カテゴリ: セカイ系

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は風が強いです…寒いです…

さて、今回紹介するのは松村涼哉さんの「ただ、それだけでよかったんです」です!

ストーリー 評価不能…
第22回電撃小説大賞の大賞受賞作。例年銀賞がやたら面白いことで有名な電撃小説大賞受賞作ですが、今回は大賞が…
ストーリーについて語る項目ですが、ちょっと語りにくいので、後述します。
文章力は高い。さすが大賞受賞作! 物語が難しいにも、関わらずここまでスラスラ読めたのは本当に久しぶりです! 文章力に関してはライトノベル作家さんの中でもトップクラスだと思います!
さて、問題のストーリーについて語ります。一言でいえば、一つのセカイ系作品。または、奇書。ある中学校でのいじめが核となってお話が進んでいきます。面白いです! 面白いんですけど…何も言えなくなる物語というか…ブロガーとして700近い記事を投げてきましたけど、ここまで物語について語れない作品は今後ないんじゃないかと思います(苦笑)ちょっと評価ができないです。いや、面白いんですけどね…
一つ残念だったのは、伏線を隠すのが文章力に対してそこまでうまくないこと。まあ、ミステリじゃないですしそこまで気になりませんが、これさえうまければもっと良かったですね。

キャラ A
中学生がやたら大人っぽいのはともかくとして、登場人物の全てが物語の中で生きてましたね。コメディ以外で、ライトノベルの登場人物が自慰行為を自虐するなんて、久しぶりに見ましたよw
子供も大人もいやにリアルで、胸に収まりました。いい意味でも、悪い意味でも…

今後の期待度 評価不能…
一巻完結なので、この評価で…
というか、この作品が二巻目なんて出したら怒り狂います。

どんな人にオススメか?
いやー、ぶっちゃけ誰にもオススメしたくないですよ(苦笑)言い方を変えれば、オススメする言葉が見つからないです。ものすごく面白い作品なのは確かですし、260p、時間にして1時間45分程度楽しませていただきました。なんというか、奇書が好きな人は読んで損はしないと思います。多分ミステリみたいなどんでん返しは期待しないほうがいいです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
連投です! このあとガンバって三つくらい記事投げたいです!

さて、今回紹介するのは仙波ユウスケさんの「ハロー・ワールド2」です!
前巻の記事↓

ストーリー B
うーん…前回のヒキ、あの話のあとがこれですか…正直これじゃない感がありますね…
物語は麗奈が高校生として普通に生活を送ろうとする一方、純の物語も進行していきます。
麗奈の努力は見ていて微笑ましいですし、純が戦う動機もわかります。ただ、前回の緊迫感が皆無です。いや、純サイドはあるんですけど、死という言葉がかけ離れてしまい、物足りなさが否めませんでした…少し、あとほんの少しの殺伐さがあれば…多分この巻では仮初めの平和を描いているんでしょうけど…うーん…

前巻と比べて B
面白くないわけではありませんし、ガクッと落ちたわけでもないので、この評価で。本当にもう少し、なんとかできたはずなんですよね…新キャラの凛子はよかったです!

今後の期待度 B
刊行スピードも遅めですし、次で終わりですかね? どのような着地をするのか、綺麗に終わらせて欲しいという願いを込めて、続刊を待ちたいです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日はムカムカしているので、ガンガン記事投げます! 連投! 連投!

さて、今回紹介するのは仙波ユウスケさんの「ハロー・ワールド」です!

ストーリー B
本当は余裕でA評価です! ただ、最後が気に入らなかったですね…
ジャンルとしてはセカイ系。家の前で倒れている少女を主人公が助け、なりゆきで住まわせることに…そして、彼女が日本の国防兵器を手中に収める天才プログラマーであることを知り、彼女を取り戻そうとする組織から逃げることになる。
セカイ系好きの僕としては、その逃走劇が本当にすごく好きでした! 先はわからないけど、今は精一杯楽しもう。そんな感情がひしひしと伝わってくるんです!
本当に惜しむらくは、ラストシーン。あれさえなければ…セカイ系はバッドエンド、ゲーム的にいえばトゥルーエンドが許されるので、無理やりハッピーエンドにもっていかなくても…

キャラ A
麗奈がすごくよかったです!
確かにテンプレかもしれないです。しかし、セカイ系に欠かせない要素を取り入れつつも、今のライトノベルに融合するキャラとして成り立っていました! 麗奈の姉の純という存在も最高でした!

今後の期待度 B
もう二巻も読んでいるので、あと出しになりますが、一巻だけで綺麗に終われば間違いなくライトノベル史上に名を残す名作となっていました…文章力も高く、構成もよかっただけに残念です…

どんな人にオススメか?
セカイ系や青春ものが好きな人にはオススメです! しかし、無理やりねじ曲げたようはハッピーエンドが待ち構えているので、ご都合主義が嫌いでしかたない人にはあまりオススメできないです…

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は映画館で原作伊藤計劃さんのハーモニーを見てきました! 映像もさることながら、音楽に感動! すごくいい映画でした! 惜しむべくは、先に虐殺器官を見たら、また別の見方ができたのかもしれないと思ってしまったことですね(苦笑)

さて、今回紹介するのはつくみずさんの「少女終末旅行」です!
ストーリー A
ストーリーというか、内容は戦争後の世界で旅をしながら暮らす二人の少女の物語。どこか温かくて、切ない。そんな雰囲気が少女たちの会話から伝わってきます! 日常系と書かれていますが、その通りであってないような…とにかく面白い! セカイ系要素もかなり強いですね。

キャラ A
チトとユーリ。この二人でほとんど物語が進んでいきますが、不思議な魅力があるんですよね〜二人とも。特別な魅力があるわけではないんです。それなのに、人を惹きつける危うさと芯がある。そんなキャラです!

絵 A
決してうまくはないですけど、作品にぴったりあった絵です! 壊れた世界がうまく表現されていて、個人的に最高にグッド!

総合 A
あまり、知られていない作品ですが、読んで後悔はしないので、ぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
最近文字を書くのが面倒です(。-(ェ)-。 )いや、ブロガーとしてそれはダメですよねw

さて、今回はセカイ系考察をやりたいと思います! 毎度言っている通り、僕はセカイ系作品が大好きです! そして、セカイ系がどのように生まれたか常々考えています! 今回も僕の持論を展開したのでよろしければどうぞ!

セカイ系としてのハルヒ


セカイ系と言われて思い浮かべるのはイリヤか最終兵器彼女、それか、ハルヒ。そういう人も多いはずです。
そこで、今回はセカイ系考察の第三弾として、涼宮ハルヒシリーズをセカイ系としてみたとき、どのようになるか。徹底的に解説していきたいと思います!

ハルヒはセカイ系ではなかった⁉︎

個人的な意見を言わせてもらいますと、ハルヒは最初はセカイ系ではありませんでした。むしろSFでした。
ハルヒのジャンルについては学園ものでも、コメディでも、SFでも、今回テーマとしているセカイ系でも、その全てが、カテゴリの箱の中にハルヒを収められます。しかし、最初はSFと言ったほうが妥当でしょう。
涼宮ハルヒの憂鬱が発表されたのは2003年の6月。この頃には後にセカイ系の作品として、まず最初に挙げられるイリヤと最終兵器彼女はすでに発表されていました。この二つの作品の共通点は

・主人公はヒロインに恋をしている(その恋は叶わない)
・ヒロインが戦闘を行い、主人公はそれに関与しない、またはできない
・世界を脅かす敵に関する情報は、主人公には開示されない

大まかに、そして重要な共通点はこの三つです!そして、この三つの要素や、それに類似する要素を持つ作品がセカイ系とされてきました。

さて、ハルヒはどうでしょう? 実はこのどれにも当てはまらないのです! 最初の要素はあるのでは? と思う方も多いと思いますが、叶わない恋か? と聞かれればそうでもないと思うので(ヒロインが死んだりしないので)ここでは除外します。

さて、ハルヒがセカイ系になったのはいつ頃か? 個人的には涼宮ハルヒの消失からではないかと思います。 まあ、エンドレスエイトでも反論はしませんが…(苦笑)

もし、ヒロインがいなかったセカイがあったら…ヒロインがいなければ成り立たないセカイ系のヒロインがいない。受動態でなければならない主人公が能動態になる。

セカイがセカイ足り得なくなった世界。それを書いたのです。つまり、セカイを壊したのです。

そして、セカイは再生されました。ヒロインが中心となるセカイとして。

この事実に対する反論もあると思いますが、先に進みます。確かに元々セカイは涼宮ハルヒのものでした。それも無意識化で。そのセカイを壊して、一種新たなセカイを作ったのは主人公なのです。ヒロインを必要とするセカイを、破壊という形で創造してしまったのです。そして、元々のセカイはSFのセカイでした。それを、構成しなおしたことによってハルヒは世界の中心になり、ハルヒのセカイが生まれます。そして、その世界で描かれる主人公とヒロインの関係がセカイ系として昇華したのです!

セカイの再構成から、新たなセカイ系の形が生まれた

さて、僕は第一回のセカイ系考察で

主人公とヒロインのために他の要素を極限まで排除した一種閉鎖的な物語

という定義を出しました。それに至った所以はここにあります。要するに戦闘少女と情けない主人公の一夏の恋物語、はあくまで初期の形態であったのです!

セカイを新たに生み出したことにより、セカイ系となったハルヒ。そして、そこにあったのは主人公とヒロインのために他の要素を極限まで排除した物語でした。
これがハルヒをセカイ系にした正体であり、セカイ系がハルヒで完成したといえる理由です!

ハルヒで注目してほしいセカイ系ポイント

さて、先ほどエンドレスエイトがセカイ系でも僕は反論しない。といいました。その理由は時間的閉鎖空間の中に閉じ込めらることにあります。それはハルヒが夏休みを終わらせないために、セカイを創造することにあります。要するに、規定のセカイを破壊し創造したのです。詳しい説明は省きますが、それは消失と同じような現象が起きているのです。

しかし、消失がセカイの再構成を行うのに対し、こちらは元のセカイへの帰還であり、ハルヒのセカイ創造理由は夏休みを終わらせないためであり、消失のようにハルヒのため、つまり主人公→ヒロインorヒロイン→主人公のためのセカイではないのです。なので、僕はハルヒがセカイ系になった所以はここではないと考えています。

最後にハルヒがセカイ系なった理由はアニメの文化祭の場面で歌うGod knowsの歌詞にもあると思います

あなたがいて、私がいて
ほかの人は消えてしまった

二人だけのセカイ。それをハルヒが求めていた裏付けとなるのではないでしょうか?
もちろん、歌詞が先か、ハルヒがセカイ系になったのが先か、それは結論づけられませんが、ハルヒ自身この作品がセカイ系であると認めているのではないかと、個人的には感じました。

以上で今回のセカイ系考察を終わります! 

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

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