カテゴリ: SF

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日二回目の更新です。もう多くは語りまい…

さて、今回紹介するのは川上稔さんの「OBSTACLEシリーズ 激突のヘクセンナハト」です!
川上稔さんは電撃文庫で黎明期から活躍している作家さんで、あまりに分厚い文庫(通称鈍器)を出すことで有名な作家さんです。代表作にはアニメにもなった「GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン」などがあります。

ざっくりとしたあらすじ。
黒の魔女。かつて世界を滅ぼそうとした魔女を人類は月に封印することに成功した世界。そこでは十年に一度ヘクセンナハトの夜にその魔女を倒すために、魔女を倒す権利を少女たちは求める…とこんな感じです!

ジャンルはSFですね。作品全体の八割近くがバトルに割かれていて、これと言った萌えはありません。

最初に言っておきますが、僕は川上稔さんの作品を初めて読みました。なので、川上稔さんの作品が繋がっていて〜とかいうことには触れられないので悪しからずm(_ _)m

読んだ率直な感想は面白いけど、積極的にオススメはできないです! 本当に面白いです。しかし、読み味というか、読んでいる中で感じたのは海外SFの翻訳作品を読んでいる感じというか、微妙に作品全体が把握できなかったというか…うまく説明できませんが、これを読んで面白いと感じるのは、大学生以上ではないでしょうか?

ストーリーはいたってシンプルで、鏡という少女が、魔女を育成する学園でヘクセンナハトの夜に参加する生徒を決める争いに巻き込まれるというもの。ただし、前述の通り作品の大部分がバトルなのでストーリー感は薄めです。

キャラは容姿とか、性格以前に戦闘スタイルに重きが置かれていました。キャラが立ってないということではなく、戦闘スタイル=キャラみたいな構図が成り立っていました。

そしてバトル。これが、多分面白いけどオススメできない理由です。迫力のあるバトルに、重厚な設定。空飛ぶ少女たちに、砲撃、剣戟。いろんな要素が絡み合い非常に楽しいですが、設定の説明があまりありません。多分、今までの川上稔さんの作品を読んでいればわかるのかもしれませんが、想像で補って読んでいたので、解釈が大分違うかもしれません…

積極的にオススメできませんが、バトルに迫力があり面白かったです! 難しい部分が多数ありますが、わからないということはおそらくないと思います。ただ、川上稔さんの作品は今までの作品を読んでいた方がより楽しめるのかもしれません。

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
PNにもある通り、僕は割と夏が好きなんですけど(冬は寒いので嫌いです)湿気には本当に参りましたね(苦笑)本が痛むし、髪はまとまらないし…やってられません(苦笑)

さて、今回紹介するのは秋山瑞人さんの「猫の地球儀」です!
実質上下巻なので、二枚画像載せておきます。

僕と同じ世代の人はまったく知らないでしょうが、僕より倍くらい年上の方ーー2000年に十代でライトノベルを読んでいた方なら、秋山瑞人さんを知らない方はいないでしょう!
秋山瑞人さんは「EGコンバット」で電撃文庫からデビュー。その後は「イリヤの空、UFOの夏」が大ヒットし、セカイ系の代表作として今でも語り継がれるなど、名作を数多く残した作家さんです。また、日本短編部門星雲賞を受賞するなど、SF作家としても高い評価を受けています。
ただ、驚異的までの遅筆で、その遅さは火浦功さんを凌ぐほどです。

秋山瑞人さんは古橋秀之さん、川上稔さんとともに、初期〜中期の電撃文庫でSFを書いていた作家さんとしても有名ですね! 同時代には小川一水さん、谷川流さんなんかもライトノベルでSFを書く作家さんとしても認識されていました。また、瑞っ子と呼ばれる熱狂的ファンがいることでも有名です。

ざっくりとしたあらすじ。
スカイウォーカーと呼ばれる地球儀に生きたまま到達することを目指す者は、宣教部隊によって殺される時代。そんな中で、三十七番目のスカイウォーカー幽は、こっそりポッドを作成し地球儀を目指していた。
地球儀をに到達する夢を叶える前に、幽には最強のスパイラルダイバー焔と戦わなければならなかった。
幽と焔。二人が激突したとき物語は幕を開ける!…とこんな感じです!

ジャンルはガチのSF。ライトノベルでは一、二を争うほど骨子がしっかりしつつも、きちんとSFをしている作品ではないでしょうか?

とにかく言いたいことはこの作品は半端なく面白いです! 当時のライトノベルとしても珍しく美少女がまったく出てこないばかりか、人間すら出てこない作品ですが、タイトルにある通り猫とロボットが魅力的です。

ストーリーはシンプルで、描写力に関してはさすがは秋山瑞人さん! という感じで、読者を物語の中に誘う力がすごくて、読んでいると物語と融合するような感覚に陥ります。何百冊とライトノベルを読んできましたが、こんな感覚になる作品は今後一生ないと思います。

また、設定がシンプルながらすごく深いです。単純なものも、秋山瑞人さんの持つ抜群のセンスで味付けされています! 特に魔法の粉は一番好きですね。

キャラは猫とロボットしか出てきませんが、どちらも物語の中でしっかり生きています! もう、宇宙に彼らが存在していたと言われたら信じるくらいのリアリティーがあります!

この作品が出たのは15年も前で、古本屋でも見つけるのは難しく、電子書籍化もされていませんが見つけたら読んでみてください! 絶対に面白いです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 
つ、積本が( ꒪Д꒪)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は一限と三限だけ授業があったので、その間に定期内でいける本屋や古書店をぶらついていました。すると、マンガコーナーに藤原ここあさんのマンガがぎっしり! 不意打ちに泣きそうになってしまいました…

さて、今回紹介するのは桜井光さんの「殺戮のマトリックスエッジ」です!
桜井光さんは女性のシナリオライターで、有名な作品としては「Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ」などかあります。ただ、例のごとくシナリオライターに関しては素人なので、まったく桜井光さんという方がどのような方かわかりません(ーー;)なので、今回初めて桜井光さんの作品に触れることになります。

ざっくりとしたあらすじ。
旧東京湾に建設されたトーキョー・ルルイエ。そこで暮らす人々は電脳の恩恵によって快適に生活をしていた。そんな都市で噂されるのは、人喰らいの化け物「ホラー」。そんなどこにも存在しないことになっている彼らを日々狩り続ける掃除屋と呼ばれる者たちがいた。そんな掃除屋の一人である小城・ソーマは、ある日不思議な少女に出会い…とこんな感じです!

ジャンルはサイバーパンクで、日常と非日常の間を生きる少年を中心に話が展開していきます。

この作品が、出た頃ネットでしばらく話題となっていて、さらには奈須きのこさんが推薦していたので、いつかは読もうと思っていたらつい最近になるまで全然読めませんでした(汗)

作品はライトノベルでサイバーパンクを描くならこれが限界か? という感じで設定もよく、またライトノベルらしくキャラに魅力もありました。東京湾をはじめ、海に人工の島を建設してそこを舞台にするという作品はいくつか知っているものがありますが、東京をそのまま海に浮かべたような感じで一番理解しやすかったです。

あとは、サイバーパンクをはじめとするSF作品にたまに見られる特殊なルビも、読み進めるに連れて魅力あるものに変わっていきました。それに加え文章力も高いレベルにあり、シナリオライターがライトノベルを書いたときにありがちな説明不足もあまりないように感じました。

ライトノベル産のサイバーパンクとしては非常に高いレベルにあると思いましたが、一つだけ言わせてもらうと、視点を割と頻繁に変えるなら一人称ではなく三人称を使えばよかったのでは? と思いました。ただ、何人もの間で視点が変わるわけでもないし、特別読みづらいわけでもないので、これはこれでいいのかなー? まあ、人によりけりですね(苦笑)

ライトノベルのサイバーパンクを読みたいという方にはオススメです! また、一巻だけ読むと物足りなさを感じると思うので既刊分まとめて読むのをオススメしたいです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日はギターを弾いていた時に突然ストラップがはずれてギターが落下。本体は無事でしたがシールドがやられました( ꒪Д꒪)シールドも安くはないので買い直すのが…

さて、今回紹介するのは有川浩さんのデビュー作「塩の街」です!
有川浩さんは今作「塩の街」でデビュー、当時はまだMW文庫がなかった電撃文庫では珍しくハードカバーで作品を発表し注目されていましたが、代表作「図書館戦争」のヒットで一般文芸読者にも名を知られるようになった作家さんです。乙一さんや桜庭一樹さんが大きな賞を取って一般文芸にシフトしたのに対し、有川浩さんは徐々に一般文芸にシフトしまイメージがありますね。また本屋大賞の常連でもあります。

有川浩さんは個人的には直木賞に一番近い作家さんだと思うのですが、作品の質や映像化作品数の割りには各文学賞から遠い作家さんです。デビューからかなり経つのに有名な賞はまだ電撃大賞と星雲賞しか受賞していないことを意外に思っている方も多いのではないでしょうか?恋愛小説系の賞はもっと受賞してもらいたいのですが…

ざっくりとしたあらすじ。
塩害。それは突如現れた塩の塊により人々が謎の死に襲われていく災害。日本は塩害により、国としての機能が低下し塩害に対して為す術もない状態が続いていた。
そんな世界で生きる小笠原真奈はある日、治安が悪くなった街で暴徒に襲われたところを秋庭に助けられ、成り行きから共に生活することになる。二人は塩害の世界で生きる人々と奇妙な出会いを繰り返していくなかで、塩害についてを知る人物に出会う…とこんな感じです!

ジャンルはSF。と、いってもやはりデビュー作から有川浩さんは有川浩さん。恋愛ものの要素がかなり強いです。

有川浩さんは今作を含む自衛隊三部作(「塩の街」「海の底」「空の中」)を発表されていますが、個人的に一番面白かったものが「空の中」で、一番記憶に残っているのが今作です。

まず、作品自体がとても美しいです。塩という白に埋め尽くされた世界で描かれる純粋な恋。これが心に強く響きます。この作品が他の有川浩さんの作品と比べて、特別優れているという点はおそらくないです。しかし、荒廃した世界で生きる二人は生きることに一生懸命で、満たされた世界で生きる現代人に無言の批判をしているようにも思えます。

それに加えて本編もそれ程長いわけではなく250p程度です。この短いページ数で秋庭と真奈という二人の登場人物を描ききったところにも好感が持てます。特に真奈は印象という意味ては有川浩さんの作品に登場した人物の中で一番だと思います。弱い世界で強くあろうとする真奈には共感する人も多いのではないかと思います。

この作品は電撃文庫版、ハードカバー版、角川文庫版の三種類がありますが、無難に後日談まで収録されている角川文庫版をオススメしたいです。後日談は旅の終わりという一番最後の短編が個人的には好きです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
昨日は久しぶりに友達とオールしましたwカラオケで夜の十一時から朝の五時まて歌い続けたので、喉がやばいです(苦笑)ちなみに最高点はL'Arc-en-CielのREADY STEADY GOの83点でした。もうちょっととりたかったです…

さて、今回紹介するのは伊藤計劃さんの「ハーモニー」です!
伊藤計劃さんの著者紹介は「虐殺器官」の紹介でしたのでそちらをどうぞ↓

上の写真は新装版のものなので映画のイラストが表紙に描かれていますが、描かれていない版もあります。

ざっくりとしたあらすじ。
21世紀後半、大災禍と呼ばれる世界的混乱を経て、人類は体内にWatchMeと呼ばれる常時恒常性を監視するソフトウェアを体内に入れ、メディケアという個人用製薬システムと連動させることにより完璧な健康を手に入れた。それにより世界は病気と戦いのないユートピアを手に入れた。
しかし、ある日世界で同時に多数の人々が自殺をするという大事件が起こる。調査にあたる霧慧トァンは事件の影に十三年前に死んだ御冷ミァハの存在があるのではないかと疑い始めるが…とこんな感じです!

ジャンルはSF、人類の幸福とか意識の在り方とかそういったものが追求されている物語です。

読む前の情報として、この作品が「虐殺器官」と対をなし、そして続編的な物語であるということは知っていましたが、読後まさに対をなす物語だと思いました。
まず「虐殺器官」が冒頭から突き抜けるような上昇していく物語だとすれば、「ハーモニー」は作品内でも言われている通り真綿で首を絞められるような徐々に沈んでいく物語です。そして物語が進むにつれて一点に全てが集約されていく感じが素晴らしく面白いです!

「虐殺器官」の続編的だということはすでに両方とも読んでいる方にはお分かりでしょうが、どちらか一方もしくはどちらも読んでいない人に言うと別にどちらから読み始めても全然大丈夫です! 世界的な歴史の流れを受け継いでいるだけで、作品自体はまったく関係ないです。

さらに、この作品を読んで感じたのは、「虐殺器官」より伊藤計劃さんが確実にパワーアップしているということです!
文章力が上がったりとかそういう個人の感覚的なものではなくて、テーマの扱いや視覚情報に訴えかける文章が作品内に出てくるあるアイテムと密接に関わっていたりします。前作ではなされなかったある種実験的な試みが、伊藤計劃さんという作家さんを一段上に押し上げていた作品でした。

そして何よりこの作品は人類の限界に対して一つの答えを出した作品として完成度が非常に高いです!ユートピアに見える世界は実は内部から蝕まれていた。という事実は今の日本にも通じるものがあるのではないでしょうか?
本当にこれだけ素晴らしい作品を書ける方がもうこの世にいないことが信じられません…

この作品は新装版と旧装版があり、旧装版には映画のイラストが表紙に描かれていないので、買いづらいという方はそちらを購入してみてください。ただし、旧装版には伊藤計劃さんのインタビューが収録されていないので注意が必要です!
個人的には「虐殺器官」より面白いと思うので、そちらしか読んでいないという方も是非ご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

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