カテゴリ: ホラー・シリアス

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのは江波光則さんの「デスペラード・ブルース」です!
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ストーリー A
内容は、神座市で起きた一家殺害事件の生き残りの筧白夜。彼は地元を離れ東京で雑工の仕事をしながら暮らしていた。そんなある日、同僚の長谷川黒曜が同じ神座市出身だということが判明する。その縁もあってか白夜は黒曜がやっている「宝探し」に興味を惹かれ尾行したことがきっかけで過去を繋ぐ復讐と因縁に巻き込まれていき…とこんな感じです!
ジャンルは…まあ強いていえばサスペンス。でもなんというかこう説明しにくいですね…
江波光則さんの新作!個人的には「ボーパルバニー」以来になります。今作も面白かったです!
序盤は割と淡々としていましたね。始まりはいきなりおやじ狩りの亜種みたいなものに襲撃されて白夜が身につけている特殊な武道?の無明拳を使ってとインパクトありましたけど、そのあとは雑工(いわゆる日雇い労働者)の日常が描かれていきます。でもこれだけもグイグイ読ませてしまうのが江波光則さんの文章の魔力なんですよね…そして黒曜の尾行から神座市と自分の家族を殺した事件に繋がることを追い求めることに。静かな暴力に酒にドラッグ風俗金車…この世の《欲》みたいなもので彩られながらも描かれるドス黒さをのぞかせる物語。神座市を牛耳る御三家という存在、そこから伸ばされる魔の手と複雑な利害関係。こうしたバックボーンは強烈でしたね。戦闘も強敵とただ無明拳で戦うだけではなく、工夫と敵との駆け引きが楽しかったです!なんというか言葉にしづらいお話ではあるのですが、白夜の物語として灰色に近い世界を見させていただきました!面白かったです!

キャラ A
白夜の人間性というか性格はなんだかすごく魅力的でしたね。変な武道を習っていた奴という以上に、なんかこう本能的な強さを感じました。他のキャラのことはなかなか言いづらいですけど、歌織のことは結構好きでした。

今後の期待度 A
堂々と続くと最後に書いてあったので続きも楽しみにしています!次で決着かそれ以上続くかはわかりませんが、2巻はぜひ読んでみたいです!

どんな人にオススメか?
なんかこういわゆるガガガ文庫と聞いてダーク系の作品が思い浮かぶ方はぜひ!魔力が溢れる文章でドンドン読ませてくれますよ!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-09-451766-8

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回するのは丸木文華さんの「誰にも言えない」です!
⚠︎若干ネタバレあります
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初挑戦となる集英社オレンジ文庫。気になっている作品は結構あるんですけどなかなか機会がないんですよね…この前久しぶりにホラー読みたいと思って積本漁っていたら切らしていたんですよ。それで本屋で無難に角川ホラー文庫でなんか賞取ったやつあるからそれにしようかな?と思っていたらたまたま目に入って購入した次第でございます。

さて、まず率直な感想はすごく好きな作品でした!いいですね!こういうホラー!4人の美しい少女たちが避暑地で語る「誰にも言えない」秘密。最初はオカルトチック(というか妖怪?的な感じ)に始まったかと思いきや、次はリアルないじめのお話になって殺人からのまた妖怪っぽい感じに戻ってのあの終盤からのラストですよ!200pにも満たない物語でしたが、陰鬱さと嫌な女を存分に楽しめるサイコホラーでした!

以下各章の雑感です!

わりとオカルトチックな感じでなんというか静かな狂気みたいなものを感じました。これが後に生きる伏線になったのが良かったですね!美しい容姿を持ちお金持ちの家に生まれながらも実はある秘密を抱えた葵。じわじわと蝕んでくる系の怖さを存分に味わえました!

結衣
葵の話から一転。胸糞系のいじめの話に。いじめている側の視点でしかもなんの罪悪感も感じていないところがまた胸糞悪くていいですね!サイコ味を感じました!いじめの描写自体は本当に過激な作品からすればぬるめですけど、いじめる側から語るスタイルで最後に明かされる秘密も相まって面白かったです!

莉子
こちらは殺人という割とオーソドックスなお話。とはいえ、人間関係や殺人の仕方などはリアリティがあって読んでいて引き込まれてゾクゾクする感じがありました!なんていうか画面越しに語っていた妄想を当たり前のように実現して殺人をするのがいいですよね。

ひまり
こちらもオカルト系。閉塞した人間関係をある方法で壊していくひまりが魅力的でした!ある意味1番読み手に近い立場からのお話だったかもしれないですね。嫌いな人間は望めば…ラストは急展開ではてな?が浮かびましたが、171pの「???」を読めば意味がわかってまた良さげでしたね。

以上4編に加え、プロローグと最後の「???」と「おしまい」で構成されていました!いい感じに人間の嫌なところが滲み出ていて「美醜」ってこういうものを言うんだなと思いました!ホラーや胸糞系が好きならオススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのははくりさんの「幸色のワンルーム5」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
お兄さんと幸はあの事件から周囲の目を警戒し引っ越しをすることになる。しあし探偵の松葉瀬は直前にその情報をキャッチし2人を追うことに…そして引越し先で対峙することになる。時同じくして幸に異変が…それは自分の母親に対する感情と家に帰りたくないという気持ちが引き起こすもので…
シリーズ第5弾!累計100万部超え&ドラマも色々ありましたが無事に放送されましたね…今回も面白かったです。
このシリーズはTwitterの頃から追っていて、ということは何度も言っていますが、今回は引越しという一大イベントが発生しましたね。ぶっちゃけこの作品の舞台はお兄さんのあの部屋しかないと思っていたのでちょっとびっくりでした…さて、物語の方はついに松葉瀬とお兄さんと幸が出会うという一つ山場を迎えましたね。松葉瀬が登場してからこの時が来るのはわかっていましたが、なんとなく感慨深いものがあります…そして幸の変化。幸という1人の女の子自体物語が進むにつれて変わっていってましたが、ここで決定的に変わりましたよね…そんな幸がお兄さんに望んだことがまた…幸はお兄さんと2人の世界でしか生きていけないんですかね…

キャラ A
幸の変わり様がやっぱりガツンときましたね。容姿もそうですけど、中身もこうドロッとしたものに変化して…ある意味ではすごく幸らしいのかもしれないですけどね…お兄さんは逆に優しくなって、過去のことがジワリと首を締めている感じですかね…お兄さん頑張れって思わず応援したくなりました。

総合 A
今回も面白かったです!この巻はヒキがなかなか強烈なので早く続きが読みたいです!6巻も楽しみに待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのは真坂マサルさんの「ナイトメア・ゲーム」です!
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ストーリー A
内容は、なぜか長い眠りについていた静嶋慧吾。目を覚ますとそこには幼馴染の澄坂儚がいた。そして始まる悪夢の襲撃。クチダケと呼ばれる化け物。失われた記憶。閉鎖された街。謎のカルト教団…わずかに生き残った人々と共に慧吾は街らの脱出を目指すが…とこんな感じです!
ジャンルはパニックホラー。グロ描写はそこまででもなくて、どちらかというと生理的嫌悪感と現実と非現実の混濁感という感じですかね?
真坂マサルさんの新作ということで早速読みました!今作も面白かったです!
この作品の特徴はパニックホラーならではの意味のわからなさですね。僕の読解力が低いからか正直最後まで読んでも「これはこういう解釈であっているんだよな…?」と思う部分もあるんですけど(^_^;)これとこれは本当に繋がっているのか、それともこれは偽物でこれが本物なのか。そういう惑わせたり錯覚させる要素がメインであるホラー要素を加速させていました!物語は割と予想もつかない方向に転がっていきましたね。パニックホラーの一つ定番ともいえる仲間がどんどん…という部分も予想が全然つかなかったですし、悪夢の正体がわかってからの対処の仕方も面白かったです。悪夢が原因だからこうすればいい。でも最善を取るには犠牲が必要で…閉鎖空間の中で徐々に追い詰められていく様子やあのラストまで存分に楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
パニックホラーという作品の性質上あまりキャラについて深くは語れませんが…主人公の慧吾はちょっと反則気味でしたね…日本刀が扱えてクチダケなどの化け物にも戦える強さがありました。あともう少し儚と主人公とヒロインの会話であったり関係が欲しかったです…儚は一応メインヒロインなんですけど、もうちょっと女の子としての魅力が欲しかったです。極限状態にもかかわらず強すぎたかなと…と色々言いましたがそれぞれのキャラにしっかりと魅力があり刹那的なキャラでもしっかりの物語の中で光っていました!

今後の期待度 A
うーん…これ2巻あるんですかね?ラスト的にはあってもなくてもいいような…続きがあるなら読んでみたいです…

どんな人にオススメか?
パニックホラーが読みたい方は!そこまでグロくはないので、グロがすごく苦手でなければホラーとして楽しめると思います!現実感と非現実がいい感じに混ざりあう作品です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN 978-4-04-893968-6

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのは鍵空とみやきさんの「ハッピーシュガーライフ8」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
しおのために人を殺してしまったさとう。彼女は証拠を隠滅し安全な場所に逃げるためにおばさんに協力を求める。さとうとは異なる「愛」を持つおばさんはさとうの求めに応じるのか…一方しおを探すあさひは三星が嘘をついていたことを知り…
シリーズ第8弾!てかもうアニメ始まるんですか…時間が経つのは早いです…
前巻は過去のお話だったのでちょっと時系列忘れかけましたけどさとうちゃんの行動で思い出しました。あー、そうでしたね…さとうちゃんやっちゃったんですよね…でもおばさんに協力を求めるとは思いませんでした…うーん…でも消去法的にはおばさんなんですかね…さとうの「愛」とおばさんの「愛」の違いにははっとさせられますよね。でもどちらの「愛」も間違ってはいないと思いますし…さとうとしおの短いというかひとときの安らぎはいちごクレープに集約されていましたね…あさひと三星も何か動きがありしたし、これからどうなるのかますます目が離せないです。

キャラ A
さとうちゃんはおばさんの愛を否定しましたけど、それもまた愛なんですかね…というか愛を貫くことが愛?でしょうか?しおちゃんは可愛くて無垢で純真で、でも強くて優しくてあったかい。それが癒しでした。おばさんはこれまでも出てきましたけどこんな人でしたっけ?まあさとうちゃんに言われて行動してるだけなんですけどね…

総合 A
アニメも始まりますが、原作も一つ山は超える準備ができたという感じですね。これからどうなるのか…楽しみです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)


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