2025年06月

どうも夏鎖です(≧∇≦)

さて、今回は2025年上半期面白かった新作ラノベ10選ということで2025年の1月から6月に読んだ新作ラノベの中から特に面白かった作品を紹介していきます!上半期はだいたい70冊の新作を読みましたね(シリーズ続刊を含めると80冊くらい?)。2025年は色んなジャンルの新作を読みましたね。それでは行ってみましょう!

2024年下半期面白かった新作ラノベ10選↓


さてまずは2025年上半期一番面白かった新作ラノベの紹介です!
僕が読んだ新作ラノベで一番面白いと思ったのは…水城水城さんの雨森潤奈は湿度が高いです!
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2025年上半期で一番好きな作品でした!音楽としっとりとした青春が印象的な作品!2025年上半期の新作ラノベはとりあえずこれだけは読んで!という作品です!

「雨森潤奈は湿度が高い」水城水城 MF文庫J

陸上部に所属する栗本詩暮は視聴覚室で雨森潤奈という女の子に出会う。読者や音楽の趣味が似ている2人は雨の日の放課後、視聴覚室で密かな交流を始めることに。無表情でドライに見える潤奈は次第に詩暮に懐いていく。しかし潤奈の秘密を詩暮が知ってしまったことで2人の関係性は代わっていくことになるが…
水城水城さんはここ数年はファンタジーの印象が強かったので、青春ものということに最初は驚きましたが読んだらやられちゃいましたね…鬱ロックという共通の音楽の趣味から徐々に距離を近づけていく二人。雨の日の視聴覚室限定で出会う、というちょっと変わった関係性の中で描かれる青春が最高でしたね!潤奈の秘密を知ったことで変わっていく二人の関係性がグッドでした!気になった方はぜひ!


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以下9作品です!

【感想】「偶然助けた美少女がなぜか俺に懐いてしまった件について」桜ノ宮天音

入学直後に風邪で三日間欠席してしまったことで高校デビューに失敗した陰キャぼっちな桐島玲。そんな彼は学校で話題な美少女・三上陽菜のピンチを偶然救ってしまう。お礼をしたいという彼女となぜか昼休み一緒に過ごすことになってしまった玲はそこから陽菜と徐々に距離を近づけていくが…
主人公とヒロインの一対一のラブコメ!ひたすら王道のラブコメを見せてくれて読んでいてずっと楽しい!が続きます!グイグイ距離を縮めていく
陽菜に対してぼっちな玲はちょっとタジタジ。家に入り浸るようになった陽菜が「お構いなく」でさらにグイグイくるのもグッドでしたね!一対一のイチャイチャ成分多めなラブコメが読みたい方はぜひ!

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「一途な彼女がフラれてくれない」丸深まろやか ダッシュエックス文庫

1人で本を読んだり映画を見たりすることが好きな高校生の桜庭碧人。そんな彼は学校でも人気の美少女である遊薙静乃から突然告白される。1人の時間を大切にしたい碧人は静乃からの告白を断ろうとするが、意地でもフラれてくれない静乃に根負けし仕方なく付き合うことに。しかし碧人は静乃に「行動を制限しない」「好きになることを期待しない」「この関係を周囲にバラさない」という条件を課すことに。いつか自分に愛想をつかすはず。そんな期待の元で静乃と付き合っていくが、碧人のことが好きすぎる静乃に徐々に絆されていく。果たして2人は恋人になることができるのか…
本作も一対一のラブコメでヒロインがグイグイくるのは変わらないのですが、主人公が自分の信念を貫くためにひたすらヒロインと距離を取ろうとするのが印象的でしたね。恋愛のために自分のやりたいことを犠牲にしなければならないのか、自分のペースを崩さなくてはならないのか…恋愛における一つテーマのようなものですね。
碧人がなぜ静乃と距離を取ろうとするのかもわかりますし、静乃が好きな気持ちを抑えられないのもよくわかります。テンポの良い会話と甘さ全開ではないラブコメが読みたい方は!

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「終わらない冬、壊れた夢の国」八目迷 ガガガ文庫

足を踏み入れた人が消えていく。そんな都市伝説がある老舗遊園地のサニーパーク。そんな遊園地に高校の友人たちと訪れた竜崎カシオは、友人の1人である小練菜々に人気のない場所に連れ込まれ…刃物で殺されてしまう。死んだと思ったカシオだが、彼が目を覚ますとなんとサニーパークに入園した朝に戻っていた。混乱するカシオの前に小寺あせびという女子高生が現れる。彼女もまたサニーパークから抜け出せず同じ1日をループしていた。ループから抜け出す方法は人を殺すこと。果たして正義感の強いカシオはこのループから抜け出すことができるのか…
八目迷さんの夏、春、秋と続いてきた時と四季シリーズの最終巻にあたる冬のお話。今回はループものでしたね。ループを繰り返す人に殺されると自分もループするようになる。抜け出すためには誰かを殺さないといけない。しかし誰も殺したくないカシオはあせびと共にループから抜け出す方法を探していく…遊園地を舞台に繰り広げられるメルヘンで残酷な物語が印象的でした。時と四季シリーズは夏、春、秋と出ていますがそれぞれ独立しているのでこの作品からでも読めます!ループもの好きな方はぜひ!


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「ファム・ファタールを召し上がれ」澱介エイド ガガガ文庫

その美貌と惚れた相手を操る魅了の異能で数々の国を掌握し人間を下僕に変えてきたニカ・サタニック・バルフェスタ。そんな彼女は長年戦争をしていた歴史のある魔界へと派遣される。彼女に下されたのはかつて人間の宿敵であった魔王を籠絡すること。しかし魔王は少し興奮するだけで気絶してしまうほどエロに耐性がなかった⁉︎コスプレ、女体盛り、お風呂に突撃、そしてデート。様々な方法でニカは魔王を籠絡しようとするが果たして成功するのか…
2025年上半期のファンタジーならこの作品!設定はちょっとかなりエッチですが、エロ以上にドタバタでダークさを感じるニカの物語が魅力的でしたね!エロに耐性がない魔王を何とか篭絡しようとあの手この手で頑張るニカには思わずくすっとしてしまいますし、ニカの壮絶な過去も魅力的でした。コミカルとシリアスのバランスが良いファンタジーが読みたい方はぜひ!


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「あそびのかんけい」葵せきな 富士見ファンタジア文庫

諸事情から高校を中退しボードゲームカフェ<クルマザ>でバイトながらにして店長代理として働く陰キャボドゲオタクのバンジョーこと常盤孤太郎。そんな彼はバイトとして働くギャル女子高生の小鳥遊みふるに恋をしていた。しかしみふるには彼氏がいて告白できずにいた。しかしみふるに彼氏はいなかった⁉︎なんとみふるはボドゲカフェの1つ上の人罪派遣会社のレンタル彼氏の宇佐樹を利用しているだけ⁉︎さらに宇佐樹も実は女性でさらにクルマザの常連客であるウタマルだった⁉︎さらにさらにウタマルの正体は今をときめく女流棋士の歌方月乃が正体を隠している姿で…秘密が交錯してややこしくなるラブコメがはじまる!
葵せきなさん待望の新作!ゲーマーズを彷彿とさせるややこしい人間関係が魅力のラブコメでしたね!
孤太郎はみふるのことが好きで、みふるも孤太郎のことを憎からず思っているのになぜか彼氏がいると嘘をついてしまい、彼氏の正体はレンタル彼氏の宇佐樹で、樹の正体は常連客であるウタマル、さらにウタマルの正体は女流棋士の歌方月乃…とここまで書くだけでその面倒くさい人間関係が伝わってくると思います。そしてそれを破綻させずに見事に描き切るのが流石の葵せきなさん。2025年何か新作ラノベ読みたいな、ならこの作品読んでおけば問題ない。そんな面白さを持った作品です!

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「剣聖悪役令嬢、異世界から追放される 勇者や聖女より皆様のほうが、わたくしの強さをわかっていますわね!」しけもく カドカワBOOKS

性悪な聖女の陰謀によって剣と魔法の世界から追い出されてしまった剣聖悪役令嬢のアーデルハイトこと通称アデ公。彼女がたどり着いたのはダンジョンが世界規模で出現した現代日本だった。そこで生き別れたはずのメイドのクリスと出会ったアデ公は生活のためにダンジョン攻略を配信するダンジョン配信者として活動していくことになるが、アデ公の能力はオーバースペックで魔物をおもちゃで遊ぶように倒してしまう⁉︎無双するアデ公に果たして視聴者はついていけるのか…
ダンジョン配信ものの中で一番面白かったのはこの作品!コミカルで読んでいてずっと楽しい!が続く作品でした!アーデルハイトことアデ公がダンジョンが存在する現代日本でダンジョン配信に挑む。しかし異世界からやってきた彼女の能力はダンジョンに対してオーバースペックで…無双するアデ公と視聴者のやりとりも楽しいです!とにかく楽しい作品が読みたい方はぜひ!


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「探偵気取りと不機嫌な青春」野中春樹 講談社ラノベ文庫

身勝手な探偵気取りの末に他人の恨みをかい、結果的に妹に大怪我を負わせてしまった朝河探。それ以降彼は他人の問題に関与しないように生きていた。そんなある日、同級生の青山景が万引きの疑いをかけられている姿を目撃する。抵抗しようとせずあきらめようとする景を見た朝河は、衝動的に彼女の無実を証明してしまう。そんな朝河のことを気に入った景に毎日のように話しかけられるうちに2人の距離は近づいていき…そして景の母親が起こした万引き事件の真相へと近づいていく…
ほろ苦い青春ミステリ!身勝手な探偵行為の結果、妹をケガさせてしまったことを後悔する探。しかし困っている景のことを放っておけずまた探偵行為をしてしまった結果、また探偵行為をするようになってしまう…根がしっかり探偵なんでしょうね…徐々に近づいていく探と景の関係性も良かったですね。ミステリ要素もグッドでした!


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「天嬢天華生徒会プリフェイズ」杉井光 電撃文庫

教員資格を取得した主人公の《僕》の赴任先は総生徒数25万人超えの天涯学園。そこは半島一つがまるごとキャンパスになっており、学園内に入るためにパスポートが必要になる学園都市を超えた独立学園国家だった。着任して早々に爆弾事件に巻き込まれた僕を救ったのが天涯学園の生徒会長にして、学園を統べる王である天祿院凰華だった。彼女はなぜか僕に懐いており、生徒会執行部の顧問として向かい入れられることに。学園でおこなる様々な事件を解決し、生徒会メンバーとラブコメする日々が始まる!
大好きな杉井光さんの新作!生徒会ものではありますが、巨大学園の生徒会で資本主義とブル○カ香る感じが最高でしたね!なぜか
《僕》のことを大好きな凰華をはじめとした魅力的なヒロインたちと事件を解決したり生徒会室でイチャイチャ?したり…キャラ同士の掛け合いがとにかく楽しい!オススメです!


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「重いタバコを吸ってる不健康そうな年上美人とドロドロの関係になっていた話」友橋かめつ ファミ通文庫

オンボロアパートで一人暮らしをし、学校にもバイト先にも居場所のない男子高校生の榎木結斗。そんな彼の唯一の楽しみはコンビニでいつも25番のタバコを買う女子大生・葉月瑠衣との何気ないひと時だった。そんなある日、タバコを買う女子大生が結斗の隣室に住んでいることが判明する。ベランダ越しで何気ない会話をしたり、学校をサボって一緒に喫茶店に行ったり、彼女の部屋で一緒に映画を見たり…何気ない爛れた生活の中で結斗は瑠衣に惹かれていくが…
つい昨日読んだばかりではありますが、あまりにも好きが溢れる作品でしたね。どこにも居場所がない高校生の男の子とタバコを吸ったりお酒を痛飲したりする女子大生の関係性は最高の一言。こんな女子大生と学校さぼって一緒に映画見たりしたら性癖おかしくなりますって…設定が好きならとことんハマると思います。オススメです!


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以上になります!
ということで、2025年上半期に発売された作品の中からのオススメでした!気になる作品があればぜひ手にとってみてください!

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは友橋かめつさんの

「重いタバコを吸ってる不健康そうな年上美人とドロドロの関係になっていた話」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、オンボロアパートで一人暮らしをし、学校にもバイト先にも居場所のない男子高校生の榎木結斗。そんな彼の唯一の楽しみはコンビニでいつも25番のタバコを買う女子大生・葉月瑠衣との何気ないひと時だった。そんなある日、タバコを買う女子大生が結斗の隣室に住んでいることが判明する。ベランダ越しで何気ない会話をしたり、学校をサボって一緒に喫茶店に行ったり、彼女の部屋で一緒に映画を見たり…何気ない爛れた生活の中で結斗は瑠衣に惹かれていくが…とこんな感じです!

〜タバコを吸う女子大生のお姉さんと〜

友橋かめつさんの新作!個人的にはオーバーラップから発売された「一人暮らしを始めたら、姉の友人たちが家に泊まりに来るようになった 」以来の友橋さんの作品ですね。男子高校生の憧れのシチュエーションであるちょっと悪い?お姉さんとの日常が最高な作品でした!面白かったです!

まず序盤。結斗と瑠衣の奇妙な関係が描かれます。学校にもバイト先のコンビニにも居場所がない結斗。そんな彼の唯一の楽しみがコンビニやってくる女子大生のお姉さんとの何気ないやりとり。いつも25番のタバコだけを買っていく瑠衣のことが結斗はなんとなく気になっていて…いやー100点満点の始まり方ですね。こういうちょっと悪い?雰囲気のお姉さんに男子高校生は無限に弱いんですよ。

そして始まる結斗と瑠衣の交流!瑠衣も結斗と同じアパートに住んでいることが発覚し、夜のベランダでの何気ない会話、近所の純喫茶での会話、彼女の家に招かれて映画を見ながらの会話、そして学校をサボって一緒にダラダラ過ごしたり…タバコを吸ったりお酒を飲んだりとちょっと悪い雰囲気を持つ瑠衣とまだ初心な結斗との交流は非常に良きですね!

結斗の担任である小春先生、瑠衣の友達である紗希もよかったですね!結斗の学校唯一の居場所を共有する小春先生との何気ない会話が見ていて心地よかったですし、ボーイッシュでさっぱりとした紗希との会話も見ていて楽しかったです!

終盤はちょっとしたことで孤独?孤立?が加速した結斗と瑠衣のやりとりと、瑠衣に対する気持ちに気づく結斗が印象的でしたね。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
結人は学校でもバイト先でも居場所がない男子高校生!瑠衣との交流もはじめは歓迎していないようなところもありましたが、瑠衣との会話や日常の中で徐々に心を許していく過程がグッドでした!

瑠衣はタバコを吸ったりお酒を飲んだりとちょっと悪い女子大生感がありましたが、結斗の前でだけ見せる彼女の素が印象的でしたね!小春先生、紗希といったキャラも魅力的でした!

最後に
孤独な男子高校生とちょっと悪い感じな女子大生のラブコメとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだ結斗と瑠衣のやりとりが見たい続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
男子高校生と女子大生のラブコメが読みたい方は!孤独な男子高校生とタバコ吸ったりお酒を飲んだりする女子大生とのラブコメという設定が無限にいいですよね!この設定が好きならとことんハマるはず!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

重いタバコを吸ってる不健康そうな年上美人とドロドロの関係になっていた話



著者

友橋かめつ



レーベル

ファミ通文庫


ISBN

978-4-04-738320-3

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは衣太さんの

「このコスプレお姉さんは、僕専用らしい」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、主に姉のコスプレ衣装を作る造形師としてネットでも人気の高い男子高校生・東浦りく。そんな彼の元に三好ひよりという女性がやってくる。SNSのフォロワー数50万人を超えるひよりはりくの技術に惹かれ、彼に衣装を作ってほしいと頼んでくる。最初は断るりくだが、家を追い出された彼女と一緒に暮らす中で徐々に心を許した彼はひよりのコスプレ衣装を作ることに…コスプレ×一つ屋根の下なラブコメがはじまる!とこんな感じです!

〜コスプレお姉さんと合法ショタ〜

衣太さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんですね。コスプレ×合法?おねショタが魅力なラブコメとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

まず序盤。りくとひよりが出会うところから物語は始まります。工作部に所属するりくはコスプレ衣装を制作する造形師の傍ら、文化祭でとある造形物を展示することに。りくと同じ高校の定時制に通うひよりはたまたま訪れた文化祭でりくの作品を目にしてコスプレ衣装の制作を頼むことに。しかしりくにはにべもなく断られて…身長147センチのショタ系主人公と21歳のお姉さんヒロインの出会いを丁寧に描いていましたね!

りくとひよりはもう出会うこともない…と思っていた矢先、イベントで再開。さらにひよりのレイヤーとしての活動が親にバレ、家を追い出された結果、なんとひよりがりくの家で暮らすことに。ラブコメの一種定番な同居イベントですが、コスプレイヤーの姉がいる+両親がすでに他界している+コスプレ撮影/衣装制作用に自宅が改造されている…という要素でこれは同居するしかないという環境が用意されているのが最高すぎましたねw

そしてはじまる同居生活!裸族な姉のせいでえっちなことに耐性があるりく。しかしとんでもない美人のコスプレイヤーがいて、さらに彼女もまた露出が多い系のコスプレイヤーということでドギマギする場面もあり…というか衣装制作とか撮影とかえっちすぎません?だめですよ。これは。

りくとひよりの合法?おねショタな関係もいいですね!りくに猛アタック?するひよりを適当にあしらったり時には本気で照れたりするりくがかわいい!りくは男子高校生なので普通に違法おねショタですが…高校生だとなんか合法感ありませんか?

終盤では大きなイベントにりくの作った衣装でちょっとした作戦で挑む2人。こういうの好きです。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
りくは身長147センチの男子高校生という男子高校生という単語から連想されるむさ苦しさが一切ない男の子。女の子の扱いにも慣れていて非常に良きですね。コスプレ衣装と真剣に向き合う姿もグッド!

ひよりは大人気コスプレイヤー!1人で色々頑張っていてすごいなと思う反面、かなりえっちなのでえっちだなと思います。思います。りくとの合法おねショタがグッド!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
おねショタ感とコスプレ要素が魅力のラブコメとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだ2人のラブコメが見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
おねショタ要素が好きな方は!コスプレ周りの描写もしっかりしていてコスプレが好きな方も楽しめると思います!りくとひよりのやりとりは見ていて楽しい!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

このコスプレお姉さんは、僕専用らしい



著者

衣太



レーベル

富士見ファンタジア文庫


ISBN

978-4-04-075899-2

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは水原涼さんの

「恋愛以外のすべての愛で」

です!
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☆感想☆

純文学の新人賞を受賞しデビューし、大きな賞の候補になるもそこから単著は出せずにいる小説家の遥。彼は幼い頃から小説を書き続けていた幼馴染のすずがいた。しかし彼女は大学で小説を学ぶもいまだにデビューできずにいた。そんなある日、すずと一緒に小説を創り新人賞に応募することになる。だがすずの体は病に蝕まれており、彼女に残された時間はわずかだった。果たして遥とすずは小説を完成させることができるのか…

水原涼さんのデビュー2作目。私小説的な側面があるのかな?と読んでいて思いました。難病もの、と一言でくくれない読者に鮮烈な印象を残す青春ものでした。面白かったです。

物語は遥の日常から始まります。小説家としてデビューするも単著を出せずにいる。書いては消してを日々繰り返し、喫茶店でバイトをしながら食い繋いでいる。短いシーンに確かなリアルを感じます。

そんな遥の幼馴染で同じく小説を書いているすず。彼女は大学で小説の書き方を学ぶもまだデビューできずにいる。そんな彼女と小説を共作し、新人賞を受賞してデビューすることを目指します。

鳥取から上京してきた遥とすずの恋愛ではない関係性、距離が近づいたり離れたりした学生時代の思い出、2人を繋ぐ本と小説執筆…幼馴染という言葉以上の特別さがどこか淡くて優しくて印象に残ります。

個人的に印象的だったのはライトノベル作家である三田村とのやりとり。単著を出せずにいる純文学作家である遥とアニメ化も決まっている人気作家の三田村。ライトノベルを中心に純文学も読む身としては2人の会話は強く印象に残っています。ライトノベル、3000冊とか読んでもなんもわからないので三田村の話していることも遥が話ていることも多分正しいです苦笑

文章もよかったですね。小説の本質は物語にあると思っていますが、文章あっての小説ですし、文章がいかに大事かがよくわかります。この作品は文章の作品だと思います。

物語は中盤以降、悲観的な色が強くなっていきます。容態がどんどん悪くなっていくすず。なんとか小説を完成させようとする遥。何かに縋るように、2人の絆が解けないように、必死で生きていく遥とすずの姿が印象的でした。

結末はこの物語にとって当然の帰結なのかもしれません。ですが難病ものと一言でくくってしまうには、泣ける物語と一言で終わらせてしまうには、あまりにも読者に残すものが多すぎる作品です。愛は恋だけではない。家族でもない、友達とも言い難い、小説が繋ぐ2人の物語を存分に楽しませていただきました。

じわりと心に残る作品です。気になった方はぜひご一読を。


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

恋愛以外のすべての愛で



著者

水原涼



レーベル

星海社FICTIONS


ISBN

978-4-06-539971-2

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは杉井光さんの

「天嬢天華生徒会プリフェイズ」

です!
⚠︎若干ネタバレありです
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、教員資格を取得した主人公の《僕》の赴任先は総生徒数25万人超えの天涯学園。そこは半島一つがまるごとキャンパスになっており、学園内に入るためにパスポートが必要になる学園都市を超えた独立学園国家だった。着任して早々に爆弾事件に巻き込まれた僕を救ったのが天涯学園の生徒会長にして、学園を統べる王である天祿院凰華だった。彼女はなぜか僕に懐いており、生徒会執行部の顧問として向かい入れられることに。学園でおこなる様々な事件を解決し、生徒会メンバーとラブコメする日々が始まる!とこんな感じです!

〜総生徒数25万人の巨大学園で〜

杉井光さんの新作!杉井光さんの大ファンとしては新作が、しかも電撃文庫から出ることをどれだけ待ち望んだことか…「楽園ノイズ」の方もつづけてくれそうですし、電撃文庫で2シリーズ出してくれるの嬉しさしかないです…!
まず言わせてください…ブル○カや!杉井光版ブル○カ!と割と序盤の方で叫んでしまいました。そして後書を見て納得。ガチでブル○カでした。てかプレイしていないんかい。杉井光さんの学園ものということで、歴戦の杉井光ファンには嬉しい、もちろん杉井光作品初挑戦の方にも優しい学園ミステリ+ラブコメとして存分に楽しませていただきました!面白かったです!

まず序盤。先生として天涯学園に赴任することになった僕が爆弾騒ぎに巻き込まれるところから物語は始まります。学園に入るのにパスポートが必要だったりと序盤から物々しい雰囲気ですね…そして爆弾騒ぎが発生し僕は容疑者となってしまいます。そんな僕を助けたのが生徒会長の凰華。なぜか初対面から好感度MAXな彼女に言われるがまままに、僕は生徒会執行部の顧問として働くことになります。かなりわちゃわちゃした導入ですが、それをするすると読ませてくれるのはさすがの杉井光作品ですね。

そして始まる生徒会での日々!凰華をはじめ竜胆、アルテ、緋奈乃といった個性的な女の子たちと共に賑やかな日々を過ごしていきます!女の子たちのやりとりはいつもの杉井光作品なので、杉井光作品を読んだことのある方には馴染みがありすぎますね。安心の実家感。学園や生徒たちそのものが資本主義の商品で大人たちが値段をつけているというのも楽しい設定でしたね!こういう経済要素大好きです!

生徒会メンバーとのラブコメや資本主義的な設定も楽しいですが、ミステリももちろん魅力的!爆弾騒ぎの犯人探しや、怪盗に盗まれた美術品の奪還劇、生徒たちの卒業パーティー出席権をかけた争い…トリックを見抜いて解決していく過程がめちゃくちゃ楽しいです!

終盤では凰華がピンチに。しかしとんでもない方法で逆転するのと、仕込んでいたサプライズが爆発する瞬間が…!やっぱり杉井光作品は最高です!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
僕はいつも通りの杉井光作品の主人公なんですけど、今回はやられましたね。ズルいです。

凰華は最初から僕に対する好感度がMAXな生徒会長!僕に対してはだいぶポンコツですが、いざという時に見せる帝王っぷりに度肝を抜かれました。かわいいだけじゃなかったです。

戦闘要因で脱ぎたがりの竜胆、見た目ちんまくて天才的な頭脳を誇るアルテ、おどおどした引っ込み思案な庶務の緋奈乃といった生徒会メンバーも魅力的でした!

最後に
杉井光さんの学園ものとして存分に楽しませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだ凰華たち生徒会メンバーの活躍が見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
巨大な学園を舞台にしたラブコメやミステリが読みたい方は!実質ブル○カなので、ブル○カ好きな方は絶対に好きです。キャラ同士の楽しい掛け合いと「こうくるか!」という展開が魅力的!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

天嬢天華生徒会プリフェイズ



著者

杉井光



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-915702-4

表紙画像のリンク先


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