どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回感想を書いていくのは中西鼎さんの
※ネタバレありです

ストーリー A
内容は、育ての親である伯父夫婦を失い天涯孤独の身になった川上縫。彼は佐口漸村に移住し児童養護施設である大石ホームに入所することに。そこで彼は夢で何度も見てきた少女・芽璃と出会う。夢と全く同じ姿の少女に出会い戸惑う縫。そんな彼に芽璃はかつて佐口漸村で起きた怪事件について語っていく。繋がりが不明なその事件はサクチシサマという佐口漸村に居つくものによる事件だと言い、そして今年も怪事件は起こるという。変わっていく日常に縫はどうなってしまうのか…とこんな感じです!
まず序盤。縫が佐口漸村に移住してくるところから物語は始まります!両親がおらず育ての親である伯父夫婦も事故で失い高校生にして天涯孤独の身になった縫。そんな彼は児童養護施設・大石ホームがある佐口漸村に移住することになります。序盤は割と夢で会える女の子とのひと夏の物語…的な雰囲気はありましたね。あくまで雰囲気でしたが。
縫はかつての小学校の同級生である水谷緒途と再会し、大石ホームのことや佐口漸村のことを知っていきます。現実での実態は不明ですが…大石ホームやそこで暮らす子どもたちの設定周りはリアリティがありましたね。
そして縫は村外れの神社で夢の中で出会う女の子・芽璃に再会します。どこか奇妙な雰囲気を纏った芽璃に、夢で出会う女の子という彼女に縫は惹かれていきます。二人は奇妙な関係性で交流していきます。芽璃が本格的に登場したことで「あぁ…この作品の行く末は決して綺麗で明るいものではないんだろうな…」と再確認させられていきますね。
縫の過去、佐口漸村で行われるサクチシサマを崇めるお祭り、芽璃を育てたおばあちゃんの存在。そしてサクチシサマ…わからなかったことが、点でしか知らなかったことが徐々につながって実体を持ち始める。その過程がじりじりと恐怖を与えてきますね…
中盤以降、縫が芽璃に捕らえられてからは作品の方向性がグッと変わります。勝手にド田舎の古い風習が残る村の民俗学的ホラーかと思っていたら、まさかこっち方向に進んでいくとは…暗い部屋と薬物で徐々に狂っていく縫とそんな彼をコントロールしていく芽璃。最後は…これはとんでもないメリーバッドエンド作品に出会ってしまいましたね…いや中西さん的にはメリーバッドエンドじゃないかもですけど…すごく口の中がザラつく良くも悪くも印象に残る作品でした。
キャラ A
縫は客観的に見ると被害者ポジションな男の子なんですけど、なんかこう色々思うところはありますよね…彼の脳みそ的には最後の状況は幸福で満たされているのでしょう。芽璃は最初に会ったときからラリってるなーと思ってましたが、縫を捕らえてからの行動はガチでラリってましたね。見た目に反して怖い女の子です…
最後に
良くも悪くも印象的で多分、ここ数年で読んだラノベの中ではトップと言っていい記憶に残る作品でした。これで完結だと思うので、またガガガ文庫でこういう作品だして欲しいですね。
どんな人にオススメか?
ホラーというか、メリーバッドエンド作品が読みたい方は。個人的には良くも悪くも印象に残る作品で人はある程度選ぶと思います。ただこの読後感はこの作品でしか味わえないですし、令和最高のメリーバッドエンド作品だと思います。気になった方は!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)
さて、今回感想を書いていくのは中西鼎さんの
「サクチシノニエ 異端の儀式」
です!※ネタバレありです
☆感想☆
ストーリー A内容は、育ての親である伯父夫婦を失い天涯孤独の身になった川上縫。彼は佐口漸村に移住し児童養護施設である大石ホームに入所することに。そこで彼は夢で何度も見てきた少女・芽璃と出会う。夢と全く同じ姿の少女に出会い戸惑う縫。そんな彼に芽璃はかつて佐口漸村で起きた怪事件について語っていく。繋がりが不明なその事件はサクチシサマという佐口漸村に居つくものによる事件だと言い、そして今年も怪事件は起こるという。変わっていく日常に縫はどうなってしまうのか…とこんな感じです!
〜ずっと二人で〜
中西鼎さんの新作!ガガガ文庫での前作「さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々」がめっちゃ面白かったのでこちらも楽しみにしてました!ただ読むとメンタルやられることは確実だったので読むのにはしばらく時間がかかりました…一般文芸を中心に流行っているホラー系かと思いきやとんでもないメリーバッドエンド(と僕は解釈しました)な作品で、すごく口の中がザラつく読後感で…面白いのは確実なんですけど、言葉にできないものがありました…まず序盤。縫が佐口漸村に移住してくるところから物語は始まります!両親がおらず育ての親である伯父夫婦も事故で失い高校生にして天涯孤独の身になった縫。そんな彼は児童養護施設・大石ホームがある佐口漸村に移住することになります。序盤は割と夢で会える女の子とのひと夏の物語…的な雰囲気はありましたね。あくまで雰囲気でしたが。
縫はかつての小学校の同級生である水谷緒途と再会し、大石ホームのことや佐口漸村のことを知っていきます。現実での実態は不明ですが…大石ホームやそこで暮らす子どもたちの設定周りはリアリティがありましたね。
そして縫は村外れの神社で夢の中で出会う女の子・芽璃に再会します。どこか奇妙な雰囲気を纏った芽璃に、夢で出会う女の子という彼女に縫は惹かれていきます。二人は奇妙な関係性で交流していきます。芽璃が本格的に登場したことで「あぁ…この作品の行く末は決して綺麗で明るいものではないんだろうな…」と再確認させられていきますね。
縫の過去、佐口漸村で行われるサクチシサマを崇めるお祭り、芽璃を育てたおばあちゃんの存在。そしてサクチシサマ…わからなかったことが、点でしか知らなかったことが徐々につながって実体を持ち始める。その過程がじりじりと恐怖を与えてきますね…
中盤以降、縫が芽璃に捕らえられてからは作品の方向性がグッと変わります。勝手にド田舎の古い風習が残る村の民俗学的ホラーかと思っていたら、まさかこっち方向に進んでいくとは…暗い部屋と薬物で徐々に狂っていく縫とそんな彼をコントロールしていく芽璃。最後は…これはとんでもないメリーバッドエンド作品に出会ってしまいましたね…いや中西さん的にはメリーバッドエンドじゃないかもですけど…すごく口の中がザラつく良くも悪くも印象に残る作品でした。
キャラ A
縫は客観的に見ると被害者ポジションな男の子なんですけど、なんかこう色々思うところはありますよね…彼の脳みそ的には最後の状況は幸福で満たされているのでしょう。芽璃は最初に会ったときからラリってるなーと思ってましたが、縫を捕らえてからの行動はガチでラリってましたね。見た目に反して怖い女の子です…
最後に
良くも悪くも印象的で多分、ここ数年で読んだラノベの中ではトップと言っていい記憶に残る作品でした。これで完結だと思うので、またガガガ文庫でこういう作品だして欲しいですね。
どんな人にオススメか?
ホラーというか、メリーバッドエンド作品が読みたい方は。個人的には良くも悪くも印象に残る作品で人はある程度選ぶと思います。ただこの読後感はこの作品でしか味わえないですし、令和最高のメリーバッドエンド作品だと思います。気になった方は!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)