カテゴリ: 青年漫画(新作・シリーズ紹介)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
最近忙しいです! 月末なのにブログの更新ペースが落ちてます(^_^;) 先月は来月は頑張るって言ったのにダメですね(苦笑)

さて、今回紹介するのは浅野いにおさんの「世界の終わりと夜明け前」です!
浅野いにおさんはビックコミックスピリッツに持ち込んだ「菊池それはちょっとやりすぎだ!!」が編集の目にとまり持ち込みからわずか一週間でデビュー。代表作の「ソラニン」は宮崎あおい主演で映画化されるなど、青年漫画の分野では一定の人気がある中堅漫画家です。

この作品は浅野いにおさんの読み切り作品を集めた短編集となっていて、長いものは20p程度の読み切りの三部作、短いものだとカラーで4pのものや鉛筆描きで2pのものもあります。

浅野いにおさんの作品は今作が初めてで、正直言うと表紙だけみて買ったのですが、これが案外当たりで面白く読めました!

絵はアイアムアヒーローに似ていますかね? 全体的な雰囲気も似ていたので最初は同じ作者かと思いました。

タイトルは結構絶望感が漂いますが、内容は割と日常の1ページを切り取った感じでキャラにところどころ人間味が感じられて、青春ものの漫画として素晴らしい出来でした。

作品の一つ一つは短いですが、それぞれに独自の魅力があり印象深い作品が多かったです。ただ、一つだけ言うなら最後の作品はいらなかったですかね? あれが作品全体の雰囲気を変わってしまった感があるので(^_^;)

この作品は短編集ということで全一巻関係済みです! 良質な青春漫画の短編集だと思うので気になった方はどうぞ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は休日なので早めに更新します! このブログは20〜23時代に見てくれる方が多いのでなんとかその時間に更新したいのですが…これからは予約投稿でもしましょうかね? いや、ライブ感を大事にしたいのでやめましょうw

さて、今回紹介するのは冲方丁さん原作、夢路キリコさん作画の「シュヴァリエ」です!
冲方丁さんの作品はこれまでもブログで取り上げてきましたね。冲方丁さんは個人的に大好きな作家さんの一人ですが、作品の一つ一つが長かったり、 内容が小難しかったりとあまりオススメできないので読んだ作品の半分も紹介できていません(^_^;) 
夢路キリコさんは漫画よりイラストを多く手がけている方です。

ざっくりとしたあらすじ。
十八世紀のフランス。そこでは乙女の血で革命の詩を書く詩人たちがいた。詩人は詩を書くごとに詩に飲まれていき、ガーゴイル化する運命にあった。
そんな詩人たちを狩る謎の女騎士スフィンクスは詩人たちを追う中で謎の男影法師と出会う…とこんな感じです!

ジャンルはダークファンタジー。十八世紀のフランスを忠実に再現しながらも、ファンタジーとしての魅力をたっぷり詰め込んだ一冊となっています!

主な登場人物の紹介。
まずはデオン。パリ市警に務めながら、ルイ十五世の秘密局員として働く青年です。
市警の時は怠け者として扱われていますが本当は優秀で。ルイ十五世からの信頼は厚いです。

次は騎士スフィンクス。実名はリアでデオンの姉に当たる人物です。
実は彼女は死んでいますが、デオン肉体に降霊することにより騎士として詩人たちを追っています。

次はルイ十五世。名前から想像できるでしょうがフランスの王です。
秘密局員としてのデオンの上司に当たる人物です。

次はロビン。デオンの従士で幼いながらに優秀です。

最後はソフィア。ルイ十五世の娘です。
体に詩人の書いた詩が浮かび上がるという体質を持ちます。また、PALMSという言葉しか話せません。

上記五人が中心となり物語は進行します!

この作品は冲方丁さんらしいファンタジー作品となっており作中には割と難解な設定が含まれますが、慣れてしまえば十八世紀のフランスを舞台にしたダークファンタジーとして楽しめます!

特に見どころなのが詩人とのバトルです! スタイリッシュかつ、洗練されたバトルシーンは迫力があり舞うように戦うスフィンクスには惚れ惚れします! キャラ達も生き生きとしていてそれぞれに魅力があります。

ただ、一つ欠点をあげるとすれば、1〜3巻あたりはちょいちょい作画がおかしいです。イラストレーターの方なので仕方ありませんが、背景なんかはそれが如実に出ていますね。しかし、後半は気にならないレベルになるので、序盤は我慢してみてください。

この作品は全八巻完結済みです。この作品の実質的な前日譚であるアニメ・小説もあるので合わせてどうぞ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日はベネッセの家でやるタイプの模試をPC提出したのですが、判定が過去最高のBでした☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ただ、外でやる模試ではまだ判定が全然なので、精進したいです…

さて、今回紹介するのは押見修造さんの「僕は麻理のなか」です!
押見修造さんの著者紹介は昔「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で紹介したのでそちらをどうぞ↓

ざっくりとしたあらすじ。
東京に出てきて3年、大学をドロップアウトした小森功は親の仕送りを削りながら毎日ゲームと自慰に明け暮れていた。
そんなある日、コンビニでよく見かける美少女女子高生と入れ替わってしまう。
事情もよくわからないまま、とりあえず入れ替わった女子高生として日常生活を送るが、ある時出会った元の自分の中にはその女子高生はおらず…とこんな感じです!

ジャンルはブラックな青春もの、題材自体は入れ替わり(正確には入れ替わってはいない)ですが、押見修造さんによってまったく新しいジャンルとして調理されています。

主な登場人物の紹介。
まずは主人公小森功。いわゆるニートです。
非常に見苦しい輩ですが、物語の大半は入れ替わった女子高生の外見で過ごすので、気持ち悪さは若干緩和されます。

次は吉崎麻理。小森功が入れ替わった美少女女子高生で、毎日コンビニで顔を合わせていました。
色々謎な面も多いです。

最後は柿口依。麻理の中に小森がいることを見抜いた人物です。
麻理さんとはスクールカーストでまったく違う位置に存在していますが、何故か協力をします。

この3人が(実質2人)中心となって物語が進行します。

この作品の最大の特徴は入れ替わりものの定義というか定石を破ったことにあります。
普通入れ替わりものといえば、男女でも同性でもその人同士が入れ替わりますが、この作品では主人公が一方的に麻理の中に入り、かつ主人公の身体は普通に今まで通りの生活をしています。この奇妙さが、作品全体に溢れるブラックな感じに完璧にマッチしていて作品の面白さを際立たせています。

さらに、この作品では通常の作品では踏み込まないところまで大胆に踏み込んでいます。
例えば、入れ替わった麻理の体で生理が起きてしまいます。当然男からみれば生理は女の聖域なわけで、入れ替わりものでもそこを描く作品はまずないと思います。でも、それって本来はおかしいですよね。当たり前のことが、ぼかされているんですから。この漫画ではそういったところまで忠実に再現されています。

他にも女子同士の友情や、男女の関係、両親との関係。入れ替われば破綻が生じる場所を他の作品が誤魔化すのに対し、真っ正面から挑んでいます。

ありきたりな題材を押見修造さんが独特のセンスと完璧な筆力によって描いたこの作品は現在4巻まで刊行中です。押見修造さんが好きな方や、本来ラブコメになってしまう題材を青春ブラックものにしたという稀有な作品を読みたい方にもオススメです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 
勉強するか…

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
…特に話題がないです(苦笑)強いて言えば先日新潮文庫nexの新刊を買ったので、後日紹介します。少々お待ちを。

さて、今回紹介するのはCLAMPさんの「ちょびっツ」です!
CLAMPさんは女性4人組みの漫画家さんで、代表作には「xxx HOLIC」や「カードキャプターさくら」などがあります。現在はヤングエースで「ドラッグ&ドロップ」、ヤングマガジンで「xxx HOLICー戻ー」を連載中です。

CLAMPさんは漫画家としては珍しく4人で一つの漫画家さんで、主に講談社の青年雑誌に連載をもつことが多い漫画家さんです。また、作品の総売上は全世界累計1億冊以上と言われており、国内外から人気がととても高く、作品の大半はメディアミックスされています。

今作の「ちょびっツ」もアニメ化されています。また、現在では割と当たり前な初回限定版コミックスのパイオニア的作品でもあります。初回限定版にはキーホルダーなんかがつきます。
後、記憶が定かではないのですが、初版限定でポストカードが付いてきます。
これです。どうしたら付いてくるのかイマイチ定かではないので、知っている方がいたら教えてくださいm(_ _)m

ざっくりとしたあらすじ。
1人1台人型のパソコンを持つのが当たり前になった時代。
主人公の本須和秀樹は予備校に通いながらバイトで生計を立てる浪人生。それ故お金もなく、パソコンを買えずにいた。
そんなある日、秀樹はバイト帰りにたまたまゴミ捨て場でパソコンを拾い家に持ち帰る。「ちぃ」としか言わないそのパソコンにちぃと名付ける秀樹だか、そのパソコンはOSが入っていないにもかかわらずなぜか起動していて…とこんな感じです。

ジャンルは古典的な無機物(非人間)と人間の恋を描いた恋愛ものです。
作中のパソコンは名称こそパソコンですが、タイプとしてはアンドロイドに近く機能的には今でいうスマホです。

この作品は作中で秀樹も言うように女版のドラえもんが転がりこんできて、主人公といい感じになるお話です。ですが、拾ってきたちぃは最初は小学生並の知能もなく、何故動いているのかもわからない神秘的な存在として描かれます。記憶喪失系ヒロインといえばわかりやすいかもしれません。

ちぃの成長と秀樹の気持ちの変化が中心に描かれる今作ですが、もう一つ注目してもらいたいのが、パソコンは人に恋をするのか、というところです。
今まで数多出版された多くの人間と非人間との恋は大抵は人間から非人間への一方的な恋心ですが、この作品では高度な機能を持ち人間に限りなく近く、日々学習し成長していくパソコンが人に恋をしているような場面が出てきます。
人間に限りなく近いパソコンは恋をするのか。そこを考えながら読むと少し作品で取り扱われているパソコンについての理解が深まると思います。

後、ちぃと反対側にいる存在との対比にも注目してもらいたいです。ちぃがちぃである所以がみえてくると思います。

この作品は全8巻完結ずみです。アニメもあるので、そちらから入ってみるのもいいかもしれません。また、CLAMPさんはスターシステムを導入しているので、CLAMPさんの他の作品を読んだことがある人はニヤリとする場面があるかもしれません。巻数の割りにボリュームはあまり感じられず、さっと読めてしまうので、まとめ読みを推奨したいです。あと、一応青年漫画ですが内容はそこまで過激ではないので安心して読めます。

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 
明日は来月発売の注目ライトノベルを紹介します!

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
体育祭が昨日微妙な天気の中行われまして、足の早い人の宿命であるクラス対抗リレーで二回走ったおかげで足がパンパンです(苦笑)マシで体重い…

さて、そんな中紹介するのはカテゴリだけ作って今までほとんど紹介してこなかった青年マンガの中から、日暮キノコさんの「モンクロチョウ」です!
日暮キノコさんは主に青年漫画の分野で活躍されている作家さんで、代表作の「喰う寝るふたり 住む二人」はNHKBSプレミアムでドラマ化されたりもしました。

青年漫画は少年漫画に比べるとあまり数も読んでおらず、疎い部分もありますが、この作品はおそらく今まで読んだ青年漫画の中では一番好きな作品だと思います。

この作品、表紙を見てわかる通りかなり痛い青春ものです。痛さが表紙から滲み出ていて、ダメな人は表紙の時点でダメだと思います。
しかし、内容は誰もが一度は経験したことのある内面の自分と外面の自分の差、理想と現実のギャップ、劣等感と優越感、などどうにもならない感情を中心に置きそれに主人公がどうやって対応していくのかが肝になってきます。

ざっくりとしまあらすじ。
岡部正也はチャラ高と呼ばれる有名な男子高に通う二年生、見た目も悪くないが、幼い頃に隣に住む桃子に劣等感を感じたことから女子が恐ろしくなっていた。
しかし、桃子で童貞を喪失し、街で有名な何にでも体を打ち付けるガンガンおじさんの死がきっかけとなり正也は徐々に変わっていく…とこんな感じです!

この作品、割と痛いところを的確についてくるというか、読者をいじめるというか、こんなに優れたやつなのに、こんなに何もできないでしょ? みたいに言ってきている気がしてちょいちょい病みそうになります(苦笑)
でも、それでも読者を引き込む魅力があるんですよね。

主要な登場人物の紹介。
まずは主人公の岡部正也、チャラ高に通うそこそこ顔がいい高校二年生です。
続いて新堂、正也と仲が良い超絶イケメンです
もちろんうざいほどもてます。

次は田宮、正也と仲が良いイケメンメガネです。
こういう奴って一つ間違えばただのキモいクソ野郎なのに、そこまで嫌いなキャラじゃないんですよね〜(苦笑)

次は高田リサ、可愛くて清楚な振りしてビッチです。

最後は山口君。どの学校にでもいる教室のすみで絵を描いているようや奴です

上記五人の登場人物が中心となって物語は進んでいきます。
まあ、田宮以外はみんな本性表しますが(苦笑)

やっぱりこ作品は何度読んでも「痛い」に尽きるんですよね。本当にこいつら不器用な生き方してるのに、もっとうまくやれるはずなのに、それがどうしてもできなくて、それが自分にリンクする。
青春なのに友情とか甘酸っぱい恋とか、そんなの皆無の物語なのに、どうしても読んでいて辛くならずに共感してしまいます。

この作品は全三巻と短く、読み応えもあるので一気読みを推奨したいです! ぜひ、一度青春という魔物に翻弄される正也やその周囲の人物の痛みを共感してみてください。

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

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