どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は十時くらいに大学に行ったのですが、電車は相変わらず混んでいました…電車って何時なら空いているんでしょうか? 謎です。
さて、今回紹介するのは西尾維新さんが原作を務めた集英社の一大企画「大斬」です!
西尾維新さんの九本の原作ネームを元に暁月あきらさん、小畑健さん、池田晃久さん、福島鉄平さん、山川あいじさん、中山敦支さん、中村光さん、河下水希さん、金田一蓮十郎さんの九人がそれぞれの原作を作画し作りあげた短編集となっています。集英社やスクエニ系列の漫画や漫画雑誌を読んだことのある方なら一人は名前を知っているような著名な漫画家さんと、西尾維新さんがコラボしているのは圧巻ですΣ(・□・;)
また、初版限定かもしれませんが、各作品のカラーイラスト付きのポストカードがついてきました。
これはいつまでついてくるのかわからないので、欲しい方はお早めに。
まず、簡単にこの作品の説明を。この作品は西尾維新さんが編集さんから出されたお題に従い、原作ネームを作り、それを元に作画担当の漫画家さんが絵をつけたものとなっています。
では、短編集ということで各作品の簡単な紹介を。
娘入り箱
めだかボックスで西尾維新さんとタッグを組んだ暁月あきらさんが作画した作品。SF要素を取り入れたハートフルな作品となっています。内容としてはダンボール箱に入れて捨てられていた女の子を不良の少年が救うが、実は女の子は…という感じです。見慣れているコンビなので、安定感があり安心して読むことができました。
RKD-EK9
DEATH NOTEやバクマンなどの作画を手がけた小畑健さんが、うろおぼえウロボロス! 以来に西尾維新さんとタッグを組んだ作品です。天国をテーマにした話で非常に皮肉が効いていて、個人的には大好きな作品でした。また題名に注目してみてください。RKD-EK9はおそらく「あるけどーいけない」という意味だと思います。
「何までなら殺せる?」
ロザリオとヴァンパイアで有名な池田晃久さん作画の作品。読んだ感覚では一番さらりと読めました。この作品の説明は難しいですが、お題は動物だそうであとはタイトルどおりの内容となっています。そしてかなりエグいです。初めて読んだときは「これの原作は本当に西尾維新さんなのか?」と首をかしげてしまいました。絵柄と作風がマッチしていて、楽しく読めました!
ハンガーストライキ!
サムライうさぎで有名な福島鉄平さんの作品。バトルものですが、いつもの西尾維新さんらしいバトルではなかったかな? というのが感想です。これば元のお題がハンガーで、それの解釈に凝りすぎたせいかイマイチな感じはありますが、そこら辺の読み切りよりは遥かに面白いです。女の子のバトルが好きな方は必読です!
恋ある道具屋
Stand Up!の山川あいじさんが作画を担当した作品。山川あいじさんは少女漫画を書いている方で、少女漫画に興味のない僕はまったく知りませんでした。最初が意味ありげに始まった分、最後の展開にはあれ?となりましたが、それでも面白いです。例えるなら、ドラえもんの道具を使いこなした。というようなストーリーですかね? 少女漫画出身の方ですが、絵は写実的であまり少女漫画っぽさを感じませんでした。
オフサイドを教えて
ねじまきカギューで有名な中山敦支さんが作画した作品。もう題名そのままで、引退したばかりの元サッカー部員が後輩の女の子にオフサイドを教える話となっています。これはかなり絵で魅せる作品で、ぶっちゃけ重要なのはストーリーではなく絵です。また、暁月あきらさんくらい読んでいて違和感がないくらい西尾維新さんの作風とマッチしていました。
どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い
荒川アンダー ザ ブリッジで有名な中村光さんが作画した作品。西尾維新さんがあとがきで語っている通りバトルロワイヤルのその後を描いた作品。こちらは西尾維新さんらしさが他のどの作品より強く現れている気がしました。また、今作の前日譚であるバトルロワイヤルを舞台にした西尾維新さんの小説がJUMP j BOOKSから発売されるようです。
僕らは雑には学ばない
いちご100%の河下水希さんが作画した作品。これもオフサイド教えて同様かなり絵で魅せる作品ですね。ストーリーは単純でカバがピンク色の汗を書くのは本当かどうか見にいくというもの。ヒロインがとてもかわいいです。また、西尾維新さんと河下水希さんの組み合わせは非常に相性がいいと感じました。
友達いない同盟
ジャングルはいつもハレのちグゥを描いた金田一蓮十郎さんが作画を担当した作品。これも題名そのままで友達がいない二人の女子高生が日々をどう過ごすかに焦点が当てられています。ただ、個人的には四コマで読みたかったなーと思う作品でもありました。一番日常的で安心して読めます。
以上です!
個人的なオススメは「RKD-EK9」「何までなら殺せる?」「恋ある道具屋」です!
単行本は大判で定価800円と少しお高めですが、色々な西尾維新さんの作品が読めるのでかなりオススメです! また、全作品読んだという方もあとがきを読んでからもう一度読むとまた違った見方ができると思うのでぜひ再読を!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)