カテゴリ: ミステリ・サスペンス

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは綾里けいしさんの

偏愛執事の悪魔ルポ

です!
⚠︎ネタバレはしていないつもりですが、ミステリ要素がある作品なのでご注意を
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内容は、心酔する春風家の琴音の従者として働いている悪魔の夜助。犯罪被災体質のせいでいつも事件に巻き込まれる彼女を守るべく夜助は悪魔的な解決策を考えるが、いつも琴音が事件を解決してしまい…

綾里けいしさんの新作。講談社タイガからはちょっと意外でしたね。タイトルの通りちょっとかなり愛が重たい悪魔で執事の夜助が犯罪被災体質のせいで事件に巻き込まれる琴音と繰り広げるラブコメ?とミステリでした。面白かったです。

物語は短編というより掌編くらいの短いお話7話で進んでいきます。基本的には夜助と琴音のいちゃいちゃ(語弊ありな偏愛ラブコメ)と事件の発生と解決…という流れでテンポがいいのでサクサクと読めてページを捲る手が止まりません。

夜助の偏愛っぷりはすごかったですね…意味がわからないとおもうんですけど琴音の家具になるんですよ。「は?」って思った方正解です。本当に意味わからないですよね…そんな夜助のことを「まあまあ、うふふ」で受け入れちゃう琴音もまたすごい。懐の深いご主人様です。

ミステリ部分は定番ネタをからおっというものまであって楽しく読めましたね。ここもお決まりの流れがあって最初に夜助が推理をして琴音さんのターンという形式で進んでいきます。夜助のまさに悪魔的ともいうべき推理と琴音の超天使的ともいうべき推理の組み合わせは見ていて楽しかったですね。

ラストのエピローグもすごく良かったです。というかエピローグが1番好きまでありました。この2人のやりとりは最後まで見ていて飽きなかったです。続きがあるならぜひ読みたい作品です。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

偏愛執事の悪魔ルポ


著者

綾里けいし


レーベル

講談社タイガ


ISBN

978-4-06-528011-9

表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは杉井光さんの

この恋が壊れるまで夏が終わらない

です!
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12時間だけ時間を遡る能力を持った柚木啓太は図書委員の先輩・久米沢純香に淡い恋心を抱いていた。些細な日常の中で徐々に純香への恋心を募らせていく。夏休みの最終日、純香が凄惨な死体として発見されたことをきっかけに、啓太は時を遡る力を使って純香を助けるために奔走するが…

杉井光さんの新作。一般文芸・キャラ文芸からは久しぶりの新作になりますね。昔講談社タイガからでた「蓮見律子の推理交響楽」以来ですかね。杉井光さんのミステリはこれまで「神様のメモ帳」「生徒会探偵キリカ」などなどいくつも読んできましたが、鮮烈さという意味ではこの作品が1番でした。面白かったです。

序盤。啓太の能力と純香への恋心が語られます。啓太の一人称は杉井光さんの作品をこれまで読んだことがある方なら知っているという語りである意味安心感がありますね。そして純香先輩への恋愛感情もまた杉井光さんらしい卑屈さと純粋な憧れが入り混じったもので、あぁ杉井光さんの作品を読んでるなという感じがします。

そして語られる啓太の時を巻き戻す能力。12時間前の時間に戻れる能力を使い日常に起きた悲劇をやり直す。能力に対する考え方とかバタフライ効果の話とか、主人公の力を知りながら彼の能力に対するスタンスをしれるのがよかったですね。

物語は中盤までは主人公と純香を中心として青春ものとして進んでいきます。純香に憧れて同じ図書委員、同じ美術部に入部した啓太。しかし憧れだけではなくて、ちゃんと図書委員としても美術部員としても活動する。啓太の絵がとても上手いと語られるので卑屈じゃない啓太の目線ではない視点で見て見たかったですね。

そして物語は動き出します。啓太が純香の秘密を知り、そして夏休みの最終日に純香が殺される。純香を救うために何度も時を巻き戻し、犯人を探す…ミステリということもあり決定的なネタバレになってしまうので詳しくは話せませんが、啓太の足掻き、殺人の真実、そしてラスト。どれもあまりに完璧で手に汗握りました。切なくも悲しい読後感は大満足の一言。素晴らしい作品でした。

切ない一夏の青春ミステリが読みたい方はぜひ。オススメです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

この恋が壊れるまで夏が終わらない



著者

杉井光


レーベル


新潮文庫nex

ISBN

978-4-10-180237-4

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのはなみあとさんの

占い師オリハシの嘘

です!

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カリスマ占い師のオリハシこと折橋紗枝。彼女は度々失踪するため妹の奏が代役を務めていた。奏は想い人であり紗枝の大学時代からの腐れ縁でオカルト雑誌の記者・修二と共に依頼者の悩みを解決することに。しかしやってくるのはなぜかオカルト絡みの依頼ばかり。奏は修二と共にオカルトの解決に挑むが…

大好きななみあとさんの新作。「宝石吐きのおんなのこ」「うちの作家は推理ができない」と好きな作品を執筆されている作家さんなので新作を発売されると聞いてとても楽しみにしてました。今作は偏愛的?な奏が修二と共にオカルトな事件に挑むミステリでした。面白かったです。

物語は連作短編形式で進められます。失踪した姉に変わりカリスマ占い師オリハシとして活動する奏。彼女は大好きな修二と共にオカルトな事件を解決していきます。奏はちょっとかなり変わった大学生の女の子でしたね。甘いものが好きだったり、修二に恋する乙女だったり…と普段の様子は普通なのですが時折見せる偏愛っぷりが…でも恋する乙女は最強ですね。

ミステリということで個々のお話については詳しく語れないのですが…各話のオカルトめいた事件を解決まで導く過程がすごく良かったですね。占い師オリハシとして依頼者の話を聞いて、オカルトの原因を修二と共に突き止めて、占い師オリハシの言葉として依頼者に答えを伝えて事件を解決させる。オカルトを解決するだけではなくて、占い師として依頼者に答えを伝えるというのがこの作品最大の魅力ですね。

登場人物も先に話した奏だけではなくオカルト雑誌の記者である修二、奏の大学の友人である拝郷、占い師オリハシの力を頼りにくる公安の左々川といった面々も魅了的でしたね。奏を通した彼らのやりとりは本当に楽しくていつまでも見ていたいです。

奏と修二のラブコメ?&オカルトにまつわる謎を解決するミステリとして楽しく読ませていただきました。気になった方は。


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

占い師オリハシの嘘



著者

なみあと



レーベル

講談社タイガ

ISBN

978-4-06-527655-6
表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは波戸彼方さんの「中野森高校文芸部のホームズ&ワトソン」です!

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ストーリー A
内容は、中野森高校の文芸部に所属する藤堂基子はミステリ好きで自身もミステリ作家を目指す高校一年生。そんな彼女の元に曲直瀬彰というこれまで関わりのなかった同じく高校一年生の女子がやってくる。なんと彼女は基子が中学生の頃に出した同人誌を読んで探偵を志したという。しかも彰は基子にワトソン役になれという。彰がやってきてから次々に発生する事件に2人は挑むことになるが…とこんな感じです!

〜ミステリを知らない探偵が謎解き〜
波戸彼方さんのデビュー作!THE学園ミステリという感じで謎解きも基子と彰をはじめとする賑やかなキャラたちとの掛け合いも存分に楽しませていただきました!面白かったです!あと一応。ミステリなのでトリックに関する致命的なネタバレはしませんが未読の方はご注意ください…

まず序盤。彰が文芸部の部室にやってくるところから物語は始まります。基子がかつて出した同人誌を見て探偵を志した彰。そんな彼女にワトソン役を頼まれて…いやー中学時代の同人誌が他人の人生を変えちゃうのはなんかすごい経験ですね汗 そしてなし崩し的に結成したコンビが学校で次々と巻き起こる事件を解決していきます!物語は連作短編形式で一つの事件に対して1話といったような形でお話は進んでいきます。盗まれた漫研のノート探し、増えたショートケーキの謎、アイス屋でのちょっとした事件、突然変わった平均点の謎に、部室荒らしの犯人探し…日常の謎に対して状況観察能力とキレる頭で謎を解いていく彰は見ていて気持ちがよかったですね!トリックもしっかりしていて一緒に謎を解く感覚が心地よかったです!個人的にはアイス屋さんのお話が好きでしたね…こういうトリックめっちゃ好きなんですよね…基子と彰のやりとりもいいですね!探偵と助手、普通の高校一年生同士、文芸部員同士、それぞれの場面でそれぞれの関係で魅力ある会話を展開してくれます!ラストもこの2人らしくてグッド!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
基子はミステリ好きな文芸部員。彰とのやりとりや他の文芸部員とのやりとりなど見ていて楽しい会話を展開してくれる女の子でしたね!彰は王道というか証拠を集めて観察力と論理的な推理で事件を解決する王道の探偵。もちろん女の子としても魅力的で見ていて楽しい子でした!そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
めっちゃ面白い学園ミステリでした!これは続刊が出るならぜひ長く続いて欲しいですね!2人の謎解きは見ていてすごく楽しいので2巻楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
学園ミステリが好きな方は!謎解きも楽しいですし、基子と彰のやりとりは見ていて楽しいです!日常の謎ゆえ派手さはないですがこういうミステリ好きな方は絶対にいるはずです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

中野森高校文芸部のホームズ&ワトソン



著者

波戸彼方



レーベル

星海社FICTIONS

ISBN

978-4-06-52146-0
表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは日向夏さんの「迷探偵の条件」です!
⚠︎なるべくネタバレはしないつもりですが、ミステリなので未読の方は悪しからず。
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ストーリー A
内容は、真岡陸は普通の高校2年生。だが真岡家に生まれた男子の運命として18歳までに運命との女性と出会わなければ死ぬという超不幸体質があった。しかも陸にはヤンデレの女性ばかり引き寄せてしまう体質と外を歩けば事件に当たる迷探偵体質も持ち合わせていた。クラスでイベント補助委員という名の雑用係に任命されてしまった陸は学園祭にかけて様々な事件に巻き込まれてしまうが…とこんな感じです!

〜事件は勝手にやってくる〜
日向夏さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんですね。なんとなくファンタジーのイメージがある作家さんなので現代日本を舞台にした作品は意外でした。巨大な学園を舞台にした探偵ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まずなんと言っても文章。これがすごくよかったですね。陸の一人称で描かれるんですけど、高校2年生の男子の見た世界というかリアル感のある文章で物語に没入できました!個人的にめっちゃ好きですね!物語は陸の体質が語られるところから始まります。18歳までに運命の女性を見つけなければ死ぬのに、普段はモブでヤンデレばかり引き寄せてしまいさらには事件を引き寄せてしまう探偵体質で…陸くんはあと1年間すごくいいことがたくさんあってもいいと思うんですよね…そして物語は学園で起きるある殺人事件から動きだします。ミステリなので致命的なネタバレはしないようにするんですけど、人が死ぬ学園ミステリって久しぶりに読みましたね。しかもがっつり死ぬ。結構びっくりしました。その後も人がしんだり死にかけたりとなかなか血生臭い学園ミステリでしたね…そしてそれを抜群の記憶力とこういうことになれてしまった胆力で謎を答えへと導いていく陸。すごく探偵してましたね…迷探偵要素はどこ…?衝撃的なラストもよかったですし最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
陸はなんか見ていてかわいそうになるくらい薄幸な男の子でしたね…18歳で死ぬならせめてもう少し幸せになってほしいです…探偵シーンはかっこよかったです!その他にも幼馴染で色々と秘密を抱えたユキ、なぜか陸のことをにらんでくるまりあ、腐っている樋野先輩と魅力的なキャラがストーリーを盛り上げていました!

最後に
人が死ぬ系の学園ミステリとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!陸くんが運命の18歳をどのように迎えるのか…続刊楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
学園ミステリが読みたい方は!人が死ぬ結構血生臭い系の作品です。陸くんの一人称で語られる物語は見ていて楽しいですし、ミステリ的な部分もグッド!キャラも魅力的ですし気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



迷探偵の条件



著者



日向夏



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-680841-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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