カテゴリ: 学園もの

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は特に用事もなかったはずなのに気づいたらこんな時間でしたw ただ、SUNderBIRDの脚本は笑えないです…多分一週間遅れで仕上がると思います(^_^;)

さて、今回紹介するのは田中ロミオさん原作、筒井大志さん漫画の「ミサイルとプランクトン」です!
田中ロミオさんは有名なシナリオライターの方でライトノベル「人類は衰退しました」を手がけるなどゲーム・ライトノベル両方で人気があります。ただ、例のごとくシナリオライターには疎いのでどれだけすごい方なのかわかりません(苦笑)ちなみに人退も未読です。
反対に漫画の筒井大志さんは「ニセコイ」のスピンオフ「マジカルパティシエ小咲ちゃん‼︎」を描いていることで有名な新進気鋭の漫画家さんです! 今回は田中ロミオさんよりも筒井大志さん目当てでこの漫画を買いました。

ざっくりとしたあらすじ。
私は彼のことを…
様々な学校に通う生徒達で作りあげたミサイル部。そこで副部長を務める達子祥は部長の青海翔太に恋をしていた。しかし、祥達が過ごす世界には秘密があり…とこんな感じです!

ジャンルは学園もの。それに群像劇、ラブコメ、SF、オカルトなどを足した感じとなっています。


先ほど言いましたが、正直筒井大志さんの絵がみたいがために買った漫画なのでお話のほうはあまり期待していませんでしたが、最終的にストーリーに圧倒されてしまいました。

まず、構成がズルいですね。一話でこういう話と見せかけておいて二話で一気にハンドルを切る。こんなのツマラナイわけないじゃないですか! そしてその後の設定の出し方もズルいですね。もう、どんどん話に引き込まれていくものになっています。

そしてキャラがいいですね。キャラデザはさることながら一巻ではそれほど出番がないキャラも魅力的でストーリーを面白くすることに一役買っています! さらに、その魅力に筒井大志さんの絵が合わさり最強の化学反応を見せています!

最後にタイトルに隠された意味がすごかったです。ミサイルはまだわかりますが、プランクトンってなんだろうと思ったら…ここでその意味がわかるのかというタイミングでわかって戦慄しました。

この作品は現在一巻まで発売中です! 今後どんどん面白くなっていくと思うので、漫画でSFが読みたい方や筒井大志さんの描く魅力的なキャラを見たい方にオススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 
明日は月末恒例の来月発売の注目ライトノベルを紹介します!

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
昨日は卒業式でした!でも、卒業した実感があまりありません(苦笑)来週も普通に友達と会いますし、普通にじゃあねと明日も会うように別れましたし…うーん、高校の卒業式は寂寥感も虚無感なかった不思議なものでした。

さて、そんな中紹介するのは前々から紹介すると言っていた蘇之一行さんの「マンガの神様」です!
蘇之一行さんは今作で第21回電撃小説大賞銀賞を受賞しデビューした作家さんです。今作のイラストを担当しているTivさんは過去に作画を担当されているマンガ「政宗くんのリベンジ」「こもりクインテット」を紹介したので、そちらもあわせてどうぞ↓

政宗くんのリベンジ

こもりクインテット

ざっくりとしたあらすじ。
高校一年生の春、主人公左右田伊織は漫画雑誌週間少年ラインの漫画賞で見事大賞を受賞しデビューする。
しかし、両親と編集長の反対から才能がありながらも高校在学中は「学業に支障をきたすため」と連載を禁じられてしまっていた。
それでも、なんとか連載を勝ち取るために日々読み切りを書き続ける伊織だったが、ある日廊下で謎の美少女とぶつかるというマンガのような出会いを果たす。さらに、漫画家を志すきっかけとなった霧生萌黄が転校生として同じクラスにやってきて…とこんな感じです!

ジャンルは青春学園ものにバクマン的なエッセンスを足したもの。ライトノベル作家ものが、去年流行りましたが漫画家を出すライトノベルは久しぶり…というか主人公が漫画家だというのは始めての試みかもしれませんね。

まず一つお伝えしたいのはTivさんのイラストがかわいいことです! ファンならこれで買い決定です! かなりサービス精神に富んだイラストもあります!

さて、作品のほうですが無難と言わざるを得ない出来ですね。やりたいことはわかりますし、連載という目標に向けて真摯に漫画と向かい合う伊織には共感できますし、楪葉の「むぅ…」という口癖はかわいいですし、萌黄もベタにヒロインとして活躍しています。
ただ、盛り上がりに決定的に欠けています。楪葉の過去の事件や、萌黄と伊織の関係、その他にも掘り下げられる部分はたくさんあるのに全部スコップを突き立てた程度で終わらせるのはなー、と思いました。

あと、果たして漫研は作る必要があったのか甚だ疑問です。作品内では萌黄が漫研を作り、文化祭に向けて漫画を描くのが一つのストーリーラインとしてあるのですが、プロの漫画家が近くにいるなら別に部活なんで作らなくてもよかったのかなーと思います。余計なモブキャラ入れて主人公やヒロインの存在を薄める必要は果たしてあったのか…しかもこのモブキャラがまたベタですし(苦笑)

そして、この作品の特性上仕方ない部分もありますがセリフが異様に長いです。中には1p以上伊織や楪葉が喋り続ける場面があります。これなら変な三人称視点なんてやめて、伊織の一人称で進めればよかったのにと思わずにはいられません。

Tivさんの絵とヒロインくらいしか今のところ楽しめる要素がありませんが、青春ものか、ラブコメが、次巻以降しっかりと固めていけば化ける可能性があると感じた作品でした。銀賞程度の実力は充分に発揮されている作品ですので、気になった方はぜひご一読を。

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
受験が終わったということで積んでいた本を読み始めていますが、如何せん冊数が多く読み終わる気がしません(苦笑)そして今日も新刊を買ってしまいました。

さて、今回紹介するのは柊★たくみさんの「アブソリュート・デュオ」です!
柊★たくみさんはPCゲームのシナリオライターの方で「Astar」や「星空へ架かる橋AA」などの作品の執筆を担当しており、今作が初めてのライトノベルとなっています。
PCゲームとかシナリオライターに関しては本当に疎いのでどれだけ凄い方かは存じ上げませんが(苦笑)担当編集に庄司さんがついていたあたりそれなりに期待されていたのでしょう。実際アニメになりましたし。

ざっくりとしたあらすじ。
千人に一人が持つ異能「焰牙」は自らの魂を具現化させて創り出す武器。主人公の九重透流は「焰牙」を用いた戦闘技術を教える昊陵学園に入学することになるが、彼の「焰牙」は本来の武器の形ではなく防具である盾の形をとってしまう。
そしてひょんなことから銀髪美少女のユリエと同じ部屋で過ごすことになってしまい…とこんな感じです!

ジャンルは学園もの。MF文庫らしいというかTHEMF文庫系の作品です。

主要な登場人物の紹介。
まずは主人公九重透流。焰牙を盾として具現化させてしまった少年です。
盾が具現したからといってハンデがあるわけではなく本人は武術で戦います。

次はヒロインのユリエ=シグトゥーナ。銀髪赤目小柄無表情という感じのキャラです。
戦いでは無類の強さを誇ります。

次は橘巴。鎖型の焰牙の使い手で、透流と同じく武術を身につけています。
やや古風な感じのお姉さん系のキャラです。

次は穂高みやび。巴のルームメイトで大人しい子です。
胸はあんまり大人しくありませんw いや、大人らしいかw

最後は月見璃兎。メイド服を着た恐ろしく先生らしくない先生です。
痛い子です。色んな意味で痛い子です…

この四人に透流の腐れ縁トラを加えた五人が中心となって物語は進行します。

結論から言うとこの作品は特別面白くないです。ただ、つまらなくもなく総じて無難と言った感じです。

いくつか言わせてもらうと、シナリオライターらしく描写が足りていないです。特にバトルシーンは「あれ? お前ら戦ってるの?」というくらい薄いです。
それに加えて細かい伏線が一切無いので、いきなり「これはこうだ!」みたいに言われてもあっそ、としかなりません。一巻でそれ以降に繋がる大きな伏線は出てくるのですが、それとは別に読者を引っ張る小さな伏線がもう少しあったほうがまだ飽きずに読めたなーと思います。
それと構成がうまくないです。入学式から始まって一山越えて一巻完はいいですが、トラが初めて登場する場面や主人公の過去回想など、もう少ししかるべき場所で挿入されていればスムースに話が進むのにということも気になりました。

色々文句を言いましたが、いい意味でも悪い意味でもMF文庫らしい作品で、主人公とユリエの関係性や「ヤー」という可愛らしい口癖などはそれなりに好感度が高かったので、安心して癖のないMF文庫系を読みたいという方にはオススメです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
最近盟友? の雛垣末路が模試の結果がああだこうだとうるさいです(・`д´・)こっちは第一志望で最高C判定なのに何をあいつは騒いでいるんだよ!(激怒)

さて、そんな中紹介するのはダッシュエックス文庫創刊第二弾となる王雀孫さんの「始まらない終末戦争と終わっている私らの青春活劇」です!
王雀孫さんはその界隈では有名なシナリオライターで、数々のシナリオを手がけているそうですが、僕はそっち方面はかなり疎いので王雀孫さんがどれだけ凄いのかイマイチよくわかりません(苦笑)
逆にイラストのえれっとさんは、昔谷川流さんの涼宮ハルヒシリーズのパロディ作品や、ライトノベル「瑠璃色にボケた日常」の挿絵を手がけるなど、どちらかといえばイラストレーターの方に親しみがあったという珍しい作品でした。

ざっくりとしたあらすじ。
高校に入学して未だに友達ができないことを妹の鞠弥にバカにされる高校一年生有田雁弥は、ある日登校中に中二病全開の新田菊華に出会う。彼女との出会いにより、去年廃部となった旧演劇部の手伝いをやらされることになるのだか…とこんな感じです!

ジャンルは普通の学園もの。終末戦争とかタイトルにありますが、バトルは一切なし。青春活劇の存在も怪しいです。

主な登場人物の紹介。
まずは主人公有田雁弥。友達ゼロ、女子が苦手な高校一年生です。
やたら古いジャンプネタに詳しいですw

次は新田菊華。高校二年生ですが、中二病全開で会うたびに性格・言動(作中ではフォーマット(笑))が変わる痛めの美少女です。

次は有田鞠弥。雁弥の妹で最近ギャル化+若干反抗期な中学生です!

次は河和若葉。雁弥と同じクラスの女子生徒で、ゆるふわ系です。
途中で化けの皮が…

最後は白井未來。雁弥の幼馴染で、学校のプリンス的存在です。
ちなみに作中ではあまり出てきません。幼なじみに期待している人は要注意です(苦笑)

以上が主な登場人物です!

この作品はまあ、なんというか、振り切れなかった作品というか…例えるなら灰汁を抜いた俺がいるに生徒会の一存シリーズを足して水で20%薄めた感じですかね? 何言ってるかわからないと思いますけどそんな感じです。

この作品は題名に青春活劇とあるように、最初は脚本風に始まるんですけど、途中から場面や日時が変わっても脚本風にそれを表記しなくなったり、女子が苦手なくせにこんなにボケをかます女子につっこむか? と多々疑問に思うところが見受けられます。

あと、キャラの説明がイマイチ足りないですね。イラストを見なければどんな容姿かまったく想像できません(苦笑)
特に白井未來の中学生から高校一年生になって彼女はこんなに変わったんですよ。ということについてはほとんどイラストに丸投げしています。他にもギャルはギャルでカテゴライズしてろくに説明もないし、と少し不親切でした。

それにパロディも中高生には解釈が難しいと思います。事実ジャンプ読者の僕がジャンプのパロディが古すぎる故に理解できないところがありました。某鼻毛作品くらいまでしか中高生にはわかりませんって(苦笑)
さらにはストーリーがほとんど進みません。部活もの? にしたいだろう作品なのに部活の目的がわかるまでにこれほど時間がかかる作品は初めて見ました。そして、部活はほとんどしていませんw

ただ、唯一救いというか会話はまあまあ面白くテンポもよかったです。この辺りはシナリオライター故ですかね? 特にハリウッドの吹き替えみたいに喋る菊華は面白かったです!

青春ものにも、部活ものにも、日常系にも、ギャグにも、パロディにも振り切れなかった印象が強い作品でした。2巻から化けるかもしれませんが、1巻だけの時点ではなかなかオススメできません。王雀孫さんのファン以外の方は様子見が賢明でしょう。

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は久しぶりに少し家から遠い古本屋に行ったんですけど、お金がない時に限って欲しい本が置いてありました(。-(ェ)-。 )マジでタイミング悪い…

そんな憂鬱気分の中紹介するのは青柳碧人さんの「ブタカン~池谷美咲の演劇部日誌~」です!
青柳碧人さんは2009年に「浜村渚の計算ノート」で講談社Birth小説部門を受賞しデビュー、浜村渚の計算ノートシリーズは累計50万部を売り上げ、コミカライズもされるなど主にライトミステリのジャンルで活躍されている作家さんです。

ちなみに、講談社Birthは29歳以下の応募者を対象にした小説賞で、受賞者は青柳碧人さんの他にタレントや女優としても活躍されているうえむらちかさんがいます。

青柳碧人さんの作品は浜村渚の計算ノートだけは読んだことがあったのですが、1巻の作中の割り算の描写で「0で割ったらいけません!」みたいなのがあって(ネタバレになるので詳しくは触れませんが)ガッツリ文系の僕は「はあ?」となって理系ミステリは、トコトン肌に合わないことを実感しました(苦笑)

ざっくりとしたあらすじ。
都立駒川台高校に通う池谷美咲は父親が開いたギョーザ専門店の事業失敗のおかげで、家計のため日々アルバイトでお金を稼ぐ日々を送っていた。
このまま青春が終わるのか、そう思った高校二年生の6月、なんと叔父が宝くじを当て、借金の肩代わりをしてくれたおかげで美咲はアルバイトから解放され、人並みの青春を送れる環境を手に入る。
部活を始めようと親友のナナコに話を持ちかけると、彼女は自身が所属する演劇部の舞台監督をやらないかと美咲に勧め…と、こんな感じです!

ジャンルは青春学園部活もの(文化系)、ミステリ要素はありますが、断じて部活ミステリなどではありませんw なので米澤穂信さんの古典部シリーズや、初野晴さんのハルチカシリーズような作品に期待している人は注意が必要です。

どうして新潮文庫nexはミステリではないのにやたらミステリミステリと帯で謳うのでしょうか? MW文庫のビブリアの後追いでしょうか? 別にキャラノベ、ボーダーライン、中間小説のジャンルでそればっかりやっても中身がミステリしてなくちゃ別ものだって(苦笑)

お話としては、とある病気で入院することになった親友ナナコな代わりに美咲が演劇部の舞台監督略してブタカンをやることになり、奇人変人の集まりである演劇部に振り回されながらも文化祭で最高の劇を披露するために奮闘するという感じでしょうか? 
こういったタイプの作品は熱血に走りがちなんですけど、主人公が女性故に適度にメリハリがあって非常に親しみやすかったです。

ただ、奇人変人の集まりという割りにはあまり奇人変人感が足りないような…最初に紹介される親友ナナコの武勇伝がどうもハードルが高くて、それを見てしまうと他の演劇部のメンバーがどうしても普通に思えてしまうんですよね。鼻血をよくだすまい先輩や、夜の学校に侵入してすき焼きを食べる早乙女先輩、やたら色んなことに詳しくトミー、大工道具の扱いが非常にうまいりかぽん…各キャラは個性的ではあるんですけど、どうも弱い。
後、女性主人公だから、今後も続きが出るから、そういった理由からか早乙女先輩以外の男子メンバーの紹介は非常にあっさりしていてあれ?そんな奴いたっけ? 状態に陥ることもありました。

また前述したミステリ要素は作者vs読者の謎解き対決が出来るタイプではないので「あー、なるほどね」くらいで読む感じがちょうどいいと思います。

少し批判的な意見を上に書きましたが内容は総じてレベルが高く、同じくシリーズものして始まった河野裕さんの「いなくなれ、群青」より続きが楽しみな作品でした。
演劇部という題材にされることはありながらも、その裏方にスポットライトを当てた作品は珍しく思いました。初めて見るような演劇用語も解説を読めばすんなり理解できるよいになっていて、そこは好印象でした。

青春部活ものが読みたい方には是非オススメです。また、アナウンスはされていませんが、読んだ限りでは回収されていない伏線や続きを示唆する文章があったのでシリーズものとなるようです。今後新潮文庫nexの看板作品になるかもしれないので、気になる方は是非ご一読を。

さて、毎月新潮文庫nexの新刊を紹介してきましたが、来月はなんと読みたい小説がないという悲劇が起こりました(´Д` )どうして杉江松恋さんの小説しか出ないんだよ、もう弾薬切れかよ!
ということで、月1の新潮文庫nex紹介企画は既刊の中から選びたいと思います。今のところは「天久鷹央の推理カルテ」か、「スキュラ&カリュブディス」を紹介するつもりです。再来月の新刊は秋田貞信さんの「ひとつ火の粉の雪の中」を紹介します!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 
明日は時間が取れそうなので久しぶりにライトノベルの調査企画やります!

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