カテゴリ: ミステリ・サスペンス

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは駿馬京さんの「インフルエンス・インシデント Case:01 男の娘配信者・神村まゆの場合1」です!
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ストーリー A
内容は、YouTubeで100万人の登録者を抱える人気女装配信者の神村まゆこと中村真雪。彼女は悪質なストーカー被害から逃れるためにエキセントリックな大学教授・白鷺玲華とその助手を務める姉崎ひまりに頼ることに。インターネットやSNSから巻き起こる事件を解決する2人に果たして真雪の問題は解決できるのか…とこんな感じです!

〜SNSは怖いですか?〜
第27回電撃小説大賞銀賞受賞作。作者さんのPNが最初に見た時に「競馬が好きで京都に住んでるのかな…」と思っていたら本当にそうだったようでちょっと笑いましたw それはともかく…女教授!パワー系お姉さん属性女子大生!現役男子高校生女装配信者!と性癖抜群な登場人物とSNSを起点に巻き起こる事件が魅力の作品でした!面白かったです!
現役男子高校生ながら女装配信者としてYouTubeに100万人の登録者を抱える神村まゆこと中村真雪。彼女は悪質なストーカー被害に遭っていてそのことを相談するために玲華とひまりの研究室に訪れる…という感じで物語は始まります。いやーキャラの性癖ですよ。めっちゃ好き。作者さんの好きがこれでもか!と伝わる性癖。いいっすね。現役男子高校生女装配信者。そしてお姉さん系女子大生とのおねショタ(にしては真雪くんが高校生なんですけど)な関係…これは性癖です。そして物語は真雪のストーカー被害から始まりネット上、主にSNS発の事件を解決していく展開に。過去にネットで炎上した人、真雪のインフルエンサーとしての立ち位置に、匿名の悪意。日々ネットって怖いな、SNSは失敗できないなーと思っているからこそ切れ味鋭く刺さってくるものがありますね。身内だけのつもりだった、自分は炎上して許されていないから被害者ぶって主張できる。そうした考えで正当化される悪をきちんと向き合って解決していく過程が非常によかったです。特に終盤の事件解決の盛り上がりは最高でしたね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
神村まゆというか中村真雪くんはマジで性癖ですね。これ高校生以下が読んだら性癖歪みません?現役男子高校生にして女装配信者。女性が羨むほどのかわいさの持ち主で容姿・行動・言動その全てがかわいい…真雪くんは推せますね…ひまりさんはパワー系女子大生。普段のツッコミからいざというときの拳を使った解決までのその全てがエネルギッシュでした。りんごはすごいっす…でも普段はお姉ちゃん的ポジションで真雪くんのことを甘やかすのがグッド!玲華さんはなかなか掴み所がない人でしたね…優秀ゆえになって感じですかね…でもいざというときに本当に頼りになるいいい人でした。

最後に
現代のSNS事情をモチーフに性癖とサスペンスをぶつけた素晴らしい作品でした!ラストに色々伏線ばらまいていましたし2巻も楽しみですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
好きでしょ男の娘。なら買え。今すぐだ。めちゃちゃかわいい現役男子高校生女装配信者とお姉ちゃん系女子大生のひまりのやりとりを見ているだけで最高なのに、そこにSNSを題材にした事件をしっかり絡めて展開していく…向かうところ敵なしですね。めっちゃ面白いので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



インフルエンス・インシデント Case:01 男の娘配信者・神村まゆの場合1



著者



駿馬京



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913685-2


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは紙城境介さんの「僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない」です!
⚠︎トリックに関する致命的なネタバレはしないつもりですがミステリ作品なので未読の方はご注意ください
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ストーリー A
内容は、お節介でクラスメイトからはママと呼ばれる伊呂波透矢。弁護士を志す彼は推定無罪を信条として日々勉強していた。そんなある日、カウンセリングルーム登校をしている明神凛音の教室に復帰させる役割を任命されてしまう。だが凛音は「どんな事件の犯人でも神様から啓示を受けたかのように解ってしまう」という特殊能力の持ち主だった。無意識で推理を行なってしまう凛音に推定無罪を主張する透矢は彼女の謎解きが正しいかどうか証明するために推理を行うが…とこんな感じです!

〜直感少女と論理派男子の学園ミステリ〜
紙城境介さんの新作!デビュー作以来のミステリ作品ですね。まず言わせてください…この作品めっちゃ面白いです!いやー久しぶりに超大当たりの学園ミステリじゃないですか!直感で犯人が解ってしまう能力の持ち主・凛音と推定無罪を信条とし彼女の直感が正しいかどうか推理する透矢。2人のコンビが暴く真実がとにかく楽しい!最高の学園ミステリでした!面白かったです!
弁護士を目指し日々勉強する透矢。そんな彼が任されたのはカウンセリングルーム登校をする凛音を教室へ復帰させる役目。だがカウンセリングルールに持ち込まれる謎を直感で解決してしまう凛音のことが、推定無罪を主張する透矢には許せず…という感じで凛音の直感が正しいかどうか証明するために推理を行うという答えがあって計算式を考える系のミステリとなっています。フーダニットですね。直感で事件がわかるとのことですが、超能力じみたものではなくて単に状況証拠から結論を導き出す能力が異様に高いって感じですかね?いやそれでも十分すごいんですけど。そんな2人が学園で起こる謎に挑みます。指輪を盗んだ犯人探し、凛音の机にいたずらをした人物をなぜ凛音が直感で見抜けたのか、そして体育館倉庫に閉じ込められた生徒の謎…答えがあるところから逆算して犯人を推理する過程がめっちゃ面白かったです!あとラブコメシーンもグッド!透矢の不意の発言に凛音がドキドキしたり、凛音の行動に透矢がどきどきしたり…そして透矢のことがなんだか気になるクラスメイトのギャル・紅ヶ峰亜衣とのやりとり…この絶妙に甘すぎず酸っぱすぎず思わずニヤっとしちゃうラブコメをこのミステリに挟んでくるのは本当に天才ですね…マジで好きです!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
透矢の真面目で論理的なところはめっちゃ好きでした!女の子なんて全然興味ないふりして凛音の不意の行動にドキドキしちゃうところは思春期男子でしたね。凛音は最初はかなりとっつきづらい感じの女の子でしたけど、透矢とのやりとりを通してどんどんかわいく女の子らしい姿を見せてくれるようになりましたね。亜衣ちゃんのギャルかわいい感じもグッド!でも何より魅力的でこの物語を盛り上げていたのはスクールカウンセラーの凛音のお姉さん。これは未読の方はぜひ読んでその魅力を感じてください。

最後に
めっちゃ面白い学園ミステリでした!続刊は当然ありますよね!こんないいところで終わっておいて2巻なしは泣きます!早めに2巻お願いします!待ってます!

どんな人にオススメか?
学園ミステリ好きな方は!絶対に読んで後悔させないので読んでください!人が死なないミステリとして超極上な謎解きが楽しめます!あとラブコメもめっちゃいいんです!好きでしょラブコメ?読みましょう!本当に後悔させないのでぜひご一読ください!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない



著者



紙城境介



レーベル



星海社FICTIONS



ISBN



978-4-06-522525-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは松村涼哉さんの「監獄に生きる君たちへ」です!
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廃墟に閉じ込められた6人の少年少女。彼らは7年前に起こった真鶴茜殺人事件の犯人探しを行うことになる。児童福祉司だった茜とそれぞれ関係があった6人の少年少女たち。7年前の茜と6人が共に廃墟となった施設に宿泊したあの日、彼らはそれぞれ何をしていたのか。そして証言から導き出される犯人とは…
松村涼哉さんの新作。「15歳のテロリスト」「僕が僕をやめる日」と10代の少年の犯罪と感情を切れ味鋭く描いてきたので新作をとても楽しみにしていました。今作も心を切り刻むような描写が鮮烈に印象に残る素晴らしい作品でした。面白かったです。


7年前、児童福祉司の茜に連れられとある宿泊施設に泊まり旅行をした6人の少女たち。そこで茜は事故死してしまい、少年少女たちはそれぞれ心に傷を負ったまま生活していました。そんなある日、廃墟となったその宿泊施設に再び集められた6人は茜を殺した奴がいるという手紙をきっかけに過去の証言から犯人探しを行うことになります。

序盤は児童福祉司というちょっと見慣れない職業と少年少女の独白に近い証言に物語に入り込みづらいと感じる部分もありました。しかし茜の人柄が輪郭を帯びるようになるとグイグイ物語に引き込まれていきました。

かつて団地で起こった少女の転落死。6人の少年少女の過酷な虐待の過去。暴力ではなく両親の関係悪化や目に見えない傷を負った彼らがどのようにして茜と出会い、そして茜に何を感じてどんな感情を持ったのか。彼らの口から語られるたびにそれらは鋭い痛みとなって胸に突き刺さります。

中盤からは新たな人物が現れいよいよ物語は真相へと近づいていきます。特に茜と距離が近かった美弥の証言は心にくるものがありましたね。疑心暗鬼と緊張の中で明かされる犯人。そして彼ららしい結末。全てが印象的かつ鮮烈な10代の少年少女の物語でした。

ミステリ(というかサスペンス)ということもあり、ネタバレを避けるとどうしても作品の細部を語ることはできないのですが読めば間違いなく記憶に残る作品だと思います。気になった方はぜひご一読を。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



監獄に生きる君たちへ



著者



松村涼哉



レーベル



メディアワークス文庫



ISBN



978-4-04-913375-2


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはサマミヤアカザさんの「Mr.マロウブルー」です!
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ストーリー A
高校生の頃にイジメにあって以来10年も引きこもりを続ける蒼井志月。彼にとってはアパートから徒歩2分のコンビニが世界の果てというくらい狭い世界で生きていた。そんなある日、コンビニで引きこもりの原因となった高校の同級生と再会する。同級生から言われた心ない言葉で自殺を決意する志月だったが、気がつくと女子高生の姿になっていた。桜つむぎという少女と入れ替わってしまい…

〜27歳無職とイジメられ女子高生の入れ替わり〜
Twitterで流れてきた表紙の画像からパワーを感じて購入。あらすじにセンシティブ・トライアングルという言葉があるのですが、まさにこの言葉がこの作品をよく表していましたね。傷を抱えた青年と女子高生のダークな入れ替わりものでした!面白かったです!
高校生の頃のイジメをきっかけに引きこもりになった志月。高校の頃のイジメはなかなか壮絶ですね…こういうスケープゴートにされるタイプのやつはマジで心にきます…コンビニで出会うかつての同級生。彼から吐き捨てられた非情な言葉。それで自殺を決めた志月ははさみを手にしたところで桜つむぎという女子高生と入れ替わります。このつむぎちゃんもなかなかの闇もちガールで…はい…女子高生の体にを図らずとも手に入れてしまった志月は、つむぎの同級生であるすばるのサポートを受けながらなんとか入れ替わった体で生きて行こうとします。しかし闇持ちガールのつむぎはイジメられていて、なかなかうまくいかず…志月は
過去に受けたイジメのこともあり怯えや恐怖で体がうまく動きません。でもすばるのサポートを受けてなんとか一歩を踏み出す姿は印象的でした。まだまだ物語は始まったばかりですが、ガツンと闇を感じるダークな入れ替わりものでした!面白かったです!

キャラ A
志月は最初は27歳引きこもりという設定に目がいってしまってちょっとキツさも感じていたんですけど、つむぎに入れ替わってからの彼はすごく人間味があって…最後に周りのことをよく見るようにするというシーンは印象的でした。つむぎはなかなかの闇持ちガール。今回は出番が少なかったので次回に期待ですね。すばるくんは最初はすごくいい人かと思っていたんですけど、人の顔が認識できないということが明かされてからはどこか冷たさを感じましたね。でも志月のために衣装懸命な姿は好感が持てます。

最後に
ダークな入れ替わりものとして楽しく読ませていただきました!まだまだ物語は始まったばかりですし、つむぎサイドも全然見えてこないので今後に期待ですね!2巻も楽しみに待ってます!


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



Mr.マロウブルー



著者



サマミヤアカザ



レーベル



あすかコミックスDX



ISBN



978-4-04-109760-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは早坂吝さんの「アリス・ザ・ワンダーキラー 少女探偵殺人事件」です!
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十歳の誕生日を迎えたアリスは父親からウサギ耳型のヘッドギアをプレゼントされる。それは不思議の国のアリスをモチーフにした仮想空間で五つの謎を解くゲームが遊べるというものだった。父親のような名探偵に憧れるアリスはゲームマスターである白ウサギに導かれて謎解きを始めるが…

2014年にメフィスト賞を受賞しデビューした早坂吝さんの作品。時々ミステリを読むのでお名前は見聞きしていましたが早坂さんの作品は初挑戦。不思議の国のアリスに謎解きを持ち込んだミステリ作品として楽しく読ませていただきました。面白かったです。

十歳の誕生日を迎えたアリスは名探偵の父親からウサギ耳型のヘッドギアをプレゼントされます。それをつけることで不思議の国のアリスをモチーフとした仮想空間へ行き謎解きが始まる…童話のエッセンスを取り入れたミステリはいくつか読んだことがありますが、こうしたVR技術を融合させる導入は新鮮でした。

そして仮想空間にやってきたアリスはゲームマスターである白ウサギに導かれ五つの謎を解いていきます。このアリスの世界観はとてもよかったですね。不思議の国のアリスにはあまり明るくないですが、アリスを彷彿とさせるエピソードの中に謎を散りばめていて謎が出てくるまでの過程も楽しいです。

アリスがゲームの中で解くなぞは五つ。謎は図を交えて出題されるので、読者もアリスと一緒に謎をとくことができますね。謎解きもトリッキーな方法を使用したものから話に散りばめられたヒントを拾ってロジックで解決していくものまで幅広く読んでいて非常に楽しかったです。

終盤では衝撃の真実が。このあたりの展開は好みが分かれそうですが、個人的には好きな展開でした。ラストの一文もすごく好きです。

アリスモチーフの楽しい謎解きミステリでした。気になった方は。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



アリス・ザ・ワンダーキラー 少女探偵殺人事件



著者



早坂吝



レーベル



光文社文庫



ISBN



978-4-334-77961-0





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