラップ文庫
「第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記 V」甘木智彬(著者) 輝竜司(イラスト)




以上になります!

注目の新作は「嫉妬探偵の蛇谷さん」「ギャルにも負ケズ」の2作品!前者は学園を舞台にした青春探偵ものということで前から注目していました!あらすじから好きそうな学園ミステリの香りを感じるので読むのが楽しみです!後者は岩手を舞台にした青春ものということでタイトルと表紙から気になってます!こちらも読むのが楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)
9月後半もよろしくお願いします!

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