カテゴリ: ホラー・シリアス

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは空伏空人さんの「アリス・イン・ゾンビーランド ゾンビに撮影許可は必要ですか?」です!
img_9784049137880_1
ストーリー A
内容は、映画好きの青年・江渡木は自分でも面白い映画を撮ろうと日々奮闘しているがネットでは酷評ばかり。そんなある日、彼は突然ゾンビ映画の世界に転移してしまう。そんな世界でゾンビに噛まれてもゾンビにならないアリスという少女に出会う。アリスに一目惚れをした江渡木は彼女を主人公に映画を撮ることを決める。ゾンビだらけの世界で2人は映画を撮るために旅をするが…とこんな感じです!

〜ゾンビ映画の世界で映画を撮る〜
空伏空人さんの新作!個人的に応援している作家さんなので新作めっちゃ楽しみにしていました!そしてこれでデビュー作から3作品続けてゾンビ登場ですねw ゾンビ好きですけどw ゾンビ映画の世界に転移してしまった主人公とアリスの旅がとても丁寧に描かれており、特にラストシーンが印象的な作品でした!面白かったです!
まず序盤。冴ない江渡木の姿が描かれます。自分の好きな映画に憧れて映画を撮り始めたはいいものの、ネットに挙げればクソ映画と酷評され持ち込みOKの映画館に行っても渋い顔をされ…でも江渡木のあきらめずにいい映画を撮ろうとする気持ちはグッドですよね。しかし突然、猫の姿をした神さまに導かれて江渡木はゾンビ映画の世界に転移してしまいます。そこで出会ったのが金髪シスターのアリス。ゾンビに噛まれてもゾンビにならない彼女をに一目惚れをした江渡木は彼女を主人公に映画を撮ることに!そして始まる2人の旅。神さまの声を聞けるというアリスに導かれてオアシスという場所を目指します。その道中で立ち寄るコミュニティで2人は様々な出会いと別れを繰り返します。ショッピングモールを根城にする集団、ゾンビと結婚式を挙げようとする女性、ゾンビを燃料に発電を行う人々、ゾンビを食べて暮らす人々、そしてゾンビに関する怪しげな研究をするオアシスというコミュニティ…ゾンビだらけの世界とは思えない明るい会話があったかと思えば、人間の醜さが容赦なく顔を覗かせる。アリスが誰かの命を大切にしようと、守ろうとするたびに襲いかかる死という現実。冷たく、残酷で感情のないゾンビの世界なのに確かに生きる人々がいる。冷徹さと人間味を一緒に感じる物語でしたね。ラストの展開は個人的に大好きでこの物語の終わり方もすごく好きでした。最後まで楽しく読ませていただいました!面白かったです1

キャラ A
江渡木は映画が大好きな青年。冴ない風貌で何か特殊な能力があるわけではありませんが、映画にかける情熱がすごくて個人的には好きな主人公でしたね。アリスはちょっと臭う系金髪シスター。いいですね…薄汚れたシスター…ゾンビにならないという抗体を持ち神さまの声を聞くことができる。普段はゾンビだらけの世界を明るくしてくれるかわいい女の子でした!

最後に
ゾンビだらけの世界を旅して映画を撮るという作者の好き!を感じられる作品でした!続刊出るなら読みたいですね…空伏さんの作品はなんでもいいからとにかく読みたいので17年後と言わずに17週後くらいにお願いします…!

どんな人にオススメか?
ゾンビものが好きな方は!ゾンビだらけの世界でどこか明るくてやっぱりどこまでも残酷で容赦のない映画を撮る旅が描かれます!江渡木もアリスも魅力的でこの世界でたどり着く終わりはとても印象的です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



アリス・イン・ゾンビーランド ゾンビに撮影許可は必要ですか?



著者



空伏空人



レーベル



電撃の新文芸



ISBN



978-4-04-913788-0


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは高橋佐理さんの「赤いパーカーの花子さんとカゲフミさま」です!
IMG_5503
中学に入学したばかりの千明は目立つことが苦手な大人しい女の子。ある日、クラスの男の子・瑞樹に誘われて天文部という名のオカルト部へと足を踏み入れる。そこで学校の怪談の一つ真っ赤なパーカーを着た花子さんの話を知る。花子さんを探しに行こうという話になり女子トイレを探すがそこには誰もおらず奇妙な音だけが聞こえた。しかしその日から千明の日常は一変する。千明をいじめようとしていたクラスメイトがなぜか千明と仲良くしようとしたり、他のクラスメイトの女子を突き飛ばしたり…その原因はカゲフミ様という学校の怪談だと考えた千明たち。真っ赤なパーカーの花子さんも現れ、千明たちは花子さんと協力してカゲフミさまと戦うことになるが…

富士見ファンタジア文庫で「さよなら異世界、またきて明日」や「放課後は、異世界喫茶でコーヒーを」を発表されている風見鶏さんの別名義作品。レーベル的には児童書?YA?な感じです。朝読書にオススメだから読書タイムっていうみたいですね。
肝心の作品ですが、オカルト×ホラーな学園ものでとても読やすく大人でも楽しく読ませていただきました!面白かったです!

中学に入学したばかりの千明は目立つことが苦手な大人しい女の子。そんな彼女がいじめのターゲットにされかけ、そして読書好きの瑞樹とオカルト大好きなスバルと出会うところから物語は動きだします。

千明をイジメのターゲットにしようとしていたクラスメイトたちがなぜか急に親しくなりはじめ、さらには千明をいじめようとしていた他のクラスメイトを突き飛ばしたり…そんな奇妙な事件が起こります。このあたりのイジメ描写はなかなかリアリティがあり、ある意味花子さんやカゲフミさまより怖かったですね…いつだって1番怖いのは人間です…

そんな中、学校の怪談と噂されていた赤いパーカーの花子さんに出会い千明たちは協力関係となります。クラスメイトが豹変した理由はカゲフミさまという別に学校の怪談だと考えた千明、瑞樹、スバルの3人はカゲフミさまを倒すために行動を始めます。

終盤は千明の過去を交えながらしっかりと問題が解決されて、エピローグも爽やかで非常によかったですね!児童書?YA?なので読む前はちょっとどうかな?とおもっていましたが大人もしっかり楽しめました。気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



赤いパーカーの花子さんとカゲフミさま



著者



佐藤佐理



レーベル



カドカワ読書タイム



ISBN



978-4-04-680132-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは最東対地さんの「異世怪症候群」です!
image


ホラー作家・最東対地さんの新作。オクソラケイタさんの素晴らしいイラストにも惹かれて購入。五つの短編からなるホラー短編集として楽しく読ませていただきました!面白かったです!以下各話のざっくりとしたあらすじと感想です。

ポストの村
妻と結婚したものの、一度も妻の実家に顔を出していなかった夫。彼はようやく念願叶って妻の実家のある上鶴子村を訪れる。赤が忌避されるその村で妻が子どもを作るためと監禁されることになるが…
とにかく吸い込まれる怖さがありました。最初の一編目ということでどんなものかと思っていたら…やられました…神隠しをモチーフにしているのですが、とにかく視覚的に吸い込まれる。読んだら戻ってこれない。なのに読み進めてしまう。そんな怖さがありました。妻が閉じ込められていたはずなのに最後は…というラストも衝撃的でした。

『ん』の車
酔い潰れた乗客がなんとか捕まえたタクシー。少し遠くの目的地を告げると、運転手に高速道路は使いたくないと言われる。それでもいいから高速道路を使えという乗客に運転手が告げたのは出会うと必ず死ぬ<おしへん>という付けられるはずのないナンバープレートをつけた車の都市伝説で…
高速道路の都市伝説と深夜の高速道路という本能的に怖さを抱く要素を組み合わせた作品。これは終盤で人間の人間らしさというか、欲に塗れた自己保身感が出るのが非常に良かったですね…いや怖いんですけど…そして最後ですよ…果たして乗客はどうなってしまったのか…

カミソリおっさん
女子高生達が暇つぶしに始めた怪談。そこで一人が語ったのはカミソリおっさんというお風呂に入っている間にある行為をするとやってくる殺人鬼の都市伝説だった。面白半分でそれを実行してしまった私。くるはずもないと思っていたカミソリおっさんだが、次第に日常にその存在が…
色々な都市伝説のモチーフを噛み合わせた作品。女子高生がパニくる姿は読んでいて本能的な不安を駆り立てられますね…そしてこの短編でも垣間見える人間の醜さ…あの4人とは絶対に友達になれないですね…最後はこれまてびっくりする展開かと思いきやさらに驚きの展開も待ち受けていて読む手が止まりませんでした。

サルソギ
ある寂れた街に取材にやってきた売れない小説家と写真家。彼らはある食堂に入る。そこで出されたのは醜悪な魚・サルソギの煮付けだった。それを食べた写真家は不可解な現象に巻き込まれていき…
不気味さが際立った短編。写真家と小説家が取材に来た街が実は…かもしれない。というところから始まり、醜悪な魚を食べてしまったことで巻き込まれる不可解な現象。写真家と小説家のキャラも好きでしたね。最後の展開まで含めて読んでいてゾワゾワする作品でした!

死に宿
樹海に首吊り死体お探しにきた<あざっす>と<VIO>のネット上で出会った二人。彼らは目的どおり首吊り死体を見つけるが、VIOは首吊り死体に導かれるように死に宿という宿に足を踏み入れてしまい…
1番死が近い作品でしたね。首吊り死体、誘われる宿、そこで起こる怪現象…どんどんパニックに陥っていくVIOの姿に読んでいるこちらも最後はどうなってしまうのかとハラハラしました。コケシはやっぱり怖いですね…

以上になります!
物語の構成上、この五つの短編は謎のラジオから流れる物語という設定なのですが、そこを語ってしまうと物語の本質的な部分に触れてしまうので…気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



異世怪症候群 



著者



最東対地



レーベル



星海社FICTIONS



ISBN



978-4-06-520651-5



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは知るかバカうどんさんの「君に愛されて痛かった4」です!
FullSizeRender
前巻の感想を書いていなかったので前々巻の感想↓

ストーリー A
寛への思いを強めていくかなえ。クラスでもとみ子を仲間たちと排除することで確かな居場所を確保していた。しかし寛と同じ野球部の越智に寛の邪魔になっていると言われ、寛の隣にいてもいいのかと悩むようになる。そしてかなえはある決断をするが…

〜だってここが私の居場所〜
シリーズ第4弾!前巻の引きからどうなるかと思いましたけど、今回は割とハートフルというかストレートに人の温かさを感じる作品でした!面白かったです!
寛に依存しまくりのかなえ。あーいいっすね…こういう不安定な子が閾値を超えて落ちていく感じ…躁鬱の鬱が爆発って感じです。今回は寛軸とクラスメイト軸があるんですけど、寛軸の方は散々でしたね。せっかく寛が優しくしてくれても越智のせいで見失いかけて、気持ちは混乱してわからなくなっていく。そして自分が本当に寛の邪魔になっているかのような気分に…かなえは本当に幸せになれないなと思ったところで、クラスメイトと仲直りのターン。あーいいやん。幸せやん。とか思ってましたけど、これ絶対に後でやらかすやつ…とまぁともかく割と平穏な回ではあったんですけど、このツケが確実に回ってくるなとも思えるお話でした。

キャラ A
寛は本当にいいやつですね。だからこそ、かなえはやめとけって言いたくなるんですよね…かなえはかなえでその行動の正しさにはきっと代償があることを知らないんですよね…越智もまたすごく正しいやつなんですけど、この機械的な正しさはどこかで壊れそうです…

最後に
結構身構えて読んだんですけど、今回は割と平穏でよかったです。まぁ、後々しっぺ返しがくることは確実ですが…5巻も楽しみです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



君に愛されて痛かった4



著者



知るかバカうどん



レーベル



BUNCHコミックス



ISBN



978-4-10-772230-0


表紙の画像は「版元ドットコム」様より

君に愛されて痛かった 4 (BUNCH COMICS)
知るかバカうどん
2019-11-09



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのははくりさんの「幸色のワンルーム7」です!
FullSizeRender
前巻の記事↓

ストーリー A
松葉瀬が幸を助ける理由。それは20年前の自らの境遇からだと八代は知る。松葉瀬が味わった過去の苦難の日々とは…?そして松葉瀬に公的手段で引き取ると言われた幸には迷いが生じていた。お兄さんとの利害関係が破綻したなかで、幸は一体どんな道を選ぶのか。そして迫りくる幸を追う捜査の手。恐怖に駆られた幸の様子がおかしくなってしまい…

〜利害と気持ちは一致しない〜
シリーズ第7弾!ドラマとか色々メディアミックス展開もありましたけど、ここにきて外伝や特装版が発売されるなどより一層盛り上がってきてますね!今回も面白かったです!
まず序盤。松葉瀬の過去が語られます。なんとなく只者ではない感じはしていましたけど、まさかこういうバックボーンがあったとは…だからこそ「公的手段で引き取る」っていう言葉が出てきたんですね…まぁ八代の言う通りぽっと出のおじさんなのでこれがどういう結果を生むのかはわからないですが…一方幸はおにいとの利害関係の一つ破綻を迎えて、お兄さんと一緒にいることに悩みます。自分は何をするのか正しいのか…幸の気持ちは果たして依存なのか恋なのかそれとももっとドライなものなのか…こういう葛藤は苦しいですよね…そして迫りくる捜査の手に動揺してある問題を起こしてしまう幸。それでも助けにきたのは…なんかどうしようもなくて、でもどうにかしたい。そんながんじがらめの中でもがく登場人物達が印象的でした。

キャラ A
幸はある意味今が1番苦しいかもしれないですね。誘拐されたときのただ利害の一致がそこにあるだけではない状況…あの場所に連れ戻されるのかもしれないという恐怖…幸はどういう道を選ぶのでしょうか…お兄さんはお兄さんで答えを出せずにいて、松葉瀬という存在がいるからこその悩みもあって、悩みが尽きませんね…松葉瀬さんは幸がどんな選択をしてもしっかり彼女を導いて欲しいです。

最後に
今回も最後まで楽しく読ませていただきました!これから幸がどんな道を選ぶのか、そしてお兄さんは幸とどうやって向き合っていくのか…続刊も楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



幸色のワンルーム7



著者



はくり



レーベル



ガンガンコミックスpixiv



ISBN



978-4-7575-6221-9




↑このページのトップヘ