カテゴリ: ミステリ・サスペンス

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは東崎惟子さんの

「探偵 透見夏芽ならば。 ―雪零館の殺人―」

です!
※ネタバレありです
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、令和のホームズと呼ばれる透見夏芽。そんな彼女は高校生ながらにして難事件を次々に解決していた。そんなある日、助手を務める小夜と共にミステリ研究部に入部し合宿に参加することに。数々の名作ミステリをモチーフにしているコンセプトルームがウリの雪零館。そこに泊まることになり一同は楽しみと不安に胸を膨らませていた。しかしとある事件が発生し…とこんな感じです!

〜探偵の意志を受け継いで〜

東崎惟子さんの新作!電撃文庫では約1年ぶりの新刊ですね。今作は探偵ものでミステリものということで発売前から楽しみにしてました!まさかの展開と丁寧なトリックと解決編で魅せるミステリとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

まず序盤。探偵・透見夏芽のことが描かれます。令和のホームズと呼ばれ数々の難事件を解決する夏芽。そんな彼女の助手を務める片霧小夜。ライバルの明智くん…探偵ものとして魅力的な設定をたっぷり見せてくれて序盤からワクワクしましたね!

そして夏芽と小夜はミステリ研究部に入部し、合宿に参加することに。この合宿の舞台が数々の名作ミステリのコンセプトルームが集まる雪零館というのがまたいいですね!ミステリで館は一種鉄板ですが、名作ミステリをモチーフにしているということで多少ながらもミステリを知っている自分としてはワクワクしましたね!

しかしこの事件でまさかの事件が発生。これは衝撃的でしたね…まさかここで…タイトルの意味はこういうことだったんですね。いやこの展開になってからなるほどとなりましたよ…
その後1年の期間を空けてまた巻き起こる事件。ここから先はがっつりネタバレなので詳細は書けないのですが、夏芽の人生を絡めた事件の描き方は見事でしたね。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
夏芽はなかなか強烈な探偵キャラでしたね…序盤の設定とその後の展開で魅せてくれる探偵でした。小夜は序盤は印象薄めでしたが、お話が進むごとにインパクトが強くなっていきましたね!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
ものすごく面白い探偵ものミステリとして楽しく読ませていただきました!2巻以降どう続けていくか非常に楽しみです!

どんな人にオススメか?
ミステリが好きな方は!ミステリファンなら色々な作品の要素やオマージュが楽しいですし、そうでなくてもインパクト抜群のトリックと謎解きが楽しめるはずです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

探偵 透見夏芽ならば。 ―雪零館の殺人―



著者

東崎惟子



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-952365-2






どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは雨露山鳥さんの

「幼なじみが謎解きをしかけてくる」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、いつも謎解きをしかけてくる幼なじみの鴻巣未理波に振り回されている淵上阿頼耶。ある日、いつも通りに未理波が謎解きを仕掛けてきたと思ったら、なんと未理波の手から謎解きが生み出されてきた⁉なんと未理波は謎解きの神様になったと言い、阿頼耶に次々と謎解きを仕掛けていた。果たして阿頼耶は次々と未理波から出される謎を解いて未理波を人間に戻すことができるのか…

〜幼なじみが神様になって謎解きを仕掛けてきたら?〜

雨露山鳥さんの新作!現役謎解きクリエイターという異色の経歴を持つ方のライトノベルデビュー作ですね。本作は作中で登場人物たちと一緒に謎解きしながら楽しむことができる作品として楽しく読ませていただきました!面白かったです!

まず序盤。未理波が神様になってしまうところから物語は始まります。小さな頃からいつも謎解きを仕掛けてくる未理波。そんな彼女に振り回されている阿頼耶。しかしある日未理波は謎解きの神様になってしまい…なかなかインパクトある始まり方でしたが、この神様になるという設定のおかげで現実的には難しい謎解きもできるようになっていたのがグッドでしたね!

神様になった未理波は現実ではなかなか実現が難しい謎解きを阿頼耶にしかけていきます。神様になって謎解きを作りまくるというのが如何に未理波が謎解きが好きかがわかりますね。この謎解きは作中に出てくる図面などがしっかりと再現されていて一緒に謎解きしながら楽しめるのが良き!これまであまりなかった楽しみ方ができます!

謎解きももちろん楽しいのですが、未理波と阿頼耶そして阿頼耶の後輩である縁とのラブコメも魅力的でしたね!神様になってしまったが故に阿頼耶とうまくコミュニケーションが取れない隙に阿頼耶と縁が急接近。もちろんそれを未理波が見て嫉妬しないはずがなく…という構図が楽しい!

終盤は巨大な謎解きに挑むことに。この謎解きはかなりの大仕掛けで盛り上がりましたね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
阿頼耶は謎解きが冴えわたる主人公!ラブコメパートではちょっとかなりIQ下がるのも見ていて楽しい男の子でしたw 未理波は次々と謎解きを仕掛けてくるちょっと変わった女の子!でもラブコメパートでは年相応の女の子らしさを見せてくれましたね。後輩の縁も魅力的でした!

最後に
謎解きが楽しめる作品として楽しく読ませていただきました!こういうライトノベルは新鮮でした!

どんな人にオススメか?
謎解きが好きな方は!実際に謎解きしながら楽しめるエンタメ度が高い作品です!自分は電子書籍で読んだのですが、もし謎解きしながら楽しみたければ絶対に紙書籍をオススメします!ページ戻ったりがあるので…気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

幼なじみが謎解きをしかけてくる



著者

雨露山鳥



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-660318-0






どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは杉井光さんの

「シェアハウスの群狼」

です!
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☆感想☆

生まれながらに十数秒先の未来が見えるという特殊能力を持つ吹浦湊人。彼はその能力のせいで他人と関わるのが嫌になり、高校を中退して賭け麻雀で日銭を稼いでいた。そんなある日、派手に稼いだせいで目を付けられカツアゲされていた湊人を警察官の黒谷千景が助ける。彼は特殊能力が絡む連続殺人事件を追っており、湊人に捜査の協力を依頼する。湊人は千景が運営する特殊能力を持った青年たちのシェアハウスに湊人を済ませながら事件の真相を追っていくことになるが…

杉井光さんの新作。ランティエで連載されていたものを文庫化した作品ですね。杉井光さんの作品で警察者×特殊能力ものというと10年前に発売された「六秒間の永遠」を思い出しましたね。そしてそれに近いテイストを感じました。
閑話休題。
本作は杉井光さんの作品らしいキャラと杉井光さんらしいワイダニットなミステリとして楽しく読ませていただきました。面白かったです。

物語は湊人の生い立ちから高校を中退し賭け麻雀で稼いでいるシーンから始まります。幼いころから十数秒先の未来が見えるものの、その程度の秒数では人を救ったりすることはできず絶望感を感じて人間不信になる湊人。父親ともうまく折り合えず、半ば逃げるように中退して賭け麻雀で日銭を稼ぐ…特殊能力を持って賭け麻雀で生計を立てるというのが中々インパクトがありましたね。

しかし賭け麻雀で派手に稼ぎすぎてしまいチンピラに目をつけられてピンチな湊人。そんな彼は警官の千景に助けられます。彼は特殊能力を使用していると思われる連続殺人事件の犯人を追っており、紆余曲折の末に湊人に調査の協力を依頼することになります。

ここからは湊人と千景の二人の視点を入れ替えながら物語は進んでいきます。最初はただ特殊能力を持つ青年だった湊人が事件を知る中で徐々に事件をディテールを知っていく過程はミステリとしての醍醐味がある一方、千景視点は1人と警察官として事件を追っていく中で証拠を集めていく過程が丁寧でしたね。

シェアハウスの様子や湊人と家族の関係も良かったです。シェアハウスにはゲーム配信者として生計を立てるハクロウ、元ホストで現シェアハウスの主婦のスヲミという魅力的な登場人物がおり2人と湊人のやりとりは楽しいです。押しの強い妹とはなんとかうまくやれているように見える湊人、お互い分かりあえていない湊人の父親との関係もグッドでしたね。

終盤一気に明らかになる事件の全貌と湊人と千景の知っていること/追っていることがつながる瞬間が非常によかったですね。杉井光さんらしいミステリだったと思います。短くてサクサク読めて満足感が高い1冊です。気になった方はぜひ

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

シェアハウスの群狼



著者

杉井光



レーベル

ハルキ文庫


ISBN

978-4-7584-4814-7






どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは四十万チマさんの

「さようなら運命の人。二日前でまた会いましょう。」

です!
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☆感想☆

ストーリー AA
内容は、死ぬことで2日前に戻れる能力を持つ倉田修純は大学を中退し毎日を無為に過ごしていた。そんな彼の唯一の心の支えはインフルエンサーとして人気急上昇中な美しい女性・須美琴華が彼女であること。琴華に上京を誘われるが、なんと琴華はトラックに轢かれて死んでしまう。倉田のループ能力を知る津ケ原夜途の協力を得て、倉田は琴華を救うために何度もループを繰り替えす。しかし琴華は必ず死ぬ運命にあり…さらにループするごとに夜途のヤンデレが加速していく…ループ×ヤンデレなサスペンスが幕を開ける!とこんな感じです!

〜何度繰り返してもヤンデレは止まらない〜

第17回GA文庫大賞《銀賞》受賞作!ループものと聞いて発売前から楽しみにしてました!まず言わせてください…

この作品めちゃくちゃ面白いです!

久しぶりにライトノベル読んで心の底から面白いと思いました!ループするごとに明かされていく真実と加速していくヤンデレ!求めていたすべてがここにありました!最高でした!

まず序盤。倉田の日常が描かれます。大学を中退し毎日をただ消化するだけの日々。そんな彼の生活に彩りを与えてくれているのがインフルエンサーとして活動し、近々タレントデビューも予定されている彼女の琴華と深夜のコンビニで会話する間柄の女子高生・夜途。おいおいなんで倉田に彼女がいるんだよ!という感想はともかく…倉田の現状を丁寧に見せてくれる始まり方が好印象でしたね!

タレントとしてデビューするために上京するという琴華についてこないかと言われる倉田。彼は悩んだ末に彼女についていくことにしますが、なんと琴華はトラックに轢かれて死んでしまいます。琴華の死を回避するために倉田は何度もループすることに。いわゆる死に戻り系のループで夜途に殺されることで2日前に戻り、運命に抗おうとしていく過程は一気に物語に引きこまれましたね。

しかし運命は変わらずどうしても琴華が死んでしまう…絶望の底にいる倉田に対して夜途はとある方法を提示します。ここからまた物語の流れが変わりましたね。琴華のことを忘れるために夜途と遊びまくり永遠の二日間を繰り返す。ここで物語が綺麗に終わってくれたら…どれだけ楽だったんでしょう…

しかしいくら夜途と過ごしても倉田の琴華への想いは消えることがありません。そこで夜途はとある方法を倉田に提示します。ここからまた物語は別ベクトルへと加速していきましたね。明かされる夜途の過去と倉田への想い。そして倉田が認識していない0回目のループで倉田が見せた夜途をヤンデレ化させるには十分な行動…倉田…お前やっぱり最低だよ…
ラストと構成含めてガツンと面白いを味合わせてくれる究極のループものでした!面白かったです!

キャラ A
倉田は情けなくて弱くて最低な青年。主人公として見るとまったくかっこよくはないんですけど、この物語の主人公としては大正解でしたね。

琴華は美人でインフルエンサーをしている女子大生。次の彼氏のつなぎとして色々便利そうな倉田と付き合うという側面を持ちつつ、読み終わってみると一番まともだったのは彼女であることを思い知りましたね…夜途は究極のヤンデレ。詳しくは言えませんがここまでのヤンデレは今後なかなか味わえないでしょう。

最後に
ループ×ヤンデレ×サスペンスな究極のエンタメとして楽しく読ませていただきました!綺麗に完結しているので流石に続きはないと思います。四十万チマさんの次回作が楽しみですね!

どんな人にオススメか?
ループものやヤンデレが好きな方は!好きな人はとことんハマります!ループものやヤンデレが苦手、という方にも是非読んでほしい面白さを持つ作品です。多くは語らないので黙って買って読んでください。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

さようなら運命の人。二日前でまた会いましょう。



著者

四十万チマ



レーベル

GA文庫


ISBN

978-4-8156-3730-9




どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは東崎惟子さんの

「君を狂気と呼ぶのなら」

です!
9784101803197_600

☆感想☆

平凡な家庭で育った少女の日常は新興宗教の訪問勧誘によって変わってしまう。宗教勧誘のお姉さんが置いていった聖書。それに少女が興味を持ってしまったがゆえに家族はバラバラになっていく。新興宗教にのめり込む母親、それに呆れて家を出て行ってしまう父親、妹のことを心配しつつも母親に愛想を尽かし家に寄り付かなくなった姉、そしてバラバラになった家族のために神様の声を聞こうとする少女…家族が修復不可能になるまで成長した少女を待ち受けていたのは残酷な現実だった…

〜少女の狂気は終わらない〜

東崎惟子さんの新作。前作「美澄真白の正なる殺人」が面白かったので楽しみにしていました。本作は新興宗教によって家族をめちゃくちゃにされた少女による復讐サスペンスとして楽しく読ませていただきました。面白かったです。

物語は三章構成で進んでいきます。なんといっても圧巻なのは一章でしょう。平和な家族が新興宗教によってボロボロに破壊されていく過程がこれでもかと丁寧に描かれていきます。訪問勧誘にやってきた王国の暁という新興宗教の女性。その女性からもらった聖書に興味をもってしまった少女。母親と一緒に聖書を読み、訪問勧誘の女性と会話をし、心を許してしまったがために崩壊が始まります。

新興宗教の施設で徐々に洗脳されていく母親。父親や姉は母親を止めるも言うことを聞かず、母親に呆れた父親は家を出ていき、姉も家に寄り付かなくなります。母親は新興宗教を広めることで、教えを守ることで家族が元通りになると信じてさらにのめり込み、家族をつなぎとめるのは私しかいないと少女は神の声を聞こうと無理をした結果、精神病由来と思われる神の声が聞こえるようになります。

一章の内容は壮絶ではありますが、読む手が止まらない魅力があります。新興宗教なんて絶対にハマるはずがない、なんて思っている人がこうやってのめり込んでいくんだな…という凄みがあります。

そして成長した少女は人生初の恋をすることに。しかしここからさらに崩壊が進んでいきます。王国の暁では不純異性交遊は許されていないため、このことが母親に知られて少女は…ここまでも壮絶な物語でしたが一章の終わりをはじめ、とんでもないインパクトがありました。

二章以降は復讐の物語に転じていきます。ジャンヌダルクが一つキーワードとなり、一生では幼く搾取されるだけだった少女がまさに救国の英雄として自分を害してきた者たちに立ち向かっていきます。まさに人間離れした、といっていい復讐劇でしたね…

そして三章で復讐に決着がつきます。復讐は何も生まず少女は自らが裁かれる立場になり、美しいジャンヌダルクのまま物語は終わるのか…と思いきやそうはならないところにこの作品の救いを見ました。

決して明るい話ではないです。ただページをめくる手が止まらない狂気と最後の救いにやられてしまいました…極上の読書体験でした。名作です。


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

君を狂気と呼ぶのなら



著者

東崎惟子



レーベル

新潮文庫nex


ISBN

978-4-10-180319-7






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