カテゴリ: 青春もの

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは六海刻羽さんの

「アメリカ帰りのウザかわ幼なじみが今日も俺を踊らせてくる」

です!
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☆感想☆

ストーリー B
内容は、ダンス大会でのミスが原因でダンスを辞めてしまった舞織流斗は夏休み直前にアメリカから帰ってきた幼馴染の星蘭と再会する。流斗の家にホームステイすることになった星蘭と一つ屋根の下で暮らしながら彼女のオタ活ライフに付き合う流斗。彼は星蘭に押されるようにして再びダンスに向き合っていくが…とこんな感じです!

〜アメリカから幼馴染が帰ってきたら〜

六海刻羽さんの新作!前作「星詠みの魔法使い」が面白かったので新作楽しみにしてました!ただ今作は個人的に合いませんでした。以下面白いとは書かないので見たくない方はブラウザバックで。
まずなんといってもダンスが何をしているのか全く伝わってこないです。これに関しては僕の読解力不足だと言われればそれまでなんですけど、流斗がどんな動きをしているのか一切伝わってこないので終盤の最高に盛り上がっているであろうシーンでしらけます。もう少しどういうダンスなのかとか流斗がどういう風に体を使って踊っているのかとか描いて欲しかったです。この作品の核的な部分は挫折を味わった少年が復活する青春ラブコメということはわかるんですけど、その起爆剤たるダンスがどういうものなのか伝わってこなかったのでただ流斗の挫折とそれを乗り越えるための道具にしか見えなかったです。他にも気になるところは多々あるんですけど、結局そこに集約されるかなと…面白くなりそうな要素はたくさんあるのに勿体無いを感じる作品でした。

キャラ B
前述の通り流斗のダンスが全然伝わってこないので彼が何を乗り越えているのかわからず魅力が伝わってこないです。星蘭と乃羽という魅力的なヒロインがいるのに残念です。

最後に
個人的には期待していた物語ではなかったです。ただ六羽さんの前作は面白かったので次回作は買おうと思います。

どんな人にオススメか?
個人的にはオススメしません。気になったかたは試し読みの上で。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

アメリカ帰りのウザかわ幼なじみが今日も俺を踊らせてくる



著者

六羽刻羽



レーベル

オーバーラップ文庫


ISBN

978-4-8240-0908-1

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは早月やたかさんの

「ギャルにも負ケズ」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、宮沢賢治の作品が大好きな遠谷幸文は文芸部の部長を1人で力ながら毎日本を読む日々を過ごしていた。そんなある日、東京からギャルの渋沢美鐘が転校してくる。幸文に興味をもった美鐘はなぜか文芸部に入部することに⁉︎宮沢賢治の縁の場所をめぐったり、文芸部の活動をする中で2人の距離は徐々に縮まっていくが…とこんな感じです!

〜宮沢賢治ゆかりの地で青春を〜

早月やたかさんの新作!早月さんの作品を読むのは「もしもし?わたしスマホですがなにか?」以来ですね。今作は岩手県を舞台に宮沢賢治要素を絡めた青春恋愛ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。美鐘が転校してくるところから物語は始まります!岩手県には不釣り合いなほどギャルギャルしい美鐘。すぐさまクラスの人気者になった彼女はなぜか幸文にも興味を持ってきて…ヒロインが転校してくるという一種定番すぎる導入ですが爽やかさを感じる導入でよかったですね!幸文はかなりの陰キャですが、文学青年みが強くて嫌な感じがないのもグッド!そしてなぜか幸文や宮沢賢治を気に入った美鐘は文芸部に入部することに!文芸部は1人しかいないため必然的に2人の距離は縮まっていき…ここからは宮沢賢治要素が強く出てきましたね。宮沢賢治の作品それ自体や、ゆかりの地を2人でめぐったりと宮沢賢治を知っている人なら楽しめる、宮沢賢治が好きならもっと楽しめる要素が散りばめられていて読んでいてワクワクしました!中盤以降は進路に悩む幸文と自覚した恋心と向き合って行く様子、終盤ではこの作品らしい展開で楽しく読ませていただきました!ただもう少し青春要素や恋愛要素が欲しかった気も…ちょっと物足りない感あります…260pですし2人のイベントがもう一つくらいあってもよかったかもですね…とはいえ最後まで楽しく読ませていただきました!

キャラ A
幸文は陰キャな文学少年という感じで見ていて微笑ましかったですね。美鐘に振り回されながらも自分がしっかりある感じが良きです!美鐘は東京からやってきたギャル!かわいくて好奇心旺盛で見ていて楽しい女の子でしたね!宮沢賢治作品や宮沢賢治に対する考えも面白かったですね!

最後に
岩手を舞台にした宮沢賢治要素満載な青春ものとして楽しく読ませていただきました!読味爽やかで良い読後感でした!

どんな人にオススメか?
青春ものが読みたい方は!幸文と美鐘のやりとりや関係性は爽やかで宮沢賢治要素もグッドでした!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ギャルにも負ケズ



著者

早月やたか



レーベル

富士見ファンタジア文庫


ISBN

978-4-04-075578-6

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どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは屁負比丘尼さんの

「こましゃくれり!! ~大学生のラブコメはシラフでヤニ切れじゃ耐えられない!~」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、二浪の末に大学生になった陣内梅治。彼の部屋には毎日のように残念美少女たちがやってきて、梅治の部屋を溜まり場にしていた。どこか古風な口調で面倒ばかり持ち込んでくるトラブルメーカーの安瀬桜。ヤニカス辛党の猫屋李花。ギャンブル狂いの西代桃…全員が酒とタバコとギャンブルに溺れた大学生たちのモラトリアムな青春が始まる!とこんな感じです!

〜浪人したなら酒とタバコとギャンブルを〜

屁負比丘尼さんの作品!本作がデビュー作ですかね?お手本のようなダメ大学生たちのカスでクズでイカれたモラトリアムな青春ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。梅治と残念美少女3人のイカれた日々が描かれます!酒を死ぬほど飲みまくり、タバコを山ほど吸い、罰ゲームでスピリタスを飲みまくる…なんだこのダメ大学生を煮詰めまくった主人公とヒロインは…自分もカスなのでこういうカスい登場人物に惹かれてしまいますね…物語はそんな4人のモラトリアムな日常が描かれていきます。梅治と3人の美少女というまさにハーレムな関係性ですが、露骨なエロやラブコメがほぼないのが非常によかったですね!(まぁ事故みたいなエロやイタズラゆえのラブコメはありますが…)基本的には梅治の元に3人全員、もしくは誰かがやってきて主に酒がらみのトラブルで盛り上がって、ぐだぐだして終わるというお話が十二話入ってるのですが、どのお話も愛すべきカスという感じで非常に楽しかったですね!個人的に好きだったのは第五話の「裁かれるカスたち」というお話。大学で派手に飲酒しまくった4人の宇ち誰かが責任をとって落単することになるのですが、ここで行われるあまりにも醜い責任のなすりつけあいが最高でしたね…基本的には各話は独立しているのですが、後半の文化祭編は連続しているお話で、梅治のトラウマの原因をとんでもない方法で解決していくカス美少女3人がめちゃくちゃ楽しかったですね!最後まで楽しくよませていただきました!面白かったです!

キャラ A
梅治は4人の中では比較的まとも…でもない二浪の大学生。水が飲めない時代の西欧人か?というほど常に酒飲んでますし…大学の授業中でも酒飲んでますし(しかも鰭酒)、マジで飲んでない時ないのでは?というほど常に酒飲む野郎でしたね…桜はどこか武士っぽい喋り方をする和服が似合う女の子!超トラブルメーカーで何かとトラブルを持ち込んでは大暴れする様子がみていて楽しかったですね。李花はヤニカスな女の子で時折見せる女の子らしい一面とカスさのギャップが最高な女の子でした!桃は生粋のギャンブラーで酒絡みの罰ゲームも過激なものばかり…そのおかげでちょっとえっちかったですけど。天皇賞・秋に単勝七万かけようとする女はやっぱり違います…

最後に
カス大学生たちのモラトリアムな青春が楽しい作品でした!これはぜひ2巻が読みたいですね!まだまだ梅治とカス美少女大学生たちの青春がみたい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
カスな大学生たちの青春ものが読みたい方は!とにかくみていて楽しい青春ものです!かなり酒臭くてヤニ臭い読み手をある程度選ぶ作品ですが、ハマる人は絶対にハマる作品です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

こましゃくれり!! ~大学生のラブコメはシラフでヤニ切れじゃ耐えられない!~



著者

屁負比丘尼



レーベル

ファミ通文庫


ISBN

978-4-04-738068-4

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どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは山賀塩太郎さんの

「パジャマのきみと、教室で青春を

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、入院している祖父のお見舞いにきた雨谷圭。そこで彼は入院中の琴守楓花に出会う。同じ高校で友達が欲しいという彼女となし崩し的に友達になった圭は、退院した楓花と初登校することに!しかし校内に足を踏み入れると同時に楓花の制服がネグリジェに⁉なんとゼロ年生という存在になり楓花は特殊な教室に通うことに⁉単位を取得しないと一年生として学校に通えない楓花のために圭は一緒に課題をこなしていくが…とこんな感じです!

〜0年生たちとちょっと変わった青春を〜

山賀塩太郎さんの新作!前作「完璧な佐古さんは僕みたいになりたい」が好きだったので新作楽しみにしてました!また今作は推薦コメントを寄稿させていただいております!本当に面白い作品なので推薦コメントをご依頼していただいて本当に嬉しいです!推薦コメントはこちら!

今作は前作のコメディよりのラブコメとは異なり京都を舞台にした爽やかな青春ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。圭と楓花が出会うところから物語は始まります!病院での出会いでしたが圭のからかいとかわいい楓花で軽やかな感じの出会いがよかったですね!ちょっとドキっとするような身体的接触も良きですね!入院生活のおかげで友達がいない楓花の友達になっていく圭。最初は乗り気ではない圭もなんだかんだで楓花のおかげで楽しそうにしている?のがグッドですね!そして入院生活から解放された楓花は初登校!しかし学校の敷地内に入るや否や制服がネグリジェになってしまいます。そして生徒会長に呼び出されて0年生になったこと、0年生にしか見えない教室に通うことになったこと、目標を達成しないと1年生になれないことが告げられます。このあたりはオカルトというかファンタジー要素がありますね。楓花は親友を作るという課題を圭や同じく0年生の女の子たちとこなしていくことになります!親友を作るという課題に取り組む圭と楓花のイベントの数々は瑞々しい青春を感じますね!すぐに男の子を好きになっちゃう地雷系恋愛体質の嶋本絵奈、後輩系学園アイドルの岸亜莉栖とのやりとりは軽快で楽しいです!個人的に好きだったのは琵琶湖で水遊びするシーンですね…最高に青春してますし京都という地理を活かしてますね!終盤では圭と楓花がちょっとしたことからすれ違い…でも圭が真摯に楓花に向き合って二人の気持ちがグッと近づくのがよかったですね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
圭はめんどくさがりでぼっち気質な男の子!最初はなんだかんだいって楓花と距離を取ろうとしますが、しっかり彼女の青春に付き合ってあげて困っているときにはしっかりと手を差し伸べられるいい主人公でしたね!楓花はどこかはかなげな女の子で、青春に憧れがあって圭と一緒に色々なことを経験して見せる笑顔が素敵でしたね!地雷系恋愛体質の絵奈、後輩系学園アイドルの亜莉栖、生徒会長の聖舞紘も魅力的でした!

最後に
ちょっと変わった青春ものとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだ圭や楓花たちの物語が見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
京都を舞台にした爽やかな青春ものが読みたい方は!0年生などのファンタジー的な要素はありますが、メインは圭と楓花の青春ものなのでそういった要素が苦手な方もあまり気にならないかなと思います!本当にオススメの作品なので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

パジャマのきみと、教室で青春を



著者

山賀塩太郎



レーベル

富士見ファンタジア文庫


ISBN

978-4-04-075448-2

表紙画像のリンク先




どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは中西鼎さんの

「宮澤くんのとびっきり愚かな恋」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、小学生の頃にとびきりかわいい幼馴染の藤代瑠音と付き合っていた宮澤恆。しかし彼の初恋は恆が病気で休んでいる間にクラスのイケメン男子に瑠音を取られるという悲劇的な失恋で幕を閉じる。高校生になった恆はギャルでビッチになった瑠音が駅前でイケメンと濃厚なキスをしている場面を目撃してしまう。しかし翌日、瑠音が恆に告白してくる。裏があると思いつつそれを受け入れてしまった恆の危険な青春が始まる…とこんな感じです!

〜初恋は危険な形で実る…?〜

中西鼎さんの新作!個人的に中西さんの作品を読むのは「さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々 」以来ですね…あちらもあちらで心にくるものがある作品なのですが、今作はマジで究極に愚かでどうしようもない青春恋愛もので読了後に「誰も幸せになれねーよ!」と思わず叫んでしまいました…面白かったですけどダメージデカいです!
まず序盤。瑠音がイケメンと公衆の面前で熱いキスをしている場面を目撃するシーンから物語は始まります。とびっきり刺激的でとびっきり突き刺す始まり方でこの時点で恆が簡単には幸せに慣れなさそうだなと感じさせてくれますね…そんな瑠音とイケメンのキスを見てしまった翌日。恆は瑠音に告白されます。しかも告白される理由が酷い。瑠音には昨日駅前でキスをしていたイケメンのセフレがいて、イケメンのセフレには彼女がいて、イケメンセフレの彼女に2人で会っている場面を目撃されてしまったので瑠音に彼氏がいることにしてごまかそうという…なんだこの地獄みたいな告白は…しかしそれを恆はOKしてしまいます。うん。これはよくない。よくないけど青くていいよ!そして瑠音と付き合いはじめるのですが、ここからも酷い。瑠音のセフレのイケメンこと青崎沓の彼女は恆と一緒の部活に所属してオタク仲間で親友の蔦原果南で、果南は彼氏である沓に不満を持っていて、そして恆に恋心を抱いて…こんなの誰も幸せになれないよ!破滅しかないよ!なかんけいが始まってしまいます…始まるな… 恆と瑠音の幸せなセックスで物語が終わってくれ…中盤でそう願ったもののそうはならず、当然のように物語は最悪な方向へ転がっていきます。しかも中盤以降は果南視点で物語が描かれるのが余計にタチが悪い!よくないよ!こんな青春!明日から仕事の社会人が読んでいいものじゃないよ!胃がキリキリするよ!マジでタイトルに違わない愚かな青春恋愛ものでした!面白かったですけどダメージデカい!本当にデカいよ!

キャラ A
恆は基本いいやつなんですけど、いいやつという分その愚かさが目立ちます…よくないよ。本当によくないよ…瑠音はかわいくて性に奔放でと色々な意味で魅力的な女の子!でも色々なものを抱えていてその陰りが良き!イケメンの沓、恆の親友にしてオタク仲間の果南も魅力的でした!

最後に
マジで愚かでメンタルダメージです…続きよみますし読みたいけど読めるのか…?問題が自分の中にあります…でもこの絶対に破滅する物語は絶対に見届けないとですね…続刊待ってます…

どんな人にオススメか?
痛い青春恋愛ものを読みたい方は!人によってはかなりダメージを受けるので読む人を選びますが、おもしろいのは確かですし展開や演出もグッドです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

宮澤くんのとびっきり愚かな恋



著者

中西鼎



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-915815-1

表紙画像のリンク先


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