カテゴリ: その他

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは牧野圭祐さんの「月とライカと吸血姫7 月面着陸編・下」です!

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前巻の記事↓


ストーリー AA
内容は、共和国と連合王国によるサユース計画は順調に進んでいた。レフはイリナに想いを告げることを決心し、彼女と共に故郷の村に赴く。一方のバートとカイエは共和国製の宇宙船を連合王国製のコンピューターで制御するという大仕事をしてのけ月面着陸へ向けた準備は万全。そして最終ミッション月面着陸に向けたロケットの打ち上げが始まる…とこんな感じです!


〜Fly you to the moon〜
月とライカと吸血姫シリーズ完結!発売されてから読むのが少し遅くなってしまいましたが2021年最後は絶対にこれを読むんだと決めていたので…まず言わせてください…
最高


本当に本当に最高でした!大学時代に出会った1巻完結だと思っていたお話がコミカライズされ、アニメ化され、そして月に行くことなんて想像もできませんでした。そライトノベルを読んでこんなに感動して、こんなにレフ、イリナ、バート、カイエをはじめとした登場人物を応援し、彼らを愛して、物語が終わって欲しくないなんて願うことはなかったです。僕が読んできらライトノベルの中で1番面白いと自信を持って言えるシリーズがこの「月とライカと吸血姫」です。最高のラストをありがとうございます!

物語は前回の続きから。共和国と連合王国という東西のニ大国が共同で月を目指すサユース計画の続きから始まります。いろんな課題が解決されあとは順調にミッションを消化しそして最後の月面着陸をするのみ…その前にレフはイリナに想いを伝えることを決め、彼女の故郷へと向かうことに。イリナの故郷はすごく温かくて優しくてこんなに人間的なイリナは初めて見ました。1巻の頃妖精のようにスケートをする彼女の姿がフラッシュバックして泣きそうになりました…レフとイリナらしい不器用で、でも悲観的な未来なんて振り払ってしまう決意は、2人の絆や想いが本当に通じ合っているんだなと感じる瞬間でした。バートとカイエもめっちゃいい関係でしたね…この2人も3巻の頃を思い出すとこんなに素敵な関係になったんだと胸熱でしたね…そして月へ向けたロケット打ち上げの前日、4人で集まって食事会をするシーンが個人的には印象的でした。みんな歩んできた道も違えば、これから送る未来だってきっと違う。でも月へ行く。それだけの思いを胸に共和国の連合王国の主人公たちがこうして集まって思いを伝え合うのがすごくいい。そしてお互いがお互いの関係を伝えあうのがまたいい…これはお互いに絶対月面着陸を成功させようってなりますよ…そして月へ。宇宙の旅はすごくドキドキしましたね。レフ、イリナだけではなく連合王国のネイサンがまたいい味出してるんですよ…月にたどり着いて着陸する。そして迎えるラストは今年読んできたあらゆる本を超える極上の時間でした。そして僕は泣きました。本当に最高のラストで、最高のシリーズでした。

キャラ AA
レフ…こんなに感情移入した主人公はレフが最初で最後ですよ。こんなに物語の中の一登場人物の全てを応援したことないです。本当にすごかったです。イリナは最終巻になってもまだまだ読者が知らない表情や仕草を見せてくれて本当に嬉しいですね。こんなにかわいくて綺麗な女性キャラにはこれから先なかなか出会えないでしょう。バートとカイエもよかったですね。レフとイリナとはまた違った絆の形を見せていただきました。

最後に
冒頭でも触れましたが、1巻を読んだ当初一巻完結だと思っていた物語が7巻まで続いたこと、コミカライズやアニメ化までしたことが本当に信じられないです。本当にこのシリーズを追ってきて心の底からよかったと言えますし、この十年間読んできた1500冊を超えるライトノベルの中で最高の1冊で僕の中のナンバーワンシリーズです。月に連れて行ってくれて本当にありがとうございます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

月とライカと吸血姫7 月面着陸編・下



著者

牧野圭祐



レーベル

ガガガ文庫

ISBN

978-4-09-453037-7
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは早見慎司さんの「死なないセレンの昼と夜 ―世界の終わり、旅する吸血鬼―」です!
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ストーリー A
内容は、水が極端に減ったことを原因に滅びてしまった世界。吸血鬼のセレンはつぎはぎのワンピースを身に纏いサイドカー付きのバイクで世界を旅しながらコーヒー屋台を経営していた。行く先々で出会う人々を時には助け、時には命を奪いながらセレンは終わった世界を旅していく…とこんな感じです!

〜吸血鬼と旅とコーヒー〜
早見慎司さんの新作!MW文庫で作品を発表されていて電撃文庫からは初のようですね。個人的にも初挑戦です。文明が滅びたポストアポカリプス的世界観で吸血鬼が旅してコーヒー屋台を営むというロマン溢れる作品でした!面白かったです!
物語は連作短編形式で進んでいきます。セレンがコーヒー屋台を開いてお客さんが来て、お客さんが抱える問題やお客さんが住む場所の問題を解決するように頼まれます。そんな問題ごとに対しセレンは時に優しく、時には吸血鬼の本性をのぞかせて人を殺します。どこか悲しく寂しくて、時に残虐なのに美しい。そんなセレンの旅は胸を打ちます。各話のお話もすごくいいですね!第一話はメタリカが大好きな青年との話、第二話は水のない世界で豊富な水を蓄える街のお話、第三話は世界で唯一自然を残した秘境、第四話は海を目指した家族の話、第五話はシスターと子どもたちの話…セレンはコーヒー屋台をしたいだけなのに厄介事を抱え込まれて、そして様々な結末を迎えていく。各話のラストはそれぞれ印象的でしたね…個人的には第四話のお話がすごく印象的でした。やっぱり生きるって難しいですね…最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
キャラ、といってもセレン以外メインのキャラがいないのですが…
セレンはとても魅力的な吸血鬼でしたね。自称17歳で実は500歳生きる女の子。物事を覚えているのがあんまり得意ではなく最後にいつ雨が降ったのかも覚えていない。ナイフ一本で銃を持つ男たちを簡単に倒し、夜には昼と違った姿を見せる…すごく魅力的な女の子でした!

最後に
吸血鬼の女の子がポストアポカリプス的な世界を旅する魅力的な連作短編集でした!2巻があるならぜひ読んでみたいですね!セレンの旅はまだまだみていたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
旅もの、ポストアポカリプスものがた好きな方は!セレンと人々が紡ぐ物語は時に切なく、時に残酷で、時に美しくそれぞれ魅了的です。セレンも可愛くて魅力的です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



死なないセレンの昼と夜 ―世界の終わり、旅する吸血鬼―



著者



早見慎司



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-914043-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは遠宮にけさんの「あなたを愛しているつもりで、私は――。 娘は発達障害でした」です!
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深町夕子には七緒という他の子に比べて賢い娘がいた。しかし七緒は奇妙なこだわりを持ち一方的に他人に話し続けたり、同世代の子たちとは一才会話をせずに大人と話したがるなどコミュニケーションに問題を抱えていた。夕子は保育園からの勧めもあり七緒に検診を受けさせる。そこで七緒に発達障害の可能性があることを告げられる。普通とは異なる七緒に向き合いながら夕子は自分の進む道を探して行く…

第8回ネット小説大賞受賞作。担当が岡田さんというところから興味を持って手に取ってみました。普通とは何か、発達障害の七緒のために夕子は何をしてあげられるのか。読んでいる中でいろんなことを考えさせられ、そして彼女達の一つのゴールを見届けることができた作品でした。面白かったです。

普通とはちょっと違うこだわりがある七緒。七緒と同い年くらいの子が興味を示すものには無関心で数字や魚、機械に興味津々。そんな七緒のことをどこかおかしいと思いながらも母親として彼女に接する夕子の姿が序盤は描かれます。

そして夕子が教職に復帰するために七緒を保育園に預け始めてから問題が徐々に表面化してきます。他の子と遊ぼうとせずに自分の世界に閉じこもる七緒。そんな彼女の様子を見た保育園から検診を勧められます。そして発達障害(ADHDとASD)の傾向にあると診断されます。

ここから物語は本格的に動き始めます。どうしても七緒に普通になってほしい夕子。自分の親に縛りつけられた過去と夕子を縛り付けている現状。誰かに頼ることができない夕子は夫である誠司にも、同じ母親である妹の朝子にも、根っこの部分で相談することができずに七緒と2人の世界に閉じこもっていきます。

そんな彼女を誠司が、そして朝子がサポートしていく中で夕子は七緒に対して本当の意味で向き合っていきます。七緒もこれまではずっと自分の世界に閉じこもっているように見えましたが、夕子が変わったことでそうではないことに少しずつ気づかされました。

発達障害という昨今話題になる要素を物語の中に取り入れて、向き合って進むべき道を見つける。発達障害という言葉だけではわからない、根っこの部分を少しでも知ることができる作品でした。もちろん物語としても素晴らしく、七緒のこれからの人生が輝かしいものであることを願わずにはいられませんでした。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



あなたを愛しているつもりで、私は――。 娘は発達障害でした



著者



遠宮にけ



レーベル



宝島社



ISBN



978-4-299-01986-8


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは有馬桓次郎さんの「ステラエアサービス 曙光行路」です!
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ストーリー A
内容は、戦後飛行機産業が発展した世界。憧れの亡き父の後を継ぎ商業飛行士としてデビューした夏海。彼女は姉の美春が経営するステラエアサービスという会社で妹の秋穂のサポートも受けながら日々仕事をこなしていた。しかし仕事をしているうちに夏海のパイロットとしての致命的な欠点が明らかになり…さらに山で遭難者が発生し駆けつけられるのが夏海しかいないという状況に陥るが…とこんな感じです!

〜小型飛行機で空へ!〜
元々気になっていた作品だったのですが、発売月に買いたい作品が多くスルーしていた今作。先日、作者さんにTwitterでリプライをいただいたこともありこの機会に読んでみました。やっぱりプロペラ機には夢がありますね…南アルプスを望む山梨県を舞台にハートフルな作品でした!面白かったです!
まず現代日本より航空産業が発達した世界という設定が素晴らしかったですね。作者の有馬さんが戦史ライターということもあり、設定はカチッとしていて航空産業が発達した世界というイメージが掴みやすかったです!物語は天羽家三姉妹の次女である夏海が商業飛行士としてデビューするところから始まります。戦闘機・飛行機はあまり詳しくないのですがやっぱりプロペラ機というのは趣きがあっていいですね…夏海が乗る三式連絡機を整備するのが第二次世界大戦時にビルマの最前線で整備士をしていた夏海の祖父という設定もグッド!こういう頑固オヤジ好きです!姉の美春が経営する会社で飛行士として働く夏海。そしてそのサポートをする妹の秋穂。美春が頑張って取ってくる以来は農薬散布ばかりで、退屈する夏海ですがそれでも仕事はミスばかり…最初は飛行士になりたてだからと思っていたら、ある依頼で夏海の飛行士としての致命的な弱点が判明します。ここの夏海の落ち込み具合と葛藤はよかったですね…地元では名の知れた飛行士だった父親。しかしうまく飛べない自分。なんとか調子は取り戻してもフラッシュバックする失望の言葉…そんな風に落ち込んでいる最中に空を飛ぶ夏海に無線が。今にも雪崩を起こしそうな山から遭難者を助けて欲しいという依頼…絶望的な条件の中で真価をはっきする夏海の姿はかっこよかったですね…最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
夏海は元気一杯な女の子!すごく元気が良くてルンルン気分で飛行機に乗っていてかわいかったですね。壁にぶち当たったてそれを乗り越えていく姿もグッド!姉の美春は穏やかそうに見えて実はかなりやり手な女性。ステラエアサービスが籍を置く県営空港でも一目を置かれる存在とキャリアウーアン的な雰囲気と、穏やかな姉というギャップがグッド!秋穂は元気一杯な姉にいつも困らされている妹。でもあることから県営空港では一目を置かれる存在で…こういう秘密がある女の子いいですね…そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
面白かったので2巻もあるならぜひ読みたいです!プロペラ機に女の子が乗ることはとてもロマンがあることなんですよ…2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
飛行機が好きな方は!プロペラ機はロマンです!山梨県を舞台に繰り広げられる飛行機を中心としたヒューマンドラマは人の温かさを確かに感じられます!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ステラエアサービス 曙光行路



著者



有馬桓次郎



レーベル



電撃の新文芸



ISBN



978-4-04-913327-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは西山暁之亮さんの「パワー・アントワネット」です!
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ストーリー A
内容は、ロベスピエールが主導となり起こした革命で処刑間近のマリー・アントワネット。革命に酔う民衆たちに怒りを爆発させたマリーは己の筋肉で処刑台を破壊し奪ったギロチンを武器に変え革命軍に立ち向かう。サンソンと共に革命軍に反抗しフランスをあるべき姿に戻すために戦うマリーの運命は…とこんな感じです!

〜筋肉万歳!(ヴィヴ・ラ・フランス!)〜
西山暁之介さんのデビュー作。発売された経緯がかなり特殊で西山さんは別作品で第12回GA文庫大賞銀賞を受賞。その受賞作が発売される前にTwitterで連載されていた本作を書籍化し受賞作より先に刊行という…新人賞を取ったのに先に別の作品が出るのは珍しいですね。とにかく「なんかすごい」「なんかヤバイ」が止まらないフランス革命を舞台にしたバトルもの?いやバトルものなのか?そいういう作品でした。面白かったです!
ロベスピエールの革命により罪人に仕立て上げられ処刑間近のマリー・アントワネット。彼女は絶対絶命のピンチに、マリーは革命に酔う民衆への怒りを筋肉に変え処刑台を破壊し処刑を免れます。もう最初から意味わからないんですけど、なんかすごいことになっているのはわかります。そしてサンソンと筋肉と共に革命軍を打倒するため仕立て屋のローズ、王宮のスパイであるシュバリエ・デオンと共にルイ17世を救い、デュ・バリー夫人と戦い…そしてその戦いの全てが筋肉。筋肉なのです。なんだこの筋肉は。なんだこの筋肉は。背中にヴェルサイユ宮殿?は?とか思ったら多分負けでDon’t think feelで読み進めると。うぉなんかすごい。筋肉すごい。えっ、は、すごいとなってどんどん読み進められて、いつの間にかロベスピエールとの戦いに。これがまた熱い。なんか筋肉すごい。ヤバイ。そして熱い。なんかすげー盛り上がる。言語化できない。筋肉。筋肉すごいよ。筋肉。すごく面白いんですけど最終的に「なんかわかんねーけど筋肉すげー」となってすげぇ面白かったとう満腹感が残るすごい作品でした…面白いんですけどこの面白さは言語化できません。

キャラ A
マリーさんの筋肉すごい。キレてる。キレてるよ。なんか筋肉がフランスでフランスはマリーでマリーは筋肉みたいな。パワー is パワーな作品でした。筋肉すごいよ。筋肉。サンソンはマリーに振り回されて割と普通なやつかと思っていましたけど、やっぱりというか比較的普通なだけで所々普通じゃなかったですね。なんかすげーよ。キャラ全員すげーよ。

最後に
面白かったんですけどなかなか言語化しづらい作品でした。これがフランスですか・・・綺麗に纏まってますけど続刊あるんですかね…なにはともあれ新人賞受賞作も楽しみです。

どんな人にオススメか?
パワー系ライトノベルが読みたい方は。とにかく考えるな感じろで読み進めてください。面白いはあとからついてきます。あとフランス革命のあたりの歴史的知識があるとより楽しめるかなと思いました。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



パワー・アントワネット



著者



西山暁之亮



レーベル



GA文庫



ISBN



978-4-8156-0823-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



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