カテゴリ: SF

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのは呂暇郁夫さんの「リベンジャーズ・ハイ」です!
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ストーリー A
内容は、人体に有害ながらもその万能性ゆえに広く普及した砂塵。文明が一度滅び再び復活した世界では砂塵を使った能力者たちが出現していた。裏社会で暗殺任務を行う掃除屋のチューミーは、ある日粛清官という治安維持組織に捕まってしまう。そこで司法取引が行われ、チューミーは最愛の存在を奪ったスマイリーという猟奇殺人者を追うことに。バディとしてあてがわれたのは優秀ながら訳ありのシルヴィ。なにもかも正反対な2人は偉大都市でスマイリーの跡を追っていくが…とこんな感じです!
ジャンルはSFバトルアクション!サイバーパンクっぽい世界観でしたね。
第13回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作!がっつりと重量のあるSFバトルアクション×復讐ものでした!面白かったです!
文明が崩壊し、砂塵という万能物資により再び文明が築かれた世界が舞台の作品。SF関係の設定は砂塵を軸にがっちりしていてよかったですね!砂塵を使った通信とかは特に好きでした!そんな世界で掃除屋として裏社会を暗躍するチューミー。刀一本でとんでもないスピードで敵を屠る姿はスタイリッシュでカッコ良かったですね!しかし不運なことに粛清官という治安維持組織に捕まってしまうチューミー。これまでの罪が問われるかと思いきや、チューミーが追い求めているスマイリーという猟奇殺人者を共に殺そうと持ちかけられます。そしてシルヴィとバディを組みスマイリーを追うことに!貧民街で育ち貧相な体に粗野な印象を受けるチューミーと大富豪のお嬢様で高貴で気品高いシルヴィはなにもかも正反対ですが、任務となるとなんだかんだで息がぴったり合うのはお互いの能力を認めあっているからなんですよね…心理的な距離こそ遠いですが、バディとしての距離は抜群でした!そして事件を追う中で明らかになる2人の過去。チューミーの正体に関する予想は読みながら色々考えていましたけど…まさかそうきましたか…終盤の怒涛の展開からのあのラストは復讐譚の理想ともいえる展開でしたね!バトルシーンも迫力があった面白かったですし最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
チューミーいいですね…復讐者として淡々と生きていく様と、シルヴィに徐々に心を許していく過程が見事でした…ネタバレの関係上あまり語れませんが、好きなキャラです!シルヴィは最初はお嬢様だなという感じでしたが、徐々に可愛いところも見えてきてヒロイン力発揮してましたね!敵側もスマイリーを始め魅力的な奴らが多くストーリーを盛り上げていました!

今後の期待度 A
面白かったので2巻もぜひ読みたいです!これから2人は偉大都市でどんな事件に挑むのか…楽しみです!

どんな人にオススメか?
SFバトルアクションが好きな方は!400p近い密度の高い復讐譚は読めばハマること間違いなしです!戦闘描写もスタイリッシュですし、好きな人はとことんハマると思います!気になる方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-09-451797-2

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さて、今回紹介するのは新八角さんの「ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか?2」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
内容は、巨大なオーロラにより電磁災害が発生したアラカワ周辺。街が荒れて行く中、今日も伽藍堂はウカとリコの2人が元気にお客さんをもてなしていた。と突然電磁災害の影響で自家農園にスライム大量発生⁉︎リコが駆除する横でウカはなんだか酔っていて…?クジラに飲まれたり、エルフの森でリコとウカが出会ったことを思い出したり今日も賑やかなアラカワのお食事タイムが始まる!とこんな感じです!
シリーズ第2弾!一巻がめちゃくちゃ面白かったので2巻も楽しみでしたが、今回も最高に面白かったです!
電磁災害により色々荒れているアラカワ。2人の伽藍堂にもその影響があり、なんと自家農園でスライムが発生して…このスライムの料理はめちゃくちゃ美味しそうでしたね!ファンタジーグルメといえば定番の一つにスライム系がありますけど、こうしたSFグルメでどのようにスライムを扱うかと思えば…なるほど、こういう設定できましたか…個人的にはこの巻で1番美味しそうな料理でした!このほかにもクジラはすごかったですね。いや、直接クジラを食べるわけではないんですけど、こちらにはポストアポカリス感満載な設定もりもりでかつクジラ由来の料理も美味しそうで…リコは大変な目にあいましたけどね(苦笑)そしてメインはリコとウカの過去と今をつなぐエルフの森での物語。伽藍堂がある人物の襲来でめちゃくちゃになり、地下へ逃げた先で出会う独自の食材。カンナとヤシギの絆。そして薬でトリップした先に待ち受けるエルフの姿…エルフはもちろんSF設定で味付けされていて新たなエルフ感が美味しかったですね!リコとウカの思い出の味も、2人の出会いと伽藍堂を作るまでの物語はTHE百合!という感じで盛り上がりました!ラストもすごく良かったですね…この作品にふさわしかったです!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ウカはやっぱり料理人としての頼り甲斐がありますね!地下で食材を見つけてあんな美味しそうな料理を作る腕前には感服しました!リコが仕事前にお酒飲むと不機嫌になったり、今も昔もリコのことを考えていると知って尊いが止まりませんでした…リコは相変わらず戦闘は最強ですが、今回はウカに見せるダメ女っぷりもありそのギャップが良かったですね!でも気持ちは出会った時から変わってなくて2人の伽藍堂という意識があるのもまた良きです!カクタスは相変わらずいいところで存在感見せてくるんですよね…カンナとヤシギのコンビも最高でした!

今後の期待度 A
今回もめっちゃ面白かったので3巻も楽しみにしています!リコとウカのコンビがアラカワで美味しい料理を作って食べるシーンはまだまだ見足りないです!続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-04-912568-9

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さて、今回紹介するのは御影瑛路さんの「利他的なマリー」です!
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ストーリー A
内容は、AR技術を取り入れたカスミシティ。そこでは自らをRELEASEのいう市場に上場し、自らの価値で時価がつくというシステムで繁栄していた。ユウスケは特別な才能もなく大した時価もつかない中学生。そんなある日、彼は《パノプティコン》というアプリがデバイスにインストールされていることに気づく。それはARによって他人を倒し相手の価値を失くすものだった。そんなアプリに巻き込まれたユウスケはクラスの不思議な女の子マリーに助けられる。マリーに惹かれるユウスケは彼女に協力しパノプティコンで正義を貫いていくが…とこんな感じです!
ジャンルはSF。サイバーパンク風な世界観に株や仮想コインの要素を組み合わせた作品になっています!
御影瑛路さんの新作!御影瑛路さんの最近の作品は読んでいないのですが、個人的には「箱マリ」や「Fランクの暴君」「僕らは魔法少女の中」といった強烈な作品を出した御影瑛路さんらしいと感じる作品でした!面白かったです!
まず序盤。設定がいきなりドバドバ語られます。これはちょっと悪手というか、なんか微妙でしたね…設定自体は魅力的なのでもう少しストーリーの中で自然に語られて欲しかったです…しかしそこを乗り越えてマリーという女の子を知り、パノプティコンに入ったあたりから物語は一気に面白くなりました!マリーという女の子に特別な思いを抱くユウスケにその友人のカナタとリリカ。パノプティコンの中で正義を貫き世界を救うために戦うマリーとともに戦います。最初はよくわからなかった設定や世界観がパノプティコンでユウスケたちが戦い始めてからはスルスルと入ってきました。仮想コイン的な時価もなんでこんなシステムになっているのかが、分かるとパノプティコンの中での戦いも面白くなってきますね!そして明かされる真実とさらなる事実。これがわかったあたりからギアがもう一段階入って、一気に加速していきまきたね!丁寧な伏線の回収からどんどん明らかになること。最終的にはこんな風になるとは…びっくりな構成でした…最初こそ設定の多さに戸惑いましたが、読み終わってしまえばめっちゃくちゃ楽しかったです!

キャラ A
マリーはタイトルの通り本当に利他的ですね。感情がないように見える裏側の真実とか過去とかすごく愛おしかったです!ユウスケはコンプレックスを抱える主人公かと思いきや…彼の正体はぜひ読んで確認してほしいです!カナタも最近と最後では全然印象違いましたね。なんでもできる友人キャラかと思ってましたよ…リリカは唯一普通の女の子でなんか安心感ありましたw

今後の期待度 A
割と綺麗にまとまってはいますが、まだまだ続けられそうではありますし続刊あるならぜひ読んでみたいです!

どんな人にオススメか?
サイバーパンク的な世界観で行われる株や仮想コインの要素を取り入れたARバトルが読みたい方は!構成もすごくて序盤では予想できない方向に転がっていく物語にも注目です!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-04-912269-5

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さて、今回紹介するのは新八角さんの「ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか?」です!
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ストーリー AA
内容は、戦争や行き過ぎた科学技術により荒廃した24世紀の東京。そこは人が当たり前に死にドラッグが蔓延する危険な場所だった。それでもお腹が空く荒くれ者たちはお腹が空くと争いごとをやめて奇蹟の食堂「伽藍堂」でおいしいごはんに舌鼓をうっていた!そんな伽藍堂の厨房を支えるのは天真爛漫な天使のような少女のウカと狩人兼給仕の狂犬美少女リコだった。2人は未知なる食材を求めて魔境と化した東京を奔走するが…とこんな感じです!
ジャンルはSF+ポストアポカリス+百合+グルメものという超欲張りみんな大好きハッピーセットですね!
新八角さんの新作!「血翼王亡命譚」「滅びの季節に《花》と《獣》は」と独特の世界観を持つファンタジーをこれまでに発表している作家さんでどちらも大好きな作品です!
まず言わせてください…

最高!

もう本当に最高すぎました!がっしりとしたSF設定にポストアポカリス的世界観!それに百合にグルメ!こんなのおもしろいならないわけがないです!しかもこれを新八角さんが書くんですよ!面白くないわけがないです!最後の1ページまで夢中になって読んでしまいました!最高に面白かったです!
まず設定と世界観!冒頭の地図と設定!未読の方で今手元にこの作品がある方はぜひ見ていただきたいです!この世界観と設定で百合とグルメですよ!植物に覆われた高層建築物!野獣が住むジャングルのアダチ、カツシカ、エドガワ!アラカワ・リバー!対立する三つの組織!もう本当に好きが止まりません!ありがとうございます…ありがとうございます…
物語は伽藍堂で厨房を司る天使ウカが狂犬だけどウカのことか大好きなリコを起こすところから始まります!はい!大好き!百合成分!ここで同じベットじゃなくてあえて違うベット、違う部屋で寝てるの百合ポイントが限界突破して尊い民が参勤交代です!ありがとうございます!そして狂犬のリコより天使のウカの方が力関係的に上とか明かされるのが端的に言って無理無理大好きもっと頂戴しか言えないです…ときて初手のグルメはお茶漬け。はい好き。大好き。マジでお腹空きます。こういうのでいいんだよ…こういうので…ときてから衝撃のグルメ参上!なんと兵器の人工筋肉を食べる展開へ。これですよ…これ…人工筋肉を食す展開…こういうぱっと見ゲテモノグルメに見えて緻密なSF設定に裏打ちされかつごはんものとして最大限に唾液を誘うこの料理…なんでこれが現実で食べられないのかってぐらい美味しそうな料理を作るウカに美味しそうに食べるリコ…最高です。ありがとうございます。という感じのSFポストアポカリス百合グルメが5章に渡って展開されます!ジャングル化した東京で食材を集め、魅力的なキャラたちがストーリーを盛り上げ、時に異常な進化を遂げた生命と戦い、人間と対立し、それでもおいしい料理に帰ってくる!僕が欲しかったものが全て詰め込まれた究極アルティメット最高な作品がここにありました!最高です!最高に面白かったです!

キャラ AA
ウカがマジで可愛くてマイエンジェルでした!おいしい料理と食材に対する飽くなき探究心とリコが好き好き大好きやっぱ好きなところが無限に癒されます…ありがとう地上に降りてきてくれて…リコは狂犬と呼ばれている通り腕の立つ狩人で周りの人から恐れられているんですけど、ウカとウカの作る料理を前には豆しば状態でしたね。ウカの作った料理をおいしそうに食べるのはっきり言って尊みパラメーターブレイクですし、ウカに逆らえなくてウカのことが大好きなの尊すぎて第三次世界大戦が勃発します…これな百合か…尊いな…

今後の期待度 AA
なんで今3月なんですか!2巻が6月?待てません!早く!早く2巻を摂取しないと死にます!続刊めちゃくちゃ楽しみにしてます!頼むぞ電撃文庫!

どんな人にオススメか?
SF!ポストアポカリス!百合!グルメもの!と聞いてピンときた方は書店にダッシュ!早くページを開いてこの夢のような作品にのめり込んで最高と叫んでください!読め!面白いから!最高だから!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-04-912164-3

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
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さて、今回紹介するのはLINKさん原作、宵野コタローさん漫画の「終末のハーレム8」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
絵理沙に会うため日本UW脱出を企てる怜人。そこで彼が出会ったのは学園から脱出し大人の姿に成長した土井だった。だが土井はカレンと共に何かを企んでおり…そしてイザナミの村で捕らわれ半奴隷生活を送る善は恋子とその母ころんと再会する…
シリーズ第8弾!VR化とかファンタジア2巻発売とか相変わらず順調そうですね!今回も面白かったです!
ここにきてガツンと動き始めた物語!生きているとされる男3人がUWの日本に集まりそれぞれの思惑で動きだす!火野はまさかそういう選択をするとは…でもまあ最初からガンガンメイティングしてたらそうなりますかね…カレンと土井はまたいやらしいこと始めましたね…てかカレンの野望が思っていたより大きかったです。そして怜人は絵理沙に会うためにUWを脱出!ようやくがっつり物語が動き始めた感ありましたね!そして後半はもはや奴隷状態の善のターン。いやー、親子丼は素晴らしい…以上!解散!今回もストーリーとエロがいい塩梅で楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
恋子ところんの親子丼は最高ですね!親子丼は良い文化です…奈都、春歌、晶の3人は相変わらずのエロさで非常に良きでした!カレンは思ってた以上に色々考えていて学園にいた頃の小悪魔テイストはすっかり凶暴化してましたね。まあ可愛いんですけど。個人的にはもう少し絵理沙の描写よ欲しかったところですね…

総合 A
今回も面白かったので次巻も楽しみにしています!善の方とどのように物語が結びついて収束していくのか…続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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