カテゴリ: 音楽もの

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは杉井光さんの

「楽園ノイズ6」

です!
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前巻の記事↓

☆感想☆

ストーリー A
内容は、新学年を迎えて同じクラスになったPNOのメンバー。真琴はまともに授業が受けられるわけもなくにぎやかな毎日を過ごしていた。バンド活動だけではなく、作曲依頼もこなす真琴。しかし曲自体は作れるものの、これまでの尖った感じが失われてしまったという。真琴は自分の音楽を取り戻すために軽音学部のプロデュースをしたり、華園先生の復活コンサートに行ったりするが…とこんな感じです!

〜不調から抜け出せ〜

シリーズ第6弾!コミカライズも2巻が発売されて順調に巻数を伸ばしているシリーズですね!今回は2年生編突入ということでバンドの新たな形が見えてきたり、華園先生が復活したり、例の社長に掻き乱されたりと盛りだくさんで最高に楽しませていただきました!面白かったです!
まず序盤。2年生に進級し全員同じクラスになったPNOのメンバーが描かれます!こうも都合のいいクラス分けがあるものなんですね…もちろん真琴と同じクラスになってバンドメンバーは大盛り上がり。というか盛り上がりすぎ。真琴もツッコミ追いつかないですよこれじゃ…いや最終的には追いつくんですけど…もちろん伽耶も新一年生として入学してきて昼休みは小森先生も含めて一緒にご飯を食べたり。マジで真琴が心配になるくらいのメンツの濃さですね…今回のお話の軸は真琴の不調。不調と言ってもバンド活動は普通にできるし曲も作れるけど、尖っている感じがなくなってしまったという曖昧なもので…窪井拓斗…こいつは何年間杉井光作品の登場人物を困らせればいいんですか…まぁ本人ですら気づいていない不調に気づくのは流石なんですけど…そして不調に向き合うことになる真琴。バンド活動はもちろん、軽音学部のプロデュースをしたりしてなんとか浮上のきっかけをつかもうとします。こうやってもがく杉井光作品の主人公を見ると、やっぱり杉井光作品っていいなと思います。そして中盤には華園先生の復帰コンサートが!このお話は壮絶でしたね…全身全霊をかけてコンクールに臨む華園先生とそれを倒すためにコンクールに出場する凛子。音楽を、クラシックを演っているのにめちゃくちゃ熱い。そして恐ろしいほど音の質感を感じられる文章。本当に譲れない戦いを、音と音のぶつかり合いで魅せてくれます。最高の一言でした…そしてこれがメインにならないのが今回の恐ろしいところで終盤にはあの社長が問題を起こしてライブが…本当にあの社長はマジで何をやってくれてんねん…でも機転の効いた行動で切り抜ける真琴も、こうしたトラブルを乗り越えてしまう真琴もすごい。最後まで最高に楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
真琴はもうツッコミがとんでもないことに…PNOのメンバーをはじめとした女性陣は少し気を使ってください…今回は自身の不調に向き合いながらも、もがいてもがいてでも最後は自分の音楽にたどり着く姿がすごくよかったです!女性陣は相変わらず全員魅力的なんですけど、やっぱり今回は華園先生。あんな姿で、それでもステージに立ってピアノを弾く。その凄まじい音楽に対する執念にも似た感情に、そして彼女が奏る音に震えました。

最後に
今回も最高に楽しませていただきました!華園先生のお話と社長が持ち込んだトラブルを解決する話。それぞれで1巻ずつ作れそうなお話を一冊の中に入れてくるの本当にズルいです。7かんも楽しみにしてます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

楽園ノイズ6



著者

杉井光



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914940-1

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは杉井光さんの

楽園ノイズ5

です!
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前巻の記事↓


ストーリー A
内容は、突然姉に彼女のフリをしてほしいと言われた真琴。姉がバレンタインチョコ渡したことで勘違いして迫ってきた男の誤解を解くらしい。ホワイトデーのお返し選びを手伝うという条件につられて仕方なく女装をして出かけることになる真琴だが予想外の展開が…そして季節は3月へ。バレンタイン、伽耶の卒業ライブと色んなイベントが重なる中華園先生と連絡が取れなくなってしまう。そのことが気になって仕方ない真琴は果たして数々のイベントを乗り切れるのか…とこんな感じです!

〜ホワイトデーと卒業と〜

シリーズ第5弾!コミカライズも始まって1巻は9月に発売予定とのことでまだまだ続きそうで安心しました。長く続いてほしいですからね。この作品は。今回は3月を舞台にホワイトデーや伽耶の卒業ライブなど盛りだくさんでしたね!面白かったです!
まず序盤。姉に彼女のフリをしてほしいと言われて女装させられるところから物語は始まります。女装になんら違和感のない真琴は流石ですし、姉妹っぽく見せない姉の女装技術も流石です。やたら迫ってくる男を撃退するために姉の彼女のフリをする真琴ですが当然トラブルが起こらないわけがなくバンドメンバーと実質全員エンカウントします。この運の強さ?は流石ですね。そして物語はホワイトデーへ。バンドメンバーへのお返しに悩む真琴。姉から彼女のフリをしてくれた見返りにプレゼント選びを手伝ってもらいますが選んだのはマカロン。これをバンドメンバー4人に渡します。後にホワイトデーにマカロンをお返しにすることの意味が明かされるんですけど、マカロンにする姉のセンスは最高ですしこれを素直に?受け取っちゃうバンドメンバー4人も最高ですねw そして伽耶が中学を卒業して真琴たちの高校に入学してくるということで卒業ライブをすることに。しかし時同じくして華園先生と連絡が取れなくなり…不安で何もできなくなってしまう真琴。でも真琴やPMOのことを周りは放っておかず音楽に関することが彼にどんどん積み上がっていきます。それでも伽耶の言葉で自分を取り戻して真っ直ぐに進んでいく真琴はやっぱりかっこいいですね。卒業ライブもよかったですしラストもグッド!今回も最高でした!面白かったです!

キャラ A
真琴は今回はこれまで以上に鈍感主人公っぷりを発揮してましたね!ヒロインがバンドメンバー4人じゃなきゃ人として終わってますよw ヒロインたちは相変わらず魅力的でしたが個人的に今回好感度高かったのは朱音。なんかバンドメンバーの中でも一歩引いて真琴と絡んでいる印象があったので(電車が一緒ってこともあるんでしょうけど)アイドルプロダクション訪問でのやりとりは見ていて楽しかったですね。

最後に
今回も最高の音楽青春小説と鈍感主人公真琴を楽しませていただきました!年内に6巻出たりしますかね…?コミックス1巻の発売も楽しみにしつつこちらの続刊も待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

楽園ノイズ5



著者

杉井光



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914395-9

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは杉井光さんの

楽園ノイズ4

です!
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前巻の記事↓


ストーリー A
内容は、ある日バンドの練習でムーンエコーを利用していると突然黒川さんから彼氏扱いされてしまう真琴。バンドメンバーから厳しい目を向けられるが、なんと過去に黒川さんがやっていたバンドメンバーから逃れるために真琴を彼氏役にしたいという。黒川さんはなぜ真琴を彼氏役にしたいのか…そして季節は冬。受験を間近に控える伽耶の両親を説得したり、さらに華園先生が過去に所属していたオーケストラを手伝うことに。果たして真琴はオーケストラのバレンタインライブを成功に導くことができるのか…とこんな感じです!

〜玄人オーケストラの指揮者に⁉︎〜

シリーズ第4弾!3月26日発売のアライブでコミカライズも始まるなど軌道に乗ってきましたね!今回は前半は黒川さんが以前所属していたバンドをめぐる物語、後半は華園先生が以前所属していたオーケストラのお話と盛りだくさんで最高に楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。いつも通りバンドメンバーからいじられる?真琴のシーンから物語ははじまります。もはや鉄板ですねw そして黒川さんが過去のバンドメンバーから逃れるために真琴を彼氏にしようとします。黒川さんが前にやっていたバンドが色々特殊?で…すごいですねバンド内で公式カプを作るとか…そんな方向の?バンドなので黒川さんが真琴と付き合っていることにすればバンドの再結成はないと睨んで真琴を彼氏役にします。もちろん楽園ノイズらしくこうした問題は音楽で解決!黒川さんの過去を含めてめちゃくちゃ良かったですね…後半からは華園先生がかつて所属していたオーケストラの話に。人数不足のオーケストラを手伝いながら伽耶や凛子の問題も解決していくという…4巻でヒロインの両親をコンプリートする主人公がかつていたでしょうか…オーケストラの演奏シーンは言わずもがな。聴こえないはずの音が聞こえてくる演奏シーンは最高の一言。これは本当にもう読めばわかりますし、読んだらわかるとしか言いようがないですよね…ラストもいい。今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!
キャラ A
真琴はマジでそのうち刺されますね汗 相変わらず音楽にだけはめちゃくちゃ真摯でヒロインたちには…はい。そしてヒロインの両親受けはめちゃくちゃいいですね汗。今回は伽耶ちゃんですね。受験を間近にして色々不安になる中でしっかり真琴のことは捕まえていく。この子も侮れないですね汗 そのほかのヒロインたちは良くも悪くもいつも通りでしたね苦笑

最後に
今回も最後まで楽しく読ませていただきました!5巻は夏頃発売ということでめちゃくちゃ楽しみです!続刊待ってます!


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

楽園ノイズ4



著者

杉井光



レーベル

電撃文庫

ISBN

978-4-04-914217-4
表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは杉井光さんの「楽園ノイズ3」です!
⚠︎ネタバレありです
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前巻の記事↓

ストーリー A

内容は、解散の危機を乗り越えたパラダイスノイズオーケストラのメンバー。しかしそこに新たな問題が。柿崎さんの会社の社長から芸能人夫妻の娘でモデルに俳優とマルチな活躍を見せる志賀崎伽耶が紹介される。なんと社長は彼女を新メンバー候補として真琴に紹介したのだ。しかもベースの腕は真琴以上。悩む真琴にメンバーたちの反応は…そしてクリスマスイブ。なんとメンバー全員とデートをする約束」を取り付けてしまった真琴は果たしてどうなってしまうのか…とこんな感じです!

〜新メンバー加入〜
シリーズ第3弾!コミカライズも決まり久しぶりに杉井光さんの音楽作品が3巻以上読めるというだけでめっちゃ嬉しいですね!今回も真琴たちらしい音楽とそしてまさか8年も前の作品を伏線にして物語を作ってくる杉井光さんにやられました…面白かったです!
前回なんとかバンド解散の危機を脱出したPMOのメンバー。しかし今度は柿崎さんの会社の社長が新メンバーといって芸能人夫婦を親に持つ才能の塊のような少女・滋賀崎伽耶を連れてきます。しかも伽耶にはPMOに加入することを前提に話を進めていて…いや…こういう人25年も生きているとみたことあるんですけどマジで迷惑ですよね…でも伽耶の気持ちも無駄にできなければ伽耶のベースの腕も無駄にできない。そんなわけで真琴はPMOを一時脱退して、伽耶にベースを任せてソロ活動をすることに。こういう優柔不断な選択は真琴らしいですよね(苦笑)そしてここからがすごい。杉井光さんが8年前に集英社から単行本として発表した「神曲プロデューサー」に出てくる蒔田シュンと窪井拓斗の話を回収してきます。読んだ時マジで驚きましたね…えっだってあれ僕が高校一年生とかで発表された作品ですよ?それを今になって…そしてそれがまた言葉にならないくらい素晴らしい。この女性だらけのバンドの話にしては珍しく男がメインのお話で、窪井拓斗と語り合ってセッションしてそして8年越しに作中の音楽を本当の意味で完成させちゃうんでうもん。本当にずるい。反則です。そしてクリスマスイブはPMOのメンバー全員に加えて伽耶とそれぞれデートをすることに…マジで真琴は何をかんがえているんですかね…そしてそれを成功させちゃいますし…最後のクリスマスライブ、そしてお正月のエピローグも含めて本当に最高でした!面白かったです!

キャラ A
真琴はなんかもう本当にすごい。優柔不断で伽耶をバンドメンバーとして受け入れるかどうかうじうじ悩むくせにクリスマスイブは躊躇なく4人の女の子ときっちりスケジュール管理をした上でデートをする。もう本当にさ…やっぱりベーシストはダメですよ。伽耶は後輩系の女の子!というこれまでにいなかったキャラで盛り上げてくれましたね!MUSA男時代からのファンというのはなかなかにコアですね…PMOのメンバーたちももちろん魅力的だったんですけど、やっぱり窪井拓斗。もう本当に最高でした。

最後に
個人的にとんでもないサプライズもありでここ数年読んだ杉井光さんの作品の中で最高の1冊でした!4巻も早く読みたいです!2巻、3巻とちょっとバタバタ感は否めなかったのでしっかり腰を落ち着けて音楽してほしいですね…4巻待ってます!


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



楽園ノイズ3



著者



杉井光



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913682-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは杉井光さんの「楽園ノイズ2」です!
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前巻の記事↓ストーリー A
内容は、バンドとして本格始動したパラダイス・ノイズ・オーケストラ。しかし二学期になっても彼らのバンドはトラブル続き!クラシックピアノ以外を認めない凛子の母親がバンド活動をする凛子に怒って学校を退学させようとしたり、詩月の祖父がいきなり学校にやってきて真琴を拉致?して強制的にセッションさせられたり、生徒会長のゴリ押しで文化祭の中夜祭と女装コンテストに出場することになったり…さらには大物音楽プロデューサーとデビューをかけて勝負することに⁉︎果たして真琴たちPNOの選ぶ道は…とこんな感じです!


〜バンドになにが必要か〜
シリーズ第2弾!杉井光さんの音楽小説は本当に大好きなのでこうして2巻が発売されてすごく嬉しいです!今回も真琴をはじめPNOのメンバーたちの活躍と青春をとことん楽しませていただきました!面白かったです!
まず序盤。凛子の母親が凛子のバンド活動を知って、バンドをそして学校を辞めさせようと迫ってきます。このバンドのメンバー、親に色々問題を抱えてますね…朱音くらいですね…ご両親に本当に意味で理解がありそうなの…クラシックピアノしか認めない。ピアノが弾けるのならクラシックピアノの世界に戻れという母親に猛反対し、なんとかバンドを続けようとする凛子。最終的に真の解決には至らなかったのかもしれませんが彼女の芯の強さが感じられるエピソードでしたね!続いて詩月のおじいちゃんのお話へ。詩月を鍛え上げたおじいちゃんがいきなり学校にやってきて真琴を拐ってとんでもない設備がそろった別邸でいきなりセッション。しかもジャズという無茶振りになんだかんだで応えてしまう真琴はやっぱりすごいですね…まぁおじいちゃんがすごすぎて認められないわけですが…ここのセッション描写は本当にすごくて頭の中にガンガン音が響いてきます!全然知らない、聴いたこともない曲なのに読者の頭の中にここまで音を響かせられるのは杉井光さんの音楽小説だけですよ…でもこの話もまた切ないんですよね…僕は大好きなんですけど…そして物語の中盤以降は文化祭+メジャーデビューが決まるかもしれない大物音楽プロデューサーとの勝負へ。いやー真琴の女装ありがたいっす。これを待っていた(えっ)というのはさておき…大物音楽プロデューサーの言葉でバンドの今後の行方が…この言葉もそうなんですけど見せつけられた音楽というのもやっぱり大きいですよね…でも結局は最高の音楽で答えを出してしまうんですよね。小説の中の観衆に、そして読者の頭の中にガンガン音を鳴らしてくれる。本当に最高です。最後の勘違いには苦笑しつつ、そして最速カバーをしたあの人にちょっとセンチな気持ちになるラストも最高でした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
やっぱり真琴は女装ですね!これからも女装期待してます!というのは半分冗談で…真琴がいろんなことを考えながらもがき苦しんで音楽で答えを出す姿は心に響きます!凛子はVS母親ばバッチバチで好きでしたね…こういうロックンロールな感じめっちゃ好きです!そして真琴への安定したムーブもグッド!詩月、朱音ももちろん魅力的だったんですけどやっぱり今回は詩月のおじいちゃんですよね。カッコ良すぎて痺れました。

最後に
2巻も楽しく読ませていただきました!絶対に3巻も読みたいです!まだまだ真琴たちの音楽を聴いていたいですし、これからどんどん成長していうPNOの活躍が楽しみです!続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



楽園ノイズ2



著者



杉井光



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913681-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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