カテゴリ: SF

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのはLINKさん原作、宵野コタローさん漫画の「終末のハーレム8」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
絵理沙に会うため日本UW脱出を企てる怜人。そこで彼が出会ったのは学園から脱出し大人の姿に成長した土井だった。だが土井はカレンと共に何かを企んでおり…そしてイザナミの村で捕らわれ半奴隷生活を送る善は恋子とその母ころんと再会する…
シリーズ第8弾!VR化とかファンタジア2巻発売とか相変わらず順調そうですね!今回も面白かったです!
ここにきてガツンと動き始めた物語!生きているとされる男3人がUWの日本に集まりそれぞれの思惑で動きだす!火野はまさかそういう選択をするとは…でもまあ最初からガンガンメイティングしてたらそうなりますかね…カレンと土井はまたいやらしいこと始めましたね…てかカレンの野望が思っていたより大きかったです。そして怜人は絵理沙に会うためにUWを脱出!ようやくがっつり物語が動き始めた感ありましたね!そして後半はもはや奴隷状態の善のターン。いやー、親子丼は素晴らしい…以上!解散!今回もストーリーとエロがいい塩梅で楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
恋子ところんの親子丼は最高ですね!親子丼は良い文化です…奈都、春歌、晶の3人は相変わらずのエロさで非常に良きでした!カレンは思ってた以上に色々考えていて学園にいた頃の小悪魔テイストはすっかり凶暴化してましたね。まあ可愛いんですけど。個人的にはもう少し絵理沙の描写よ欲しかったところですね…

総合 A
今回も面白かったので次巻も楽しみにしています!善の方とどのように物語が結びついて収束していくのか…続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
さて、今回紹介するのは新田周右さんの「モバイル・ソウル phase-1 覚醒:unveil」です!
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ストーリー B
内容は、NJインダストリーズと呼ばれる大企業により建設された未来都市ルベルソ。そこで暮らす遊磨安佑はかつてサイバー街の貧困団地で暮らしており、貧困団地のノラとして有名だった。そんなある日、彼は異形の化け物CASクランケに襲われる。安佑を救ったのは高園カヤという少女だった。クランケに襲われたことで神性という異能力に目覚めた安佑はカヤと行動を共にすることになるが…とこんな感じです!
ジャンルはSF+異能バトル。サイバーパンクっぽい感じですね。
うーん…帯の佐島勤さんの推薦文に惹かれて読んでみましたが…個人的には微妙でしたね…
まずこれは相性の問題なんですけど、単純に読んでいてあまり物語の世界に入り込めませんでした。なんか文章にやんわり拒絶される感じがしました…ストーリー自体は面白いとは思うんですけど、SF的な設定といいなんか情報の開示が…それが原因の読みづらさがあるかもですね…文章も中途半端というか「わかるでしょ?次」みたいな感じでどんどんおいてけぼりになる感じでした…読み終えてストーリー自体を思い返せば面白いとは思うんですけど、とにかく入り込めませんでした…どうやら僕は対象読者ではなかったみたいです…

キャラ B
安佑のキャラは素直に好きでしたね。適度にひねくれていているところとか良かったです。ただその他のキャラはなんか見せ場がないというか、魅力はあるんでしょうけどそれが伝わってきませんでした。

今後の期待度 B
2019年初夏に2巻が出るらしいですが、僕はもういいかな?という感じです…

どんな人にオススメか?
SFが好きな方は。サイバーパンク的な世界観で繰り広げられる異能バトルは好きな人は好きだと思います。僕は合いませんでしたが、気になった方は。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-04-912159-9


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのは三雲岳斗さんの「忘られのリメメント」です!
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「ストライク・ザ・ブラッド」「ダンタリアンの書架」で有名な三雲岳斗さんの作品。SFマガジンで連載されていた作品が単行本化されたものになります。

近未来を舞台にリメメントと呼ばれる他人の記憶を擬似的に体験できるようになった世界。そこではMEMと呼ばれる額に貼り付けるだけで簡単に他人の記憶を体験できる製品が人気を博していた。そんなMEMの作り手である深菜はリギウス社というMEMの製造元からある依頼を受ける。それは稀代のシリアルキラー朝来野唯の模倣犯のMEMに関するもので…

濃密なSF要素に記憶とアイデンティティの要素が加わりサスペンスをさらに深化させていてとても楽しく読ませていただきました。作中でMEMで体験できる記憶を「擬憶」と呼ぶのがすごく良かったですね。記憶を見るのとも、ただ体験するのとも違う「擬」という文字が作品の核心をついていました。

雑誌に連載されていたこともあり、終盤の盛り上がりという面ではやや弱い気もしますが静謐なるSFサスペンスという謳い文句の通り海の底のような静かさを感じる作品でした。

作品の一つ中心となるのは朝来野唯という殺人鬼の模倣犯のMEM。しかし、とある事件がきっかけで物語は当初示されていた方向とは別の方向に転がり始めます。このある事件はあらすじには書かない方が良かったと思うのは僕だけですかね…

死んでもなお存在するのか、という記憶を巡る物語ゆえの問いかけはピリピリとした良いスパイスになっていたと思います。現代もスマホのカメラ機能などで自らの記憶(記録)を保存できますが、それらが自分が死んだ後も誰かに影響を与え続けるのかと考えると現代は案外作中の中の世界に近いものがあるのかもしれません。

主人公の深菜は見たものを完全に記憶できるという能力があり、この能力が記憶をMEMに記録するメメンターとしては優秀でした。しかし、それ故に相手の顔が覚えられないなどのハンデがあり、それが同居人の真白との関係を奇妙なものにしていました。

記憶を巡るSFサスペンスとして最後まで楽しませていただきました。面白かったです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-15-209769-9

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのは音無白野さんの「君と僕との世界再変」です!
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ストーリー A
内容は、人の価値が数値化され働かなくても生きていけるようになった近未来の楽園通称「庭国」。主人公のアオは唯一数字がゼロなイレギュラーな存在として外敵から国を守る仕事についていた。そんなある日、任務の途中で負傷した1人の少女を助ける。モアと名乗る少女は20年後の未来から来たといい庭国の崩壊を止めるためにアオに協力を要請するが…とこんな感じです!
ジャンルはSF!新人賞受賞作でここまでがっつりとしたディストピアは初めて読んだかもしれません!
第23回スニーカー大賞優秀賞受賞作!これはいいSFが出てきましたね!面白かったです!
受賞時のタイトルが「オーウェルによろしく」というSFファン歓喜のタイトルだったので注目していたんですけど(いや僕はガチなSFファンではないんですけど)これは期待をはるかに超えてきましたね!「拡散回路」という人間の価値を決める数字。「AD」という思考するだけでなんでもできる汎用性量子コンピュータ。それに搭載されているサイファレンスという人工知能。ヴァンダルシアの花と呼ばれる電気を生み出す人工開発された花…もう読んでいるだけで好きが止まらない設定がたっぷりでこれだけでも読んでよかったと思えます!ストーリー自体は割と王道。未来からヒロインがやってきて過去を変えるために戦うというものになっています。モアは未来から来ていて庭国の未来を知っていてそれを回避するためにアオと協力して…アオとモアはまだまだパートナーというより押しかけヒロインとそれを受け入れた主人公くらいの関係ですが、これからに期待できる要素がちらついていて非常に楽しみですね!魅力的な設定に王道のストーリーを掛け合わせたいいSFでした!面白かったです!

キャラ A
アオは最初はなんか微妙かな?と思ったんですけど、モアが現れてレイが面倒くさくし始めたあたりからぐんと主人公としての魅力が増していましたね!モアはあとがきにもある通りフェチにフェチを掛け合わせたようなヒロインなんですけど、かわいいというより愛され系というか大事にしたいなと思う儚さもある女の子でした!自称アオの恋人ことレイはなかなか面白い女の子でしたね。もう少しヤンデレっぽくしてもいいかな?というのは個人的な趣味ですけど、モアやアオとのやりとりは非常にグッドでした!

今後の期待度 A
これは2巻が楽しみですね!久しぶりワクワクするSFが出てきたのでぜひとも長く続いて欲しいです…続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
SFが読みたい方は!SFはあんまり読んだことがないな…という方でも楽しめると思います!ストーリー自体は王道ですし、深井涼介さんのイラストも魅力的で万人受けするタイプの作品だと思います!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN 978-4-04-107090-1

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのは松山剛さんの「君死にたもう流星群」です!
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ストーリー A
内容は、2022年。軌道上の人工衛星が全て落下し燃え尽きた。世界一美しいテロ「大流星群」には犠牲者が1人だけいた。平野大地は「大流星群」で失った天野河星乃のことをいつまでも引きづり引きこもりとなっていた。そんなある日、過去の星乃から通信が入る。それはタイムマシンによって未来の大地と交信することができたというものだった。大地はその過去から未来への通信を手掛かりにタイムマシンを発見し、星乃と出会った高校生の頃に戻ることになる。星乃を悲惨な運命から救うために大地は戦うことになるが…とこんな感じです!
ジャンルはSF+青春もの。恋愛要素も多めです!
松山剛さんの新作!超名作「雨の日のアイリス」をはじめとした電撃文庫の一巻完結3作品など数々の名作を送り出している作家さんですね。
まず言わせてください…面白いけど辛すぎます!就活生には無理です。無理。こんなん読んだら死にますよ…
序盤は平野大地というそれまでなんでも要領よくこなしてきた男がなぜ転落したかが語られます。これが辛いです。超辛い。もう無理ですよ。許してください。結構な人が経験する「幼少期〜青年期」の充実した輝いた日々がぶっ壊れると人間はこうなる。みたいな例示がされているようで無理です。辛いです。だからこの作品は読みたくなくて先伸ばしていたんですけど、やっぱり無理です。
そして中盤からは星乃が残したヒントを頼りに過去に戻って悲惨な運命から逃れるべく奮闘します。でもこれって同じ世界線のお話なんですかね?それとも世界線移動しているんですかね?閑話休題。過去を知っているからもっとうまくできる。星乃を救える。そんな自信はあっさりと消えて同じルートを辿ることすらできません。歯がゆさ、コスパのいい生き方が最良だと思う大地の行動、夢を見て持って達成しようとする人の輝き…全てが残酷で、それでも最後の最後で何かを手に入れた大地は変われたんですかね…面白かったです。すごくすごく面白いです。でも半端なく辛いです。

キャラ A
大地の生き様が僕の生き様を否定しているようで辛いです…コスパいい生き方もいいじゃないですか…ダメ…なんですか?いや夢くらいありますけど…星乃に関してはノーコメントです。だって彼女をどの時間というか時期で区切って見ればいいかまだわからんのです。個人的に1番のお気に入りは葉月。こんな献身的な女の子がいてくれれば、それだけで人生は輝いて救われますよ…

今後の期待度 A
面白いので続きは読みたいですけど…絶対また辛くなる展開ありますよ…3巻くらいでまとめてくれればまず間違いなく名作になると思います。はい。

どんな人にオススメか?
SFと青春が合わさった物語が読みたい方は!序盤はかなり辛いですが、そこも大切な物語ですし決してつまらないわけではないので乗り越えて最後まで読めばこの作品の魅力がわかると思います。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN 978-4-04-.69916-5

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