カテゴリ: ファンタジー(現代要素多め・現代異能)

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのはてんてんこさんの

「腹ペコ要塞は異世界で大戦艦が作りたい World of Sandbox」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、気がつくとプレイしていたゲームの拠点要塞ごと異世界に転生してしまっていたイブ。しかもゲームで使用していたケモミミガールの姿になっていた⁉︎見渡す限りの大海原で補佐役のAI(ケモミミガールな肉体つき)と共に生き抜くことに。資源も食料もなにもない状態から近隣の港湾都市と交易をはじめ、戦力を整えていくイブ。果たして彼女はこの世界で生き抜くことができるのか…とこんな感じです!

〜TSケモミミガールが異世界で戦艦を建造⁉︎〜

てんてんこさんの作品!この作品がデビュー作ですかね?サブタイトルにもあるとおりサンドボックス型のゲームやストラテジー系のゲームの実況動画を見ているような、そんなスルメ感のある読めば読むほど面白い作品でした!面白かったです!
まず序盤。イブがプレイしていたゲームの要塞ごと異世界に転生するところから物語は始まります!SFゲームの設定をファンタジー世界に持ち込む、TS、ケモミミガールに転生、優秀なAIがサポーターとして存在するなど序盤から作者の好き!を大盛り山盛りで見せてくれるのめちゃくちゃいいですね!こういうの好きです!大海原に投げ出され資源も食料も何もないところからスタートしてコツコツと頑張っていくイブ。海水から真水を生成したり、海藻からセルロースを抽出して様々なものを作っていくシーンはサンドボックス系ゲームのクラフトシーン、あるいは工場系ゲーム味を感じますね…そういうゲームが好きなのでありふれたものから有用な資源を作っていく過程がめちゃくちゃ良きです!少しずつ、こつこつ資源を集めて船を作ったり武器を作ったり…そうして近隣の港湾都市と交易を始めることに!交易もただ品物を交換して終わりなのではなく、相手との腹の探り合いや情報戦など見ていて楽しかったですね!資源を生み出し、交易をして、生産する。やっていることはシンプルなんですけど、そのシンプルさの中に詰め込まれたゲーム的な面白さが最高です!終盤に向かうにつれて積み重ねてきたものが生きる展開もいいですし、最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
作品の性質上キャラという項目で感想を書くのはなかなか難しいんですけど、イブをはじめとしたケモミミガールな女の子たちが拠点や船でぴょこぴょこ動き回る姿は可愛かったですし、AIのりんごもかわいかったです!

最後に
サンドボックス系のゲームやストラテジー系のゲーム実況を見ている感覚で楽しめる作品でした!これはぜひ続いてほしいですね!作品の性質上、イブたちが強くなれば強くなるほど面白くなっていくと思います!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
サンドボックス系のゲームやストラテジー系のゲーム実況が好きな方は!こういうの好きな人は徹底的にハマると思います!ケモミミガールな登場人物たちもみていて楽しいですしスルメ的な面白さがあります!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

腹ペコ要塞は異世界で大戦艦が作りたい World of Sandbox



著者

てんてんこ



レーベル

エンターブレイン


ISBN

978-4-04-737422-5

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは富士伸太さんの

「バズれアリス 1 【追放聖女】応援(いいね)や祈り(スパチャ)が力になるので動画配信やってみます!【異世界⇒日本】」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、魔王を打ち倒したものの貴族に嵌められ無実の罪を課せられた聖女のアリス。彼女は凶悪な魔物が跋扈する難攻不落の迷宮へと流刑される。絶対絶命のアリスだが迷宮内で異世界と繋がる鏡を発見!現代日本でレストランを営む誠と出会う。彼に美味しいご飯をもらったり現代日本の娯楽を教えてもらったりしたアリスはお礼をするために動画配信で収益化を目指すことに⁉︎迷宮攻略動画やかわいいアリスの動画で大バズり⁉︎果たしてアリスは誠に恩返しができるのか…とこんな感じです!

〜迷宮探索を動画化して広告収入ゲット⁉︎〜

富士伸太さんの作品!個人的には初挑戦の作家さんですね!まず言わせてください…

表紙の女の子は26歳です

もう一度言わせてください…

表紙の女の子は26歳です

いやもう最高かよ…最高ですね…17歳にしか見えない女の子が26歳で優勝しちゃいました…ちなみにアリスが年齢を明かすのは77pです。

閑話休題。

本作はこれまで辛い思いをしてきたアリスが誠に甘やかされて動画作ったり配信をしたりしながら楽しく迷宮攻略をしたりするライトなファンタジー×コメディでめちゃくちゃ楽しませていただきました!面白かったです!
まず序盤。アリスが冤罪で流刑にされ攻略不可能と言われた迷宮に辿り着くところから始まります。魔王を倒し国に貢献したにもかかわらず冤罪を課せられて流刑にされる…結構がっつり流刑までの流れが描かれるので中盤以降のコメディ展開との落差が大きかったですね…でもこの描写があるからこそコメディシーンが光ますね!物語はアリスが異世界と繋がる鏡を見つけ誠と出会うところから本格的に始まります。物は行き来できるが、人や生物は行き来できない鏡。それを使って誠はアリスに美味しい料理や生活必需品、娯楽などを届けます。これまで人生辛かった女の子が幸せになっていくの非常に良いですね…アリスかわいいよ…アリス…しかしそんな一方的に施しを受ける関係に引け目を感じるアリス。そんな彼女に誠はユーチューバーになって広告収益でお礼をすることを勧めます。そしてアリスは配信者に!元々料理系の動画を投稿していた誠の力を借りて迷宮で魔物を討伐する動画を出したり、美味しい料理を食べる動画を出したり…そして魔物を討伐する配信でバズって登録者5万人超えのユーチューバーに!これまで辛い思いをしてきたアリスが誠の美味しい料理や現代日本の娯楽で幸せになっているのをみるだけで楽しいのに、しっかり恩返しして幸せそうにしているアリス見てるの最高に楽しかったですね…迷宮で仲間も増えたりどんどん賑やかになっていくアリスの日常は最高でした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
アリス!アリスかわいいよ!アリス!この見た目で26歳なのは最高に優勝ですよ!アリスかわいいよ!アリス!これまで辛い思いをしてきたアリスが誠の料理を美味しそうに食べたり現代日本の漫画や動画といった娯楽を楽しんだり…そして配信で人気になっていく…最高でしたね…誠はアリスをサポートするいい青年でしたね!ボロボロだったアリスに料理を作ったり生活必需品や娯楽を差し入れしたり…アリスとのやりとりも軽快でグッドでした!そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
17歳にしか見えないのに26歳なアリスがかわいくて優勝できちゃうライトファンタジー×コメディでした!これはぜひ続きが読みたいですね!配信しながら迷宮攻略するアリスは見ていて楽しいですし軽快なやりとりも最高!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ライトなファンタジーが読みたい方は!辛い思いをしてきたアリスがどんどん幸せになっていく姿は見ていて楽しいですし、動画配信しながら迷宮攻略してバズるといった設定も面白いです!気になった方はぜひ!ちなみにアリスは26歳です(重要)

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

バズれアリス 1 【追放聖女】応援(いいね)や祈り(スパチャ)が力になるので動画配信やってみます!【異世界⇒日本】



著者

富士伸太



レーベル

オーバーラップ文庫


ISBN

978-4-8240-0463-5

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは彩月レイさんの

「勇者症候群」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、勇者と呼ばれる人殺しの化け物が出現するようになった世界。十代にしか視認できない勇者に対抗するべく、少年少女たちが日々戦っていた。勇者の研究を行うカグヤは突然異動となり勇者殲滅の精鋭部隊であるカローンに配属されることに。そこでは勇者の弱点を見抜く少年アズマを筆頭に一騎当千の活躍を見せていた。戦力にならないと思われていたカグヤだが、対話不可能とされていた勇者と話すことができることが発覚する。カグヤは勇者と会話することでカローンの戦闘効率をあげていくが、それには大きな代償が…とこんな感じです!

〜勇者を殺せ〜

第29回電撃小説大賞金賞受賞作!勇者を出現するようになった現代日本を舞台に少年少女たちの容赦のない戦いが繰り広げられるバトルアクションでした!面白かったです!
まず序盤。アズマたちが勇者を討伐するシーンが描かれます。勇者の設定が非常に面白かったですね。女神によって卵を植え付けられたものが化け物となり夢の中では自分の理想で楽しく暮らしているのに現実では人を殺す…女神によって誰しもが勇者となり人を殺すかもしれない。そんな恐怖感がすごくよかったです。そして視点はカグヤへ。勇者に対抗する技術を研究しているカグヤは突然異動を言い渡されて最前線で勇者討伐を行うカローンという精鋭部隊に配属されることになります。しかもカローンのトップであるアズマとの仲はファーストコンタクトから最悪で…プリプリと怒るカグヤとアズマのやりとりは見ていて楽しかったですね!とそんな平穏も束の間、勇者との戦いが始まります。勇者を元人間として見てしまうカグヤとあくまでも勇者は人殺しの化け物として扱うアズマは衝突します。しかしカグヤが勇者と対話できることがわかると、彼女の対話を戦術に組み込んで戦い最小限の被害で勇者を殲滅できることに。カグヤとカローンメンバーの衝突や理解、カグヤを認めていく過程はすごくよかったですね!しかし勇者との戦闘は残酷で容赦なく…かなり死が近い戦闘シーンが連続してましたね…そしてカグヤは勇者との対話の代償に体が…無理をしていることに気づきながらもアズマは…このあたりもなかなかシリアスです。中盤から終盤にかけての容赦のない展開。そして明かされていく真実。激しいバトル。そして終章と最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
カグヤは頼り甲斐のある女の子でしたね。自分に何の力もないことはわかっていながらも勇者と堂々と対話したり体調が良くないのに戦闘に参加したりして…でも優しくてすごく魅力的でした。アズマは最初は感じ悪くてなんやこいつ!って感じの少年だったんですけどカグヤのことを認めていく中で彼が背負うものや彼の過去を知ってどんどん好きになりましたね。その他のキャラも魅力的した!

最後に
現代日本を舞台にしたシリアスなバトルアクションとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!カグヤたちの戦いはまだまだ見ていたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
シリアスなバトルアクションが読みたい方は!結構容赦がないのである程度好みはわかれるかもですがお話の展開もすごくいいですしキャラも魅力的!そしてなにより勇者の設定がいいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

勇者症候群



著者

彩月レイ


レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914872-5

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは十利ハレさんの

スペル&ライフズ 1 恋人が切り札の少年はシスコン姉妹を救うそうです

です!
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ストーリー A
内容は、スペル&ライフズという魔法と召喚獣をこの世に権限させる異能のカード。それらを操るプレイヤーは人工島・色藤島に集められていた。桐谷駿はある日、不正渡航者の少女・萌葱咲奈と出会う。プレイヤーではない咲奈は連絡がつかなくなった姉を追ってこの島にきたという。成り行きで咲奈の姉探しに付き合うことになった駿は島を揺るがす陰謀に巻き込まれていく…とこんな感じです!

〜ミラティアがいれば最強⁉︎〜

第9回オーバーラップ文庫大賞金賞受賞作!カードで顕現させた魔法や召喚獣で戦うという設定が楽しいバトルファンタジーでした!面白かったです!
まず序盤。駿と咲奈の出会いが描かれます。スペル&ライフズを使うことができない非プレイヤーであるがゆえにならず者たちに襲われてピンチな咲奈。そんな彼女をたまたま助けた駿と彼のスペル&ライフズで召喚された少女・ミラティアは姉を探しているという彼女に付き合うことになります。カードで魔法や召喚獣を顕現させて戦うという設定を序盤からわかりやすく魅せてくれるのがグッドでしたね。そして3人は咲奈の姉を探して島を巡ることに。島の描写もよかったですね。どこかアングラ感漂う雰囲気にスペル&ライフズを使ったバトルもグッド!謎の自信に満ち溢れている咲奈と食いしん坊で駿のことが大好きなミラティアとの絡みも楽しかったですね。終盤以降は怒涛のバトル展開!スペル&ライフズを存分に使ったバトルは読者を引き込む魅力があります!ラストもよかったですね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
駿はなんだかんだいいつつも優しくて気の利くいい奴でしたね。相手の裏をかく戦いっぷりもグッド!ミラティアは駿のことが大好きな女の子。食べるのが好きでいつも駿にべったりで可愛かったですねー。咲奈は謎の自信に満ち溢れたドヤ顔ガール!見ていてなんか可愛かったですw その他のキャラも魅力的でした!

最後に
カードで魔法や召喚獣を召喚して戦うという設定が魅力の作品でした!これはぜひ2巻も読みたいですね!これからも駿たちの活躍を見てみたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
バトルが魅力のファンタジーを読みたい方は!人工島などの設定はSF味を感じますし、カードで魔法や召喚獣を顕現させて戦う戦闘描写は見ていて楽しいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

スペル&ライフズ 1 恋人が切り札の少年はシスコン姉妹を救うそうです



著者

十利ハレ



レーベル

オーバーラップ文庫


ISBN

978-4-8240-0385-0

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは倉田和算さんの

ヴァンパイアハンターに優しいギャル

です!
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ストーリー B
内容は、ギャルな琉花のクラスに転校していた銀華。なんと彼女は吸血鬼を倒すヴァンパイアハンターだった⁉︎吸血鬼との戦いにひと段落ついたため復学したという銀華に興味津々な琉花は放課後一緒に遊んだりと彼女に普通の高校生らしいことを教えていたらが平穏な日々も長くは続かず…とこんな感じです!

〜元ヴァンパイアハンターとギャル〜

第14回GA文庫大賞銀賞受賞作。個人的には合いませんでした。以降面白いとは言わないので読みたくない方はブラウザバックで。
気になったのは3点

・序盤の圧倒的読にくさ
・サブポジション的なキャラの多さ
・なにが話の軸かよくわからない

まず序盤の読にくさですがこれが数年振りレベルの読にくさでしたね…ギャルな主人公の琉花が友達たちと会話しているんですけどギャル語と変な語尾のせいで会話文のリズムが悪く摩擦係数がめちゃくちゃ高いです。地の文は読みづらくはないのですが、ギャル同士の会話の読みづらさは最後まで解消されませんでした。このギャル同士の会話が序盤にあるせいで初見がかなり微妙でした。
次にサブポジションのキャラの多さ。琉花と銀花という主役級2人がしっかりしているのはいいんですけど、琉花の友達2人にクラスメイトに先輩にバイト先の同僚に敵に…と物語内の比重がそこまで変わらないキャラが結構いたのが微妙でした。キャラ数的にはそこまで多くはないのですが琉花と銀華の物語にがっつり絡むわけではないのでより多さを感じました。
最後はなにが話の軸かよくわからないです。ギャルと世間知らずなヴァンパイアハンターの日常ものがメインなわけでも、学校生活がメインなわけでも、コメディがメインなわけでも、バトルがメインなわけでも、百合的関係性がメインなわけでもない。物語の最初から最後まで一本の軸がないように感じました。
と僕には合わないお話でした。

キャラ B
前述の通り物語における比重が変わらないサブキャラが多すぎました

最後に
個人的には微妙でした。続刊は出ても買いません

どんな人にオススメか?
個人的にはオススメしません。気になった方は試し読みの上で。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ヴァンパイアハンターに優しいギャル



著者

倉田和算



レーベル

GA文庫


ISBN

978-4-8156-1864-3

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



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