カテゴリ: ファンタジー(現代要素多め・現代異能)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは鏡遊さんの

戦鬼と戦姫の聖災戦争

です!
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ストーリー A
内容は、人を殺す鬼と鬼を殺す鬼討。両者は平安時代から現代に至るまで激しい戦いを続けていた。鬼の始祖の末裔である大衛童貴は伝説の鬼討の末裔である一条朱璃のことを密かに想っていた。対する彼女も童貴のことを悪くは思っていなかったが、鬼と鬼討という立場上、2人は殺し合うしかなかった。そんなある日、童貴は朱璃が通う鬼討養成機関の学院に潜入することに。しかしそこでみた朱璃はなぜか手足に枷をつけられた状態で…さらには童貴の転校と同時に学院内で殺人事件が発生するようになり…果たして童貴と朱璃は鬼と鬼討の立場を超えて結ばれることができるのか…とこんな感じです!

〜鬼が恋したのは〜

鏡遊さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんですね。現代異能+ミステリといった感じでちょっと懐かしさを感じる作品でした!面白かったです!
まず序盤。童貴と朱璃の殺し合いから物語は始まります。これまでの戦闘を経てお互いのことを憎からず思っている2人。そんな2人のまさにロミジュリ的な関係は短いシーンながらも印象的でしたね。そして朱璃への想いを募らせた?童貴は彼女が通う学院へと潜入します。ですが朱璃はなぜか手と足に枷をはめられていて…表向きは童貴と殺し合いをしている最中に鬼との内通が疑われたという理由でしたがこれが終盤きっちり伏線として回収されるのはよかったですね。そして始まる童貴の学院での生活!鬼とバレることなく朱璃を始めとしたヒロインや同級生たちと交流をして…学院の鬼討を育てるという特殊な環境も交えながらも学院生活は見ていて楽しかったですね!そして発生する殺人事件。犯人は果たして鬼なのかそれとも…この殺人事件に関する部分が物語の軸となってきますね。このあたりはネタバレになるので詳しくは語れないのですが丁寧な伏線回収と衝撃の展開にやられましたね…終盤のバトルからのラストシーンも良かったですし最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
童貴は始祖の末裔たる鬼ですが、朱璃に恋する普通の男の子という感じで時折微笑ましさもありましたね。嫌いになれないタイプの男の子です。朱璃は最強の鬼討にして童貴に恋する女の子。普段はクールな感じですが時折、照れて頬を赤らめるギャップがグッド!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
ロミジュリに現代異能とミステリを足したような作品でちょっと懐かしさを感じるような作品でもありましたね!気になるところで終わってますしこれはぜひ2巻も読みたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ロミジュリ的関係が好きな方は!現代異能としても面白いですし、ミステリ部分もカチッとしているのであらすじが嫌いじゃなければ読んでみてほしいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

戦鬼と戦姫の聖災戦争



著者

鏡遊



レーベル

MF文庫J

ISBN

978-4-04-681296-4
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは農民ヤズーさんの

最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 1 ~俺って数合わせのおっさんじゃなかったか?~

です!
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ストーリー A
内容は、異世界と現実世界がつながりダンジョンに自由に行き来できるようになった世界。そこではダンジョンを攻略できる力を手に入れた覚醒者たちは冒険者となり日夜ダンジョンに潜りモンスターたちと戦っていた。35歳の冒険者伊上浩介は、国から課せられた「覚醒者は5年間冒険者としてダンジョンに潜る」というお勤めを果たすために日夜冒険者として戦っていたが、残り3ヶ月というところでパーティーが解散してしまう。たまたま出会った特級の覚醒者・宮野瑞樹率いる女子高生パーティに人数不足を理由に加入することに。しかし冒険者としては未熟な彼女たちに伊上はダンジョンで生きる術を教えていくことになり…とこんな感じです!

〜35歳のおっさん冒険者がJK達に探索者のイロハを教える〜

参加させていただいているHJ文庫公式レビュアープログラムの作品。ありがとうございます。農民ヤズーさんは本作がデビュー作ですかね?おっさんの冒険者がJKたちを指導して冒険者として鍛えていくダンジョンもの+教官ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。浩介が瑞樹たちに出会う過程が描かれます。世界観の説明から伊上が所属する冒険者パーティーが解散して人数不足の瑞樹たちのパーティーに加入するまではテンポ良く描かれていてすっと物語に入っていけましたね!そして始まるおっさん冒険者の浩介と瑞樹たちのダンジョン攻略!浩介は国から定められた「覚醒者は5年間ダンジョンに潜らなければならない」という務めを果たすため、瑞樹たちは学校の試験をこなすためとそれぞれの目的のためにダンジョンに潜ります。浩介の覚醒者としての能力は最低の三級のため、最初のうちは特級や一級という高ランクの瑞樹たちに舐められます。しかしダンジョンに5年近く潜ってきたからこその経験やトリッキーな戦い方で徐々に瑞樹たちの信頼を得ていきます!ダンジョンを通じて瑞樹たちの信頼を勝ち取っていく過程はグッドでしたね!中盤からは学園もののフェーズへ移行。瑞樹のチームから特級の力を持つ瑞樹を引き抜こうとする生徒会長のチームと体育祭で戦うことに。浩介の作戦を生かした戦いは見ていて楽しかったですね。終盤のバトル展開も盛り上がりましたし最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!
キャラ A
浩介は35歳のおっさん冒険者。でも冒険者らしく口では色々言っても少年の心を残していましたね。こういう男好きです。瑞樹をはじめ、JK探索者たちはみんなそれぞれ個性があってそれが戦い方にも生きてきていて見ていて楽しかったです!

最後に
ダンジョンもの+教官ものとして楽しく読ませていただきました!2巻が出るならぜひ読みたいですね!ここから面白くなっていく作品だと思うので続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ダンジョン攻略ものや教官ものが好きな方は!派手なバトルは少なめで堅実なダンジョン攻略や、生きていくための術を教えるのがメインの作品です!浩介と瑞樹たちのやりとりも楽しいですし気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 1 ~俺って数合わせのおっさんじゃなかったか?~



著者

農民ヤズー



レーベル

HJ文庫

ISBN

978-4-7986-2762-5
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはかみやさんの「召喚士が陰キャで何が悪い」です!

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ストーリー A
内容は、ゲームのような異世界と現実を行き来できる世界。陰キャな藤間透はリア充を忌み嫌い、1人でコツコツと異世界を攻略していた。そんなある日、藤間は路頭でボロボロになって彷徨う陰キャ女子の足柄山沁子と出会う。成り行きで彼女とパーティーを組むことになった藤間は徐々に足柄山をはじめリア充たちにも心を開いていくが…とこんな感じです!

〜陰キャが異世界で成り上がり⁉︎〜
参加させていただいているHJ文庫公式レビュアープログラムの作品。ありがとうございます。HJ小説大賞2020後期受賞作ですね。陰キャがゲームのような異世界で成り上がっていくお話で、1巻は本当に序盤という感じでしたが丁寧なストーリーで楽しく読ませていただきました。
まず序盤。ひたすら地味な藤間の異世界と学校を行き来する生活が描かれます。異世界では地味に薬草採取、現実では陰キャとしてただ学校に行くだけ。リア充は嫌いで女子からの告白も罰ゲームだと思い込み無下に断る…これはなかなかの陰キャレベルですね…そんな彼に変化が。異世界で足柄山という同じく陰キャ女子に出会います。ほぼ無一文で彷徨っていた彼女を助けた藤間は成り行きで彼女とパーティを組み異世界を攻略してくことに。といってもやることは基本的に薬草採取なんですけどね汗 しかし足柄山と異世界で一緒に行動していく中で彼の中に徐々に変化が。これまで忌み嫌っていたリア充たちをそれほど悪いやつではないのではないかと思い始めたり、一緒に行動することを嫌がらなくなっていきます。終盤はようやく召喚士として召喚できる魔物を手に入れたりと見せ場があってよかったですね。最後まで楽しく読ませていただきました。

キャラ A
藤間はTHE陰キャって感じでちょっと苦手でしたが汗 徐々に心変わりしていく彼の姿は魅力的でしたね。足柄山も最初は痛い女子だなという感じでしたが物語が進むにつれてスルメのような魅力を感じていきました。その他リア充たちもよかったです。

最後に
まだまだ序盤という感じでしたが終始丁寧な現実と異世界を行き来するファンタジーでしたこれから化けそうなので今後が楽しみですね。

どんな人にオススメか?
丁寧な異世界ものを読みたい方は。陰キャな藤間がコツコツ努力して異世界で成り上がっていく様子は見ていて楽しいです。気になった方は。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

召喚士が陰キャで何が悪い



著者

かみや



レーベル

HJ文庫

ISBN

978-4-7986-2721-2
表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは小林湖底さんの「護衛のメソッド ―最大標的の少女と頂点の暗殺者― 1」です!

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ストーリー A
内容は、元裏世界最強の暗殺者である相原道真は平和な学園生活を送ることを夢見て克礼館学院に入学する。しかし入学早々道真の過去を知る学園の管理者から裏世界で最も狙われる人物<最大標的>こと久世灯里の護衛を依頼される。ちょうど拉致されたという灯里を助けるために道真は体育館に向かう。灯里を救出した実績も買われ、道真は灯里を守る護衛チームに加入することになるが…とこんな感じです!

〜最強の暗殺者と死にたがりの少女〜
小林湖底さんの新作!「少女願うに、この世界は破壊すべき」 「ひきこまり姫の悶々」は既読(どちらも1巻のみですが…)今作は現代+異能バトルな学園ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
裏世界で最強の暗殺者と呼ばれる月影こと相原道真。そんな彼は普通の青春、学園生活に憧れて克礼館学院に入学することに。しかし入学早々学院の管理者から裏世界で最も狙われる灯里の護衛を依頼されます。序盤はコミカルに話がトントンとテンポよく進んでいくのですっと物語に入ることができましたね!そして早速拉致された灯里を助けるために道真は体育館に。道真の強さは本当に凄まじかったですね…そして始まる灯里の護衛の日々。ちょっとかなり抜けている道真は灯里に色々文句を言われならがも彼女の身の回りに起こる危機に対応していきます!一緒に灯里を守る護衛チームの高辻翠花、牧田胡鈴、乙坂美咲
の3名もそれぞれ異能?を持ち頼れる?サポートメンバーとして灯里の護衛に貢献していましたね!残り100ページからは怒涛の展開!次々に明らかになる衝撃の事実に血まみれのバトル!異能バトルの魅せ方、熱さ、そして灯里を守る道真のかっこよさ!その全てがガツンと集約されたいいバトルでした!ラストもこの作品らしくてめっちゃ好きです!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
道真はとある異能を使い裏世界で最強の暗殺者として恐れられる男。しかし普段はどこか抜けていてトンチンカンなところが微笑ましかったですねw 灯里は自身の持つ治癒能力が世界中から狙われる裏世界の最大標的ガール。死にたがりなくせにそれは虚飾で本当は誰よりも普通の女の子であることを望んでいる彼女はとても魅力的でした!そのほかにも灯里の護衛チームのメンバー、探偵の高辻翠花、占い師の牧田胡鈴、詐欺師の乙坂美咲もそれぞれ魅力的でした!個人的には牧田ちゃんが最高でしたね!


最後に
めっちゃ面白い現代異能バトル学園ものでした!あとがき的に2巻が出ることはほぼ確定のようなので続刊が楽しみですね!学園要素多めとのことなので期待してます!

どんな人にオススメか?
現代異能バトルが読みたい方は!バトルの時は熱く、日常パートでは微笑ましくときにくすっと笑える道真や灯里たちのやりとりが楽しいです!色々なものを抱えた少年少女たちの戦いは見ていて楽しい!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

護衛のメソッド ―最大標的の少女と頂点の暗殺者― 1



著者

小林湖底



レーベル

電撃文庫

ISBN

978-4-04-913947-1
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは夏海公司さんの「僕らのセカイはフィクションで」です!

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ストーリー A
内容は、学園事件解決人として日々学園内で起こるトラブルを解決する笹貫文士。その傍らでWEBで人気の「アポカリプス・メイデン」という小説を連載し人気を得ていた。そんなある日、学校からの帰り道で物語のヒロインであるいろはに遭遇する。なんと物語の中から飛び出してきた彼女は作中に登場する敵に狙われていた。いろはを助けるために文士は自作のキャラの設定と知能を持って異能力者を倒すことになるが…とこんな感じです!

〜小説のキャラが現実に?〜
夏海公司さんの新作!個人的には「ワールドエンドの探索指南」以来の作品ですね。まず言わせてください…この作品めちゃくちゃ面白いです!いやー!いいですねこういう異能バトル!そして驚きの展開!こういうのが読みたい!という斜め上をいく現代異能バトル+セカイ系っぽい香りのするボーイミーツガールな物語でした!面白かったです!
まず序盤。学園事件解決人としての笹貫文士が描かれます。文士はいかにも頭がキレるキャラで見ていて楽しかったですね!そんな彼はネットで連載している「アポカリプス・メイデン」の続きに悩んでいて、そんな折に自作の物語のヒロインであるいろはに現実世界で出会います。なぜという疑問を持つ間もなく、いろはを狙う異能力者と戦うことに…なんの力も持たない文士が自作の設定と頭脳でいろはを守り抜こうとする姿は非常にグッド!そして始まるいろはとの逃走劇!いろはを狙う異能力者たちから逃げて、時には戦い作者と物語の中のヒロインを超えた関係を気づいていく…この辺りは青春ものっぽさもありバトルとのギャップがグッドでした!

そして物語は中盤以降ガラリとその色を変えてきます。

あんまり話すとネタバレですが、ここでこういう風に物語の舵を切ってくるのか!と衝撃的でしたね!個人的にはここからの展開はめちゃくちゃ好きです!ラストもすごくよかったですし、個人的に大満足の一冊でした!面白かったです!

キャラ A
文士は頭の切れるキャラとしてすごく魅力的でした!要領も良くてみていて気持ちよかったですね!いろはとのやりとりも見ていて楽しかったです!いろははどこか儚げで弱い感じがする女の子。でも自分を守ってくれる文士のために勇気を振り絞れるところとか、ただ守られているだけじゃない強さが魅力的でした!

最後に
ただの異能バトルじゃない衝撃の展開を楽しませていただきました!結構綺麗に終わってますけどまだ続くんですかね?何はともあれ続刊があるならぜひ読んでみたいです!2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
現代異能バトルが読みたい方は!ボーイミーツガールなストーリーが突然切り替わる中盤以降の展開も楽しいですしバトルシーンもグッド!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

僕らのセカイはフィクションで



著者

夏海公司



レーベル

電撃文庫

ISBN

978-4-04-914031-6
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



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