カテゴリ: ホラー・シリアス

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
雨が降りそうで降らない…煩わしいですね…

さて、今回紹介するのは三条ツバメさんの「たったひとつの冴えた殺りかた」です!

ストーリー A
内容は、異能力が売買されている世界。そんな世界には企業からローンを組んで買った異能の代金支払いを滞納する者から、異能を奪う「債権回収機構」という組織があった。機構の凄腕エージェントのノーマンはマフィアが支配するバリオスに異能の回収へ向かう。しかしマフィアの抗争に巻き込まれ…とこんな感じです!
ジャンルは異能バトル+マフィア。かなり男臭くシリアスで容赦のない物語でしたね。
第10回HJ文庫大賞銀賞受賞作!いいですね!こういう無法地帯でマフィアやらなんやらと戦う作品!僕はすごく好きです!ストーリーは異能があってそれを企業が破格ともいえる条件でローンが組める形で売っていて、ローン支払いがてきなくなった奴から異能を取り返す機構があって…という感じで始まります。いやー、まさにならず者の商売ですよね…頭金だけ確実にむしりとって払えなくなった奴からは異能を取り返す。しかも殺しも厭わない…国より企業が力を持っているという設定なので、この構造に説得力がありますよね…そして主人公のノーマンはマフィアの町へ!このノーマンがマジで容赦がないうえ、強いものだから手がつけられないです…凶悪なマフィアたちも彼の前では黙りこんでますよ…バリオスに入ってからは男、男、男!と、とにかくいい意味で男臭い感じでしたね。表紙にいるヒロインの女の子も実はAIで実体がないので、本当にハードなマフィアの抗争という感じでした。マフィアの抗争の背景や異能を扱う企業たちの思惑も本当に凄かったです…マフィアの抗争を軸に展開されていくストーリーは最後まで面白く読めました!ただ、重要な要素の一つである異能バトルがちょっと単純かなと…バトル描写が迫力に欠けるとかではなくて、ノーマンの戦い方がどこか単調なんですよね…まあ、最強というくらい強いので仕方ないのかもしれませんが…

キャラ A
主人公のノーマンがとにかく容赦ないです!ともすればマフィアより怖いですよ…彼がなんでここまで容赦ないのかずっと考えてしまうほど容赦ないです。全然笑わないですし…ただとにかく強くて、その強さが彼の魅力でしたね。一応ヒロインにあたるアイビスはAIからかあんまり普通の女の子感はなかったですね…でも血なまぐさいマフィアの抗争の中でどこかノーマンの支えになっていたはず…です(?)その他マフィアの男たちや企業の奴らも魅力的でストーリーを盛り上げていました!

今後の期待度 A
結構大きいと思われる伏線も回収していないですし、ラスト的にも続きがあるなら読みたいですね。2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
シリアスで容赦のないお話が読みたい方は!女の子も全然出てこない硬派でいい意味で男臭い作品です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN 978-4-7986-1481-6

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
ちょっと具合が悪いです…風邪ですね…

さて、今回紹介するのは入間人間さんの「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛」です!

ストーリー A
内容は、あるところ、ある時代に2人の姉妹がいた。枝瀬あゆと枝瀬まい。2人の少女は両親によく似ていて壊れていた。そんな中、町で連続殺人事件が起こる。姉は妹のが犯人だと考え調査を始めるとが…とこんな感じです!
えっと、魔法科に続いて申し訳ないんですけど、10巻以前は紹介してないです…
さて、久しぶりのみーまーでしたね。入間人間さんを読むのも個人的にはだいぶ久しぶりです。多分「安達としまむら」以来です。高校生の頃はみーまーと電波女と青春男にハマったものです…まだ4、5年前のことですけど(苦笑)ストーリーのほうはよくも悪くもみーまー。何処と無く閉鎖的な世界で、どことなく不思議で狂気的で猟奇的な物語が繰り広げられていきます。いつかの短編でみーくんとまーちゃんのアフターものを読みましたけど、そこで出てきた?(記憶が曖昧です)登場人物もいて読んでいてどこか懐かしかったです!終わり方もなんだかみーまー。うまく説明できないですけどみーまーでした。みーまーを読んだ人なら楽しめる。そんなお話でした!

キャラ A
あゆちゃんが入間人間らしい壊れ方していてとても魅力的でしたね!まいちゃんはちょっとウザい系。でも愛され系。湯女さんが割と出番あって個人的には嬉しかったり。

今後の期待度 B
続きはないとか言ってますけど、また出るような気がします…これを気にまた入間人間さんの作品を読むのもいいかもですね…なにはともあれ続きでなくてもこういう雰囲気の作品はまた読みたいです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN 978-4-04-892948-6

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は久しぶりに寝坊してしまいました…やっぱり生活リズムは整えないとダメですね…

さて、今回紹介するのは鍵空とみやきさんの「ハッピーシュガーライフ5」です!
前巻の記事↓

ストーリー A
さとうの行動に疑問を抱く三星としょうこ。しかし、三星はしおに対する狂った思いをどうしても捨てきれずにいた。そんな中さとうから協力を求められ…
シリーズ第5弾!累計50万部突破ということで最近さらに注目を浴びていますね!今回も面白かったです!
さとうの日常(学校行ったりとかバイトしたりとか)の描写が少なかったですね…どんどん「さとうワールド」に引き込まれていきます。さらりと明かされるさとうの過去にはびっくり。やっぱりそうことしてますよね…どうしてもしおへの思いを断ち切れない三星くんは気持ち悪い反面、この異常な執着が恐ろしいですね…しおちゃんとのかりそめの甘いお城がとんでもなく甘くなってピークに達して…もう戻れない。そんな印象を抱かせるお話でした。

キャラ A
さとうは相変わらずしおちゃんと一緒にいるときはめっちゃ可愛いんですけどね…そこはサイコパス。他の人には容赦がないです。もちろん身近な人にも。三星くんどうしてこんなに狂ってしまったのか…あいつがいなければ普通の人生を送っていたと思うと…まあこの狂った様子がストーリーを盛り上げているんですけど。やっぱり救いはしおちゃんですね。癒しです。天使です。

総合 A
今回も面白かったです!次巻が夏に出るということで、刊行ペースが早い…?ということはもしかしてなのか、読み切りでも収録されるのか…なんにせよ6巻も楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
最近少しずつ暖かくなってきましたね…春は近いです…

さて、今回紹介するのは馬場翁さんの「エスケープ・シープ・ランド」です!

ストーリー A
内容は、虐待を受けて育った大吾は人間不信となっていた。そんなある日、目覚めると彼は遊園地を舞台にした謎のデスゲームに巻き込まれていた。勝利条件は見知らぬ異性を相棒に生きて7日目を迎えること。参加者である羊を殺す狼から逃れつつ、過酷なバトルロイヤルが始まる!とこんな感じです!
ジャンルはデスゲームもの。群像劇のような構成で過激なデスゲームが描かれます。
「蜘蛛ですが、なにか?」の馬場翁さんの最新作!ちなみに蜘蛛は未読です。開園前の遊園地を舞台にしたデスゲームものということで購入しましたが面白かったです!ストーリーはとにかく無駄を削り落とした一見すればあっさりにも思える読みやすさがありました。しかし、短いながら信じられないほどの厚みがある文章、骨太のバックボーンがストーリーにこれ以上ない深みを与えていました。人間不信の大吾がメインの視点として物語を見つめますが、大吾のパートナーの優、他の参加者、参加者を狩る狼側に視点があり多角的に物語を見つめられるようななっていました。この工夫がややこしくなりすぎず、読者にゲーム状況を教えてくれる良いギミックとなっていました。細々としたアイテムもストーリーにきっちり絡んできていて使い方が上手かったです!デスゲーム特有のハラハラ感を存分に味わえました!面白かったです!

キャラ A
主人公の大吾(って言っていいんですかね?)の性格がきちんとストーリーに絡んでくるのが良かったですね。パートナーの優はその見た目に反して狂気的な性格の持ち主で、というか生来の特性があってこれがとにかく怖かったです…恋する女の子はやっぱり最強ですね…

今後の期待度 A
まだまだ続きそうなので、これからどんなデスゲームが展開されていくのか楽しみです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
デスゲームものが好きな方は!登場人物の心理描写の少なさが気になる方もいるとは思いますが、それを補ってあまる面白さがあります!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-04-072222-1

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
なんか明日から雪が降るとか降らないとか…寒くなるのは勘弁してほしいですね…

さて、今回紹介するのは甲田学人さんの「霊感少女は箱の中」です!

ストーリー A
内容は、銀鈴学院高校に転入してきた主人公の柳瞳佳は心霊を引きよせる体質のせいで、転入初日から同級生が消えるという事件に巻き込まれてしまう。心霊事件を解決する守屋真央という男子生徒に事件の解決を依頼するが、意外な真相が見えてきて…とこんな感じです!
ジャンルはホラーですね。グロいというより怖い。怖いというよりエグいというか、人間の醜さが全面に押し出されている印象を受けました。
甲田学人さんの作品は初挑戦!ホラーは好きなのでいつか手にとってみようとは思っていましたが、新作が出たので読んでみた次第です。
ストーリーは面白いですけど、後味はあまり良くないですね…でもこういうの好きです。まず文章がすごく読みやすいですね。流石ベテラン作家さんという感じでサラサラと読ませてくれます。反面ホラーシーンではじっくりと恐怖を与えてくるような書き方で、読んでいると背中が徐々に冷たくなっていくようでした。心霊事件はチェーンメールの呪い?を食い止めるためにおまじないをしたら失敗して人が消えて…と割とオーソドックスなものでした。しかし、張り巡らされた伏線が凄まじかったですね…最後の最後で判明する事件の大元の原因がわかったときのなんとも言えない感じは最高でした…設定もとても魅力的で作品の世界に引き込まれました!かなり暗いお話でしたけど、個人的には好きなタイプの作品でした!面白かったです!

キャラ A
うーん…それぞれのキャラはとても魅力があるんですけど、登場する人の数が多くて瞳佳や守屋以外の出番があまりないのが残念でしたね…
主人公の柳瞳佳は作中でも語られている通り自身の周りで起きる心霊事件を他ではなく自分にあると認めている点が興味深かかったですね。あんまりそういう子いないと思うので…そのあたりが女子高生にしては珍しいというか、これまで感じたことのない魅力がありました。守屋真央は(名前は女の子っぽいですけど男です)これまた考え方が珍しいというか、瞳佳とがっちり噛み合う不思議な思考の持ち主でしたね。探偵役?としては纏う雰囲気がぴったりな気もしますが、心霊が絡む事件を解決する人がこういう考え方するのかと意外でした…個人的なお気に入りは鹿島芙美。気が強くて髪が綺麗で口寄せができる巫女さんということで今後の活躍に期待したいです!

今後の期待度 A
面白かったので2巻以降も楽しみです!瞳佳がこれからどのような事件に出会い守屋がどうやって解決していくのか…楽しみにしながら続行を待ちたいです!

どんな人にオススメか?
ホラーが好きな人、人間の醜さがみえるような作品を読みたい方は!メインとなる事件の後味がかなり悪いのと、ホラーシーンがなかなか怖いので苦手な方にはあんまり…ですね。学園ものの要素もきちんと入っていて、ホラーも楽しめるので気になった方はご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-04-892541-9

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